201129_歴史群像

歴史群像2020年12月号

学研

特集は「満州攻防戦1945」。1945年8月における満州の戦いについて、日ソ両陣営がどのように準備し、どのように戦ったかを解説している。一方的な戦いと思われていた満州の戦いについて、なぜ日本側が惨敗を喫してしまったのか。またソ連側から見た時、満州の戦いはどのような問題を孕んでいたのか。こういった点について興味深い考察を読むことができた。
あと戦艦「武蔵」の戦闘詳報が如何にして作られたか、についての記述も興味深い。同艦がシブヤン海で米軍機の攻撃を受けて沈没した際の戦闘詳報は現在でも読むことができるが、考えてみれば不思議なことである。沈没艦でかつ生存者が少ない(艦と運命を共にした人の他、フィリピンの地上戦や内地への帰還途中に命を落とした人が多数いた)なのになぜ戦闘詳報が残っているのか。沈没艦の戦闘状況をどのようにして調査したのか。この記事は戦史における謎に対する一つの答えとなろう。

お奨め度★★★