ここの所、数年間は正月を北海道で過ごし、旅友達と飲み明かすのを常としておりました。ところが今年の年末年始はご存知の通りのコロナ禍。コロナについて個人的に思う所は色々ありますが、それについては別の機会に述べさせていただくとして、感染拡大防止は私を含めた国民共通の願いであることは論を待ちません。
そこで今回は旅行の目的を変更し、「人に会わない旅」をテーマとしました。すなわち滞在型ではなく移動型の旅行とすることで、接触機会を減らすという作戦です。無論、旅行しないという選択肢も当然ありますが、それは選択しません。理由については敢えて説明の必要はないと思います。
出発は2021年の正月1日。まずは始発のJR東海道本線で上野に出て、上野から宇都宮線で北に向かいます。宇都宮、黒磯で乗り換えて東北本線と呼ばれる区間に入ってくると、雪がだんだん深くなってきます。新白河、郡山で乗り換えて、福島には丁度12時頃に到着しました・
福島で昼食をと考えていたのですが、生憎元旦なので店は閉まっており、仕方なくコンビニのパンで昼食を済ませました。その後、快速で仙台へ移動。仙台からは新幹線で小ワープ。古川で下車。古川からは陸羽東線で鳴子温泉へ向かいます。陸羽東線は日本でも有数の豪雪地帯を走る列車。周囲の雪景色がなかなか豪快です。
鳴子温泉には16時過ぎに到着。今日は鳴子温泉の隣にある中山平温泉で1泊します。JR中山平温泉駅のすぐ近くなのですが、大雪のために鳴子温泉以西が運休状態。そこで宿が手配してくれたタクシーで移動しました。車中で聞いた話では、コロナ感染拡大の影響で鳴子温泉郷の宿はいずれもキャンセル続出で危機的な状況に。もしこの状況下で「緊急事態宣言」なるものが発令されたら。もうもたないのではないか、とのことでした。(この記事は1月4日に書いています)
翌日はタクシーで鳴子温泉へ移動し、10時発の陸羽東線小牛田行きに乗ります。当初の予定では新庄、秋田経由で青森に行く予定でしたが、大雪の影響で陸羽東線西半分と奥羽本線新庄~横手間で運休とのこと。取り敢えず小牛田から東北本線を北上。盛岡から花輪線、奥羽本線経由で青森を目指すことにしました。
鈍行列車を乗り継いで盛岡には1400頃に到着。まずは冷麺でお腹を満たします。
その後、花輪線のホームに向かいますが、生憎大雪のために運休とのこと。今日の宿は青森。18切符が使えない(18切符はJR線の鈍行列車のみ)ので、一番安く青森に行く方法はと、思ったら、バスの切符売り場が・・・。丁度青森行きのバスがあったので、それで青森まで移動しました。青森駅に着いたのは1840頃。そこで食べた寿司が美味しかったです。
翌日は当初の予定では北海道に渡って松前城を城攻めした後、本州に戻る予定でした。
しかし前日ネットで調べた所、松前城は冬季は休館中とのこと。あちゃー。リサーチ不足を嘆いても始まらないので、予定変更し、秋田経由で今日の宿、乳頭温泉郷に向かうことにしました。
青森から秋田までは特急を利用。昨日までは18切符でしたが、今日からは通常の切符になる。秋田には昼前に到着。稲庭うどんを食べました。駅に大きな秋田犬がいたのは面白かったです。
秋田発1310の「こまち」で田沢湖に移動。田沢湖駅からはバスで今日の宿、乳頭温泉郷に向かいます。乳頭温泉郷についての報告は、また別の機会に・・・・。
旅の最終日は1月4日。田沢湖駅から1014発の「こまち」に乗って盛岡に向かいます。盛岡でわんこそばを食べた後は、1250発の「はやぶさ/こまち12号」で帰宅しました。
今回の旅行で感じた事。コロナの影響で列車の乗車率は例年よりも明らかに低かったです。新幹線の場合、概算で70%ぐらいかな。いつもならこの時期、指定席は100%になるのですが、そういった意味では少なったと言えます。
あとコロナ禍での地方の疲弊については、場所によって相違があり、鳴子温泉のような観光地はかなり痛手を被っているみたいでした。その一方で、仙台、盛岡、秋田、青森といった都市部は左程でもない様子。また乳頭温泉のように普段から人気のある地方では、コロナの影響どこ吹く風といった感がありました。
いずれにしても早くコロナが収まって以前の生活を取り戻したいものです。
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