以前に紹介した「ガ島沖砲雷戦」。 今度はメインシナリオともいうべき「ガ島沖夜戦シナリオ」をソロプレイしてみた。このシナリオは、日米両軍がランダムに12隻ずつ引いてきて、それで対抗戦を戦うというものである。引いてきた艦艇の強弱によってバランスはかなり変動するが、それはそれで仕方がない。
ランダムに引いてきた結果、両軍の戦力は以下の通りになった。
日本軍:戦艦「榛名」、重巡「高雄」「衣笠」、駆逐艦9隻
連合軍:重巡「ミネアポリス」「ノーザンプトン」、軽巡「アトランタ」「サンファン」、駆逐艦8隻
一見すると戦艦を含む日本艦隊が有利に思える。しかし重巡同士の撃ち合いなら連合軍が有利だし、2隻の防空軽巡もその大火力は侮れない。実質的には互角に近い対戦と言えよう。
3Turn
日本駆逐艦3隻と米艦隊の戦闘が交戦開始。駆逐艦「雷」の主砲弾が米駆逐艦「ファーレンホルト」に命中した。4Turn
サボ島を挟んで日米両艦隊が接触する。距離6~7km。しかし突然の視界不良で両軍とも砲撃できず。5Turn
本格的な砲撃戦が始まる。米駆逐艦「ファーレンホルト」は重巡「衣笠」その他の集中攻撃を受けて大破。しかし日本駆逐艦「秋月」も米重巡「ミネアポリス」の砲撃を受けて轟沈する。6Turn
日米の主力艦同士が戦闘に介入する。米艦隊の集中攻撃を受けて重巡「高雄」が轟沈する。さらに駆逐艦「マッカ―ラ」の放った魚雷が駆逐艦「雷」に命中。「雷」は轟沈する。対する日本艦隊は「衣笠」の砲撃によって米駆逐艦「ラムソン」が沈没する。7Turn
さらに激しく戦う両艦隊。軽巡「アトランタ」と「サンファン」の集中射撃を受けて重巡「衣笠」轟沈。また「ミネアポリス」と「ノーザンプトン」は「榛名」に対して砲火を浴びせるが、さすがは戦艦である。砲撃を受けてもビクともしない。その「榛名」からの反撃を受けて重巡「ノーザンプトン」が轟沈する。日本駆逐艦「早潮」の雷撃を受けて重巡「ミネアポリス」が轟沈する。その「早潮」は米駆逐艦「カッシング」の雷撃を受けて大破する。
8Turn
米軍は重巡2隻を失ったので、これ以上の損害を避けるべく退避を開始する。それを追う日本艦隊。両軍の魚雷がその間を疾走する。駆逐艦「陽炎」に「ラフィー」の放った魚雷が命中して轟沈。「五月雨」には「ヘルム」の魚雷が命中する。対して「ラフィー」には駆逐艦「漣」の魚雷が命中して大破、「ウィルソン」は「白雲」の魚雷を受けて轟沈した。9Turn
戦場が混乱してきた。バラバラになった両艦隊。その間隙を縫って米駆逐艦が落武者狩りを行う。「早潮」が「ヘルム」に仕留められ、「陽炎」は「カッシング」にやられた。また米軽巡2隻と駆逐艦1隻は戦場を離脱した。11Turn
このTurnが最終Turnとなった。戦艦「榛名」の砲撃を受けて駆逐艦「ヘルム」が轟沈した。結果
日本軍の損害
沈没:重巡「高雄」「衣笠」、駆逐艦「秋月」「陽炎」「早潮」「五月雨」「雷」小破:駆逐艦「綾波」
連合軍の損害
沈没:重巡「ミネアポリス」「ノーザンプトン」、駆逐艦「ラムソン」「オバノン」「ウィルソン」「ヘルム」大破:駆逐艦「ラフィー」「ファーレンホルト」
小破:軽巡「サンファン」
VP的には日本軍が12VP、連合軍は13VP。僅差であったが連合軍が勝利した。
感想
予想はしていたが、日本の酸素魚雷が強烈である。酸素魚雷搭載艦の接近を許したら連合軍の艦艇にとっては地獄を見ることになる。特に距離3~5Hexあたりが危険。酸素魚雷搭載艦にとっては十分に有効射程距離だ。とはいえ、逃げ回っていても勝てる道理はなく、ある程度は損害覚悟で突っ込むしかないのかもしれない。それにしても海戦自体はブラッディである。兵力の少ない方が下手に突っ込んで潰されるのがオチなので、兵力で劣っている場合には間合いを取って逃げ回っているのが得策かもしれない。
プレイ時間は記録も含めて2時間弱であった。対人戦では1時間程度のプレイ時間になると思う。空き時間に手軽にプレイできる海戦ゲームといった所だろうか。
コメント