「欧州海域戦」(
「ソロモン夜襲戦」
の欧州戦線版)で地中海の戦いを再現してみる。
今回挑戦するのは「デュースブルク船団の戦い」とも呼ばれる海上戦闘だ。これは1941年11月に北アフリカを目指すイタリア軍の輸送船団を英海軍フォースKが襲撃した戦いである。小型軽巡2隻、駆逐艦2隻からなる小さな「フォースK」は、この戦いでイタリア輸送船団を全滅させて最初の勝利を飾った。その後1ヶ月余りの短い期間にフォースKは目覚ましい戦果を残すことになる。
それでは早速始めてみよう。
テスト状況
フォースKは、アリシューザ級軽巡2隻(「オーロラ」「ペネロピ」)とL級駆逐艦2隻(「ランス」「ライヴリー」)の計4隻の小部隊。対するイタリア軍は輸送船7隻とそれを護衛する6隻の駆逐艦。さらに間接護衛隊として20cm砲重巡2隻と駆逐艦4隻が続行している。まともに戦えばフォースKに勝機はない。史実通り夜の暗闇を生かして船団を奇襲攻撃し、イタリア軍が立ち直る前に戦場を離れるしかない。1Turn
フォースKは枢軸船団の右舷側から接近する。そして120度旋回して船団と並行に進む。フォースKの4隻が砲火を開いた。軽巡2隻、駆逐艦1隻の集中攻撃を受けたイタリア駆逐艦「エウロ」は、6インチ砲弾3発を食らって大破した。2Turn
英駆逐艦の放った魚雷計8本のうち、1本ずつが2隻の輸送船に命中した。両方の船は瞬く間に沈没していく。
英軽巡「オーロラ」は接近してくるイタリア駆逐艦「マエストラーレ」に目標を変更する。2発の6インチ砲弾が「マエストラーレ」に命中し、「マエストラーレ」は中破してしまう。
3Turn
英駆逐艦の放った魚雷が別の輸送船に命中した。その輸送船は大破したが、ギリギリで持ちこたえた。枢軸船団後方で間接援護に当たっていた重巡「トリエステ」「トレント」らは速度を25ktまで加速し、フォースKを追う。4Turn
軽巡「オーロラ」が輸送船1隻に6インチ砲弾4発を命中させ、その船を中破せしめた。また先に魚雷を食らっていた輸送船1隻は英駆逐艦の砲撃を受けて沈没した。これで輸送船の損害は3隻目となる。5Turn
フォースKは船団の左舷側に回り込んだ。今や船団は四分五裂の状態。沈没した3隻の他に生き残った4隻は、まさに蜘蛛の子を散らすように逃げていく。しかしフォースKに新たな脅威が迫る。重巡「トリエステ」「トレント」が態勢を整えてフォースKに迫ってきたのだ。危険な状態である。
6Turn
軽巡「オーロラ」と「ペネロピ」の発射した魚雷がそれぞれ輸送船1隻ずつに命中した。2隻とも耐えられずに沈没する。これで輸送船の損害は5隻となった。生き残りは2隻である。その1隻に対して「ペネロピ」が6インチ砲弾2発を命中させた。この船は中破する。さらに「オーロラ」と英駆逐艦2隻がイタリア駆逐艦「グレカーレ」に集中砲火を浴びせてこれを撃沈した。
しかしイタリア軍もようやく一矢を報いた。駆逐艦2隻の集中砲火で英駆逐艦「ランス」を中破させて速度を20ktに低下せしめたのである。
7Turn
軽巡「オーロラ」「ペネロピ」が最後の魚雷を発射。輸送船1隻とイタリア駆逐艦「フルミーネ」に魚雷が命中して両方とも沈没する。しかしイタリア艦隊もようやくフォースKをその主砲射程距離内に捉えた。2隻の重巡「トリエステ」「トロント」が煙幕の向こうへ去りつつある英軽巡に砲火を向けた。「トリエステ」の主砲弾が「オーロラ」に命中する。しかし英側にとって幸いにも「オーロラ」の損傷は軽微であった。
8~10Turn
このまま英艦隊が逃げ切るか、と思われたが、最終Turnに奇跡が起こった。重巡「トレント」の放った20cm砲弾1発が軽巡「オーロラ」に命中。これは「オーロラ」にとっては4発目の被弾であったが、その1発がこともあろうに「オーロラ」の弾薬庫をぶち抜いたのである。大爆発を起こした「オーロラ」は轟沈していった。
また駆逐艦「ランス」も損傷して後落した所をイタリア駆逐艦の集中砲火を浴びて撃沈された。
感想
英軍の損害
沈没:軽巡「オーロラ」、駆逐艦「ランス」イタリア軍の損害
沈没:駆逐艦3隻、輸送船6隻中破:駆逐艦1隻
小破:駆逐艦1隻
VPは英軍が138、イタリア軍は48でその差は90なので、引き分けとなった。ちなみに「オーロラ」の沈没がなければ、英軍の勝利であった。
感想
英軍の主力がアリシューザ級軽巡なので、英軍が不利かなとも思ったが(むしろ魚雷多数を装備しているL級駆逐艦の方が頼もしく思えた)、やはり6インチ砲軽巡は強かった。駆逐艦の5インチ砲では威力不足と思われるような場面でも、6インチ砲の方が打撃力や射程距離が大きいため、実戦場面では頼もしく感じる。またこのような小規模戦闘では、6インチ砲6門(事実上、我が「夕張」とほぼ同じ)という火力でもそんなに非力を感ずることはなかった。さすがに8インチ砲重巡相手だと分が悪いが・・・。シナリオ自体は良い感じに出来ていると思う。展開がやや一方的に思えるが、イタリア側も兵力では勝っているのだし、兵力を上手く使えばチャンスはある。1時間程度で終わるコンパクトなシナリオなので、是非チャレンジしてみて欲しい。












コメント