以前に「第6艦隊」の対人戦について紹介した。そこで今回はソロプレイについて紹介したい。前回のプレイが手探り状態だったので、もう少しマシな展開にならないかと思って試してみた次第である。では早速始めよう。なお、ゲームの概略やシステム等については、前回の記事を参考にされたい。
1Turn
前回の対戦では大規模部隊の扱いを間違えていたのでイスタンブールがアッサリ落ちてしまった。しかしトルコ軍の大規模部隊はかなり厄介で、航空攻撃でこれを排除するのはかなり困難である。従ってソ連軍は黒海艦隊の全力を黒海に配置し、艦砲射撃でトルコ機械化軍団を攻撃した。2ラウンドに渡って実施した艦砲射撃でトルコ軍機械化軍団を撃破。その後ソ連軍の機械化軍団をイスタンブールに進撃させて、イスタンブールをソ連軍が支配した。2Turn
ソ連軍は兎に角イスタンブールを支配しなければならない。修理のダイスを振って3以下の目が出れば修理成功でイスタンブールをソ連軍が支配できる。しかし3ラウンドで3回ダイスを振って出目はいずれも4以上。出目の悪さに切歯扼腕するソ連軍なのであった。その間NATO軍は西地中海のソ連軍潜水艦を一掃。制海権を固めた。
3Turn
漸くソ連軍はイスタンブールを支配した。黒海艦隊はトルコ海峡に進出し、トルコ潜水艦が撃沈して制海権を固める。NATO軍はクレタ島北方で艦隊を結集してソ連艦隊を迎え撃つ。また西地中海に哨戒機を配置して同地の守備を固める。4Turn
ソ連軍はキプロス島に空挺作戦を実施した。作戦自体は見事に成功した。ソ連軍の目論見では、基地を修理し、空輸によって頑強な機械化軍団を送り込んでキプロス島の守りを固める予定であったが、またもや基地の修理に失敗してしまう。キプロスに降下した空挺部隊は、米空母艦載機の猛攻によって哀れにも壊滅してしまう。5Turn
ソ連軍は増援を得てトルコ海峡の守りを固める。また哨戒機をトルコ海峡上空に飛ばして艦隊上空の守りを固める。NATO軍は増援部隊を得て東へ向けて移動を開始する。7Turn
ソ連軍は地上兵力によるトルコ内地への侵攻を行う。機械化軍団2個が西アジアに侵攻する。一方、クレタ島北方に集結していたNATOの空母機動部隊は空母5隻(米3隻、仏1隻、伊1隻)を数えるに至った。そこから発進した圧倒的兵力の攻撃隊がソ連軍の機械化部隊を襲う。一連の攻撃でソ連軍機械化軍団は壊滅。イスタンブールを守る壁が失われた。8Turn
ソ連軍は再び機械化部隊を復活させたが、NATO軍も巡航ミサイルと艦載機の複合攻撃によって再び機械化部隊を壊滅させた。9Turn
両軍とも巡航ミサイルを使って艦隊攻撃を仕掛けた。NATOは3ユニット、ソ連軍は2ユニットを失った。10Turn
NATOの連合艦隊がトルコ海峡に進入し、ここにNATOとソ連の大海戦が起こった。ソ連軍は基地航空隊6ユニットが増援のため飛来していた。しかしそれでも兵力差は如何ともし難く、ソ連艦隊は文字通り壊滅。NATO軍は僅かに5ユニットを失ったのみであった。NATOはトルコ海峡の支配を奪い返した。
11Turn
NATO艦隊は黒海に進入した。ルーマニアのソ連軍基地を艦砲射撃で破壊。さらに残っていた機械化部隊を空爆で粉砕する。さらのソ連本土の目の前まで進み、セバストポリの沖合に残存していた空母「キエフ」、巡洋艦「キーロフ」等、残存ソ連艦隊を文字通り一掃した。そしてこのTURNでゲーム終了となった。
結果
ソ連軍:28VP(艦戦10ユニット、航空機3ユニット、地上部隊1ユニット、航空基地3ヶ所破壊)NATO軍:60VP(艦船15ユニット、航空機10ユニット、地上部隊2ユニット、基地1ヶ所破壊)
結果はNATO軍の作戦的勝利である。
感想
前回に比べるとまともな展開になったと思う。イスタンブールを守るトルコ軍が意外と強敵であることがわかった。ソ連軍地上部隊だけではトルコ軍を排除できず、航空攻撃だとリスクが高い。黒海側からの艦砲射撃が一番確実だが、そのためにはソ連艦隊主力を黒海側に配置する必要がある。そうなるとソ連軍による地中海方面への攻勢が困難になる。まあソ連軍としてはNATO軍が集結して「アルマダ」を作る前に艦隊決戦を挑むという手もあるが・・・。もう少しやり込んでみないと断言はできないが、やや単調なゲームにも思える。あともう一点気になることは、「現代海戦っぽくない」という点がある。所謂「レッドラシステム」共通の難点なのだが、艦隊を一か所に集めた方が有利なので、とにかく両軍とも艦隊を一か所に集めたがる展開になってしまう。分身合撃や囮作戦、多正面攻撃などの多様性が楽しめないのが欠点に思える。
あと、どうでも良いことだが、ソ連水上艦のRKRとかSKRとかは、NATO風にCG、DDG、FFとかの方が分かりやすかった。潜水艦や空母はSSN、SS、CVなのになぁ・・・。
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