

基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。
今回プレイしたシナリオは、シナリオ3.Out of the Fogである。このシナリオは、シュヴァインフルト北部から南下してメイン川渡河を目指すソ連軍第39自動車化狙撃兵師団と、それを阻止せんとする米第3歩兵師団第1旅団との戦いを描いたシナリオである。このシナリオは、以前に紹介したシナリオ2に比べると登場兵力はやや少なめだが、戦場はかなり狭い領域になっている。今回、うp主は米軍を担当した。
状況

1)戦車性能が上回っている(米軍はM1A1エイブラムス、ソ連軍はT-62またはT-80)
2)初期配置で全ユニットが陣地下にいる
3)地雷原が設置されている
この中で一番有力なのが2)で、特に敵の砲爆撃を受けた際に有利になる。実際にプレイしてみるとわかるが、このゲーム、陣地の効果はかなり大きい。特に砲爆撃に対する抵抗力がかなり異なってくる。だから初期配置の段階で全てのユニットが陣地下にいるというのは結構大きい利点になる。
セットアップ
上の写真はセットアップ時の状況である。このシナリオでは、マップの上半分しか使用しない。従って赤い透明チップを含むヘクスから下の部分はシナリオでは使用しない。ソ連軍はマップの左側から進入し、中央右側を流れるメイン川渡河を目指す。米軍はそれに対して道路沿いに縦深配備している。本気で戦えば兵力差で押しつぶされてしまうので、序盤は地積を利用して遅退戦術を行う構えだ
1~2Turn

3Turn

4Turn
取りあえず1個連隊を撃破したが、戦線左翼ではソ連軍の2個連隊が米軍の防御ラインを抜けてシュヴァインフルトに迫ってきた。米軍は諸兵科連合のタスクフォースを編制し、最前線を進むソ連部隊に反撃を加えた。激しい戦いで米軍も機械化歩兵2個中隊を失ったが、ソ連軍の1個連隊に打撃を与えてその先鋒を挫いた。
戦線右翼を前進してきたソ連軍の戦車連隊に対し、M1戦車の1個大隊が反撃を加えた。戦車性能に勝る米軍戦車は、ソ連戦車を各個に攻撃し、これに大きな損害を与えた。
5Turn

米軍部隊は航空支援を要請。A-10サンダーボルトの1個中隊が飛来した。最前線を進むソ連機械化歩兵部隊を攻撃し、約1個大隊の戦力をスクラップにした。
6Turn

感想

米軍の勝因はソ連側に大きな損失を強いた事。それにより獲得したVPに大きな差がついたためだ。陣地に籠ってソ連側に出血を強いつつ、適宜反撃して各個撃破を図った作戦が図に当たった形となった。
ソ連側プレイヤーの談としては、序盤に米軍の砲撃によって複数の工兵隊を失ったのが痛かったとのこと。確かに工兵部隊は目立たないが、本作では陣地構築、渡河支援、地雷掃討など、結構重要な役割を担っているので、不用意に失うことは禁物かもしれない。
それにしてもAir & Armorは面白い。ルールは比較的シンプルながら、歩戦連合部隊の作戦と遠戦兵器による長距離打撃を同時に楽しむことができる。さてさて、次はどのシナリオをプレイしようかな?











