もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > 戦術級ゲーム


第二次世界大戦・北アフリカ戦線を戦術級の視点で描いたGMT Gamesの新作ウォーゲーム、「Panzer North Africa」を徹底紹介します。
本作は、中隊~大隊規模の部隊を指揮し、1Hex=100m、1Turn=15秒~15分というスケールで砂漠における戦車戦闘を精緻に再現。基本から高度なルールまで段階的に学べ、ソロプレイにも対応しています。

32本ものシナリオには、トブルク、ガザラ、アルアラメインといった著名な戦役が収録され、史実編制や兵器特性も忠実に再現。2024年チャールズ・S・ロバーツ賞で三冠を獲得した本作の魅力を、コンポーネントからプレイ感まで詳しく解説します。

戦術級ウォーゲームに興味がある方、Panzerシリーズを初めて手に取る方、北アフリカ戦線に魅力を感じる方、必見です。




Panzer Panzer Exp,2 Panzer Exp.3
Tanks+ Tanks+α
ロンメルとアフリカ軍団戦場写真集 ロンメル将軍 副官が見た「砂漠の狐」 「砂漠の狐」回想録 エル・アラメインの決戦: タンクバトル2

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「ジャブロー戦役」は1981年に当時のツクダホビーから出版されたSLGである。テーマは当時大ヒットしていたアニメ作品「機動戦士ガンダム」における地上戦闘でTV版で描かれている様々な地上戦闘がシナリオ化されている。

今回はその中から一番大きなシナリオである「ジャブロー攻防戦」をプレイしてみた。

前回までの記録は-->こちら

4Turn

ジオン軍は主攻勢をジャブロー北側に絞って兵力を同方面に集中する。連邦軍も61式戦車2個小隊6両をジャングルに出撃させたが、グフ部隊の反撃を受けて4両が撃破されて1両が戦闘不能に陥ってしまう。やはり戦車は待ち伏せにしか使えないことを改めて確認。さらに北側のゲートを守っていたジム2機に集中攻撃を加えてこれを撃破。そのうち1機はシャアのズゴックが撃破したものであった。

一方連邦軍は、気絶していたハヤトのガンタンクが、シャアの部下ジッタルの乗るズゴックの攻撃を受けて撃破される。しかしジッタルもガンダムの射撃を受けて戦闘不能になった後、ジムの白兵戦で撃破されてしまう。

カイのガンキャノンは今日2機目のスコアになるドムを撃破。シャアを追ったアムロのガンダムもドム1機をビームライフルで撃破し、今日の初スコアを挙げた。他にドム2機がジムの射撃によって戦闘不能となっており、健在なドムは3機に減っていた。
他にはグフが5機、ザクが1機、ズゴック2機が健在であったが、合わせて11機は、降下時の兵力の半分以下であった。

一方の連邦軍は、ガンダム、ガンキャノンの他、ジム7機が健在であり、戦況は全般的に連邦軍が有利に進んでいた。

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5Turn

ジオン軍は起死回生を図るべく、2機のグフでジムに対して白兵戦を仕掛けていく。火力に劣るジオン軍モビルスーツにとって、白兵戦能力は数少ないアドバンテージなのだ。

しかし友軍機の突撃を援護すべく前進してきたシャアのズゴックをガンダムのビームライフルが貫いた。ズゴック爆発。シャア大佐は脱出に失敗し、赤い彗星はジャブローに散った。

突撃してきたグフ2機もジムの大群に撃破されてしまい、前進してきたガンキャノンは、今日3機目となるグフ1機の撃破を記録していた。
最早ジオン軍は支離滅裂の状況であった。

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6Turn

川ルートからジャブロー基地に近づいていたゾックと2機のゴッグは、ついにジャブロー内部に突入するのに成功した。しかしジャブロー内部で待ち構えていた連邦軍戦車3両とバルカン砲車3両が3機の水陸両用モビルスーツに集中砲火を浴びせる。

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「さすがゴッグだ、何ともないぜ」

というセリフを言う暇もなく、61式戦車の集中砲火を浴びたゴッグは胴体を撃ち抜かれて爆散し、残ったゾック、ゴッグ各1機も瞬時に戦闘能力を失ってしまう。それにしてもゾックの弱さがちょっと酷いなぁ。

この時点でジオン軍のジャブロー攻略の失敗は明らかになったので、ここでゲーム終了とした。この戦いでジオン軍が投入したモビルスーツは33機も及んだが、そのうち生還できたのは僅か10機。しかもその大半が戦闘能力を失っていた。
連邦軍は、ガンタンク1機、ジム4機、各種車両6両を失い、対空砲陣地に甚大な被害を被ったが、それでもジオン軍の損害に比べれば遥かに軽微な損害であった。

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感想

まずシナリオの感想だが、連邦軍が有利だと感じた。両軍のエース機はガンダムとシャアズゴなのだが、パイロットの能力は互角だけど、機体性能は明らかにガンダムの方が上。両者の対決はガンダムの勝利に終わる可能性が高い。さらにジムの装甲が強力でザクやグフの火力では有効打を与えるのが難しい。MSの数ではジオンの方が多いけど、性能面では負けている。そう考えると、このシナリオでジオン側が勝利するのは難しいとも思える。

次にルールについて。

ルールは比較的シンプルだが、現在の視点出来れば「アラ」が多いと感じた。
例えばLOSのルール。立体的な視線の解釈が曖昧だし、かつ納得できない。ルールの解釈では明らかにLOSが通っていない状況でもLOSが通っていたりする。今回のプレイでは我流に解釈してプレイしたが、対人戦なら揉めそうなポイントだ。

射撃戦でも例えば「前回射撃した目標を射撃した」ら命中率が高くなる、というルールがあるのだが、多数のMSが入り乱れる戦場でどうやって「前回の射撃目標」を覚えておけというのか?。他にも白兵戦で損害を被った場合に使う損害マーカーがないなど、コンポーネントの不備も目に付く。ルールブックの記載も説明不足が目立つなど、後のツクダゲームの悪癖となる傾向が早くも出てきている。

そして例の「スタック問題」。
プレイしていると、確かにスタックが大き過ぎて使いにくいと感じることがあった。今なら別シートにパイロットや携行火器を配置した方が使いやすいようにも思える。実際、本作よりも後の作品では、データカードを利用し、プロット方式を採用してマップ上をシンプルにする傾向が強くなってきた。

さらに付け加えると、シナリオの作りこみも甘いように感じた。今回紹介した「ジャブロー攻防戦」もそうだが、他にもいくつかシナリオをプレイしてみたけどバランスに疑問を感じるものが多かったように思う。まあこの点については、本作であまりバランスを気にしてプレイすること自体が少ないのかもしれないが。

一方で褒める点を探すと、意外とプレイ時間が短い。今回のプレイでは約5時間のプレイであった。最終Turnまでプレイしたら10時間かかる計算になるが最終Turnまでプレイすることは殆どないと思う。そういった意味においては、本作はプレイ時間は比較的短い言える。

結論としては、現在の視点では古さの目立つゲームだが、ハウスルールを導入すれば今でもプレイ可能なゲームだと思う。

Jabro表紙




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「ジャブロー戦役」は1981年に当時のツクダホビーから出版されたSLGである。テーマは当時大ヒットしていたアニメ作品「機動戦士ガンダム」における地上戦闘である。タイトルは「ジャブロー戦役」となっているが、実際にはジャブロー戦だけではなく、TV版で描かれている様々な地上戦闘がシナリオ化されている。デザイナーは岡田厚利氏。本作以外にも多数のアニメゲームデザインを手がけたツクダブランドを代表するデザイナーの一人だ。

コンポーネントは両面印刷されたマップが合計3枚、カウンターシート1式、ルールブック、そしてチャートが1枚である。マップには「ガンダム」で主要な戦場になった砂漠、森林、市街地、そしてジャブロー周辺の熱帯雨林ジャングルとジャブローの地下空間が描かれている。シナリオ毎に使う地図が決まっているので必要に応じて地図をつなげていく。

カウンターは、作品中に登場したMS(モビルスーツ)や戦車、各種車輛がユニット化されている。さらにパイロットやMSの携行火器がユニット化されている。例えば主人公機ガンダムの場合、機体を表すユニット、パイロットであるアムロのユニット、ビームライフル、ビームサーベルが2本、シールドの計6個ユニットがスタックすることになる。だから時には巨大なスタックが積みあがることになる。

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ゲームシステムは、Avalon Hill社の「Squard Leader」のシステムを簡略化したものを採用している。Turn(本作の用語では「イニング」)の手順は、以下のようになっている。

・回復フェイズ
・準備射撃フェイズ
・移動フェイズ
・防御射撃フェイズ
・前進射撃フェイズ

移動ルールは一般的な陸戦ゲームと同じく移動力を消費するタイプ。ただしユニットのフェージング(向き)はない。また地形効果表が用意されておらず、地形コストがルールブックに記載されているのは(古いゲームとはいえ)不親切である。

射撃システムは命中判定と損害判定でそれぞれダイス(2d6)を振り、さらにその後に士気チェックが発生する場合がある。射撃の命中確率は結構高く、相手がアムロやシャアみたいな「回避バカ」じゃない限り、多くの場合命中を得るのは比較的容易だ。しかし命中したからといって撃破できる可能性はそれほど高くなく、 例えばガンダムのビームライフルがザクに命中した場合でも、パイロットの補正を考慮しなければキルできる確率は半分強である。

このあたりは筆者の感覚とちょっと違う所で、筆者としては「命中率はそれほど高くはないが、当たればキルするかしないかの二者択一」つまり「オールオアナッシング」方式が好みである。

白兵戦は射撃の代替手段として実施可能である。白兵戦は1対1で解決し、白兵戦を実施するMS同士の白兵戦値を比較する。白兵戦の結果は攻撃側又は防御側の損害として与えられる。従って一方的に相手に損害を強要できる射撃戦に比べると攻撃側のリスクは高い。実際にプレイしてみるとノーリスクの射撃戦と比べると白兵戦は挑みにくい。

シナリオは合計9本。全てがTV版で描かれた戦闘場面である。ほとんどがMS数機同士の戦いで、シナリオのプレイ時間は1時間以内である。例外は一番最後のシナリオ「ジャブロー攻防戦」。ジオン軍MS部隊が連邦軍本部ジャブローに降下し、それに対して連邦軍MS部隊が迎え撃つというものである。
今回プレイしたのは、この「ジャブロー攻防戦」である。

SetUp

連邦軍がマップ上に初期配置する。対空砲部隊はジャングル地域に配置し、その他のユニットは地下基地に配置する。連邦軍MS部隊は地下基地の出入り口付近に配置し、すぐに基地の外に飛び出せるように配置する。

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1Turn

ジャブロー攻略作戦開始。ジオン軍は計30機のモビルスーツを降下させる。他にアマゾン川を遡行するゾックと2機のゴックがジャブローを目指す。
降下中にドム1機がアマゾン川に着水して水没、ザク1機がジャブロー入口の崖に激突して失われる。
さらに対空砲火でザク4機とグフ1機が撃墜され、ザク2機が戦闘不能となった。損害が多かったのは装甲の脆弱なザク部隊で、降下した9機のうち、この時点で無傷で残っていたのは3機だけだった。

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2Turn

降下に成功したジオン軍モビルスーツはジャブローの入り口に向けて前進していく。それに対して連邦軍は、ガンダム以下数機のジムがジャブローの入口から森の中に出ていく。TVの画面では地下基地内で待ち伏せしていた連邦軍であったが、本作では勝利条件の関係上、連邦軍はジャングルに出て行かざるを得ない。

「あのモビルスーツ、赤いモビルスーツ、シャアじゃないのか?」
「さらに出来るようになったな、ガンダム」

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ガンダムとシャアのズゴックが距離5Hexで砲火を交える。ズゴックのビーム砲がガンダムをかすめたが、ガンダムに実害はなかった。

ジム隊とジオン軍モビルスーツ隊の激しい交戦。ジムの射撃によって2機のグフが爆散する。

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3Turn

ジャングルの中で両軍のモビルスーツ同士が激しい戦いを繰り広げる。ジオン軍の反撃によってジム2機が爆発し、さらに1機が戦闘不能となって後退していく。

一方前線に進出したカイ、ハヤトたち。

「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさせないために、ジオンを叩く!徹底的にな」

と、怒りに燃えるカイの射撃でドム1機が爆散する。

「カイさん、やるな」

とハヤトも意気込むが、ドムのバズーカ弾がガンタンクを直撃。そのショックでハヤトは気絶してしまう。

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つづく



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「Firefight」は、1970年代末の米ソ戦術戦闘を題材とした現代戦の戦術級シミュレーションゲームである。デザインはウォーゲーム界の重鎮ジェームズ・ダニガン。
本作は単なる娯楽用ゲームという枠を超え、米陸軍が一部資金提供を行い、訓練教材としての役割も担っていたという特異な背景を持つ。目的は、現代兵器が持つ長射程と高い殺傷力が、戦場における戦術や技術にどのような影響を及ぼすかを、視覚的かつ実践的に理解させることであった。

ゲームでは、プレイヤーは火力チームや個別の装甲車両を指揮し、1ターン40秒で戦闘を展開する。マップ上の1ヘクスは50メートルを表しており、プレイヤーはリアルなスケールで高機動・高火力の現代戦闘を体験することになる。兵器の性能や地形の特性、部隊の配置と連携など、あらゆる要素が戦術判断に直結するため、綿密な計画と即応的な対応が求められる。

ゲームに含まれるコンポーネントは、1/2インチサイズのダイカット済みカウンターが400個、4色刷りの大型マップが2枚(それぞれ22インチ×34インチ)付属している。ルールブックは英文20ページ。SPIの他の現代戦ゲーム(例えば「Mech War」等)に比べるとルールは比較的シンプルである。さらに英文20ページのブリーフィングブックが用意されており、詳細なデータと運用例が掲載されている。ルールは中程度の複雑さであり、戦術級ゲームとしては理解しやすく、また1人からでもプレイ可能であることから、ソロプレイにも適している。プレイ時間はシナリオによって異なるが、おおむね2~6時間を想定している。

ゲームの手順は、直接射撃、移動、間接射撃を両軍が半同時処理的に解決する。射撃や移動はお互い1ユニットずつ交互に実施する。射撃システムは、ユニットの種類と目標種別、距離に応じた火力を求め、火力とダイス目によって戦闘結果を求めるという形になっている。ゲームスケールは車両1両、火砲1門単位ながら、命中判定・撃破判定の区別もなく、戦車の向き(フェージング)に関するルールもない。射撃解決自体は極めてシンプルになっている。戦車別の装甲防御力もなく(そもそも登場する戦車がM60系列とT-62だけなので、装甲防御力の違いは火力に反映されている)、戦車の移動力も違いはない。なお登場するAFVも米軍はM60系列とM113、ソ連軍はT-62とBMPだけだ。

ちなみに選択ルールを使えば、XM1や将来IFV、ソ連側にも未来型MBT(T-64やT-80)を登場させることもできる

歩兵が入った場合でも戦闘解決方法は戦車同士の場合と基本的には同じで、火力や戦闘結果表が変わるのみである。間接射撃だけは少し異なっていて、事前の射撃計画と着弾観測が必要になる。

シナリオ1

まずはシナリオ1に挑戦する。
このシナリオは、中隊規模の米軍戦車部隊(M60A2 17両)と小隊規模のソ連戦車部隊(T-62 4両)の戦いを扱っている。兵力に勝る米軍が攻撃側、ソ連軍が防御側になる。

最初にプレイした時には、町に籠って待ち伏せを図ったソ連軍であったが、米戦車の数両を撃破した後で米戦車の集中攻撃を受けてソ連戦車部隊は文字通り壊滅してしまった。

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上記の教訓を受けてソ連軍は配置を見直した。地形効果が高いのは市街地よりも遮蔽地形なので、遮蔽地形背後にT-62戦車を配置し、待ち伏せで米戦車隊の撃破を狙う。米軍はTurn数制限の関係上、ソ連戦車が待ち構える道路上を進むしかない。

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第3Turn、距離15ex(750m)に近づいてきた米戦車に対して、T-62が一斉に砲火を開いた。できれば4両撃破を狙いたいソ連軍だったが、出目が振るわず2両撃破に留まる。対して米軍は約10両の戦車が行進間射撃を行い、1両のT-62を撃破する。

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ソ連戦車が姿を現したので米軍戦車は停止射撃を行う。距離は700~1000mで両軍が撃ち合う。遮蔽物に隠れているソ連戦車が戦術的にはやや有利だが、なんせ数が違う。まともに撃ち合ったら数に劣るソ連側には勝ち目がない。ソ連戦車がさらに米戦車2両を撃破したものの、残った米戦車の集中砲火を浴びてソ連戦車は全滅。結局両軍は4両ずつを失い、勝利条件的には米軍の勝利に終わった。

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感想:このシナリオ、ソ連側に勝ち目があるのかなぁ・・・?

シナリオ2

次のシナリオは、立場を変えてソ連が攻撃側、米軍が防御側になる。
ソ連軍の兵力はT-62 1個中隊(13両)、米軍は機械化歩兵小隊である。米軍の兵力はM113兵員輸送車が4両、歩兵チーム6個、M150対戦車車両2両だが、M113は対戦車火力を持たないので、使えるのは歩兵とM150のみ。

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ソ連軍は道路沿いに攻めあがってくる。しかし遮蔽物に隠れていたM150対戦車車両が、距離2200m(44Hex)からTOWミサイルを発射し、T-62戦車2両が早くも撃破される。T-62も反撃するが、距離が遠く、しかも遮蔽物に隠れているM150になかなか命中弾を与えられない。

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結局第7Turnにようやく2両のM150を撃破することに成功したソ連軍であったが、その間に5両のT-62戦車を失ってしまった。

ようやく進撃を再開したソ連軍は、目標となるヴェルスバッハ市街地から1000mの距離に近づいた所で、町の中から3発のドラゴンミサイルが飛来。T-62戦車2両に命中し、撃破されてしまう。これで残ったT-62戦車は6両となる。

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残ったT-62戦車はヴェルスバッハ市街地から450mの距離まで近づき、そこから米歩兵に集中砲火を浴びせる。この距離ならLAWの射程距離外だからT-62が撃破される心配はない(ドラゴンミサイルはさっきの射撃で撃ち尽くしている)。もっと近づいた方が良さそうにも思えるが、T-62の対歩兵火力はこれ以上近づいても大きくならない。

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結局最終TurnまでT-62は撃ち続けたものの、米歩兵を1個排除できただけで、時間切れで米軍が勝利した。

感想:戦い方が拙いのかもしれないが、このゲーム、シナリオのバランスが悪いように思う。

感想

SPIらしい「渋い」ゲームである。
現代戦ゲームファンが喜びそうな「戦車対戦車の激しい撃ち合い」はあえてアッサリ処理し、ルール全体を軽くして玄人好みしそうな作品としている。ただ惜しむらくは各シナリオのバランス調整が今一つで、シナリオをプレイしてもあまり競技性が高くないこと。元々軍隊での訓練用の作品なのでシナリオの面白さはあまり重視していないように思えるが、もう少し何とかならなかったのか、という気もする。

今は亡きSPIらしさを感じる作品だ。

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機甲戦の理論と歴史 幻の東部戦線 機動の理論 FOX TWO!!

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【ガンダム×ボードゲームの原点】
1981年にツクダホビーから発売された伝説の戦術級ウォーゲーム『ジャブロー戦役』を徹底紹介!

本動画では、当時のパッケージ、コンポーネント(マップ・ユニット・ルールブック)を開封しながら、このゲームの魅力やゲームシステム、実際のプレイの実例紹介とその感想までをわかりやすく解説します。

・登場モビルスーツ:ガンダム、ガンキャノン、ドム、グフなど
・シナリオ:ジオン軍による南米ジャブロー基地強襲作戦
・システム:1ユニット1機の戦術級、命中判定・格闘戦あり

・こんな方におすすめ

ガンダムの世界を戦術的に楽しみたい

昭和レトロなウォーゲームに興味がある

ツクダホビー作品をコレクションしている

ウォーゲーマー/模型ファン/レトロゲームマニア





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