何度か紹介した台湾高雄の「航空教育展示館」ですが、懲りずに今回もまた紹介します。
ちなみに私個人としては、ここを訪ねるのは3回目になります。
高雄駅発0725の快速に乗って約20分で岡山駅に到着します。なおこの岡山駅には新たに高雄MRTの岡山駅がつながったので、MRTで行く手もありです。ただ値段も時間も台湾鉄道の方が有利ですが・・・、
・航空教育展示館
駅前でタクシーを拾って現地に行きます。駅からの公共交通機関がほぼないのでタクシー利用が現実的。ただタクシーの運ちゃんが現地語でやたらと「帰りも俺のタクシー使え」みたいなことを言いながら電話番号を渡されたのには閉口しました。
現地には0800丁度ぐらいに到着しました。外観は野球場というか体育館のような感じです。あまりに静かなので「今日は休業か?」と少し焦りましたが、大丈夫。ちゃんと営業していました。
入館料200元を支払って中に入り、エレベーターで2階に上がると、目の前に古今東西の戦闘機がずらっと並んでいました。
はやる心を抑えつつ、見学コースに従って進んでいきます。
まずは2階の個別展示コーナーへ。
ここには各種爆弾やミサイル類がずらりと並んでいて、いつ見ても迫力があります。誘導爆弾ペイブウェイやブルパップミサイル、台湾国産の中距離空対空ミサイル天剣1型などは、ここでしか見られないかもしれません(そんなことはないか・・・)
部屋の中央には陸上設置型のボフォース40mm機関砲が鎮座していました。大戦中に日本機多数を撃墜したというあのボフォース40mmと同じ系列の対空機関砲です。台湾がこれを導入したのは1955年とのことでした。
実機コーナーに降りていくと、最初に目を引くのが、台湾国産の経国戦闘機です。F-16の流れをくむスマートなボディラインを持つ美しい機体で、F-16、ミラージュ2000と並んで現代でも台湾空軍の主力の一翼を占めています。
続いて台湾空軍が運用してきた歴代のジェット戦闘機です。F-100、F-104、F-5等が展示されていました。
こちらはRF-101です。戦闘機としては運動性が悪すぎて失敗作と言われたブゥードゥー。高速と航続距離を生かして偵察機として使われていました。冷戦時代には台湾空軍の機体が中国本土に対する隠密偵察を繰り返し行い、中には撃墜された機体もあったそうです。
ここの魅力は共産陣営の戦闘機や爆撃機を間近で見られるという所。ここに展示されているのは、MiG-15、MiG-19、MiG-21、Il-28が展示されていました。Il-28なんて今どき尾部銃座ですから、このレトロ感が素敵
大戦機ももちろん展示してありました。カーチスホーク、P-40E、P-51D、A-26がそのラインナップです。個人的にはI-16やP-43が見てみたかったんですけどね
その他には、S-2T対潜哨戒機、HU-16A救難飛行艇、C-46輸送機などもありました。C-46なんて別に日本でも沢山残っているんですけどね
これは台湾が独自開発したXA-3という軽攻撃機です。台湾空軍の中等練習機であるAT-3を改造した単座攻撃機で、詩作止まりだったそう。そういえば岡山地区は台湾空軍の主要基地となっていて、戦前は有名な高雄海軍航空隊の本拠地となっていた場所ですね。そのせいか、岡山地区上空には、AT-3が何機も飛び回っていました。
そういえば、この日は企画展のようなことを実施していて、F-5戦闘機に関するパネル展示をやっていました。中国語読めないのでチンプンカンプンでしたが・・・。
別の一角にはF-5戦闘機(F-5EとF-5F)の前部胴体が置かれていて、コクピットの中に乗り込めるようになっていました。
という訳で、航空教育展示館は如何だったでしょうか。
ちなみにこの後タクシーで隣接する空軍軍史館を見学したのですが、こちらは本日休館日でした。さらに屋外展示されている機体も中に入れず、近くで見学できませんでした。残念です。
・航空教育展示館



