もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > 鉄道書籍

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220204_北海道

北海道の鉄道旅大図鑑

「旅と鉄道」編集部 天夢人

北海道のJR及び私鉄鉄道路線について、路線別の見所、車両図鑑、駅紹介、駅弁紹介といった切り口で紹介しているムック本である。基本的には流し読みできる内容で、情報として目新しいものはなかったが、読んでいて楽しい書籍であった。駅弁紹介を見ているだけで食べたくなってしまう。

お奨め度★★★

4
220203_旅と鉄道

旅と鉄道2021年7月号増刊

特集は「青春18きっぷの旅」。既に手垢のついたテーマだが、今回は面白かった。特に面白いと思ったのは、「拠点滞在型の旅」。これは岡山、松本、秋田、米子等、交通の便の良い地方都市の駅前ホテルを拠点として、青春18切符で回るというもの。例えば秋田を拠点に弘前、大鰐温泉を回る、というのは誰でも考え付きそうだが、秋田から田沢湖線、釜石線経由で遠野まで足を伸ばすとか、岡山から山口まで行って戻るとか、ちょっと意表を突かれた(そこまでやるなら拠点滞在に拘る必要ないじゃん、とも思ったが・・・)。あとこれは知らなかったのだが、青い森鉄道の青森-八戸間、IRいしかわ鉄道の金沢-津端間、あいの風とやま鉄道の富山-高岡間は18切符で利用できるらしい。さらに18切符ユーザーの鬼門となっている青函ルートだが、オプション券で新幹線に乗るよりもフェリーの方が安いというのは知らなかった。
短時間で読み終わるが、内容的には面白かった。

お奨め度★★★★

4

220117_大垣夜行

旅と鉄道2021年5月増刊号

「ありがとう大垣夜行」というタイトルが示すように、2020年3月の運行を最後に廃止となった東京~大垣間の夜行寝台列車について特集したものである。大垣夜行と呼ばれていたのは、1968年~1996年までで、普通列車として運行されていた。その後は「快速ムーンライトながら」となり、車両のグレードアップ(特急型車両)、指定席化、そして定時運行から臨時運行へと変化し、2020年の終焉を迎えている。
本書は「大垣夜行/ムーンライトながら」の43年間に渡る歴史を紐解くと共に、20世紀後半から21世紀初頭にかけて活躍した普通/快速型夜行列車、例えば「ムーンライト九州」「ながさき」等についても解説している。
私自身「大垣夜行/ムーンライトながら」との思い出は深い。学生時代に生まれて初めて東京方面へ旅行した際、利用したのが大垣発の340M列車だった。その時には復路にも大垣行きの夜行を利用したので、2時間以上も前から東京駅に並んだこと、ようやくボックス席の一角に座れても、周りがオッサン達でひしめいていて圧倒されたこと。それでもウトウトしながら大阪までたどり着いたこと、等が思い出される。
「ムーンライトながら」になってからもしばしばお世話になり、特に本格的に旅行を趣味とした2000年以降は、ほぼ毎シーズンに1度ぐらいは乗っていたように思う。深夜の小田原駅で「ムーンライトながら」の入線を待つときの客の高揚した雰囲気は今でも忘れられない。
本書は私のように「大垣夜行/ムーンライトながら」で青春を過ごした者にとって貴重な一冊となろう。

お奨め度★★★★

4
211229_時刻表復刻版

時刻表復刻版1975年3月

JTBパブリッシング

その名の通り1975年3月の時刻表を完全復活させたもの。1975年当時私は時刻表に興味を持ち始めた頃で、親にねだって時刻表を買ったものである。今読んでみると、確かに子供が喜びそうな内容である。とにかく列車の種類が多い。特急や急行が全国を正に網の目のように結んでいる。しかも昼間長距離列車あり、夜行列車多数あり、中には鈍行のくせに夜行で長距離を走る列車もある。現在のスッキリとした時刻表と見比べると、雲泥の差だ。大阪から山陰線回りで博多行きの特急列車「まつかぜ」、あるいは大阪から青森まで約24時間で走りとおす急行列車「きたぐに」等、復活したら1度は乗ってみたい列車である。
また現在とは異なり、新幹線網がまだ整備されていない(東京ー博多がようやくつながった)ので、地方都市間の交通が盛んである。例えば仙台から山形、米沢経由で新潟まで出る急行「あさひ」、米原から豊橋、飯田線経由で辰野に向かう急行「伊那」等、現在の東京一極集中した鉄道網からは想像もつかないようなユニークな列車が走っている。
もちろん今から50年前に戻ることはできないし、現在の鉄道網が当時よりも数段利便性が高まっていることは否定しない。しかしせめて本の中でささやかなタイムトラベルを楽しんでみても良いのではないか。本書はそういった楽しみ方ができる著作である。

お奨め度★★★★

200326_60歳からの鉄道旅行

60歳からの鉄道旅行術

松本典久 天夢社

Kindle Unlimitedで無料で購読できるので、ダウンロードしてみました。「60歳から」となっていますが、必ずしも高齢者向けの情報ばかりではなく、若年層が鉄道旅行する際に役に立つ情報も含まれています。私も旅好きなので知っている情報が大半でしたが、中には知らなかった情報も含まれていたので、それなりに有益な著作でした。

お奨め度★★★

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