AirPower(以下、本作)は、1992年に米国Clash of Arms社から発売された空戦ゲームシリーズです。今回、映画
トップガン マーヴェリック
の上映を記念して、オリジナル「トップガン」の空戦シーンをAirPowerシリーズでプレイしてみることにしました。プレイスタイルはVASSALによるソロプレイです。
前回までの展開は --> こちら
先にMiGをガンキルしたマーベリック機は、急降下から引き起こしをかけている。しかし急降下により一気に高度が下がってしまう。それを別のMiGが上空から狙っている。危うしマーベリック。
Splash Three!
残ったMiGは1機。しかも新兵が乗り、赤外線誘導ミサイルと機銃弾を撃ち尽くした機体である。MiGは勝機なしとみて戦場を離脱していった。
Mustang, this is Voodoo Three. Remaining MiGs are bugging out.
なお、撃墜されたアイスマン機だが、RIOのスライダーは脱出時にパラシュートが開かずに墜死。パイロットのアイスマンは無事脱出に成功し、救難ヘリコプターに救助された。
「スライダー、あいつは良い奴だった」
ミサイルの命中率は、米海軍は計8発のミサイル(AIM-9Lが6発、AIM-7Fが2発)を発射しましたが、AIM-7Fが1発、AIM-9Lが2発が命中しました。命中率37.5%は決して低い数値ではありません。
パイロット別の戦果は、やはりマーベリックのスコアがトップで撃墜3機(史実通り!!)。内訳はAIM-7Fで1機、20mmバルカン砲で2機です。機銃による撃墜数が多かった理由は、マーベリックが「トップガン」ということで命中判定に有利な修正(-2)を得られたことです。
マーベリック以外では、アイスマンとハリウッドがそれぞれAIM-9Lで1機ずつ撃破しました。撃墜に至らなかったのはアンラッキーでしたが、米軍側が撃墜又は不確実撃墜と判定された可能性はあります。
一方の敵側ですが、発射したミサイルは計5発。そのうち2発がハリウッドとアイスマンに命中しました。命中率で言えばトップガン達を上回っています。まあ出目が良かったというのが真相ですが、大型のF-14Aが相手だとミサイルの命中率は10%有利になるというのも効いています。米軍機の損害はすべて赤外線誘導ミサイルによるもの。機銃射撃は4回実施したものの命中はなし。こちらについてはやや運に恵まれなかった感はあります。
あと、今回のプレイで気になったのはF-14Aの運動性。当初予想はしていましたが、俊敏なMiG-21を相手にすると、F-14Aの運動性はどうしても劣ってしまいます。特に厳しいのはエンジン出力で、アフターバーナーを吹かしてもMiGを追い詰めるのは結構至難です。ましてや数に勝るMiGが次々と赤外線誘導ミサイルで波状攻撃を仕掛けてくるので、オチオチアフターバーナーを焚くこともできません。米海軍としては強力なエンジンを搭載したF-14Dスーパートムキャットが欲しい所です。
今回久しぶりにAirPowerをソロプレイしてみましたが、やはりこのゲーム、面白いです。ルールは複雑だし時間もかかるゲームなので対戦用アイテムとしてはやや不向きに思えますが、そこはそれ、ソロプレイで楽しむ分には何ら制約にはなりません。実際、様々なシチュエーションがシナリオ化されているので(航空自衛隊が活躍するシナリオもある)、まだまだ楽しみたい作品だと言えます。
次は、F-20A TigerSharkでも出してみましょうか・・・。
前回までの展開は --> こちら
19Turn
この段階で、戦闘可能な機体は双方2機ずつ。ただし米軍機には発射可能なミサイルが0発に対し、敵側には6発の発射可能なミサイルが残っている。さてさて。先にMiGをガンキルしたマーベリック機は、急降下から引き起こしをかけている。しかし急降下により一気に高度が下がってしまう。それを別のMiGが上空から狙っている。危うしマーベリック。
21Turn
マーベリックは降下から上昇に転じて垂直ロール。機首をMiGに相対する。しかし無理な機動が祟ってエネルギーを失う。一方のハリウッド機は後方に食らいつくMiGを振り切ろうと低速で急旋回を行うも、MiGもまたしつこくハリウッド機に食い下がる。22Turn
正面から接近するマーベリック機とMiG。機銃攻撃を加えようとするMiGに対し、マーベリックは「先制防御」で反応。MiGの正面から突っ込んでいく。約400発の20mm機銃弾をMiGに浴びせかける。10発以上の機銃弾がMiGをバラバラに引き裂いた。Splash Three!
残ったMiGは1機。しかも新兵が乗り、赤外線誘導ミサイルと機銃弾を撃ち尽くした機体である。MiGは勝機なしとみて戦場を離脱していった。
Mustang, this is Voodoo Three. Remaining MiGs are bugging out.
両軍の戦果と損害
米海軍の損害
F-14A 1機損失、1機中破某国空軍の損害
MiG-21 3機損失、2機大破なお、撃墜されたアイスマン機だが、RIOのスライダーは脱出時にパラシュートが開かずに墜死。パイロットのアイスマンは無事脱出に成功し、救難ヘリコプターに救助された。
「スライダー、あいつは良い奴だった」
感想
序盤はトップガン達にとって苦しい展開でしたが、例の「宇垣裁定」を入れたから状況が逆転。ほぼ映画と同じような状況を再現できました。(スライダーが死んじゃったのは映画にはできないかも・・・)ミサイルの命中率は、米海軍は計8発のミサイル(AIM-9Lが6発、AIM-7Fが2発)を発射しましたが、AIM-7Fが1発、AIM-9Lが2発が命中しました。命中率37.5%は決して低い数値ではありません。
パイロット別の戦果は、やはりマーベリックのスコアがトップで撃墜3機(史実通り!!)。内訳はAIM-7Fで1機、20mmバルカン砲で2機です。機銃による撃墜数が多かった理由は、マーベリックが「トップガン」ということで命中判定に有利な修正(-2)を得られたことです。
マーベリック以外では、アイスマンとハリウッドがそれぞれAIM-9Lで1機ずつ撃破しました。撃墜に至らなかったのはアンラッキーでしたが、米軍側が撃墜又は不確実撃墜と判定された可能性はあります。
一方の敵側ですが、発射したミサイルは計5発。そのうち2発がハリウッドとアイスマンに命中しました。命中率で言えばトップガン達を上回っています。まあ出目が良かったというのが真相ですが、大型のF-14Aが相手だとミサイルの命中率は10%有利になるというのも効いています。米軍機の損害はすべて赤外線誘導ミサイルによるもの。機銃射撃は4回実施したものの命中はなし。こちらについてはやや運に恵まれなかった感はあります。
あと、今回のプレイで気になったのはF-14Aの運動性。当初予想はしていましたが、俊敏なMiG-21を相手にすると、F-14Aの運動性はどうしても劣ってしまいます。特に厳しいのはエンジン出力で、アフターバーナーを吹かしてもMiGを追い詰めるのは結構至難です。ましてや数に勝るMiGが次々と赤外線誘導ミサイルで波状攻撃を仕掛けてくるので、オチオチアフターバーナーを焚くこともできません。米海軍としては強力なエンジンを搭載したF-14Dスーパートムキャットが欲しい所です。
今回久しぶりにAirPowerをソロプレイしてみましたが、やはりこのゲーム、面白いです。ルールは複雑だし時間もかかるゲームなので対戦用アイテムとしてはやや不向きに思えますが、そこはそれ、ソロプレイで楽しむ分には何ら制約にはなりません。実際、様々なシチュエーションがシナリオ化されているので(航空自衛隊が活躍するシナリオもある)、まだまだ楽しみたい作品だと言えます。
次は、F-20A TigerSharkでも出してみましょうか・・・。