
「Congress of Vienna (CoV)」は、GMT社の「Great Statesmen」シリーズ第3作であり、外交戦略カードゲームである。前作「Churchill」「Pericles」の系譜を継ぎ、国家指導者たちの政治的・軍事的駆け引きを主題としている。プレイヤーは、ナポレオン没落期の欧州列強(ロシア・オーストリア・イギリス)およびその同盟国の代表として登場し、外交と戦争を駆使して自国の影響力を最大化しつつ、ヨーロッパの秩序再構築を目指す。
今回は4名でプレイし、うp主は大英帝国を担当した。
前回までの展開 --> こちら
2nd Turn(1813年5月)
外交戦ではオーストリアがイギリスの施策に対していちいちケチをつけてくるので鬱陶しい。これがbotなら腹も立たない所だが、人間が意図的に嫌がらせ(?)を仕掛けてくるのは精神衛生上好ましいものではない。このあたり、デザイナーの術中に完全にはまってしまった感じだが、素人同士の対戦なので致し方ない面があるかもしれない。
軍事面では、このTurnはウェリントンが得られなかった(これ見よがしにオーストリアプレイヤーがウェリントンカードを使ってきたので、オーストリアに対する反感をさらに強める)ので、他のカードを使ってスペインでの攻勢を続ける。ウェリントンなしで苦戦を強いられたが、フランス軍に勝利し、カスティーリャ地方を占領した。これによりフランス軍が得られるカードが1枚減少した。
ロシア軍は中欧及び北欧戦線で攻撃を仕掛けたが、ナポレオン率いるフランス軍は強く、ロシア軍は前進できずにいる。
3rd Turn(1813年6月)
ロシア、オーストリアが「大英帝国の援助」チットを2枚出してきたので1枚は撤回するよう強く抗議し、これを撤回させた。このチット、大英帝国の資源ポイントを横流しして確保するチットで、これまである程度の横流しは黙認してきたが、あまりに無節操に横流しを強要してくるので、連合軍内での内紛も厭わず「自国の権益を守る」ことを主張した。それにしても露墺の我が大英帝国に対する「ゆすり」体質には困ったもの。こんな感じで連合国同士が対立するような仕組みがこのゲームにはいくつも仕組まれている。これもまたデザイナーの意図したことだろうが、それにしても腹立たしい。腹立たしいといえば、オーストリアがとかく我が大英帝国の施策に異議申し立て(ディベート)してくるので、鬱陶しいことこの上ない。そこでこちらはオーストリアと対立しそうな課題に対しては、最初に強力なカードを使って一気に獲得する方針に転換した。本来味方であるはずの連合国同士でエネルギーを使いあって消耗するのは好ましくないのだが、今の連合国内の協調は(オーストリアの反英的な政策によって)困難と判断。大英帝国の断固たる意志を他の連合国に示すことで自国の権益を確保する方針とした。
あとから考えると、この時オーストリアと交渉を行って相互に利益を得られるような外交交渉を実施することが得策であったかもしれない(ムリかな?)。このあたりプレイヤーの個性に依存する部分もあって難しい所もあるのだが、ディプロマシー型外交ゲームの難しい部分でもある。(うp主が高齢化したことで頑固になっただけかも・・・)
戦場では、フランス軍がスペイン、カスティーリャ地方で反撃に転じてきた。今回もウェリントンを欠いたイギリス軍は苦戦を強いられるが、辛くもフランス軍の攻勢を撃退し、スペインを守り切った。
東欧戦線ではオーストリアが戦争に加わったので連合軍の戦力がようやく充実してきた。しかしフランス軍の強さは半端なく、連合軍は一歩も前進できない
北米大陸では、1812年米英戦争がまだ続いている。英軍の攻勢が成功して戦況を一段階優位にした。あと一歩で英軍がこの戦争で勝利を獲得できる
4th Turn(1813年7月)
時間の関係でこのTurnを最終Turnとした。このTurnも各地で戦闘があったが、戦線に動きはなかった。この段階でのVPは、フランスが65点で首位を走り、オーストリアが29点で2位、うp主の大英帝国は24点で3位、ロシアはかなり遅れて16点で4位である。この時点でロシアの勝利はかなり厳しい状況。オーストリアと大英帝国はフランスを倒すことで逆転の可能性はあるが、フランスが強力なのでナポレオン体制の打倒はかなり困難。結局このまま続ければフランスが一番勝利に近いと思う。
感想
今回は初プレイだったので手探りのプレイだった。従って現地点では勝ち筋がまだ見えない。今回は経験者がフランス軍を担当し、うp主を含めた初心者3人が連合軍を担当したが、この場合はフランスの優位は動かないと思う。何やかんや言ってもフランス軍は強力であり、連合軍が足を引っ張り合っていては勝利が覚束ないからだ。逆に連合軍が結託してフランスに挑んだ場合はどうなるのだろう?。それでもナポレオン体制を打倒できるかどうかはかなり怪しい。それにフランスも滅亡したら負け確定になるので、あの手この手で連合国の連携を阻もうとするだろう。このような展開では、意外とフランスがキャスティングボードを握ることになるかもしれない。
今回は5~6時間のプレイ時間で4Turn分進んだ。プレイヤーの慣れもあるかもしれないが、時間のかかるゲームだと思う。丸1日プレイしてフルターンプレイできるかどうか・・・。
時間がかかる理由の一つにディベートの待ち時間がある。特定の議題が発議されると、全てのプレイヤーにディベートの権利が発生するが、この順番が厳密に決まっているので、毎回待ち時間が発生する。1Turnで最大24回の「発議」が行われ、その度にディベートのサイクルが発生するので、その待ち時間が結構大きな時間になる。例えばディベート宣言を「早いもの勝ち」にし、さらに「時間制限」を設ければスピードアップになると思うのだが・・・。
いずれにしても多人数ゲームの場合、プレイヤーの組み合わせや性格によって展開が激変するので1回のプレイだけ評価するのは難しい。惜しむらくは、プレイ時間が長くルール難度も比較的高いので、リプレイアビリティが低いことである。

















