被爆三世だから言う-日本は核武装せよ!
橋本琴絵 ワック
「被爆者=反核」ではない!、という煽り文句につられて購入した。筆者の橋本氏は、祖母が広島で被爆した被爆3世である。被爆三世でありかつ女性でもある筆者が、「核保有」という極めて「過激な」主張をするところが本書の見どころの1つと言って良い。ただ本書は単なる国防論を語った著作ではなく、経済政策や対外政策、皇室の扱い、難民政策などを主張している著作である。
筆者の主張について、私は概ね合意できた。特に核保有を「議論させない」という現在の潮流には疑問を感じる。ただ核保有自体については、私は筆者と違って日本の取るべき道ではないと思っている。理由は、安全保障上のメリットよりも国際関係で失うものの方が多いと思うからだ(北朝鮮の真似をする必要はない)。まあ核シェアリングについてはもっと議論した方が良いとは思う。