
皇帝ナポレオン【1】
池田理代子 フェアベル

「ベルサイユのばら」で有名な池田理代子氏の描いたナポレオンの漫画。実は私は氏の作品をこれまで読んだことがなく(少女漫画特有の異常に目玉が大きいキャラや、背後に花が咲きまくる演出に馴染めなかった)、ベルバラもタイトルしか知らないという有様。しかしナポレオンというテーマには興味があったので、読んでみた。この第1巻では、ナポレオンがヴァンデミエールの反乱鎮圧に出動する所から始まる。パリ市内の暴動に対して市街地で大砲を使うという異例の戦術で鎮圧したナポレオンは、以後ポール・バラスの片腕となる。
本書では、こういったナポレオンの活躍を描く一方、まるで昼ドラのようなナポレオンの色恋沙汰を「リアル」に描いている。本書によればナポレオンは「戦争には強いが女には弱い」如く描かれているが、このあたりを詳細に描いているのは女性作者らしい表現と言えるのかも。
続編を読むのが楽しみである。
お奨め度★★★







