もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > SFアニメゲーム

写真00


ボンサイゲームズの「Star Blazer」(以下、本作)をプレイしました。本作はアニメ「宇宙戦艦ヤマト」におけるヤマトのイスカンダルへの航海を再現するソロプレイゲームです。プレイヤーはヤマトの艦長又は艦長代理(艦長は途中で病死する可能性があるので・・・)の役割を演じ、大宇宙の様々な自然現象やガミラスが仕掛ける罠、そしてガミラス艦隊による妨害を排除しつつ、限られた時間内で放射の除去装置を地球に持ち帰ることになります。

それでは早速プレイしてみましょう

写真16_赤い地球


第1話:決死のヤマト!!反射衛星砲撃破せよ

このゲームは冥王星を巡る攻防戦から始まる。いわゆる「第2次メ号作戦」という奴ですな(違うって)
冥王星に接近したヤマトは、冥王星のガミラス基地を破壊すべく冥王星に接近する。反射衛星砲の攻撃を受けたヤマト。まずガミラスにヤマト撃沈を誤認させるため、真田、相原、森でチームを組んで欺瞞作戦を実施。欺瞞作戦は無難に成功し、ガミラスは「ヤマト撃沈」をデスラー司令部に報告する。
続いてヤマトは、古代、南部、アナライザーで特別攻撃チームを編成し、反射衛星砲基地を攻撃する。根性1点を使ってDRM+7。出目は7でギリギリ成功。反射衛星砲を破壊した。

写真04_反射衛星砲


戦闘終了後、格納庫にいた山本が自主訓練を実施。訓練は成功し根性を1点確保した。

ここで本作の根幹をなす「根性と愛」に説明する。根性はダイス修正に使えるので、成功率が低いチャレンジの際に根性を使って成功率を高めることができる。さらに根性の使い方として、休憩中のメンバーを急遽仕事に戻すことができる(この使い方の方が多いと思う)。イベント内容によっては乗組員が大忙しになるので、この時根性が使えると嬉しい(遣り甲斐搾取。まるでブラック企業だな・・・)。

もう1つ。愛についてだが、愛を使うとチャレンジのダイスを振り直すことができる。だから根性を使ってある程度までチャレンジの成功率を高めておいて、あとは事故が起こった時に愛を使ってダイスを振り直す。これが本作の「勝ちパターン」になりそう。
なお、根性と愛は訓練等で増やすことができる。根性はとにかく愛は乗組員2人が親密度を高めることによって獲得できる。この2人は男女に限らず(というよりもキャラ化されている女性は生活班長のみ)、男同士でも可能である。これを友情と見るのか、それとも時代の流れを反映した結果と見るのかは、貴方次第。

残り根性0、愛2

人類滅亡まであと329日

写真01


第2話:ビーメラ星、地下牢の死刑囚

本作では地球からイスカンダルまでの行程がヘクスマップ化されており、1ヘクスが約1万光年。イスカンダルまでの距離は14ヘクスになっている。何もなけれなヤマトは1Turn=1週間に1ヘクス移動できる。つまり何もなければイスカンダルまでの往復にかかる時間は28週間である。タイムリミットは50週間なので、これだけを見れば余裕だが、途中で事件に巻き込まれたり、ガミラス艦隊との遭遇等で時間はどんどん吸い取られていくことになる。果たしてヤマトは1年以内に地球に無事帰還することができるか・・・。

新しいヘクスにヤマトが進入すると、イベントチットを1枚引く必要がある。イベントの中には原作中で発生した様々な事件やガミラス艦隊との遭遇、そして稀に「イベントなし」の場合もある。「イベントなし」の場合については後述。

恒星間宇宙に第1歩を踏み出したヤマトが最初に引いたイベントチットは、#11「ビーメラ星」。野菜不足に悩むヤマトは、植生が豊かな星、ビーメラに近づいた。調査要員が前回の冥王星の戦いから回復していなかったが、島、アナライザーの2名で調査隊を編成する。沖田艦長の助言を得て(DRM+4)、作戦は成功。野菜収集作戦も無事成功した。

写真05_ビーメラ


残り根性2、愛1

人類滅亡まであと315日

第3話:生活班長の煎れたヤマトの珈琲は苦い

次のTurnに引いたチットは「No Event」。イベントがない場合は「日常イベント」が発生し、スターシアとの通信や沖田艦長の病状変化、あるいは(これが一番楽しい)「生活班長のコーヒー」等がある。そして今回、この「生活班長のコーヒー」が出てしまった。

暫くは安全な航行が続いているヤマト。艦内では生活班長が自慢の珈琲を振るまっていた。「いつまで経ってもコーヒーの味が旨くならないな」と減らず口を叩く島を尻目に「いやー旨い。こんなコーヒー飲んだことがない」とご満悦の太田。実は太田は生活班長の不味い珈琲の味が癖になってきたのだ。

そんな太田を尻目に古代と生活班長は次第にその愛を深めつつあった。

写真06_コーヒー


残り根性2、愛3

人類滅亡まであと308日

第4話:ガミラス艦隊発見

イベントチットの中には「敵発見」がある。これが出るとガミラス艦隊との遭遇が発生する。ガミラス艦隊の編制はランダムに決められ、ヤマトと交戦することになる。ちなみにヤマトは戦闘回避を試みることもできるが、出目によっては戦闘回避のために多大なロスタイムを強要されることがある。今回はロスタイムを嫌って戦闘回避を選択しなかったが、腕の低い航海士に戦闘回避を試みさせる手もあったかもしれない。上手く行けば最小のロスタイムで戦闘を回避できた可能性もあったのだから・・・。

何はともあれ、今回ヤマトはガミラス艦隊との対決を決意した。敵艦隊の兵力は、重巡2隻、駆逐艦4隻だ。それほど難敵ではない。加藤、山本のブラックタイガーが発進する。空母を持たないガミラス艦隊に対してブラックタイガー隊は圧倒的な優位に立つことができる。ただし艦載機の発進・収容に時間を要するのでロスタイムが発生するのが辛い所。今回、残念なことに艦載機は殆ど戦果を挙げることなくエネルギー切れで帰還を余儀なくされる。

写真07_BlackTiger


続いてヤマトはガミラス艦隊との艦隊砲撃戦に入る。艦隊砲撃戦では、まずヤマトが射撃を行い、生き残ったガミラス艦が反撃するという流れになる。今回は古代、南部、アナライザーといった戦闘屋を総動員して砲撃を実施。ヤマトの乗組員の練度がものをいってガミラス艦隊に反撃を機会を与えずに一方的にこれを撃破した。

残り根性3、愛4

人類滅亡まであと287日

第5話:浮かぶ要塞島!!たった二人の決死隊!!

ヤマトが磁力線バリアに捕まってしまった。さらに前方にはマグネトロンウェーブを放射する宇宙要塞がヤマトの行く手を阻む。真田、古代でシームレス戦闘機を駆って宇宙要塞に対する破壊工作を実施。真田技師長の独白などもあったが、無事要塞の破壊に成功した。

その頃、ヤマトの艦内では、太田が生活班長へ愛の告白をしていたが、1の目を出して見事に失敗。愛は育たなかった。

残り根性2、愛2

人類滅亡まであと273日

第6話:絶体絶命!!オリオンの願い星、地獄星

ヤマトの正面にアルファ星の巨大なフレアが立ちふさがる。ヤマトは見事な操艦技術でこれを回避。航行を続ける。

残り根性3、愛1

人類滅亡まであと266日

第7話:銀河の試練!!西暦2200年の発進!!

ヤマトの行く手をオクトパス星団が阻む。嵐の張れるのを待ったヤマトは、幸運なことに1週間後に嵐の晴れ間を見つけた。太田副操縦士と徳川機関長のコンビネーションで無事海峡突破を成し遂げたヤマトだった。

そして生活班長との愛を確かめ合う古代なのであった。

残り根性3、愛2

人類滅亡まであと252日

写真08_オクトパス星団


つづく

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

IMPERIUM(インペリウム)第2版
価格:6,600円(税込、送料別) (2023/6/20時点)


写真99


同人誌、同人ゲームの通販でお馴染みの メロンブックス で、「決戦!ア・バオア・クーDX」の取り扱いを開始しました。

詳しくは-->こちら

メロンブックスさんでの取り扱いは、今の所「決戦!ア・バオア・クーDX」のみですが、もし売行きが良ければ他の作品の取り扱いも検討したいと思います。

よろしくお願いいたします。

イメージ 8



5年前に発売開始し、2年前に絶版になった「決戦、ア〇オアクー」DX版ですが、この度再版することになりました。

今回の変更内容は 以前の記事で紹介した 通りですが、
 1)カウンターのレイアウト見直し
 2)カウンターに全て英語表記を追記
 3)ショートシナリオの追加
です。

2023年5月のゲームマーケット2023春でも発表の予定ですが、通販にも対応しております。
通販を希望される場合は、こちらの記事 をご参照下さい。

それでは、今後とも「決戦、アバ〇アクー」DX版を宜しくお願いします。

G_Unit1a2

G_Unit1a3


G_Unit1a4

こちらはマップ。基本的なデザインは変わっていませんが、所々を英語表記にしています。

Map




「決戦!アバ〇アクー」の第2版を準備中です。
今回、基本的には初版と同じにしていますが、主な変更箇所は以下の通りです。

 ・カウンターのレイアウトを見直し。前回は数値を端に寄せすぎてギリギリだったので、数値その他をカウンターの真ん中付近に移動させました。これでレイアウトに余裕が出るはず
 ・カウンターに全て英語表記を追記しました。まあRX-78とMS-06は今までも英語だったのですが、「要塞兵器」とか「ミノフスキー粒子」等が日本語表記だったので、全てに英語表記を併記することにしました。理由は英語圏の人たちにもプレイしてもらいため。ルールブックも当面は日本語のみですが、今年中に英語版のルールブックを無料配布できるようにしたいと思っています。
 ・別の場所で発表したショートシナリオを追加する

まあこんな感じですかね。
現在作成中のカウンターシートはこんな感じです。

G_Unit1a2

G_Unit1a3


G_Unit1a4

「決戦!アバオ〇クー」第2版は、5月のゲームマーケットに間に合わせるべく準備中なので、乞うご期待下さい。




compass1645817376


昔、「太陽の牙ダグラム」というアニメ作品があった。
キャラクターの造形的にはあまり好きではないし、ストーリー的にも主人公側には思い入れできない(こいつら、結局の所、ただのテロリストじゃね?)。
そういえば、以前に読んだ 大田垣氏の漫画 では、テロ行為を主人公が正当化しているような発言があって、面白かったなぁ・・・。

ただ、この作品、僕的にはすごく気にいっている所がある。

それはメカ設定だ。

特に敵役、地球連邦側に登場する多彩なコンバットアーマー(本作に登場する戦闘用ロボットの呼称)たちだ。序盤では主人公達も搭乗して暫定主力機であった「ラウンドフェイサー」(作中では「ソルティック」と呼ばれていた)。初めて登場した複座型の二足歩行機で性能面では主人公機に匹敵すると言わしめた「ブロックヘッド」(それでも登場回でアッサリ撃破されるのは、お約束)。重装甲と大火力で主人公を苦しめ、後にはゲリラ側の主力機となった「ヘイスティ」(これも作中では「アイアンフット」と呼ばれていた)。そして砂漠戦で主人公機を圧倒した「デザートガンナー」等等。
これらのメカ達が大活躍できる場面をゲームで再現できないものか・・・。

現在構想しているのは、1機1ユニットの戦術級ゲーム(戦闘級という呼称は好きではない)。歩兵は1チーム1ユニットで、太陽の牙は1ユニット、連邦軍は1個分隊ぐらいか・・・。

問題はシナリオ。基本的には原作のものから面白そうなシチュエーションをいくつかピックアップしてみたいが、連邦軍兵士が「コンバットに登場するドイツ兵」みたいに倒されるような場面をゲーム化するのも面白くない。とはいえ、主人公側が連邦軍の物量攻勢に潰されるようなゲームもどうかなぁ・・・。原作から持ってくるシナリオと、あとはこちらで想定したシナリオ(ウルナ基地版乱後で反乱軍が成立した後の中隊規模同士の遭遇戦や、スタンレー高地の戦いで主人公達が登場しない場面等)を組んでみようか・・・。

あと、パイロットの練度ルールだが、「ダグラム」では「ガンダム」ほどには主人公達と雑魚キャラのパイロット練度に差がなく、ゲーム化する際には有難い(あまりに能力差があり過ぎると、ゲームとしては成立し辛くなる)。とはいえ、パイロット能力差も完全に無視するのも興ざめなので、一般的なレベルでもパイロット能力の差はルール化したいと思っている。

という感じで構想してみたが、果たしてどうなることやら。1ユニット1機に拘らず、例えば小隊規模にしてスタンレー高地の攻略戦に絞ってゲーム化してみるのも面白いかも・・・。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ダグラムアーカイヴス [ モデルグラフィックス編集部 ]
価格:4,730円(税込、送料無料) (2023/11/19時点)


太陽の牙ダグラム メモリアルブック
Get truth 太陽の牙ダグラム(1) (ビッグコミックススペシャル)
Get truth 太陽の牙ダグラム(2) (ビッグコミックススペシャル)
Get truth 太陽の牙ダグラム(3) (ビッグコミックススペシャル)

↑このページのトップヘ