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松代に眠る戦時中の遺構「松代大本営」
戦時中、長野県松代町(現・長野市)に極秘裏に建設が進められた「松代大本営」。本土決戦に備え、天皇・政府・軍部の中枢機能を東京から疎開させる計画の下に始まったこの巨大地下壕建設は、終戦とともに未完成のままその役目を終えました。現在も見学可能なこの戦争遺跡は、舞鶴山・象山・皆神山の3地区に分かれており、それぞれに異なる役割と特徴を持っていました。
現在では気象庁の松代地震観測所として利用されています。かつては内部が見学できたのですが、2020年以降は施設自体が無人化されたため、内部の見学が不可能になっています。
現在は「松代象山地下壕」として一般公開されており、整備された見学ルートでは実際の地下通路を歩きながら、当時の掘削痕や資材跡、避難用トンネルなどを目にすることができます。薄暗くひんやりとした坑道の中は、今もなお戦時の緊張感を肌で感じられる場所となっています。
展示内容は朝鮮人労働者が強制労働されたことや慰安婦問題を朝鮮側の主張に基づき紹介しているということで、恐らく「あちら系」の展示施設です。ちなみに配布されたパンフレットはこんな感じです。
最後に松代の大本営自体はすごく見ごたえがあり、軍事遺跡に興味のある方なら奨めしたい場所です。
舞鶴山地区 ― 皇居機能を担う予定だった中枢エリア
舞鶴山は、松代大本営の中でも最も中心的な役割を担う場所とされていました。天皇陛下の皇居機能が置かれる予定だったこの地区では、特に堅牢な岩盤が選ばれ、全長約5,900mに及ぶ堅牢な地下壕が掘削されました。現在では気象庁の松代地震観測所として利用されています。かつては内部が見学できたのですが、2020年以降は施設自体が無人化されたため、内部の見学が不可能になっています。
象山地区 ― 大本営陸軍部のための広大な壕
舞鶴山の南東に位置する象山地区は、主に大本営陸軍部の疎開先として計画された場所でした。総延長約5,400mにおよぶ地下壕は、舞鶴山に次ぐ規模を誇り、こちらも非常に堅牢な構造が特徴です。現在は「松代象山地下壕」として一般公開されており、整備された見学ルートでは実際の地下通路を歩きながら、当時の掘削痕や資材跡、避難用トンネルなどを目にすることができます。薄暗くひんやりとした坑道の中は、今もなお戦時の緊張感を肌で感じられる場所となっています。
もうひとつの歴史館・松代
象山地下壕のすぐ横に建てられていて駐車場もあるのでてっきり地下壕の関連施設かと思いきや、全然違いました。象山地下壕とは全く無関係の施設で、運営団体も全く違います。象山地下壕は長野市が運営していますが、このもうひとつの歴史館・松代は、「もうひとつの歴史館・松代」運営委員会という組織が運営しています。ちなみに見学料は200円で、内部は撮影禁止です。展示内容は朝鮮人労働者が強制労働されたことや慰安婦問題を朝鮮側の主張に基づき紹介しているということで、恐らく「あちら系」の展示施設です。ちなみに配布されたパンフレットはこんな感じです。
最後に松代の大本営自体はすごく見ごたえがあり、軍事遺跡に興味のある方なら奨めしたい場所です。
台湾防衛の最前線を紹介する「海軍陸戦隊隊史館」
先に紹介した「左營軍區故事館」から歩いて45分ぐらいかかりました。
公共交通を使う場合には、台湾鉄道の内惟駅が便利です(駅から徒歩15分ぐらい)。
ここは3つの展示エリアに分かれていて、最初の1F部分では中華民国海軍陸戦隊(台湾海兵隊)の歴史が紹介されています。中華民国海軍陸戦隊は1947年に編制され、その後100年近くもの間、共産陣営との戦いの最前線を担っていました。特に1958年の八二三砲戦(第2次台湾海峡危機)の際には、海軍陸戦隊が金門島防衛で重要な役割を担ったことが書かれています。
2F部分の右半分は烏坵郷に関する展示コーナーです。筆者は知らなかったのですが、この烏坵郷というのは、金門島や馬祖島と並ぶ台中対立の最前線の島だったそうです。
2Fの左半分には海軍陸戦隊の編成や装備、戦術などが紹介されていました。中でも目を引いたのは上陸作戦実施までのプロセスを解説したコーナーで、プランニングから海上輸送、第1波の侵攻と後続波の上陸、そして要地確保までの過程が細かく説明されていました。
という訳で駆け足で見てきました。所要時間は40分ぐらいでしたが、じっくりと見ていけば1時間では足らないと思います。ここは本当にお奨めで、我々が今まで知らなかった中華民国海軍陸戦隊の歴史を学ぶことができます。
・海軍陸戦隊隊史館
左營軍區故事館
左営軍区故事館は、台湾・高雄市左営区にある軍事博物館で、台湾の軍事史や左営地区の軍事的重要性を紹介する施設です。左営は、かつて日本海軍の拠点として整備され、その後も台湾海軍の重要な基地として発展してきました。この建物も、かつては台湾海軍の総司令部でした。
台鉄の新左営駅からバスも出ているみたいですが、今回は時間節約の意味から今回はタクシーを使いました。
入口には「鎮海靖疆」と書かれたプレートがあり、「鎮海」は左営地区のこと、「靖疆」とは海域と国土を守る海軍の職務を意味しています。
これは米ギアリング級駆逐艦を台湾海軍で運用した「陽型駆逐艦」のメインブリッジです。
これは左営港湾地区の模型です。このフロアでは、左営地区の地質的特徴や歴史について紹介されていました。
階段に2階に上がる途中には1945年1月に実施した米機動部隊による台湾地区への攻撃が紹介されていました。面白かったのは米空母の漢字表記で、地名や人名等の固有名詞は当て字(レキシントン=列星頓、ハンコック=漢考克號)、それ以外は同じ意味の言葉(エンタープライズ=企業號、ホーネット=大黄蜂號)になっていました。我々から見るとちょっと不思議な感じもしますが、カナ文化がない国だから当然といえば当然ですね。
[写真106-7]
2階には戦後の台湾と米軍との関係について触れています。1950~79年における米華蜜月時代の写真が掲載されていました。そして米中接近とそれに伴う米国と台湾の関係終了にも触れ(恨みがましい口調ではなく、いかにも淡々と説明していました)、最後に
「政治には永遠の友や永遠の敵などいないことと、自立自強が最善の政策であることを示しています」
と結んでいます。
さらに台湾海軍のかつて運用していた艦船や現用艦船の模型と写真が展示されています。現在台湾海軍の主力艦は、米キッド級駆逐艦の基隆級駆逐艦4隻、米ペリー級フリゲート艦の成功級フリゲート艦10隻、仏ラファイエット級フリゲート艦の康定級フリゲート艦6隻などです。
という訳で左營軍區故事館、如何でしょうか?
見学は無料でしかも中にあるQRコードを読み取ると日本語の解説を聞きながら回ることができます。最近はスマホを持たない方が珍しいので、こういうサービスは嬉しいですね
・左営軍区故事館
台湾高雄「航空教育展示館」
何度か紹介した台湾高雄の「航空教育展示館」ですが、懲りずに今回もまた紹介します。
ちなみに私個人としては、ここを訪ねるのは3回目になります。
高雄駅発0725の快速に乗って約20分で岡山駅に到着します。なおこの岡山駅には新たに高雄MRTの岡山駅がつながったので、MRTで行く手もありです。ただ値段も時間も台湾鉄道の方が有利ですが・・・、
・航空教育展示館
駅前でタクシーを拾って現地に行きます。駅からの公共交通機関がほぼないのでタクシー利用が現実的。ただタクシーの運ちゃんが現地語でやたらと「帰りも俺のタクシー使え」みたいなことを言いながら電話番号を渡されたのには閉口しました。
現地には0800丁度ぐらいに到着しました。外観は野球場というか体育館のような感じです。あまりに静かなので「今日は休業か?」と少し焦りましたが、大丈夫。ちゃんと営業していました。
入館料200元を支払って中に入り、エレベーターで2階に上がると、目の前に古今東西の戦闘機がずらっと並んでいました。
はやる心を抑えつつ、見学コースに従って進んでいきます。
まずは2階の個別展示コーナーへ。
ここには各種爆弾やミサイル類がずらりと並んでいて、いつ見ても迫力があります。誘導爆弾ペイブウェイやブルパップミサイル、台湾国産の中距離空対空ミサイル天剣1型などは、ここでしか見られないかもしれません(そんなことはないか・・・)
部屋の中央には陸上設置型のボフォース40mm機関砲が鎮座していました。大戦中に日本機多数を撃墜したというあのボフォース40mmと同じ系列の対空機関砲です。台湾がこれを導入したのは1955年とのことでした。
実機コーナーに降りていくと、最初に目を引くのが、台湾国産の経国戦闘機です。F-16の流れをくむスマートなボディラインを持つ美しい機体で、F-16、ミラージュ2000と並んで現代でも台湾空軍の主力の一翼を占めています。
続いて台湾空軍が運用してきた歴代のジェット戦闘機です。F-100、F-104、F-5等が展示されていました。
こちらはRF-101です。戦闘機としては運動性が悪すぎて失敗作と言われたブゥードゥー。高速と航続距離を生かして偵察機として使われていました。冷戦時代には台湾空軍の機体が中国本土に対する隠密偵察を繰り返し行い、中には撃墜された機体もあったそうです。
ここの魅力は共産陣営の戦闘機や爆撃機を間近で見られるという所。ここに展示されているのは、MiG-15、MiG-19、MiG-21、Il-28が展示されていました。Il-28なんて今どき尾部銃座ですから、このレトロ感が素敵
大戦機ももちろん展示してありました。カーチスホーク、P-40E、P-51D、A-26がそのラインナップです。個人的にはI-16やP-43が見てみたかったんですけどね
その他には、S-2T対潜哨戒機、HU-16A救難飛行艇、C-46輸送機などもありました。C-46なんて別に日本でも沢山残っているんですけどね
これは台湾が独自開発したXA-3という軽攻撃機です。台湾空軍の中等練習機であるAT-3を改造した単座攻撃機で、詩作止まりだったそう。そういえば岡山地区は台湾空軍の主要基地となっていて、戦前は有名な高雄海軍航空隊の本拠地となっていた場所ですね。そのせいか、岡山地区上空には、AT-3が何機も飛び回っていました。
そういえば、この日は企画展のようなことを実施していて、F-5戦闘機に関するパネル展示をやっていました。中国語読めないのでチンプンカンプンでしたが・・・。
別の一角にはF-5戦闘機(F-5EとF-5F)の前部胴体が置かれていて、コクピットの中に乗り込めるようになっていました。
という訳で、航空教育展示館は如何だったでしょうか。
ちなみにこの後タクシーで隣接する空軍軍史館を見学したのですが、こちらは本日休館日でした。さらに屋外展示されている機体も中に入れず、近くで見学できませんでした。残念です。
・航空教育展示館













































































































