もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:旅行・登山 > ミリタリー

かがみがはら航空宇宙博物館(以下、博物館)は、岐阜県各務ヶ原市にある博物館で、航空機や宇宙機器に関するアイテムを展示している施設です。各務ヶ原市内にある施設で、近くには航空自衛隊の岐阜基地や川崎重工の岐阜工場があります。余談ですが、岐阜基地は中部地方や近畿地方における航空自衛隊の拠点基地で、P-1哨戒機やC-2輸送機の開発に重要な役割を果たした他、かつてはF-2戦闘機の開発にも深くかかわっていました。筆者がまだ宮仕えしていた頃、F-2開発やP-1開発でここに通っていたこともあります。

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写真00a_F-2


博物館の位置は、航空自衛隊岐阜基地の南側にあります。ちなみに名鉄やJR高山線は岐阜基地の北側を走っています。最寄り駅は名鉄の各務ヶ原市役所駅ですが、ここからコミュニティバスが出ています。ちなみに筆者はコミュニティバスの待ち時間が長かったので、3.8kmの道を歩きました。

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ゲートをくぐると、屋外の展示施設が目に入ってきます。屋外に展示されていたのは計4機種で、内訳は、川崎V107-Aヘリコプタ、日本航空機製造YS-11A-500R中型輸送機、新明和US-1A救難飛行艇、川崎P2-J対潜哨戒機です。

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屋内施設は有料で入館料は800円です。結構高いなぁ。

一番最初に目に入ってい来るのは、乙式一型偵察機の再現模型です。この機体は各務ヶ原で最初に量産が始まった機体だそう。元々はフランスからの輸入機体です。

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その奥が今回の本命。三式戦闘機「飛燕」2型です。ニューギニアや台湾で米軍機相手に苦戦を強いられた三式戦1型に対し、エンジン出力を向上させた改良型で、最高速度が610km/hに向上したモデルです。1944年から量産が開始された機体でしたが、ただしエンジン生産の遅れが祟って実際に量産されたのは100機程度に留まったようです。いわゆる「首無し飛燕」ですね。この「首無し飛燕」が後の五式戦闘機の元になったのは別の話、

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また同じブースには各務ヶ原で初飛行した十二試艦上戦闘機(後の零式戦闘機)の模型が飾られています。スピナーの形状とかプロペラ羽の数とかが零戦と微妙に異なっていますが、試作機だからでしょうか?

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さらに奥のブースに行くと、戦後各務ヶ原で生産された機体がどーんと飾ってあります。その中でも異様な形状の海自向け飛行艇の姿が目につきました。ナニコレ。と思って近づいてみると、どうやらPS-1の開発時に試験のための製造したUF-XS実験飛行艇のようです。

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さらにブース内には戦後日本で製造された航空機がずらっと展示されていました。T-33、T-1、F-2、F-104J等です。中でもブルーインパルス塗装のT-2はやっぱりカッコいいですね

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この施設の目玉がF-4EJファントム。2021年まで現役で運用された機体で、2023年から博物館に展示され始めた機体です。

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さらにその奥には、T-2CCV実験機、STOL実験機「飛鳥」等も展示されています。

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ヘリコプターブースにも色々な機体が展示されていました。OH-1の木型模型、OH-6観測機、そして川崎とユーロコプターが国際共同開発したBK117汎用ヘリコプターが良かったです。

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2階部分は宇宙関係の展示ブースになっています。ガガーリンを宇宙に運んだヴォストーク1号からスペースシャトル、そして最新のファルコン9等の模型が展示されていました。
しかしどちらかと言えば日本の宇宙開発や宇宙飛行士の話がメインで、日本人宇宙飛行士の写真がズラリと飾られていた他、ISS(国際宇宙ステーション)の各種施設(ベッドルームやトイレ等)の他、日本モジュール「きぼう」の室内を紹介した実物大模型等も展示されていました。「きぼう」の中には非常用の設備が沢山あったのが驚きです。

あと、宇宙関係は写真がありません。動画の方で確認ください。

そんなこんなで1時間以上かけてじっくり回ってみました。思いのほか見所が多い設備でしたね。ただし交通の便があまり良くないので、可能なら自家用車等の利用をお勧めします。もし公共交通機関を利用される場合には、事前にバスの時刻表を確認しておくことをお勧めします(筆者はひどい目に逢いました)。



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18きっぷでの旅行途中に岐阜市内に立ち寄ったので、岐阜市内及び周辺地域を散策しました。その時の記録を紹介します。

今回回ったのは、主に以下の通りです。

 ・岐阜シティタワー43
 ・岐阜駅前
 ・名鉄新岐阜駅
 ・かがみがはら航空宇宙博物館




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陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」は、東武東上線和光市駅から徒歩20分ほどの場所にあります。すぐ近くに陸上自衛隊朝霞駐屯地や陸上自衛隊陸上総隊司令部があります。映画「シン・ゴジラ」で「詳細はアサカで検討します」と自衛官が言っていた場所がこの「朝霞総隊司令部」のことでしょうね。

入口の前には96式装輪装甲車と軽装甲機動車が置かれていました。

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施設内は無料で、しかも写真撮影は基本的にOKです。入館してすぐ屋内展示スペースがあり、中央部にAH-1S対戦車ヘリコプターと16式機動戦闘車の実物が置かれています。

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屋外に出ると、陸上自衛隊で活躍した様々な車両や航空機が展示されています。戦車では最新型の10式戦車を初め、冷戦期から冷戦終了後にかけて国防を担った90式や74式戦車が展示されていました。他には89式歩兵戦闘車、87式自走高射機関砲、そしてひと際巨大な94式水際地雷敷設装置等も展示されていました。

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反対側に目を向けると、無人の遠隔操縦観測システム、中距離多目的誘導弾、74式自走105mmりゅう弾砲、75式自走155mmりゅう弾砲、UH-1輸送ヘリコプター等が展示してあります。戦車と自走砲、一見よく似ていますが、任務に応じて細部が異なっているのが興味深いです。

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再び展示室に戻りました。展示物以外に体験型のコーナーがあり、シミュレータや3Dシアター、VR体験コーナー等がありました。今回は3DシアターとVR体験コーナーを試してみましたが、VR体験コーナーは面白かったです。戦車や機動戦闘車、空挺降下や水陸両用作戦についての訓練時に撮影した動画をVRゴーグルを使って体験できる。特に水陸両用車がドック型揚陸艦から発進する場面や逆にドック型揚陸艦に揚収される場面の動画は一見の価値ありでした。

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色々見て回るとたっぷり2時間近く楽しめました。機会があれば是非訪ねてみて下さい。


お奨め度★★★★




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歴史群像2023年12月号

学研

歴史群像2023年12月号:特集-日本海軍機動部隊の誕生

特集は「日本海軍空母機動部隊の誕生」。日本海軍の空母機動部隊について、黎明期からミッドウェーの敗戦までの歩みを日本側の視点から論じたものである。戦前期において日本海軍における空母運用や戦術がどのような進展を見せたのかを知ることができた。
他に面白かったのは、小栗上野介の記事。横須賀に行ってヴェルニー公園に行き、ヴェルニーって何?、という程度の知識しかなかった筆者にとって、ヴェルニーと小栗の関係についての記事は新鮮であった。
さらに旧日本陸海軍における航空機生産を妨げた液冷エンジン生産の記事や現在の空母と対空母戦術や兵器についての記事、さらにはクリミア戦争の記事やナポレオン戦争の連載記事も面白かった。
今回は全般的に読む所が多い内容であった。

お奨め度★★★★


歴史群像2024年10月号:特集-北部ソロモンの相殺 歴史群像2024年8月号:特集-中部ソロモンの攻防 歴史群像2024年6月号:特集-日本海海戦 歴史群像2024年4月号:特集-戦艦武蔵建造 歴史群像2024年2月号:特集-中東戦争航空戦 歴史群像2023年12月号:特集-日本海軍機動部隊の誕生 歴史群像2023年10月号:特集-ドイツ空軍の東部戦線 歴史群像2023年8月号:特集-マリアナ沖海戦 歴史群像2023年6月号:特集-日本海軍駆逐艦全史 歴史群像2023年4月号:特集-海上護衛戦 歴史群像2023年2月号:特集-日本巡洋艦 歴史群像2022年12月号:特集-比島攻略作戦 歴史群像2022年10月号:特集-NATO軍vsワルシャワ条約機構軍 歴史群像2022年8月号:特集-日本海軍 歴史群像2022年6月号:特集-日本陸軍歩兵論 歴史群像2022年4月号:特集-ミッドウェー海戦

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歴史群像2022年4月号:特集-ミッドウェー海戦
歴史群像2022年2月号:特集-日本海軍航空隊

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2023年10月に横須賀へ遊びに行きました。
その時、記念艦「三笠」を見学し、さらに海上自衛隊横須賀地方隊のオータムフェスタにも参加してきました。
その時の記録を動画にしてみました。




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