もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:戦史 > 1946年以降


フォークランド紛争(1982年)をテーマにしたソロウォーゲーム『Thatcher's War』を紹介・プレイします。

本作はイギリス軍の指揮官となり、南大西洋に遠征艦隊を派遣してアルゼンチン軍占領下のフォークランド諸島奪還を目指す戦略級SLGです。

航空戦・海戦・地上戦が密接に連動し、さらにBBC世論や外交といった政治的要素も勝敗に影響するのが大きな特徴。

天候による航空戦の制約、ランダムに出現するアルゼンチン空軍、そして限られた戦力の中での意思決定がプレイヤーに重くのしかかります。

本動画では以下の内容を紹介しています:

・ゲーム概要とシステム解説
・コンポーネント紹介
・実際のプレイ例(序盤〜上陸作戦〜終盤戦)
・プレイ後の感想

フォークランド紛争という現代戦をテーマに、戦略的判断の難しさと緊張感を体験できる作品です。

#ウォーゲーム #ボードゲーム #SLG #フォークランド紛争 #ソロゲーム #ミリタリー #戦略ゲーム



Brotherhood & Unity
海戦フォークランド 空戦フォークランド The Royal Navy and the Falklands War South Atlantic 1982

260118_BM27_現代機甲戦

Bonsai Games が発行するBANZAIマガジン第27号 付録ウォーゲーム「現代機甲戦」 を紹介します。

本動画では、

ゲームのテーマと全体像(ゲーム概要)
マップ、ユニット、ルールブックなどのコンポーネント紹介
実際の盤面を使った簡単なプレイ例

を通して、本作がどのようなゲームなのかを分かりやすく解説します。

「現代戦ウォーゲームに興味はあるが難しそう」
「BANZAIマガジンの付録ゲームが気になっている」
そんな方に向けた内容です。

現代の機甲部隊運用を、シンプルながらも作戦的に味わえるBANZAIマガジンらしい一作を、ぜひ動画でご覧ください。




コマンドマガジン Vol.177『ヴュルツブルク』
湾岸戦争大戦車戦(上) 湾岸戦争大戦車戦(下) Duel Book 18-M1 Abrams vs T-72 Ural Duel Book 75-Bradley vs BMP

写真00


「Elusive Victory」は、GMT Games社が2009年に発表した航空戦SLGだ。テーマは冷戦期の中東における航空戦で、プレイヤーはイスラエル空軍(IAF)とエジプト空軍(EAF)(およびその支援勢力)を指揮し、1967年から1973年にかけてスエズ運河上空で繰り広げられ空中戦闘を体験する。

1Hexは2.5海里(約4.5km)、1Turnは実際の1分間に相当し、1ユニットは2~4機の航空機、AAA/SAMバッテリーを表す。ゲームシステムは、GMT Games社が同社の「Downtown」をベースに、中東戦域向けに調整されたルールを採用している。

今回プレイしたのはシナリオEV21「Desperate Defence」。ヨム・キプール戦争開戦から約2週間。緒戦の混乱から立ち直ったIAFが実施したエジプト軍IAD(統合防空システム)に対する攻撃を扱ったものだ。

SA6


今回の参加者は3名で、IAF側2名、EAF側1名とした。筆者はIAFを担当する。

前回までの展開は --> こちら

8Turn

Z_Disorderedさらに別のMiG-21がスエズ運河上空を飛ぶA-4スカイホークに対して高高度から襲撃してきた。しかし今回は状況が些か違っていた。このスカイホークは先にSAM回避で爆装を投棄していた編隊である。しかもMiGの得意な高高度戦闘ではなくA-4が運動性を発揮できる低高度の戦闘だ。A-4はMiGの攻撃で1機が小破したものの、損失機はなし。MiG側は損害こそださなかったものの、ミサイルを撃ち尽くして帰路につく。

写真05


IAF_Nesher_Leviそれに対してイスラエル側のCAP機が襲いかかる。Mirage戦闘機をイスラエルが独自改造したNesher戦闘爆撃機だ。故障が多く評判の悪かったMirage IIICJのCyrano IIレーダーを取り外し、燃料搭載量を増大させた改良型だ。またElusive Victory上ではRWR(Radar Warning Receiver;レーダー警戒受信機)が新たに装備されていて、SAMに対する防御力が向上しているのも大きな特徴だ。フォークランド紛争ではシーハリアーと戦って惨敗を喫したが、あれは機体性能差というよりは空戦状況の不利とミサイルの性能差だろう。

IAI_Nesher


MiGの背後に回り込んで攻撃を仕掛けたNesherは、MiGを完全に奇襲した。2機のMiG-21が撃墜されて1機が大破。Nesher隊は全くの無傷で、IAF戦闘機の一方的な勝利であった。

ちなみにこの空戦はルール違反でした。というのも、先のA-4との空戦でMiG編隊は未発見状態になる。そして未発見状態の敵機に対して空中戦を仕掛けることはできない。だからこの空中戦自体が無効となるのだ。良い子の皆さんは間違えないようにしてください。

写真07


9Turn

Z_Attack4SEAD任務のF-4Eファントムがスエズ運河を超えてエジプト領内に侵攻する。それに対してEAFのSAM部隊が反撃を実施。1発のSA-2ミサイルがファントムに直撃し、ファントムは炎に包まれて落ちていった。

しかし残ったファントムがシュライクARMで反撃。SAMバッテリー1基を使用不能にする。

写真08


IAF攻撃隊が副目標のイスマリア上空に到達し、同地を守るエジプト軍歩兵部隊に対して攻撃を仕掛ける。A-4スカイホーク4機編隊が米国から供与された最新のMarverckミサイルを発射。
「歩兵相手にマベリックが効くのか?」
という疑問はさておき、このゲームでは、とにかく精密誘導兵器が強い。ミサイルの集中攻撃を受けてエジプト軍歩兵部隊が壊滅する。

IAF_F4_Feldsho主攻撃目標に向けて進撃中のIAF F-4Eファントム編隊。それを阻むべく超低空で待ち構えるMiG-21編隊。そのMiG-21に対してMIGCAPについていたIAFのF-4Eファントムが襲い掛かる。高高度では驚異的な運動性を発揮するMiG-21であったが、低空ではより大型のファントムと同程度の運動性しか発揮できない。さらにパイロット練度その他を加味すると低空での空戦ではIAFのファントムが圧倒的に有利になる。2機のMiG-21が撃墜されてファントムの損害はなし。これでMiGの損害は合計4機になった。

写真09


まとめ

時間の関係で今回はここまでとした。IAF側の損害は2機。1機のファントムは本文で触れたとおりSAMに食われた機体で、もう1機は先に空戦で被弾したA-4スカイホーク1機が途中で墜落したもの。EAF側の損害は4機で、いずれも空中戦の被害であることは本文で触れたとおり。他にIAFはSAMバッテリー3個、GunDish1個を撃破、副攻撃目標の歩兵部隊壊滅、さらに主攻撃目標のエジプト歩兵部隊も既にIAFのファントム隊によって攻撃される直前であった。

今回はいくつかルール間違いがあり、本文中に触れたルール違反の空戦実施以外に、ARMも誤った運用をしていた。これらはいずれもIAF側に有利に働いていたので、EAF側プレイヤーに対しては申し訳ないと思っている。

「ごめんなさい」

プレイ自体はセットアップと途中休憩を含めて約8時間。そのうちセットアップは1.5時間ぐらいだった。さらにプレイに入る前に両プレイヤーは攻撃計画や防御側の作成で1~2時間程度の時間を使ている。

プレイ自体の感想だが、Down TownやRed Stormとは違った面白さがあると思った。Red Stormと比較すると、1970年代のIAF電子装備が1980年代NATOのそれよりも全般に劣っているので(まあ当然ですね)、IAFは緊張感をもってプレイできる。特に高い空戦性能を誇るミラージュ系戦闘機もECMを搭載していないのでEAFのSAM防空圏では怖くてなかなか突入できない。その一方で鈍重で低速なA-4スカイホークは、強力なECMを搭載しているのでSAM防空圏へ強引に突入できる。そして空戦性能とECMを併せ持つF-4Eファントムの優秀性が見て取れる。様々な批判にも関わらずF-4ファントムが長期に渡って西側諸国の間で運用され続けた理由を垣間見ることができる。

Down TownとRed Stormに挟まれて今一つ知名度の低いElusive Victory。かくいう私も本作をまともにプレイしたのは久しぶりだったけど、予想以上に面白いゲームだった。これは是非再戦せねば。




FOX TWO!! DVG: Israeli Air Force Leader
航空戦史-航空戦から読み解く世界大戦史 図解 戦闘機の戦い方 Israeli A-4 Skyhawk Units in Combat Israeli F-4 Phantom II Aces (Aircraft of the Aces Book 60)

写真00


「Elusive Victory」は、GMT Games社が2009年に発表した航空戦SLGだ。テーマは冷戦期の中東における航空戦で、プレイヤーはイスラエル空軍(IAF)とエジプト空軍(EAF)(およびその支援勢力)を指揮し、1967年から1973年にかけてスエズ運河上空で繰り広げられた3度の戦争—六日戦争(第3次中東戦争)、消耗戦争、そしてヨム・キプール戦争(第4次中東戦争)—における空中戦闘を体験する。

1Hexは2.5海里(約4.5km)、1Turnは実際の1分間に相当し、1ユニットは2~4機の航空機、AAA/SAMバッテリーを表す。ゲームシステムは、GMT Games社は2004年に発売した「Downtown」をベースに、中東戦域向けに調整されたルールを採用している。プレイヤーはチットプル方式によって行動機数を決定し、シナイ半島からナイルデルタまでの広大な地域で航空機やIAD(統合防空システム)を運用する。同じシステムを採用したゲームとしては、1980年代後半の東西対決を扱った「Red Storm」シリーズもある。

IAF_Mirage_Livni登場兵器にはF-4ファントムやMiG-21、Mirage、A-4スカイホーク等の各種航空機やSA-2/SA-6ミサイル、Shilka自走対空砲、AS-5巡航ミサイルなどが含まれ、電子戦や低空侵入、レーダー妨害といった現代航空戦の要素も盛り込まれている。中でもSA-6ゲインフル(2K12 Kub)は、当時IAFが装備したECMによる妨害を無効化っできるので、IAFにとっては大きな脅威となる。

Z_SAM_Launchシナリオは計22本用意されており、内訳は、六日間戦争4本、消耗戦争9本、ヨム・キプール戦争9本で、意外と消耗戦争のシナリオが多い。消耗戦争という名称とは裏腹に激しい戦いであったことを伺わせる配分だ。またシナリオの内容もバリエーションに富んでいて、戦闘機同士の純粋な空対空戦闘シナリオから、オーソドックスな対地攻撃タイプのシナリオまで。中には軍事介入したソ連戦闘機隊に対してIAFのエリートパイロット達が待ち伏せ攻撃を仕掛けてドッグファイトに持ち込んだシナリオ、IAFのMirage戦闘機がエジプト首都カイロのナセル大統領官邸上空を超音速飛行しソニックブームで大統領官邸の窓ガラスを叩き割るシナリオ、EAFがAS-5巡航ミサイルでシナイ半島内のIAF基地を攻撃するシナリオなど、ユニークなものも含まれている。

今回プレイしたのはシナリオEV21「Desperate Defence」。ヨム・キプール戦争開戦から約2週間。緒戦の混乱から立ち直ったイスラエル軍は、中国農場の戦いに勝利し、スエズ運河を逆渡河することに成功した。IAFはスエズ運河沿いに展開していたエジプト軍IADに対する連続攻撃を開始する。このシナリオは、その初日の戦いを扱ったものだ。

写真10


今回の参加者は3名で、IAF側2名、EAF側1名とした。筆者はIAFを担当する。

参加兵力

IAF_A4_AvitalAF側は各20機からなる攻撃編隊が2個、他にCAPとSEAD任務の独立編隊、さらにスタンドオフジャマー機が登場する。総兵力は49~51機で、内訳は護衛戦闘機18~20機、主攻撃機16機、SEAD機8機、戦果確認機4機、ジャマー機3機となっている。機種は米国製のF-4EファントムとA-4E/H/Nスカイホーク、フランス製のMirage3CJとNesher等だ。

EAF_SA2_K対するEAFは、SAMバッテリーが32個(SA-2、SA-3、SA-6)、FireCan(重対空砲用の射撃管制レーダー)が4基、Gun Dish(ZSU-23自走対空砲)が4基、さらに対空火器多数である。
迎撃機がMiG-21各種で最大48機。ただしセットアップ時には基地に駐機されたままの機体が多いので当初は4~8機程度が在空しているだけだ。IAFはスタンドオフジャマー機を使ってEAF側の早期警戒態勢を弱体化させることも可能。今回は

「スタンドオフジャマー機を早期警戒妨害の使うのはあまり得策ではない」

と思って投入しなかった。しかし後から考えると1機ぐらい投入しても良かったかもしれない。

今回はIAF側は2人で担当し、それぞれ1個攻撃編隊を担当することした。私麾下の攻撃編隊には、攻撃編隊が爆装したF-4EファントムとA-4Nスカイホークの混成8機、護衛がMirageIIICJ8機、SEAD機がA-4Eスカイホーク2機、戦果確認機がRF-4Cファントム2機である。さらに今回は独立部隊としてSEAD機1個編隊とCAP機1個編隊が登場するが、今回は遠方の目標に向かう私が指揮することにした。ちなみに今回の攻撃計画は以下の通りだ。

写真01


1~4Turn

IAF_A4_Avital第1Turnから全機がイスラエル領内のマップ北端から盤内に進入する。レーダー探知を避けるため超低空侵攻したい所だが、ドンガメA-4スカイホークは低空だと速度2しか出ない。速度が遅いとCAP機により袋叩きにあってしまうので、スカイホーク隊は中高度侵攻を選択する。ファントム隊はレーダーを避けて超低空を侵攻。CAP機も同じく超低空に隠れ、SEAD機は中高度をやや先行する形で進む。

写真02


EAFのCAP機(おそらくMiG-21)がスエズ運河を超えてシナイ半島上空に進出してきた。IAFのHawk SAM部隊がレーダー照射を浴びせて脅す。電子装備の貧弱なMiG戦闘機は、Hawkを避けるように射程距離外に去っていく。

写真03


5~6Turn

EAF_Acquisition_FIAFの編隊がスエズ運河に近づいてくる。運河沿いに展開していたEAFのSAM部隊が次々と活動を開始し、IAF攻撃隊にレーダー照射を浴びせてくる。シュライクARM(対レーダーミサイル)を搭載したSEAD隊のA-4スカイホークやF-4ファントムがSAM制圧に向かうが、射程の短いシュライクだから目標に近づいく必要がある。HARMが欲しいと思う今日この頃。

写真04


7Turn

先行していたSEADのA-4EスカイホークがシュライクARMでSAMバッテリーを制圧する。それに対して別のSA-2バッテリーがミサイルを発射。至近距離に迫る巨大な「電信柱」を避けようと急旋回するA-4の編隊は、辛くもミサイルを回避したが、緊急回避のために爆装の投棄を余儀無くされてしまう。

EAF_MiG21_Harfushそして先行していた攻撃本隊のA-4Nスカイホークが、突如として上空から飛来してきたMiG-21編隊の襲撃を受けた。映画「トップガン」では軽快な運動性で主人公たちの乗るF-14Aトムキャットを翻弄したA-4スカイホークだが、今回は些か事情が違った。爆装して軽快さを欠くA-4の編隊は、MiGの攻撃を受けてパニックに陥った。数発のR-3Sミサイル(AA-2アトール)が発射され、至近弾を受けたA-4の1機が大破、もう1機が小破した。残った機体も爆装を投棄して爆撃をあきらめて帰路につく。MiG側は損失ゼロだったが、ミサイルを撃ち尽くしたので帰路についた。

写真05


つづく



FOX TWO!! DVG: Israeli Air Force Leader
航空戦史-航空戦から読み解く世界大戦史 図解 戦闘機の戦い方 Israeli A-4 Skyhawk Units in Combat Israeli F-4 Phantom II Aces (Aircraft of the Aces Book 60)

MrP紹介

アメリカ合衆国大統領として、あなたは4年間の任期を生き抜けるか?

本動画では、GMT Gamesのソロ専用重量級ゲーム
「Mr. President: The American Presidency, 2001–2020(第2版)」を紹介します。

本作が描くのは「選挙」ではなく、大統領就任後の統治そのもの。
国内政治、外交、軍事、経済、世論、メディア――
現代アメリカ大統領が直面する、複雑で過酷な現実がプレイヤーに突きつけられます。

2001年から2020年という激動の20年間。
9.11同時多発テロ、対テロ戦争、中国・ロシアの台頭、2008年金融危機、国内分断、SNS時代の情報戦……。
これらはすべて、Crisis Cardと地域別ルールとしてゲームに組み込まれています。

四半期ごとに発生する国内外の危機、議会交渉・法案成立・外交・軍事行動・テロ対策を同時並行で処理しながら、限られた資源で優先順位を誤らずに判断し続けなければなりません。

第2版では、ルールの明確化やバランス調整に加え、戦闘処理の改善、同盟国行動の強化、連鎖イベントの導入など、「単なる再版」に留まらない大幅な改訂が施されています。
特に任期後半の難易度上昇は、政権運営の疲弊と圧力をよりリアルに再現しています。

ソロウォーゲーム好き、現代史・国際政治に興味がある方、そして「勝利」よりも「統治の重さ」を味わいたい方へ。この動画が、そんな一本との出会いになれば幸いです。




Game Journal 88-激闘ロンメル・マッカーサー
帝国の参謀 中国4.0 正しい核戦略とは何か 「核の忘却」の終わり: 核兵器復権の時代

↑このページのトップヘ