「スコードリーダー」は、1970年代後半に米国アバロンヒル社から出版されたボード・シミュレーション・ウォーゲームです。テーマは分隊規模の歩兵戦闘で、1ユニットが1個分隊又は指揮官1名を表します。当時のカタログでは「テレビドラマ「コンバット」の世界を再現するゲーム」と書かれていました。
「スコードリーダー」は、そんな歩兵同士の戦闘を描いた作品で、1Hexが40メートル、1Turnが実際の2分間に相当します。当時発売されていた「パンツァー・ブリッツ」「パンツァー・リーダー」に比べてより細かいスケールになっていました。
「スコードリーダー」は非常に人気のあった作品で、その後に多くのバリエーション作品が発売されました。戦車戦に関する細かいルールを追加した「クロス・オブ・アイアン」。大戦初期の戦いを扱う「クレッシェンドオブドーム」。そして大戦後半の西部戦線を描いた「GI アンヴィルオブヴィクトリー」です。
そして1985年には「スコードリーダー」シリーズの集大成ともいうべき「Advanced Squad Leader」(ASL)が発売され、現在でもMMP社等からモジュール類が発売され続けています。
今回は「スコードリーダー」の中で2番目のシナリオ「トラクター工場」をプレイしてみました。このシナリオは、1942年秋のスターリングラード市街戦のクライマックスシーンを切り取ったものです。ドイツ軍は優秀な装備を持つ戦闘工兵を投入してトラクター工場の奪取を狙い、ソ連軍は兵力の優位を生かしてそれを守り切ろうとします。
まさに血で血を洗う死闘とも言うべき市街戦の醍醐味をご堪能ください、
注:「スコードリーダー」は1970年代の作品であり現在は市販されておりません。