
Military Classics Vol.89
イカロス出版

特集は二式複座戦闘機「屠龍」。日本の戦闘機の中でも地味な機体で、有名な戦果と言えば1944年6月の北九州防空戦ぐらい。この種の双発戦闘機の例にもれず、単発機を凌ぐ高性能戦闘機を目指して失敗したというパターン。Bf110やボーファイターのように夜戦や対艦攻撃機としての華々しい戦歴もあまりない。ただし日本機独特の流麗なフォルムは健在で、欧米の双発機にはない美しいボディラインを持った機体でもあった。
本特集では、二式複座戦闘機をその開発経緯から構造、バリエーション、戦歴、エース列伝、ライバル機との比較など、多面的に捉えている。あまり知られていない二式複戦の活躍を知ることができるという点で貴重だ。
第2特集はヨークタウン級空母。ミリクラには珍しい連合軍陣営特集(時々第2特集で連合軍兵器を取り上げることはある)だ。ただ、対象がメジャー過ぎて目新しい点があまりなかったのが残念。
お奨め度★★★











