もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:世界の軍隊 > 旧日本陸軍・海軍

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20250204_ミリクラ

Military Classics Vol.88

イカロス出版

-Vol88:特集-秋月型防空駆逐艦
特集は秋月型防空駆逐艦。戦争中に計12隻が完成し、6隻が戦没した秋月型防空駆逐艦について、そのメカニズムから運用や編制、戦歴や人物などを幅広く扱った内容となっている。第61駆逐隊は第41駆逐隊という言葉にシンパシーを抱く人物なら読んでいて楽しい内容だと思う。
第2特集はWW2ドイツ対空戦車。メーベルヴァーゲンやヴィルベルヴィントといった対空戦車の詳細について、開発経緯、編制と運用、戦術と戦法等を紹介している。圧倒的な連合軍航空戦力に苦しめられたドイツ軍にとってこれらの対空戦車の意義は何であったかについて考えさせてくれる内容だ。
今回も読む所が多く、興味深かった。

お奨め度★★★

-Vol88:特集-秋月型防空駆逐艦 -Vol87:特集-ティーガーI -Vol86:特集-メッサーシュミットBf109 -Vol85:特集-空母「蒼龍」「飛龍」「雲龍」
-Vol84:特集-IV号戦車 -Vol83:特集-三式戦闘機・五式戦闘機 -Vol82:特集-丙型・丁型海防艦 -Vol81:特集-ドイツ突撃砲・突撃戦車
-Vol80:特集-フォッケウルフFw190/Ta152 -Vol79:特集-高雄型重巡洋艦 -Vol78:特集-自走榴弾砲フンメル/ヴェスペ -Vol77:特集-艦上爆撃機彗星

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歴史群像2025年2月号

学研

2025年2月号:特集-零戦と堀越二郎
特集は「零戦と堀越二郎」。今までとは一風変わった切り口で、零戦と堀越二郎との関係を述べている。堀越自身の伝記からは読み取れない堀越設計の神髄。九六艦戦が「世界水準を超えた」機体と言われながら戦時中は凡庸以下の機体になったのは何故か。零戦の初期型開発にまつわる知られざる苦闘の数々等、目新らしい記述に満ちている。
あと建武新政崩壊に関する記事も面白い。内容的には太平記的な記載を再度なぞっただけなので新味はあまりないが、丁度「私本太平記」を読んでいる最中だったので、興味深く読めた。
他には大塚好古氏による日本海軍の航空魚雷と雷撃戦術に関する記事、バッカニアやバラクーダといった英海軍の「渋い」艦上攻撃機に関する記事(旧ソ連スヴェルドルフ級巡洋艦の戦力化がバッカニアの開発を促したという説はやや眉唾だが・・・)、さらに有坂純氏による「西洋型戦争の始原」等、今回も読みどころが多かった。

お奨め度★★★★


2025年2月号:特集-零戦と堀越二郎 2024年12月号:特集-トラック空襲 2024年10月号:特集-北部ソロモンの相殺 2024年8月号:特集-中部ソロモンの攻防
2024年6月号:特集-日本海海戦 2024年4月号:特集-戦艦武蔵建造 2024年2月号:特集-中東戦争航空戦 2023年12月号:特集-日本海軍機動部隊の誕生
2023年10月号:特集-ドイツ空軍の東部戦線 2023年8月号:特集-マリアナ沖海戦 2023年6月号:特集-日本海軍駆逐艦全史 2023年4月号:特集-海上護衛戦

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丸2024年10月号

光人新社

丸2024年10月号-零戦52型
特集は零戦五二型。零戦の中でも後期型の主力機とされている機体で、個人的には好きな機体の1つである。神聖視されがちな初期零戦よりも泥臭い話が多いのが好き。記事の内容は古峰文三氏による機体解説と過去に「丸」誌に掲載された手記が数本。手記の中では、マリアナ沖海戦で「翔鶴」戦闘機隊で戦った白浜芳次郎氏の手記が面白かった。
いつもは読み飛ばす連載記事を今回は丹念に読んでみた。ちゃんと読んでみると意外と面白い。特に桜林美佐氏、時武ぼたん氏の記事が秀逸であった。
付録も含めて読み応えのある内容であった。

お奨め度★★★



丸2024年10月号-零戦52型 丸2024年5月号-瑞鳳 丸2023年10月別冊-日本海軍航空母艦「翔鶴」&「瑞鶴」 書籍紹介「丸2023年5月別冊-日本海軍航空母艦蒼龍&飛龍」

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「Battle of Khalkhin Gol」は、Princeps Gamesという会社が2024年に出版したSLGです。
テーマはノモンハン事件。
1939年7月~9月のいわゆる「第2次ノモンハン事件」を再現しています。
ユニットやマップのスケールは明記されていませんが、1Hexは実際の約1km、1ユニットは中隊~大隊規模を表しています。

今回、このゲームを紹介する動画を作成してみました。




Game Journal 69-南方作戦1941 マレー電撃戦 (ジャパン・ウォーゲーム・クラシックス第5号)
ノモンハン責任なき戦い ノモンハンの夏 史料が語るノモンハン敗戦の真実 ノモンハン1939
ノモンハン秘史 ノモンハン(上) ノモンハン(下) ノモンハン戦車戦

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空母瑞鶴戦史-空母対空母

森史郎 光人社NF文庫

空母瑞鶴を主役とした長編シリーズの第4巻である。本書では南太平洋海戦をメインテーマに日米空母の激突とその中での人々の営みを詳細に描いている。本書に登場する主な人物は、瑞鶴艦爆隊長の高橋定大尉、翔鶴艦攻隊長村田重治少佐、第3艦隊の先任参謀高田利種大佐、翔鶴艦長有馬正文大佐、瑞鶴艦長野元為輝大佐らである。特に本書では、高田大佐以下の第3艦隊参謀陣、長井作戦参謀、内藤航空参謀、中島情報参謀、末国戦務参謀らの活躍と苦悩にページを割いている。これまで源田実という個人の頭脳とイニシアティブに支配されてきた空母部隊が、源田の手を離れて組織として運用されていく様を見るのは興味深い。
読み物としても面白く、太平洋戦史に興味のある向きにはご一読をお奨めしたい著作である。

お奨め度★★★★


ソロモン海の戦闘旗 空母瑞鶴戦史[ソロモン攻防篇] (光人社NF文庫)
空母対空母 空母瑞鶴戦史[南太平洋海戦篇] (光人社NF文庫)
ラバウル航空撃滅戦 (【空母瑞鶴戦史】)

空母瑞鶴戦史:機動部隊出撃 空母瑞鶴戦史:敵空母ミユ 空母瑞鶴戦史:ソロモン攻防戦 空母瑞鶴戦史:南太平洋海戦 空母瑞鶴戦史:ラバウル航空戦



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