もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:世界の軍隊 > 米軍

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200411_アメリカ護衛艦

アメリカ護衛艦史-世界の艦船10月号増刊

2005年に同名の別冊が発売されたが、14年ぶり(本書は2019年発刊)の「アメリカ護衛艦史」である。kindle Unlimittedで無料で読めるので読んでみた。戦中及び戦後のアメリカ護衛艦ということで、戦時中のDEクラス、PFクラス、戦後のFF、FFGクラス、そして最新のLCSが取り上げられている。前回と比較するとLCSの追加が目新しいぐらいか。既に前号をお持ちの方は、敢えて再購入する必要性は乏しいと思う。

お奨め度★★★

世界の艦船2019年8月

海人社

前回購入したのが2018年2月号なので、1.5年ぶりの購入である。特集は「近未来のアメリカ艦隊」ということで、例によって特集記事が面白そうなので購入した。冷戦終結後、量的には減少の一途にある米艦隊。質的な面でも1990年代から運用を続けているアーレイバーク級駆逐艦、1980年代当時の新鋭艦ロスアンゼルス級攻撃型原潜、1975年就役の原子力空母ニミッツ等、その主力は冷戦時代の技術レベルだ。21世紀の新鋭艦であるフォード級空母、ズムウォルト級駆逐艦、フリーダム/インデペンデンス級沿海戦闘艦等、いずれも様々な課題に直面して苦しんでいる。そのような状況下でアメリカ艦隊の描く未来図はどのようなものか。将来予想される脅威は何か。成長著しい中国海軍とどのように向かい合っていくのか。そういった課題について様々な視点から分析がなされている。他にもロシアの「超」兵器についてや、海上自衛隊が導入を計画している哨戒艦についての記事もあって興味深い。期待に違わぬ内容であった。

お奨め度★★★

190717_世界の艦船


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Tank Killers: A History of America's World War II Tank Destroyer Force

Harry Yeide Casemate

WW2期における米駆逐戦車大隊の戦いを俯瞰的に記した著作である。個人的にM10、M18、M36等の駆逐戦車は好きだし、値段(500円弱)の割にボリュームがあったの(英文357ページ)で購入した。北アフリカからイタリア、ノルマンディ、西部防壁、アルデンヌ、ライン川等での米駆逐戦車大隊とドイツ装甲部隊の戦いを描いている。駆逐戦車大隊といっても所謂駆逐戦車だけではなく、自走式の対戦車砲やハーフトラック、装甲車等を改造した機動自動砲にも触れている。米駆逐戦車の戦いについて概要を知るには良い著作。巻末の大隊別の概略には一軒の価値あり。ただ、なぜ戦後駆逐戦車が消えてしまったかについては、もう少し突っ込んだ考察が読みたかった。

お奨め度★★★

190527_TheTankKillers

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丸2019年5月

光人新社

特集はアイオワ級戦艦。海軍史上一番最後まで現役にあった戦艦たちだ。アイオワといえば、必ず「大和vsアイオワ、もし戦えば」的な仮想戦記的記事が掲載され、それぞれの立場から「大和有利」「アイオワ有利」といった論争に発展する場合が多い。しかし本書ではそのような記事はなく、あくまでも淡々とアイオワ級のメカニズムや戦闘システム、戦歴などを紹介するにとどめている。そういったアプローチもまたありだろう。
他にはINF全廃条約破棄後の米露の核戦略、海底で見つかった戦艦「比叡」、空母「ホーネット」の残骸等の記事が興味深かった。

お奨め度★★★

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US Navy Aircraft Carrier

Progressive Management

タイトル通り米空母に関する解説書である。ラングレーからジェラルド・フォード級までの米空母がコンパクトに纏められている。興味深いのは"Flattops in Wargames"という部分。ここでは戦前における米海軍の演習(Fleet Problem)で米空母が如何に運用され、問題点が洗い出され、戦術が洗練されていったかが興味深く描かれている。これを読むと珊瑚海やミッドウェーで日本海軍が米空母に苦戦した理由もよくわかる。また米空母戦術発展の過程で「レキシントン」「サラトガ」の2艦が果たした役割の大きさもまた。

お奨め度★★★

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