もりつちの徒然なるままに

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カテゴリ:世界の軍隊 > ロシア・ソ連軍

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ノモンハン航空戦全史

源田孝監訳 扶養書房出版

ノモンハン航空戦全史
ノモンハン航空戦といえば、交戦国である日ソ両方の情報が不足しており、実際どちらが勝ったのか判然としない。これまでは日本側の感覚で「陸では負けたが空では勝った」という見方が強かった。
本書は、主にソ連側の資料からノモンハン航空戦についての流れを追った著作である。本書の特徴は日ソ両軍の資料を比較検証していることで、これまでどちらか一方の視点でのみ描かれることの多かったノモンハン航空戦が、初めて双方の資料に基づき比較検証されたことになる。本書を読めばノモンハン航空戦で彼我の優劣はどのように変化していったのか、あるいは航空戦における真の勝者はどちらなのかが理解できよう。
また本書は数値面での資料性も高く、両軍の報じた戦果と実際の損失が機種別、期間別に詳しく記されている。巻末の監訳者による解説文も一読の価値あり。
ノモンハン航空戦を研究する者にとっては必読書と言えるだろう。

お奨め度★★★★


ノモンハン航空戦全史 ノモンハン1939 ノモンハン秘史 史料が語るノモンハン敗戦の真実
Polikarpov I-15,I-16 and I-153 Aces ポリカルポフI-16 中島陸軍97式戦闘機 北欧空戦史 ―なぜフィンランド空軍は大国ソ連空軍に勝てたのか

250405_I16紹介動画

世界初の“引き込み脚を備えた実用単葉戦闘機”
それが、ソ連が誇る名機「ポリカルポフ I-16」です。

その独特なフォルムから「空飛ぶネズミ」と呼ばれたI-16は、1930年代~40年代初頭にかけてスペイン内戦やノモンハン事件など多くの戦場で活躍しました。

今回の動画では以下の3つの視点からI-16を徹底解説!
・I-16の構造や機体性能をわかりやすく解説
・実戦での戦歴と各戦場での活躍
・ウォーゲームでのI-16の扱い方・戦術的価値

ウォーゲーマー、軍用機ファン、歴史マニアに向けた“知って得するミリタリー講座”。ゲーム内ユニットとしてI-16をもっと深く楽しむヒントにもなります!

こんな方におすすめ!
・I-16という戦闘機を初めて知った方  
・ノモンハンやスペイン内戦の空戦に興味がある方  
・ウォーゲームでの空軍運用に興味のあるプレイヤー  

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Barbarossa - Army Group Center
ポリカルポフI-16 Polikarpov I-15,I-16 and I-153 Aces ノモンハン航空戦全史 北欧空戦史 ―なぜフィンランド空軍は大国ソ連空軍に勝てたのか

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20250116_丸24年11月

丸2024年11月号

光人新社

丸2024年11月号-ソ連/ロシア海軍
第1特集は「ソ連海軍」、第2特集は「ロシア海軍」と、まさに冷戦時代及びそれ以降のソ連/ロシア海軍を総括した内容になっている。1980年代のソ連海軍といえば、まさに現実世界の「悪役」そのもので、空母「ミンスク」が日本近海に姿を現した時などは、まさに「本物のガミラス艦隊が出現した」かような盛り上がりだった。
本書はソ連海軍、ロシア海軍について、空母、巡洋艦、潜水艦といった艦船の種類別に区切って分析した内容になっている。また興味深いのは発掘手記で、冷戦期の各時代に日本人がソ連海軍をどのように見ていたのか。60年代~80年代の各時代でソ連海軍に対する日本人の評価や恐れなどを読み取ることができる。
ソ連/ロシア海軍のこれまでの歩みと実態を知ることができる内容だ。

お奨め度★★★★


丸2024年11月号-ソ連/ロシア海軍 丸2024年10月号-零戦52型 丸2024年5月号-瑞鳳 丸2023年10月別冊-日本海軍航空母艦「翔鶴」&「瑞鶴」

240925_世界の傑作機

世界の傑作機No.133 ポリカルポフI-16

文林堂

ポリカルポフI-16(世界の傑作機No.133)
日本では「やられメカ」として知られているポリカルポフI-16だが、先進的な設計で一時は世界をリードした機体である。本書では、I-16を軸とし、その姉妹機としてI-15及びI-153も含めた一連のポリカルポフ戦闘機をまとめて取り扱った著作である。I-16の機体特徴や武装、構造、バリエーション、そして戦歴など、一通り押さえた内容になっている。特に戦歴部分はスペイン内戦、ノモンハン事件、独ソ戦など、主要なものは全て網羅している。戦歴を見ると、日本でのイメージとは異なり、I-16が意外と善戦していることがわかる。

お奨め度★★★



ポリカルポフI-16(世界の傑作機No.133) MiG-15“ファゴット MiG-23/-27“フロッガー:世界の傑作機№92 ソ連・ロシア軍 装甲戦闘車両クロニクル

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210505_ソヴィエト連邦の超兵器

ソヴィエト連邦の超兵器-戦略兵器編

多田将 ホビージャパン

表紙は結構ふざけているが、内容は極めて真面目にソ連の戦略兵器について解説している。
取り上げられているのは、各種弾道弾、潜水艦、水上艦艇である。長距離爆撃機などは「戦術兵器編」で扱う予定なのか、本書では取り除かれている。
本書では、上記戦略兵器について、主に冷戦時代における発展経緯について紹介している。当時は不明であったロシア側の設計名称なども現在では判明しており、逆に我々にとって馴染の深いNATOコードネームは「刺身のつま」程度の扱い。R-36M弾道弾が「SS-18」のことだというのは、Wikipediaで確認しないとわかりませんでした。
本書では我々が良く知っている冷戦時代のソ連兵器についての解説書であるが、当時はあまり知られていなかったこと(例えばソ連が核出力100Mtという巨大な核魚雷を開発し、敵国の港湾攻撃を企図していたことなど)も紹介されており興味深かった。
次に予定されている戦術兵器編も楽しみである。

お奨め度★★★

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