もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:世界の軍隊 > ロシア・ソ連軍

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20250116_丸24年11月

丸2024年11月号

光人新社

丸2024年11月号-ソ連/ロシア海軍
第1特集は「ソ連海軍」、第2特集は「ロシア海軍」と、まさに冷戦時代及びそれ以降のソ連/ロシア海軍を総括した内容になっている。1980年代のソ連海軍といえば、まさに現実世界の「悪役」そのもので、空母「ミンスク」が日本近海に姿を現した時などは、まさに「本物のガミラス艦隊が出現した」かような盛り上がりだった。
本書はソ連海軍、ロシア海軍について、空母、巡洋艦、潜水艦といった艦船の種類別に区切って分析した内容になっている。また興味深いのは発掘手記で、冷戦期の各時代に日本人がソ連海軍をどのように見ていたのか。60年代~80年代の各時代でソ連海軍に対する日本人の評価や恐れなどを読み取ることができる。
ソ連/ロシア海軍のこれまでの歩みと実態を知ることができる内容だ。

お奨め度★★★★


丸2024年11月号-ソ連/ロシア海軍 丸2024年10月号-零戦52型 丸2024年5月号-瑞鳳 丸2023年10月別冊-日本海軍航空母艦「翔鶴」&「瑞鶴」

240925_世界の傑作機

世界の傑作機No.133 ポリカルポフI-16

文林堂

ポリカルポフI-16(世界の傑作機No.133)
日本では「やられメカ」として知られているポリカルポフI-16だが、先進的な設計で一時は世界をリードした機体である。本書では、I-16を軸とし、その姉妹機としてI-15及びI-153も含めた一連のポリカルポフ戦闘機をまとめて取り扱った著作である。I-16の機体特徴や武装、構造、バリエーション、そして戦歴など、一通り押さえた内容になっている。特に戦歴部分はスペイン内戦、ノモンハン事件、独ソ戦など、主要なものは全て網羅している。戦歴を見ると、日本でのイメージとは異なり、I-16が意外と善戦していることがわかる。

お奨め度★★★



ポリカルポフI-16(世界の傑作機No.133) MiG-15“ファゴット MiG-23/-27“フロッガー:世界の傑作機№92 ソ連・ロシア軍 装甲戦闘車両クロニクル

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210505_ソヴィエト連邦の超兵器

ソヴィエト連邦の超兵器-戦略兵器編

多田将 ホビージャパン

表紙は結構ふざけているが、内容は極めて真面目にソ連の戦略兵器について解説している。
取り上げられているのは、各種弾道弾、潜水艦、水上艦艇である。長距離爆撃機などは「戦術兵器編」で扱う予定なのか、本書では取り除かれている。
本書では、上記戦略兵器について、主に冷戦時代における発展経緯について紹介している。当時は不明であったロシア側の設計名称なども現在では判明しており、逆に我々にとって馴染の深いNATOコードネームは「刺身のつま」程度の扱い。R-36M弾道弾が「SS-18」のことだというのは、Wikipediaで確認しないとわかりませんでした。
本書では我々が良く知っている冷戦時代のソ連兵器についての解説書であるが、当時はあまり知られていなかったこと(例えばソ連が核出力100Mtという巨大な核魚雷を開発し、敵国の港湾攻撃を企図していたことなど)も紹介されており興味深かった。
次に予定されている戦術兵器編も楽しみである。

お奨め度★★★

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恐ロシア航空機列伝

ユーリィ・イズムィコ パンダ・パブリッシング

主に旧ソ連時代にロシアが開発しながらも実用化されなかった様々な軍用機を紹介した著作である。数々の空母艦載機や3つのエンジンをトライアングル状に配置した巨大ヘリコプター、アメリカ本土を目指した超長距離爆撃機、多種多様なVTOL機などだ。中でも目を引いたのは数多くの「エクラノプラン」達で、これは地面効果を利用して通常の航空機よりも遙かに巨大でペイロードの大きい機体のことだ。カスピ海等国内外に数多くの内海を持つロシアならではの機体といえよう。
これら幻の機体を見ていると、あるものはいかにもSFチックなスタイルのものから、あるものは怪獣映画から出てきたような異様なスタイルのもの、あるいは洗練されたスタイルの機体など、様々である。これらの機体からは当時のソ連航空機産業がはらんでいた熱気のようなものを感じることができる。
旧東側の機体に興味のある向きや20世紀後半の航空機発展史に興味のある向きにはお奨めしたい作品である。

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ソ連/ロシア空母建造史
ソ連/ロシア艦船研究の第1人者として著名な故アンドレイ・V・ポルトフ氏。ポルトフ氏が「世界の艦船」誌に掲載した記事を中心にソ連/ロシア海軍が建造した空母型航空機搭載艦の歴史を記したものである。収録されているのは、「空母」というにはやや弱いモスクワ級ヘリコプター母艦から、キエフ級軽空母、アドミラル・クズネツォフ級空母の3種類。特にキエフ級については個艦別の違いや個々の戦歴など、気合いの入った記事が掲載されている。
今まであまり知られていなかった旧ソ連製空母の実態や政治局と海軍との軋轢など、興味深い記事が掲載されているのでお奨めである。

お奨め度★★★



ソ連/ロシア空母建造史 ソ連/ロシア巡洋艦建造史 ソ連/ロシア原潜建造史 アメリカの航空母艦資料写真集
Blue Water Navy Game Journal 81-米中激突:現代海戦台湾海峡編

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