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書籍紹介「夢をかなえるゾウ4」
書籍紹介「あっという間に人は死ぬから」

あっという間に人は死ぬから
佐藤舞 KADOKAWA

副題「「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方」とあるように、本書は時間の有効活用を説いた著作である。本書では「時間浪費の正体」「対応策」「具体的な方法論」に分けて時間の使い方を説いている。本書によれば、人生には「3つの理」があり、それは「死、孤独、責任」だと説いている。人は必ず死ぬ、人は孤独である、人には責任がある。この理を直視することこそが時間を浪費しないために必要だとしている。そのために筆者は3つの原則を提唱している。それは「変えられないものと変えられるものを区別せよ」「人生に対して主体的に参加せよ」「人生に苦は必要である」である。そして筆者はそのために自分の本心(筆者の言葉で言えば「価値観」)を見つけることこそ大事だとしている。そして筆者は自らの価値観を明らかにするためのワークについても触れている。
人生について考えさせられることの多い著作であり、一読をお奨めしたい。
お奨め度★★★★




書籍紹介「金持ち父さん貧乏父さん」

金持ち父さん貧乏父さん
ロバート・キヨサキ/白根美保子訳 筑摩書房

本書は、「金持ち父さん」と「貧乏父さん」という2人の人物を設定し、お金持ちになるための筆者の考えを説いた著作である。「貧乏父さん」というのは、いわゆる優秀なビジネスマンで、「一生懸命勉強して良い会社に就職し、そこで一生懸命働いて給料をたくさんもらう」タイプ。筆者はこの「貧乏父さん」を自らの主張に対するアンチテーゼとし、自らの主張を実践している「金持ち父さん」と比較して「貧乏父さん」の考え方や行動を批判している。つまり筆者は一般的な「良い生き方」が必ずしも金持ちになる方法ではないことを明らかにした。そして著者は金持ちになるための実践的な方法として、「5つの障害」「10のステップ」「具体的な行動を始めるためのヒント」を示している。
本書の記載内容をそのまま実践すればお金持ちになれる、と思う人は、是非実践してみて欲しい。ただし、それほど簡単な話ではないとは思うが、得るものはあるはずだ。
お奨め度★★★★




書籍紹介「精神科医が見つけた 3つの幸福」
精神科医が見つけた 3つの幸福
樺沢紫苑 飛鳥新社
幸福には3つの要素があり、それぞれセロトニン、オキシトシン、ドーパミンという脳内物質が反応していることによるという。セロトニンは、健康の幸福、癒される、朝気持ちいい等の幸福時に発生するもの。オキシトシンとは、家族愛や恋愛といったつながりによって発生するもの。ドーパミンとは、成功や報酬といった際に発生するものであるという。筆者は幸福の優先度をセロトニン、オキシトシン、ドーパミンの順番とし、それぞれの幸福を得るための具体的な方法について詳細に期している。
セロトニンはとにかく、オキシトニン的幸福については、独り身の筆者にとっては耳に痛い内容であった。しかし本書を読めば、結婚や家族を持つことが必ずしもオキシトニン的幸福に直結するものではなく、筆者のような独り身であっても正しい方向性を見極めればオキシトニン的幸福を求めることができるとしているのは有難かった(これは実体験とも合致する内容であった)。
幸福というのは人生にとって重要な課題であり、幸福な生き方を目指したい人にはお奨めしたい作品であった。
お奨め度★★★★




