もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ノウハウ

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アドラー心理学を実生活に取り入れてみた

小泉健一

アドラー心理学を実生活に取り入れてみた この本は、アドラー心理学を日常生活にどう活かすかを、著者自身の体験を通して紹介している一冊だった。内容はわかりやすく、専門用語も少ないため、心理学に詳しくなくても読み進めやすい。実例が多い点も、アドラーの考え方をイメージしやすくしてくれた。
ただ、取り上げられているテーマはアドラー心理学の基本的な部分が中心で、すでに関連書を読んだことがある身としては、特に目新しい発見はなかった。深い理論的考察というより、著者の実践記録に近い印象で、読み応えという点ではやや物足りなさを感じた。
とはいえ、文章は軽く、テンポよく読めるので、ちょっとした空き時間の暇つぶしにはちょうどよかった。アドラー心理学の入門としては悪くないが、より深く学びたい人には別の本を併読したほうが良いかもしれない。

お奨め度★★★

アドラー心理学を実生活に取り入れてみた 嫌われる勇気 幸せになる勇気 決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本


幸せになる勇気

古賀史健/岸見一郎 ダイヤモンド社

幸せになる勇気 本書はアドラー心理学を論じた「嫌われる勇気」の続編で、人間の幸福や対人関係のあり方を哲学者と青年の対話形式で論じた著作である。本書は人間の生き方について多くの示唆を与える一方で、いくつかの点では理想的すぎる議論も見受けられると感じた。
本書の魅力は、人間の行動を「過去」ではなく「目的」から理解するという考え方や、他者との関係の中で幸福を見いだすという視点にある。特に、他者に貢献しているという感覚が幸福につながるという主張は、現代社会において人間関係に悩む人々にとって有益な示唆を与えるものだろう。また、「課題の分離」などの考え方は、自分と他者の問題を整理して考えるうえで、生き方の指針となりうる部分もあると感じた。 しかし一方で、本書には現実の社会や教育の現場を考えると、やや理想論に過ぎると感じられる議論も見られる。例えば教育に関する議論では、叱責や評価を避けるべきだという主張が強調されているが、実際の教育現場では安全管理や規律の維持のために一定の指導が不可欠である。こうした現実的な問題に対する考察は十分とは言えず、やや現実を無視した議論になっている印象も受けた。
また、本書はアドラー心理学を紹介する形をとっているものの、厳密な心理学の研究書というよりは、人間の生き方を考えるための哲学的な著作として読むべき本ではないかと思う。心理学的な実証や具体的な方法論よりも、人間はどのように生きるべきかという価値観や思想の提示に重点が置かれているからである。 総じて言えば、本書には人間関係や人生について考えるうえで参考になる部分が確かに存在する。しかしそれをそのまま現実の社会や教育に当てはめるのではなく、一つの思想や哲学として受け止め、必要な部分を自分なりに取り入れる姿勢が重要だろう。そうした意味で、本書は心理学の実用書というよりも、人間の生き方をめぐる哲学書として読むのが適切な作品だと感じた。

お奨め度★★★★

嫌われる勇気 幸せになる勇気 アドラー心理学を実生活に 決定版 アドラー心理学がマンガで


嫌われる勇気

古賀史健/岸見一郎 ダイヤモンド社

嫌われる勇気 まさに"人生を変える"という言葉が大げさではない一冊だった。哲学者と青年の対話形式で進む本書は、難解になりがちなアドラー心理学を驚くほど平易に、そして鋭く読者の胸に突き刺してくる。読み進めるほどに、これまで自分が当然だと思い込んでいた価値観が静かに揺さぶられていく感覚を覚えた。
特に印象に残ったのは、「自由とは他人から嫌われることである」という一節だ。他者の期待に応えようとするあまり、自分の行動や選択を縛っていたことに気づかされる。誰かに嫌われる可能性を恐れず、自分の人生を自分の責任で選び取ること。それが自由の本質だという指摘は、耳が痛いほど真実味を帯びていた。
また、「幸福とは他者貢献である」という考え方も深く心に残った。幸福を"得るもの"ではなく"与えることで感じるもの"と捉える視点は、これまでの自己啓発書にはない力強さがある。自分の存在が誰かの役に立っているという感覚こそが、人を前向きにし、人生に意味を与えるのだと気づかされる。
本書は、過去の出来事やトラウマに縛られがちな私たちに、「いま、この瞬間をどう生きるか」という視点を与えてくれる。読み終えた後、世界が劇的に変わるわけではない。しかし、自分の見ている世界の"焦点"が変わる。その変化こそが、人生を変える第一歩なのだと思う。
本書は単なる自己啓発書ではない。生き方そのものを問い直すための哲学書であり、読者に静かな勇気を手渡してくれる一冊だった。

お奨め度★★★★

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戦わずして売る技術

木下勝寿 幻冬舎

戦わずして売る技術
本書はWEBマーケティングの実務に深く踏み込んだ一冊だった。特に印象的だったのは、単なる概念論ではなく、著者自身が実際の事業運営で積み上げてきた具体的な手法が惜しみなく紹介されている点だ。顧客ニーズの細分化、USPの組み立て方、広告の作り方、商品開発に至るまで、実務者がそのまま現場に持ち帰れるレベルのノウハウが詰まっている。
一方で、扱われている事例の多くは上場企業レベルの大規模事業を前提としており、自分のような小規模な事業者にとっては、スケールの違いから直接的に応用しにくい部分も少なくなかった。とはいえ、規模の差を超えて「市場をどう捉えるか」「顧客の心をどう読み解くか」といった根本的な視点は普遍的で、読み手の立場に合わせて抽象化すれば十分に活かせる余地があると感じた。
また、本書は情報量が非常に多く、1回読んだだけでは理解しきれない箇所がいくつもあった。特にマーケティングのフレームワークや思考プロセスの部分は、読み流すだけでは自分の中に定着しない。繰り返し読み返し、実際の自分の事業に当てはめながら咀嚼することで、ようやく本書の価値が本当の意味で見えてくるのだと思う。
総じて、本書は「戦わずして売る」というテーマを、理論と実践の両面から深く掘り下げた良書だった。すぐに成果につながる即効性よりも、長期的に自分のマーケティング思考を鍛えてくれる一冊として、これからも折に触れて読み返していきたい。

お奨め度★★★

戦わずして売る技術 夢と金 お金の大学(改定版) 金持ち父さん貧乏父さん

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ウェルスラダー:富の階段

ニック・マジューリ 児島修訳 ダイヤモンド社

ウェルスラダー:富の階段
富の階段とは、資産の保有額のことだ。筆者によれば、冨の階段はレベル1~6までの6段階があり、レベル1は保有資産1万ドル未満、レベル2は資産1万~10万ドル、レベル3は資産10万から100万ドル、レベル4が資産100万~1000万ドル、レベル5が~1億ドル、レベル6が1億ドル越えの資産となる。日本での実態に当てはめれば、レベル3が準富裕層、レベル4が億万長者(富裕層)、レベル5以上が大金持ちとなるだろう。筆者も「レベル5になれば、世の中で売っているものの99%が購入できるようになる」としている。本書の特徴は、個人の資産レベルによって富を増やすための戦略が変わってくるとしている点だ。レベル1はとにかく働いて貯蓄を増やす、レベル2は教育に投資して収入を増やす、レベル3~4は株などに投資して「お金に働かせる」のが最適戦略としている。さらに筆者はお金と人生の関係にも言及し、結局「世の中で最も重要なものはお金で買えないもの」とし、人生の目的は決して金儲けではないとしている。
本書ではいろいろと面白い考え方が紹介されていて、その一つに0.01%ルールがある。これは「資産の0.01%の出費は気にしなくても良い」という。例えば資産1億円の人は1万円以下の出費は気にしなくても良くなり、このことはつまり「レストランで何を食べても気にしなくても良い」としている。保有資産が10億円になれば10万円以下の出費は気にしなくても良くなり、国内旅行が好きな時に実施できるレベルだ。また4種類のレバレッジという考え方も興味深い。それは「労働力」「資本」「コンテンツ」「コード」だという。そう考えると、現在の私が行っている「コード」の力を借りて「コンテンツ」を作りまくる、というスタンスは、必ずしも誤った方法ではないと思えてくる。
何はともあれ、本書はお金や人生に対して深く考えさせてくれる一冊だった。

お奨め度★★★★

ウェルスラダー:富の階段 Just Keep Buying お金の大学(改定版) 金持ち父さん貧乏父さん

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