Task Force 58
Rod Macdonald Frontline Books

タイトルは第58任務部隊となっているが、実際には太平洋戦域における米空母部隊の戦いすべてを扱っている。扱っている時期は、開戦前から太平洋線初期の空母戦、そして1943年以降の太平洋戦争後期の戦いを扱っている。メインテーマは勿論後半戦で、空母機動部隊の編成から始まり、機材の説明、作戦計画などを説明した後、ラバウル攻撃、ギルバート・マーシャル諸島攻略戦、トラック島空襲、マリアナキャンペーン、第1次フィリピン海海戦(マリアナ沖海戦)、パラオ諸島攻略戦、第2次フィリピン海海戦(レイテ沖海戦)、フィリピンキャンペーン、日本本土襲撃、硫黄島、沖縄戦、そして日本本土攻撃作戦計画とその準備攻撃等が描かれている。太平洋戦争で米空母の関連する作戦のほぼすべてを網羅していると言って良く、海戦場面以外の上陸支援や本土攻撃等にもページ数を割いている点が特徴である。
記述そのものに目新しい内容はさほどないが、米空母の戦いを総括的に理解するにはよい本である。
お奨め度★★★







