カテゴリ:読書 > 架空戦史
書籍紹介「半島へ陸自山岳部隊」
半島へ陸自山岳部隊
数多久遠 祥伝社(2017/4/20)
内容はいわゆるif戦記だが、舞台設定はかなり現実に近い。北朝鮮で内乱が勃発し、そのドサクサに紛れて北朝鮮が日本や韓国に細菌兵器による攻撃を仕掛けようという設定。それを阻止すべく極秘裏に編成された陸自の山岳部隊が朝鮮半島に上陸する、というもの。娯楽作品として読めば結構面白く、また戦闘場面もハチャメチャなようには思えない。小説だから日本にとってはハッピーエンドに近い展開になるのだが、実際にこのような状況に陥ると、本書のように巧くいくかどうかは甚だ疑問。とにかく現実に近い状況に基づいた仮想戦記なので、読んでいてリアリティを感じることは間違いない。お奨め度★★★
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書籍紹介「黒騎士物語」
黒騎士物語
小林源文 日本出版社
かつてHobby Japanに連載され、今でもゲーマーのバイブルともいうべき漫画である。ストーリーは1943年秋、ロシア南部の名もない村から始まる。第8戦車中隊、別名「黒騎士中隊」。10両前後の戦車を保有するその戦車中隊とその将校、兵士達が物語の主役だ。ストーリーは地獄のような東部戦線での黒騎士中隊の戦いを追う形で進められていく。圧倒的な兵力を持つ敵軍、理不尽な上官、戦意の疑わしい友軍等、様々な困難に直面する黒騎士達の運命や如何に・・・。私も学生時代に読んで以来久しぶりの「黒騎士」だったが、読んでみるとあのころの懐かしい記憶が蘇ってきた。戦車戦ゲームや東部戦線ゲームをプレイする際には横に置きたい著作だ。
お奨め度★★★★