もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:戦史 > 第3次世界大戦

a_a_cover_1200


Air & Armor(以下、本作)は、米国Compass Games社が2024年に発表したSLGで、テーマは1980年代における西ドイツでの地上戦だ。元々は米国West End社が1985年に発売したゲームで、今回の作品はオリジナルから約40年後に発売されたリメイク版になる。

基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。



今回プレイしたシナリオは、シナリオ11.Forward Deffenceである。このシナリオは、開戦当日前進防御でソ連軍の阻止を図る米第3歩兵師団に対してソ連軍の自動車化狙撃兵師団2個が突破を図るというものだ。ソ連軍が米軍の第1線を突破すると、予備として控置されていたソ連軍第79親衛戦車戦車師団が登場する。これが登場すると彼我の戦力比が3:1になり、米軍としては甚だ不利な状況になる。従って米軍としては万難を排してソ連軍の第1波を前線で阻止する必要がある。

今回のプレイはVASSALでのソロプレイとした。



前回までの展開は --> こちら

6Turn

RU_MiG27ソ連の偵察部隊が米軍の砲兵陣地を発見した。直ちにMiG-27の1個中隊が攻撃の為に飛来したが、激しい対空砲火によってソ連側攻撃編隊は撃退されてしまう。

先に敵中に降下したソ連第900空中突撃大隊はシュヴァインフルト市街地に向けて突撃を開始し、市街地の一角を占領した。
これに対して米第3旅団はブレッドレーの3個中隊をシュヴァインフルトに派遣し、第900空中突撃大隊のこれ以上の進撃を阻止せんとする。

写真11


US_2-14_72_6161ソ連軍戦線右翼を担当するソ連第57親衛自動車化狙撃兵師団は、米第2,3旅団に対してさらなる突撃を敢行するも、例によって米軍の激しい防御砲撃を受けてその攻撃を阻止されてしまう。彼らの任務は米軍砲兵部隊の砲火を引き付けるのが任務だったが、そのために大損害を被り、第57師団はその攻撃力をほぼ失った。

ソ連軍戦線左翼からは予備兵力のソ連第79親衛戦車師団がついに戦線に登場した。米第1旅団のエイブラムス戦車大隊をソ連軍は戦車1個連隊で攻撃するも、米軍の長距離砲による反撃を受けてソ連戦車連隊は半数近くの兵力を失ってしまう。
それでもソ連軍は残存戦車と砲兵火力でエイブラムスを攻撃するが、エイブラムスは後退によって損害を回避した。さらにソ連軍の自走砲部隊は米軍の対砲兵射撃を受けて壊滅してしまう。

写真12


7Turn

夜になった。夜間になるとヘリを含めた航空機が一切使えなくなる。また夜間にはNATOの戦車、歩兵戦闘車の火力が2倍になる。NATOとしては夜間に反撃して戦果を拡張したい。

US_1_3_9_9先手を取ったNATO側は、米第1旅団が活性化し、M1エイブラムス2個大隊(6ステップ)でソ連第79親衛戦車師団所属のT-80戦車連隊を攻撃する。ソ連側の先制射撃によってM1エイブラムス2ステップを失ったが、M1側の反撃によってT-80戦車5ステップが撃破され、1個戦車連隊が事実上壊滅した。

写真13


RU_307_34_16221一方、西側の戦線では、ソ連第57親衛自動車化師団が偵察によって米第2旅団の司令部を探知した。BM-27重ロケット砲の集中砲撃で米第2旅団司令部が壊滅。第2旅団は一時的に麻痺状態となった。
とはいえ、そのチャンスを生かすはずのソ連第57親衛自動車化師団もほぼ壊滅状態であり、戦果を拡張することができなかった。

勝利条件に関わりがあるソ連第79親衛戦車師団はマップの南半分に布陣した。これによりソ連軍はギリギリで勝利条件を満たす可能性が出てきた。

写真14


8Turn

最終Turnである。この時点で勝利条件を確認する。
RU_247G_79G_54サドンデス勝利条件は、ソ連側はマップの南端からの突破、米軍はソ連軍をマップの北半分に押しとどめること。現時点では両方とも達成できそうにない。
サドンデス以外の条件としては、ソ連側はゲーム終了時点で第79親衛戦車師団の1個連隊が崩壊せずにマップの南半分に位置するごとに5VP。米軍はゲーム終了時点で崩壊状態ではない旅団1個につき5VPとなる。なお、このシナリオでは敵ステップ除去によるVPはない。

現時点では、ソ連軍は第79親衛戦車師団の4個連隊のうち1個連隊が崩壊状態で、残り3個連隊がマップの南半分に進入している。従って獲得したのは15VPである。一方の米軍は3個旅団が全て崩壊していないので15VPである。従ってこのまま終了すれば引き分けになる。

今回先手を取ったのは米軍である。
US_1_3_9_9米軍の狙いは、ソ連第79親衛戦車師団のいずれかの連隊を崩壊状態にして勝ち逃げするパターンである。しかし何たることか。偵察に全て失敗。事前砲撃で弱らせた後、戦車部隊を突進させる計画はこの時点で破綻してしまった。夜戦能力の高い米戦車であったが、さすがに無傷のソ連軍連隊に対して1個大隊程度の兵力で攻撃をするのは無謀である。電子戦に期待する手もあったが、失敗した時のダメージが大きいので諦めた。

勝敗には直接は関係ないが、ソ連第39親衛自動車化狙撃兵師団の1個連隊を米第1旅団のM1エイブラムス部隊が攻撃し、これを撃破した。

写真15


ソ連軍も虎の子第79親衛戦車師団を温存し、第39親衛自動車狙撃兵師団の残存部隊で米第2旅団のエイブラムス部隊を攻撃する。米第2旅団は司令部が撃破されていたので砲兵支援や予備移動を使えない。米第2旅団を崩壊させればソ連軍がシナリオに勝利できる。
しかしソ連軍の攻撃はあと一歩及ばず。米第2旅団は崩壊を免れた。

最終的にはソ連軍15VP、米軍15VPで引き分けとなった。

写真16


感想

RU_128G_57G_6_12_2このシナリオ、個人的にはかなり米軍側に肩入れしてプレイしてみたが、結果は引き分けであった。もしソ連第79親衛戦車師団の到着がもう少し早く、さらに第900空中突撃大隊を厭らしく投入してれば、米軍はもっと難儀しただろう。そういった意味でこのシナリオはソ連側がかなり有利なシナリオではないかと思う。

US_3_3_4_3米軍側としては、とにかくソ連軍をマップ北半分に押しとどめること。部隊の温存よりも土地の確保を重視すべきということか。あと航空兵力をもっと積極的に利用すべきであった。これはソ連側も同じだが、航空戦力をかなり余らせた状態でゲームを終えてしまった。夜間に航空兵力を使えることを途中まで失念していたのも痛かった。第4Turnぐらいから航空兵力の積極利用を考えるべきであった。

それにしてもAir & Armorは奥が深いゲームである。ルール量は多いものの基本概念はそれほど複雑なゲームではないので、プレイは十分に可能だ。とはいってもルールが多いのは確かなので、慣れと準備が必要なゲームであることは確かだ。個々のシナリオも良く練られていて、どのシナリオをプレイしても十分に楽しめる。冷戦時代の機械化戦闘を作戦戦術級でプレイできる稀有な作品なので、まだまだプレイしてみたいゲームだ。

US_M1A1




コマンドマガジン Vol.177『ヴュルツブルク』 NATO Designer Signature Edition
幻の東部戦線 機動の理論 Duel Book 18-M1 Abrams vs T-72 Ural Duel Book 75-Bradley vs BMP

a_a_cover_1200


Air & Armor(以下、本作)は、米国Compass Games社が2024年に発表したSLGで、テーマは1980年代における西ドイツでの地上戦だ。元々は米国West End社が1985年に発売したゲームで、今回の作品はオリジナルから約40年後に発売されたリメイク版になる。

基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。



今回プレイしたシナリオは、シナリオ11.Forward Deffenceである。このシナリオは、開戦当日前進防御でソ連軍の阻止を図る米第3歩兵師団に対してソ連軍の自動車化狙撃兵師団2個が突破を図るというものだ。ソ連軍が米軍の第1線を突破すると、予備として控置されていたソ連軍第79親衛戦車戦車師団が登場する。これが登場すると彼我の戦力比が3:1になり、米軍としては甚だ不利な状況になる。従って米軍としては万難を排してソ連軍の第1波を前線で阻止する必要がある。

今回のプレイはVASSALでのソロプレイとした。



状況

先にも述べた通り兵力比は序盤でも2:1とソ連軍有利である。しかし米軍に有利な点もある。1つは固有の質的有利。同じ兵力なら米軍の方が(特に戦車性能で)有利なのだ。従って米ソの1個師団同士が戦えば、米軍の勝利は揺るがない。
もう1点は防御側である点である。これによって米軍は予め塹壕を掘って待ち構えることができた。

写真00


一方でソ連軍の有利な点は特別予備として登場してくる第79親衛戦車師団である。この師団が登場してくれば、兵力比でソ連側が圧倒的に有利となる。第79親衛戦車師団を登場させるためには、ソ連軍の部隊をマップ2に侵入させなければならない。マップ2というのは、今回のシナリオで使用するエリアの南側半分である。そのことは米軍もわかっているので、主力を前線に配備してソ連軍を遠くで迎え撃とうと布陣していた。

それでもソ連軍は進まなければならない。増援部隊を早く登場させるため・・・。

1Turn

マップ北端からソ連軍2個師団が登場する。彼らは米軍最前線の手前で一旦停止し、攻撃の機会を伺う。米軍は偵察活動で敵の動きを探るが、霧のせいもあり、ソ連軍の主力を捉えることはできなかった。


写真01


2Turn

RU_390G_8GA_6111ソ連第39親衛自動車化狙撃兵師団がホーフハイム(Hofheim 2004)の周辺で準備攻撃を開始する。米軍の最右翼を守る機械化歩兵中隊を砲撃で撃破。米軍の側面を突破した。しかし米軍は偵察と対砲兵射撃によって155mm砲兵大隊の半数と第39師団のBM-21ロケット砲大隊を撃破した。

写真02


戦線右翼ではソ連第57親衛自動車化狙撃兵師団も準備攻撃を実施。第174親衛自動車化狙撃兵連隊を用いて偵察攻撃を行うも、米軍の砲兵部隊による集中砲撃で第174連隊は壊滅的な損害を受けて戦力を失う。

写真03


3Turn

RU_15G_39G_5_4兵力の個別投入の愚を悟ったソ連軍は、2個師団による同時攻撃を企図して大規模な攻撃を行わない。戦線東翼の第39親衛自動車化狙撃兵師団は米軍が後退したホーフハイムを無血占領した。しかし米軍の偵察によって位置を察知された第15親衛戦車連隊が米砲兵隊の集中射撃を受けて戦力の1/3を失うという大損害を被ってしまう。

写真04


RU_Su17西側を進む第57親衛自動車狙撃兵師団は航空支援を要請し、米第2旅団の機械化歩兵部隊を攻撃する。Su-17戦闘爆撃機の編隊が飛来し、米機械化歩兵1個中隊が壊滅した。米軍も反撃を試みるが、ここでは偵察に失敗した。仕方がないので、先ほど大損害を被っていたソ連第174連隊を砲撃によって壊滅させた。

写真05


4Turn

RU_Mi24全戦線に渡ってソ連軍が総攻撃を開始した。東側の第39親衛自動車化狙撃兵師団は広範な偵察を実施した後、米第1旅団の中心部に位置する機械化歩兵中隊を発見した。Mi-24ハインドの1個旅団が飛来し、激しい対空砲火を冒して攻撃を敢行。損害を被りながらも米機械化歩兵に損害を与える。そこにソ連第39師団の3個連隊が集中攻撃を浴びせる。米軍の防御砲火は1個自動車化狙撃兵連隊を撃破し、別の連隊のも損害を与えたが、やはり衆寡敵せず。米軍の機械化歩兵大隊も撃破されて戦線に突破口が形成される。

写真06


RU_DTB_39G_44ソ連第39師団の予備兵力である戦車大隊が友軍を超越して後方の米第1旅団司令部を急襲する。司令部を撃破されると厄介なことになるので、米軍は予備として控置していたM110 203mm砲の1個大隊で猛烈な砲撃を浴びせた。これによりなんとかソ連軍の攻撃を撃退することに成功したものの、予備の砲兵火力を使い果たしてしまう。

US_2_3_9_9戦線中央部から西側にかけた戦区では、総攻撃を準備しているソ連第57親衛自動車化狙撃兵師団の裏をかき、米第2旅団が最前線の陣地を放棄して後方に下がっていく。これにより米軍部隊は大きな損害を受けることなく後退することに成功。ソ連軍は労せずして前線を押し上げる。

写真07


特に戦線東側で大きく戦線を抜かれた米軍は、第1旅団を後退させて防御ラインを再構築する。しかし十分に準備されていた第1線に比べると、予備の防御ラインはまだ陣地構築が十分ではなく、脆弱な感は否めない。

5Turn

RU_17G_79G_66ソ連軍が米軍の第1線を突破したので、ソ連側の突破予備である第79親衛戦車師団が登場してきた。彼らが突破できるか否かがシナリオの勝敗を左右する。

最前線では、戦線西側を担当する第57親衛自動車化狙撃兵師団が米第2旅団の前線になおも苛烈な攻撃を仕掛けてきた。一方の米軍は砲兵火力を集中してこれを撃退。それに対してソ連軍も激しい対砲兵射撃を浴びせて米軍砲兵陣地を制圧せんとする。
[RU_170G_57G_5_4]戦闘の結果、ソ連第57親衛自動車化狙撃兵師団のうち2個連隊が損害過多のため事実上戦闘不能状態となってしまう。同師団は既に1個自動車化狙撃兵連隊が事実上壊滅しているので、同師団で作戦可能なものは自動車化狙撃兵連隊が1個と予備の戦車大隊が1個のみ。すなわち第57親衛自動車化狙撃兵師団は戦力の半分以上が事実上攻勢能力を失った。

写真08


US_4-24_72_8_20_1戦線東側ではソ連第39親衛自動車化狙撃兵師団が攻撃を継続している。こちらは米軍の砲兵火力があまり投入されなかったので、戦車vs戦車の激しい戦闘が繰り広げられた。しかし性能に勝る米戦車が優位に戦いを進め。同師団の2個連隊が攻勢能力を失ってしまう。さらに米軍のロケット砲部隊がソ連第39師団の前線司令部を捕捉し、ロケット砲の集中射撃を浴びせた。司令部は大損害を被り、一時的に戦闘能力を失う。

写真09


RU_900_8GA_22ソ連軍はさらに切り札を投入する。第900空中突撃大隊だ。輸送ヘリによって空中機動する部隊で、戦線後方のシュヴァインフルト付近へ降下し、ただちにシュヴァインフルトに向けて前進した。同市には米軍の司令部と砲兵部隊が集まっている。米軍はただちに彼らを守るべく第3旅団から予備兵力を抽出する。

写真10


ソ連の空中突撃部隊による後方地帯への急襲は手を抜いていると意外な脅威となる。ただし空中突撃部隊は敵ユニットに隣接する際に特殊な制限があり、いきなり後方地区へ襲撃を仕掛けることが難しくなっている。だから都市に籠っている限りはいきなり襲撃される危険は左程高くはない。

なお、米軍は第3旅団の一部を後方に回して前線を薄くしたので、主要な河川橋梁について一部を除いて爆破した。これにより後方地帯に向けたソ連軍の突破を防ぐというのが狙いである。

つづく

コマンドマガジン Vol.177『ヴュルツブルク』 NATO Designer Signature Edition
幻の東部戦線 機動の理論 Duel Book 18-M1 Abrams vs T-72 Ural Duel Book 75-Bradley vs BMP

写真00


背景

時に1990年、ソ連の支援を受けた共産ゲリラがジャマイカ、エルサルバドル、コスタリカ、ハイチ、ドミニカ共和国で権力を掌握した。キューバ陸軍の大部隊がこれらの諸国における反革命勢力を一掃すべくソ連の輸送船に乗って現地へ向かう。対する米軍も緊急展開部隊(RDF)をホンデュラスとパナマに展開。さらに大統領命令で戦闘部隊がフロリダ南部に集結した。

斜陽のソ連共産党書記長は米国に対し「キューバ・ニカラグアへの侵攻はソ連本土への侵攻とみなす」と声明を発表。実際、数千名のソ連地上部隊及び航空機数個中隊が既にキューバ各地に展開していた。

さらに最近になって2つの大規模なソ連輸送船団がキューバに到着していた。CIAは、それらの船団には通常の軍事物資に加えてSS-20及びスカッドB弾道ミサイルが搭載していたことを大統領に報告。スパイの報告によれば、これらの船団はニカラグアとコスタリカを目指しており、そこからパナマ運河に対して弾道ミサイルによる狙いをつけるという。

米統合幕僚本部(JCS)は南方軍司令長官(CINCSOUTH)に対してこれらの船団を目的地に到達する前に撃破することを命令した。さらにJCSはCINCSOUTHに対して艦隊海兵部隊をカリブ海の主要部に派遣し、反革命勢力を支援することも求めていた。

SetUp

という感じで開始されたフリートシリーズ最終作「3rd Fleet」のシナリオ11「キューバミサイル危機(1990年代バージョン)」だ。空母、戦艦、ミサイル巡洋艦、原子力潜水艦といった現代海戦の花形が、カリブ海で激しく戦う派手目のシナリオである。

両軍の兵力をざっと見てみると、まずソ連軍。
トビリシ級(現アドミラル・クズネツォフ級)の空母が1隻、キエフ級軽空母1隻を主力とし、キーロフ級、スラヴァ級、ソブレメヌイ級、ウダロイ級といった水上艦艇が登場する。水上部隊の戦力は、空母2、ミサイル巡洋艦5、駆逐艦5、フリゲート艦2、コルベット艦数隻となる。水上部隊は4個群に分かれており、その内訳は輸送船団2個、空母「スベルドルフスク」を主力とするグループ(以下、スベルドルフスク機動群)、軽空母「キエフ」を主力とするグループ(以下、キエフ機動群)となっている。
他にはオスカー型巡航ミサイル搭載原潜が1隻、攻撃型原潜が2隻(アクラ型、ヴィクター1型)が登場。そして基地航空部隊としてSu24フェンサー、Su27フランカー、Tu26バックファイア各1個中隊と偵察機や電子戦機が登場する。他にキューバ軍が基地航空部隊(MiG-19、MiG-21、MiG-23)、ディーゼル潜水艦、ミサイル艇を率いて登場する 。

対する米軍は、ニミッツ級の原子力空母「ジョージワシントン」と通常動力の大型空母「アメリカ」が登場。戦艦「ニュージャージー」も老骨に鞭打って登場する。それを護衛する水上部隊は、ミサイル巡洋艦5(内イージス艦3)、ミサイル駆逐艦6(内イージス艦1)、フリゲート艦5といった陣容。他に強襲揚陸艦が11隻登場し、その中で最新鋭のワスプ級LHD「キアサージ」には、VMA-232所属のAV-8Bハリアーが搭載され、防空の傘を提供している。水上部隊は4群に分かれ、「ジョージワシントン」の空母機動部隊(以下、ワシントン機動群)、「アメリカ」と揚陸艦5隻を含む空母機動部隊(以下、アメリカ機動群)、「ニュージャージ」と「キアサージ」以下6隻の揚陸艦からなる水上打撃部隊(以下、ニュージャージ機動群)、そして海兵遠征部隊を輸送する輸送船団からなる。
基地航空部隊は、パナマ運河を防衛するF-15Cイーグル1個中隊、フロリダ州ホームステッド空軍基地に展開するF-16Cファルコン2個中隊、バミューダとキーウェストに展開するP-3Cオライオン2個中隊、海兵隊のF/A-18C/Dホーネット2個中隊とEA-6Bプラウラー1個中隊、そして旧式のA-7Eコルセア1個中隊がカリブ海各地に展開する。さらにエグリン空軍基地からは当時漸く正体が知られるようになった最新鋭ステルス攻撃機F-117Aナイトホーク1個中隊が登場する。
最後に原潜部隊は最新鋭のシーウルフ級「シードラゴン」とベテランのスタージョン級「ホークヴィル」、そしてさらに古いパーミット級の「グリーンリング」が登場する。

シナリオの目的は、両軍とも自軍輸送船を目的地に届け、相手輸送船団を阻止すること。その過程で敵の兵力に最大限の打撃を与えることとなる。

ゲームの長さは6Turn(2日間)。今回筆者はソ連軍を担当した。

1st Turn

キューバ北東海域で米空母「アメリカ」機動部隊がソ連機動部隊を発見。攻撃隊を発進させた。しかし、ソ連空母「スベルドルフスク」を発進したSh-27B、MiG-29B等の艦載戦闘機が米攻撃隊を迎え撃つ。空中戦で勝利したのはソ連側戦闘機隊で、米空母艦載機は約10機の損失機を出して撃退された。

米艦艇はキューバ国内の航空基地に対して次々と巡航ミサイルを発射した。戦艦「ニュージャージ」、イージス巡洋艦「ゲティスバーグ」「プリンストン」、攻撃型原潜「シードラゴン」等。しかしダイス目が振るわずミサイルによる航空基地への被害はなし。

F-117_Nighthawk


業を煮やした米軍は、遂に虎の子である最新鋭のステルス攻撃機F-117Aナイトホークを投入してきた。フロリダ半島の基地を発進した第4450戦術航空群所属のナイトホーク部隊は、キューバの首都ハバナの航空基地を攻撃した。レーダー網をかいくぐって侵入したステルス攻撃機は見事に爆撃を成功させ、ハバナの航空基地を使用不能に追い込んだ。

写真01


2nd Turn

ニカラグアのソ連軍航空基地が、米空母「ジョージ・ワシントン」を発進した空母艦載機の集中攻撃を受けて壊滅してしまった。キューバでもハバナのソ連軍基地が米空軍機の猛爆を受けて壊滅寸前になってしまう。一方的にやられる一方のソ連軍だったが、対空砲火でF-16戦闘機をステップロスしたのがせめてものの慰めである。

SA-13


3rd Turn

ハバナのソ連軍基地はついに壊滅した。その一方でキューバ東方海域で合同し空母2隻体制となったソ連艦隊に対し、米空母「アメリカ」艦載機が戦爆連合による攻撃を仕掛ける。しかしここでもソ連軍艦載機による防空戦闘が威力を発揮し、米空母艦載機は撃退されてしまう。

写真02


4th Turn

海戦2日目。キューバ東方海域で米ソ艦隊が激突する。

写真03


米艦隊がフリゲート艦4隻を分離し、対艦ミサイルによる攻撃を仕掛けてきた。その攻撃を受けてキューバに向けて航行中のソ連弾薬輸送艦が撃沈されてしまう。
それに対するソ連軍は、潜水艦の攻撃によって米フリゲート艦1隻が沈没。さらにソ連空母「スベルドルフスク」を発進したMiG-29Bフルクラムの編隊が、キューバを発進したSu-24フェンサーの編隊と合同で米フリゲート艦1隻を爆撃し、これを撃沈した。

写真04


5th Turn

ソ連軍の輸送船団は損害を出しながらも目的地に到着して荷揚げを開始した。その沖合では米ソの艦隊がなおも激しく戦っている。
米軍の残存フリゲート艦2隻に対して、ソ連の主力艦隊が果敢に接近戦を挑む。原子力重巡「キーロフ」、ミサイル巡洋艦「スラヴァ」等、重装備艦多数を持つソ連艦隊に対し、僅か2隻の米フリゲート艦は対抗するべくもなかった。2隻は集中攻撃を受けて撃沈されてしまう。

写真05


6th Turn

最終Turnである。なおも執拗に攻撃してくる米潜水艦に対してソ連艦隊が反撃を実施。最新鋭のシーウルフ級攻撃型原潜「シードラゴン」はソ連艦隊の攻撃によって海の藻屑となった。

余談だが「シードラゴン」という艦名は架空のものであり、シーウルフ級に「シードラゴン」という艦名の艦はない。

USS_Jimmy_Carter_SSN_23


結果

米軍のVP

・航空機5ユニット撃破:15VP
・航空基地5ヶ所破壊:55VP
・輸送船等の入港:68VP
  合計 :137VP

ソ連軍のVP

・撃沈:攻撃型原潜1隻、フリゲート艦4隻
    掃海艇1ユニット、ミサイル艇2ユニット:23VP
・航空機1ユニット撃破:3VP
・輸送船等の入港:57VP
  合計 :83VP

差が50点で、シナリオ固有の勝利条件表に当てはめると、「ソ連軍の実質的勝利」となる。

写真06


感想

「3rd Fleet」の中では比較的規模の大きいシナリオだが、シリーズの他作品の中級シナリオぐらいの規模感であった。プレイ時間も4時間ほどで、比較的手軽にプレイできる。
今回のプレイではソ連側の勝利となったが、米軍としてはソ連艦隊に対してもっと激しくパンチを浴びせることが必要だったということだろう。兵力に勝る米軍としては、ソ連艦隊に対して艦隊決戦を挑む必要があるということだ。

いずれにしてもフリートシリーズは面白い。水上艦、潜水艦、航空機といった現代海戦で主役を演じるそれぞれの役割をゲームの中で見事に表現している。ルールも必要以上に複雑化している訳ではなく、個々のシステムが洗練されていてプレイしやすい。

「フリートシリーズはやはりおもしろい」というのが今回の感想だ。

Blue Water Navy Game Journal 81-米中激突:現代海戦台湾海峡編
Tu-95/142ベア ヤコヴレフYak-38 ソ連/ロシア原潜建造史 ソ連/ロシア空母建造史



Air & Armor(以下、本作)は、米国Compass Games社が2024年に発表したSLGで、テーマは1980年代における西ドイツでの地上戦だ。元々は米国West End社が1985年に発売したゲームで、今回の作品はオリジナルから約40年後に発売されたリメイク版になる。

基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。



RU_DTB_27G_4_4今回プレイしたシナリオは、シナリオ4.The Last Reserveである。このシナリオは、開戦劈頭前線を撃破したソ連第8親衛軍がNATO第7軍団を完全に撃破すべくその後方地域へ突破しようとする状況を再現するものである。ソ連軍の主力は軍の予備兵力である第27親衛自動車化狙撃兵師団と空中機動大隊、NATOは急遽投入された西ドイツ第54郷土防衛旅団と第3Turnに登場する第27装甲旅団である。

今回の参加者は2名で筆者はソ連軍を担当した。



状況

WG_54Hsb_7_5初期配置されているのは、西ドイツ第54郷土防衛旅団で、マイン川沿いに配置されている。マップ中央の都市はヴュルツブルクである。ソ連軍はマップ東端より侵入してくる。ちなみにマイン川の橋梁はNATO軍が事前に破壊できる。恐らくヴュルツブルクの中にある橋梁を除いてすべて破壊されているだろう。そして第3Turnに西ドイツ第27装甲旅団が増援として登場してくる。

写真01

次に勝利条件を見てみよう。西ドイツ軍の増援が登場してくるマップの南西端から第27親衛自動車化狙撃兵師団を突破すればソ連軍が決定的な勝利する。まあそこまで行くのは結構大変だと思うので、それ以外の勝利条件を確認すると、まずヴュルツブルクへの補給線が残っているとNATO側が勝利得点を獲得する。さらに国道19号線の西側にソ連軍が突破するのに失敗すると、NATO側が決定的勝利となる。

写真02


この状況でソ連軍たる筆者は以下のような方針を立てた。
1)主攻勢はマイン川の南側で行う。戦車連隊を含む3個連隊を同方面に投入し、NATO防衛線の突破を図る
2)一部兵力(1個連隊)をマイン川の北側に投入し、NATO側防衛戦力の分散を図る。

写真03


さてさてどうなることやら・・・。

SetUp

NATO軍の展開はおおむね予想通りだったが、主戦力をマイン川の南岸部に集中してきたのが違っていた。第27親衛自動車化狙撃兵師団は西ドイツ郷土防衛旅団が全力展開している正面に突入することになるので、かなりの出血を強いられそうだ。

写真04


1-2Turn

RU_68G_27G_5_4当初の予定通りソ連軍は二手に分かれて進撃する。第243自動車化狙撃兵連隊がマイン川を渡河してマイン川北岸を迂回するコースをとる。一方主力の3個連隊(戦車連隊1個、自動車化狙撃兵連隊2個)が西ドイツ軍の正面から突入する構えをとる。

写真05


3Turn

正面からソ連軍3個連隊がNATO防衛ラインに対して攻撃を加える。NATO側の防御射撃によって主に歩兵戦闘車部隊に損害が出たが、兵力に勝るソ連軍はNATOの防衛ラインを突破した。

写真06


WG_34_12_9_9一方、NATO側の増援部隊である西ドイツ第12装甲師団麾下の第34装甲旅団が登場してきた。レオパルド2戦車やマーダー歩兵戦闘車など、最新鋭の装備を誇る部隊である。彼らの前進を止めるため、ソ連第900航空突撃旅団の歩兵部隊が西ドイツ装甲部隊の前面に立ちふさがる。もとより西ドイツ軍を阻止することはできないが、少しでも彼らの前進を遅らせるのが目的だ。

写真07


4Turn

WG_Tornado防衛ラインを突破したソ連軍主力がマイン川に沿って西進し、ビュルツブルグに向かう。西ドイツ第34装甲旅団も広く展開してソ連軍の前に立ちふさがる。西ドイツ空軍のトーネード攻撃機が飛来し、低空爆撃によってT-80戦車2ステップが失われた。

写真08


5Turn

ソ連軍の主力がビュルツブルグ市内に突入した。ビュルツブルグに向かっていたNATO軍のマーダー歩兵戦闘車2ステップが、Su-17戦闘攻撃の爆撃によって撃破されてしまう。ソ連軍はビュルツブルグの主要部を占領したが、まだ西端部分にNATO軍の一部が布陣していた。

写真09


6Turn

RU_Su17反撃を行おうとしている西ドイツ軍部隊に対し、ソ連軍の砲兵部隊が先制射撃を行った。レオパルド2戦車部隊に集中射撃を行い、1ステップを失わしめ、さらに残り部隊を足を止める。
ソ連軍BMP部隊はビュルツブルグ市の西端部に残る西ドイツ軍歩兵部隊を攻撃し、これを撃破。ビュルツブルグ市全体をソ連軍が占領した。
さらにその西方では、マイン川北側を迂回してきたソ連軍自動車化狙撃兵連隊がマイン川を再渡河してNATO軍の背後に回り込む。この時点でNATO側は勝機なしとして投了した。

写真10


感想

RU_28_27G_5_6プレイ時間は丁度5時間ぐらいだった。Air & Armorの中では小規模なシナリオだが、展開が劇的で面白い。このシナリオも序盤の兵力展開と中盤の激突。そしてソ連軍が前線を突破した後のNATO増援部隊との対決など、それぞれの場面に見せ場がある。本文を読んでいるとアッサリと終わったような印象を受けるかもしれないが、個々の戦闘場面は結構燃える。今回勝利に終わったソ連軍も決して無傷というわけではなく、歩兵戦闘車10ステップ、戦車2ステップ、その他2ステップを失うという損害を被っていて、結構激しい射撃戦を戦ったことがわかる。

Air & Armorには他にも色々なシナリオがあり、プレイするのが楽しみだ。

BMP-2


コマンドマガジン Vol.177『ヴュルツブルク』 NATO Designer Signature Edition
幻の東部戦線 機動の理論 Duel Book 18-M1 Abrams vs T-72 Ural Duel Book 75-Bradley vs BMP

写真00


Air & Armor(以下、本作)は、米国Compass Games社が2024年に発表したSLGで、テーマは1980年代における西ドイツでの地上戦だ。元々は米国West End社が1985年に発売したゲームで、今回の作品はオリジナルから約40年後に発売されたリメイク版になる。

基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。



今回プレイしたシナリオは、シナリオ7.The Wolf's Jawsである。このシナリオは、開戦劈頭奇襲突破に成功して敵中奥深くに進出したソ連第39親衛自動車化狙撃兵師団に対し、NATO軍3個旅団が反撃を加えるというもの。NATO軍は米軍2個旅団、西ドイツ軍1個旅団が登場する。それに対してソ連軍も第39自動車化狙撃兵師団を救援すべく第57親衛自動車化狙撃兵師団が追従してきている。果たして戦いの結末は如何?

今回の参加者は計4名で筆者は米軍を担当した。


状況

先にも述べた通り、このシナリオではソ連軍が2個師団、NATO側が3個旅団が登場する。その大雑把な配置は以下の通りだ。

写真01


図に示した通り、ソ連軍第39親衛自動車化狙撃兵師団(39GMRD)は、NATO軍の3個旅団に包囲されている。それに対してソ連軍は増援の第57親衛自動車化狙撃兵師団(57GMRD)が戦場に向けて急進している。

ここで本シナリオの勝利条件を見てみよう。NATO軍は39GMRDを撃破し、ソ連軍のこれ以上の進撃を阻もうとしている。一方のソ連軍は、39GMRDを救援し、さらにマイン川南方への突破を企図している。もう少し具体的に書くと、シナリオ終了時点でアウトバーン第3号の南にソ連軍ユニットが1個でも位置していればソ連側の決定的勝利となり、アウトバーン70号と同7号よりも南に位置している39GMRDのユニットは、1Stepにつき1VPを獲得する。要するにソ連軍39GMRDが現在地を死守できれば、ソ連軍はかなり多くのVPを得る可能性がある。

写真02


1Turn

US_1_3_9_9米軍は第1機械化旅団をソ連39GMRDに向けて前進させていく。39GMRDを徐々に追い詰めて戦力を減らしていく作戦だ。旅団と師団の戦いになるので、兵力的には39GMRDの方が有利だ。米軍の強みは個々のユニットの質的優位と砲兵火力の優越である。そこで早急な攻撃は行わず、周囲を押さえつつ砲兵火力でソ連軍部隊を撃破する方針である。対砲兵射撃によって早くも39GMRDのロケット砲大隊(BM-21ロケット砲車輛x18)を撃破した。意気上がる米軍部隊。

しかし・・・、
ソ連軍は予想外の行動に出た。守りを固めて米軍を迎え撃つと思ったソ連軍は、何を思ったか道路を伝って南の方に走り始めた。国道26号線を伝ってマイン川へ進んでいく。
これはシマッタ
マイン川沿いの主な橋梁はすべて落していたので、同方面からの渡河はないものと踏んでいて守りを固めていなかったのだ。しかし彼らは自前の工兵橋梁によってマイン川を渡河する作戦に出てきたのだ。完全に裏をかかれた米軍なのであった。

写真03
写真04

2Turn

US_AH-1ソ連軍39GMRDはマイン川河畔に到達した。さらに一部のソ連軍部隊がフェリーによって川を渡ってマイン川対岸に前進する。その後方~米第1機甲旅団と西ドイツ第35走行擲弾兵旅団が追う。AH-1コブラ攻撃ヘリの部隊が対岸に渡ってきたソ連戦車部隊を攻撃する。ミサイル攻撃によってソ連戦車数両が川向うで炎上する。

写真05


3Turn

WG_Alphajetついに39GMRDはマイン川に橋梁を架けた。橋を渡って続々と川の対岸にソ連軍部隊が殺到する。一歩遅れた形のNATO軍であったが、これ以上の渡河を阻止すべく虎の子の航空戦力を橋梁攻撃に投入する。敵戦闘機とSAMの妨害を突破して飛来したNATO軍機は、西ドイツ空軍のF-4Fファントムと軽攻撃機アルファジェット。F-4Fは攻撃力が大きいので橋梁を爆破するのにあまり不安がなかったが、攻撃力の乏しいアルファジェットなら攻撃成功率はかなり低い(20~30%)。飛来した攻撃機がアルファジェットだった時点で諦めかけていたNATO軍プレイヤーだったが、アルファジェット隊は見事に橋梁爆破に成功した。

写真06


感想

RU_15G_39G_5_4今回は時間の関係でここで終了とした。プレイ時間は約8時間である。今回プレイしたシナリオは本作の中では中規模なシナリオであったが、それでも半分も進めることができなかった(フルターンでは全7Turnである)。ちなみに今回の記事では触れなかったが、マップのもう一方の端では、増援に現れたソ連57GMRDと米第2機械化旅団との交戦が始まっていた。

今回のプレイは、ちょっとスキを突かれた形になってしまって残念な結果に終わってしまった。橋を落としていたので川のラインを絶対視したのが失敗だった。道路を使えば工兵隊が簡単に河畔にたどり着けるし、工兵隊が河畔にたどり着ければ、渡河はさほど困難ではない。今回のシナリオではそれを思い知らされる結果となってしまった。

まあ、今回の戦いは失敗したが、別のシナリオで雪辱を果たしたいと思っている。

Dassault-Dornier_Alpha_Jet_A,_Germany


コマンドマガジン Vol.177『ヴュルツブルク』 NATO Designer Signature Edition
幻の東部戦線 機動の理論 Duel Book 18-M1 Abrams vs T-72 Ural Duel Book 75-Bradley vs BMP

↑このページのトップヘ