
今回は、その中から地上戦ゲームをソロプレイしてみた。なお、「北海道侵攻」の地上戦ゲームを以後「本作」と呼称する。
まず本作の基本システムを説明する。


注:ルールブックを読めば、攻撃側が退却した場合でも戦闘後前進できるようにも読めるが、常識的に考えて攻撃側が退却しなかった場合のみ戦闘後前進を認めるとすべきだろう。

補給切れのユニットはZOCを失い、攻撃禁止、移動は1Hexのみ可能だが、味方補給源に近づくように移動しなければならない。なお、第6Turnまでのソ連軍は補給切れを無視できる。


とまあ、こんな感じだが、取りあえずゲームを始めてみよう。
1Turn

ソ連軍の第1波が上陸を開始した。第342自動車化狙撃兵師団は稚内からオホーツク海岸の浜頓別、枝幸付近に上陸し、海軍陸戦隊は北方領土を発して斜里と根室に上陸した。
紋別ではソ連第342師団の第1146連隊と空中機動旅団が、SDF第2師団25CTを包囲し、これを殲滅した。しかし名寄ではSDF第2師団の精鋭3CTがソ連軍の攻撃を撃退した。
注:ソ連の空挺部隊は音威子府の隣接Hexにしか降下できないので、紋別付近への空挺部隊投入はルール違反である。
SDFは名寄を放棄し、旭川に第2師団を集結させる。
2Turn
天候は荒天。これによりソ連軍の増援が1Turn遅れる。悪天はソ連軍にとっては痛い。ソ連軍はSDF第11師団を活性化させないように旭川盆地の北端まで出て止まっている。
注:SDFの各師団は、麾下の師団のいずれかのユニットの4Hex以内にソ連軍ユニットが侵入しない限り、移動できない
SDFは旭川~深川の線で防衛ラインを組む。
3Turn

しかし航空戦はソ連軍のダイスが冴えわたり、最初の交戦でSDFの戦闘機4ステップを失ってしまう。ソ連軍の損害は2ステップのみ。SDFは損害を回避するために引き上げたので、ソ連側が制空権を確保した。
制空権を握ったソ連軍は空中機動によって旭川を守るSDF第2師団を包囲した。ソ連第342師団がSDF第2師団を攻撃するも、SDF師団はギリギリで生き残った。
SDFは新たに活性化した第11師団を中心に留萌~日高山脈のラインで防衛ラインを組む。
4Turn

ソ連軍は旭川を守備していたSDF第2師団を遂に壊滅に追い込んだ。SDFの残存部隊は、岩見沢~夕張のライン迄後退する。
つづく






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