
基本システムについては、以下の動画で既に紹介済なので、ご覧頂きたい。
今回プレイしたシナリオは、シナリオ11.Forward Deffenceである。このシナリオは、開戦当日前進防御でソ連軍の阻止を図る米第3歩兵師団に対してソ連軍の自動車化狙撃兵師団2個が突破を図るというものだ。ソ連軍が米軍の第1線を突破すると、予備として控置されていたソ連軍第79親衛戦車戦車師団が登場する。これが登場すると彼我の戦力比が3:1になり、米軍としては甚だ不利な状況になる。従って米軍としては万難を排してソ連軍の第1波を前線で阻止する必要がある。
今回のプレイはVASSALでのソロプレイとした。
前回までの展開は --> こちら
6Turn

先に敵中に降下したソ連第900空中突撃大隊はシュヴァインフルト市街地に向けて突撃を開始し、市街地の一角を占領した。
これに対して米第3旅団はブレッドレーの3個中隊をシュヴァインフルトに派遣し、第900空中突撃大隊のこれ以上の進撃を阻止せんとする。

ソ連軍戦線左翼からは予備兵力のソ連第79親衛戦車師団がついに戦線に登場した。米第1旅団のエイブラムス戦車大隊をソ連軍は戦車1個連隊で攻撃するも、米軍の長距離砲による反撃を受けてソ連戦車連隊は半数近くの兵力を失ってしまう。
それでもソ連軍は残存戦車と砲兵火力でエイブラムスを攻撃するが、エイブラムスは後退によって損害を回避した。さらにソ連軍の自走砲部隊は米軍の対砲兵射撃を受けて壊滅してしまう。
7Turn
夜になった。夜間になるとヘリを含めた航空機が一切使えなくなる。また夜間にはNATOの戦車、歩兵戦闘車の火力が2倍になる。NATOとしては夜間に反撃して戦果を拡張したい。

とはいえ、そのチャンスを生かすはずのソ連第57親衛自動車化師団もほぼ壊滅状態であり、戦果を拡張することができなかった。
勝利条件に関わりがあるソ連第79親衛戦車師団はマップの南半分に布陣した。これによりソ連軍はギリギリで勝利条件を満たす可能性が出てきた。
8Turn
最終Turnである。この時点で勝利条件を確認する。
サドンデス以外の条件としては、ソ連側はゲーム終了時点で第79親衛戦車師団の1個連隊が崩壊せずにマップの南半分に位置するごとに5VP。米軍はゲーム終了時点で崩壊状態ではない旅団1個につき5VPとなる。なお、このシナリオでは敵ステップ除去によるVPはない。
現時点では、ソ連軍は第79親衛戦車師団の4個連隊のうち1個連隊が崩壊状態で、残り3個連隊がマップの南半分に進入している。従って獲得したのは15VPである。一方の米軍は3個旅団が全て崩壊していないので15VPである。従ってこのまま終了すれば引き分けになる。
今回先手を取ったのは米軍である。

勝敗には直接は関係ないが、ソ連第39親衛自動車化狙撃兵師団の1個連隊を米第1旅団のM1エイブラムス部隊が攻撃し、これを撃破した。
ソ連軍も虎の子第79親衛戦車師団を温存し、第39親衛自動車狙撃兵師団の残存部隊で米第2旅団のエイブラムス部隊を攻撃する。米第2旅団は司令部が撃破されていたので砲兵支援や予備移動を使えない。米第2旅団を崩壊させればソ連軍がシナリオに勝利できる。
しかしソ連軍の攻撃はあと一歩及ばず。米第2旅団は崩壊を免れた。
最終的にはソ連軍15VP、米軍15VPで引き分けとなった。
感想


それにしてもAir & Armorは奥が深いゲームである。ルール量は多いものの基本概念はそれほど複雑なゲームではないので、プレイは十分に可能だ。とはいってもルールが多いのは確かなので、慣れと準備が必要なゲームであることは確かだ。個々のシナリオも良く練られていて、どのシナリオをプレイしても十分に楽しめる。冷戦時代の機械化戦闘を作戦戦術級でプレイできる稀有な作品なので、まだまだプレイしてみたいゲームだ。







