もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > Fleetシリーズ

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Asian Fleet(以下AF)は2008年に国際通信社から発売された現在海戦ゲームである。
今回プレイしたシナリオ6「Two Against Japan」は、中国と韓国が手を組んで、日米連合と戦うシナリオである。下名は日米連合を担当した。

前回までの経緯-->こちら

第3Turn(第1日目夜)

イメージ 7「佐世保港で米海兵遠征隊壊滅」
この報は日米連合を激昂させた。特にこれまで軍事的に韓国と強力な同盟関係を築いてきた米軍の驚きは大きく、その驚きはすぐに怒りに変わった。
「リメンバー佐世保」
この言葉に後押しされるかのように、米艦隊の猛反撃が始まった。
既に豊後水道まで進出していた米第70機動部隊(空母「ジョージワシントン」他、ミサイル巡洋艦2、ミサイル駆逐艦7)からは次々と巡航ミサイルが発射された。発射された巡航ミサイルは韓国各地に着弾。韓国空軍基地を次々と破壊していく。
イメージ 8グアムを発進するB-52爆撃機は対艦ミサイルを満載し、対馬沖の韓国水上部隊を叩く。この攻撃には沖縄から発進した米海軍のP-3C哨戒機、海上自衛隊のP-3C哨戒機多数も加わり、文字通り韓国水上部隊を袋叩きにする。海上自衛隊の水上部隊もこれに加わり、対艦ミサイルを発射する。
先ほど佐世保港を襲ったミサイル攻撃の数倍に相当する対艦ミサイルが、約20隻の韓国水上部隊を文字通り引き裂いた。エアカバーのない水上部隊が航空攻撃に抗しえないことは、既に前大戦で証明済み。対馬沖は韓国水上艦の墓場となり、このTURNだけで韓国海軍は「忠武公李舜臣」型新鋭駆逐艦など8隻の駆逐艦と旧式フリゲート艦の小艦隊2個を失った。佐世保攻撃に参加してきた韓国水上艦隊の実に80%が僅か1Turnで失われたことになる。

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第4Turn(第2日目)戦略航空作戦

イメージ 92日目の戦略航空任務である。今回も日本海と東シナ海が焦点となる。日本海では韓国空軍が実に10ユニットもの戦闘機を投入し制空権を取りにきた。東シナ海でも中国空軍がなけなしの新鋭機を投入し、制空権の奪取を狙ってくる。対する日米連合。このTurn大規模な増援部隊が到着し、最新鋭のF-22ラプターを始め、F-117ステルス攻撃機、B-1Bランサー大型爆撃機等が戦列に加わった。その中でF-22ラプターは韓国及び中国本土航空戦の主力となるので嘉手納基地で温存。戦略航空任務にはF-15Cや空自の戦闘機が主に担当することになった。
結果は日本海上空で日米連合が制空権を確保。東シナ海では中韓軍が制空権を握ったものの、中韓軍がボーナス攻撃に失敗したため東シナ海で任務を行っていたAWACS機は異常なしであった。悔しがる中韓軍。

第4Turn(第2日目AM)

イメージ 10尖閣諸島に接近中であった中国水上部隊を海上自衛隊の潜水艦「なつしお」が攻撃する。江衛級フリゲート2隻を撃沈した。江衛級フリゲートは対艦ミサイル、近接防空火力、対潜能力を備えた使い勝手の良い汎用フリゲート艦であるが、防御力が2で他の艦艇に比べて低めに設定されている。従って攻撃を受けると意外な程脆い。ちなみに江衛級といえば、2013年に我が護衛艦「ゆうだち」にレーダー照射を行った艦である。
「ざまみろ」
イメージ 11この攻撃を皮切りに尖閣諸島沖に進出していた中国艦隊に対して日米両軍による猛攻が始まった。エアカバーのない水上艦隊はP-3C哨戒機にとって好餌に過ぎなかった。強力な打撃力を誇る水上艦が航空攻撃によって空しく失われていく。この後3Turnに渡って行われた航空攻撃によって失われた中国艦隊の水上艦はソブレメンヌイ級駆逐艦4隻、江凱級ステルスフリゲート艦2隻、江衛級フリゲート艦1隻の計7隻に達し、先の「なつしお」の戦果と合わせて計9隻の中国水上艦が失われた。対馬沖の韓国艦隊に続いて、尖閣沖は中国水上艦の墓場となった。

イメージ 12韓国本土に対しては、相変わらず米艦隊による巡航ミサイル攻撃が続いている。先ほどまでの大邸、忠州の基地に続き、このTurn狙われたのがF-4戦闘爆撃機3隊が配備されている清州基地である。米原潜「ヘレナ」の放った巡航ミサイルが清州基地に命中。基地の機能を麻痺させると、そこにグアムを発進したB-1Bランサーの編隊が追い打ちをかける。忠州基地の対空砲火は善戦し、B-1Bをステップロスさせる所までは持ち込んだが、基地に対する被害の拡大を止めることはできなかった。
イメージ 14清州基地に止めを刺したのは米水上部隊による巡航ミサイル攻撃である。彼らは清州基地を壊滅させただけでは飽き足らず、行きがけの駄賃とばかりに瑞山基地(KF-16 4飛行隊配備)にも巡航ミサイルを命中させてこれを機能不全にしていた。こうなると手がつけられない米艦隊である。
中国空軍も起死回生を狙って沖縄嘉手納基地に強襲攻撃を仕掛けてきたが、これは上空警戒にあたっていた米空軍F-15C戦闘機の邀撃を受けてあえなく撃退されてしまう。

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第5Turn(第2日目PM)

イメージ 13このTURN、瑞山基地が壊滅する。虎の子KF-16戦闘機4ユニットも空しく地上で撃破されてしまう。これによって韓国空軍のKF-16戦闘機隊はほぼ壊滅状態になる。釜山では港湾施設が米軍機の攻撃を受けて壊滅する。
蔚山沖では韓国自慢の揚陸艦「独島」とイージス駆逐艦「世宗大王」が米空母「ジョージ・ワシントン」の航空攻撃を受けて撃沈されてしまう。

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第6Turn(第2日目夜)

ここまででほぼ決着は着いた。韓国水上艦はほぼ壊滅。中国艦隊も半数を失った。自衛隊の損害については必ずしも小さくはなかったが、それでも壊滅と言うには程遠い。時間の関係もあったのでここでお開きとした。

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結果

日米側損害

5DD(みょうこう、あしがら、はるな、ひえい、ありあけ) -29VP
1SS(みちしお) -7VP
3INT(F15J,F4EJ改,F2) -15VP
3AA(エセックス、ジュノー、ハーバーズフェリー) -17VP
1PCS -0VP
2CS(はまな、おおみ) -0VP
築城基地壊滅 -10VP
 合計 -78VP

中韓側損害

1AA(独島) +7VP
14DD(中国4DD,韓国10DD) +64VP
4FF(すべて中国) +8VP
2CO(すべて韓国) +14VP
2SN(すべて中国) +10VP
3SS(中国1SS、韓国2SS) +15VP
1AWACS(中国A50) +5VP
16INT(中国Su30,Su33,韓国2*F15K,8*KF16,4*F4orF5) +94VP
1BMB(中国Tu22M) +5VP
韓国基地壊滅6ヶ所 +42VP
 合計 +252VP

最終結果

174VPで日米連合軍の決定的勝利

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結果に対する考察

中韓側は水上艦の損害が多すぎた。仮に中韓側水上艦の損害及び水上艦が達成した戦果をナシにして計算すると、日米側損害が-61VP、中韓側損害が+166VPとなる。これでも日米側の大勝だが、その差はかなり緩和される。中韓側は短期決戦によるサドンデスを狙ったことが裏目に出た形となった。ちなみに以前に同じシナリオをプレイした際には「中韓軍の実質的勝利」となった。従って本シナリオで中韓軍が勝利する可能性は皆無とはいえない。

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Asian Fleet(以下AF)は2008年に国際通信社から発売された現在海戦ゲームである。テーマは日本近海における現代海戦。日、米、中共、台湾、北鮮、韓国の6ヶ国が登場し、極東海域での利権を巡って戦いを繰り広げられる。
AFは、1980年代に米Victory Games社が出版したフリートシリーズと呼ばれる海戦ゲームシステムを基本としている。AFのベースとなるのは、フリートシリーズ第3弾である「7th Fleet」(以下7F)である。AFは7Fのルールを基本としながら、21世紀の海上戦闘に対応するため、イージス艦や弾道ミサイル迎撃、AWACS、ステルス爆撃機といった新ルールを追加している。

イメージ 4今回プレイしたシナリオ6「Two Against Japan」は、中国と韓国が手を組んで、日本を叩こうというシナリオである。日本側には米軍が立って参戦し、日米連合vs中韓連合という構図になる。現実の国際情勢を鑑みるとやや荒唐無稽な設定とも思えるが、日米の二大海軍国に対し近代化著しい中韓連合が挑むという状況設定は、国際政治の世界を離れてミリタリーマニア的な視点からは興味をそそられるのも否定できない。

イメージ 6今回本シナリオをプレイするに際し、下名が覚悟したのは、中韓連合担当という立場であった。このシナリオはどう転んでも日米連合が有利であり、フリートシリーズに慣れた下名が中韓連合を担当するのが自然であると思えたからである。まあ中韓連合でも打つ手はあるし、それはそれで面白いとは思っていた。
しかし開催前日の飲み会で下名が日米連合を担当することになっていると聞いて吃驚。
「ホントに良いのか?」
と思う反面、空母機動部隊やステルス爆撃機、最新鋭戦闘機等を率いて戦う魅力はやはり抗し難いものがある。相手がそれで良いと言っている以上、遠慮する必要はない。明日の勝利を夢見てその日は程良く酔っ払った。

迎えて決戦当日。既に盤上にはセットアップが完了されたマップが並べられていた。下名はフリーセットアップになっている一部水上艦艇と潜水艦を適宜配置した。米原潜4隻は東シナ海の大陸棚から離れた太平洋上に配置し、東シナ海の浅海域には海上自衛隊の潜水艦群を配置した。彼らの任務は尖閣諸島に向かうであろう中国艦隊の邀撃である。本シナリオの焦点は尖閣諸島、対馬、竹島の3ヶ所だが、対馬、竹島については日本側基地航空隊の威力圏内にあるため、我々としてはそれほど重視していなかった。同方面の主力が韓国軍であり、その戦力は質量共に中国軍に比べると見劣りするため、あまり重視する必要がないと考えていたからである。

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第1Turn(第1日目)戦略航空作戦

イメージ 5そんなこんなでゲーム開始。早速正念場がやってくる。戦略航空作戦だ。今回の焦点は日本海と東シナ海。前者は韓国空軍の威力圏内にあり、後者は中国空軍の威力圏内にある。質的には日米連合が優勢だとはいっても、量的な要素を加味した場合、その優位も怪しくなる。我々は日本海に2ユニット、東シナ海に2ユニットの戦闘機を戦略任務に投入した。東シナ海には空母「ジョージワシントン」搭載の電子戦機EA-6プラウラーを付けて必勝を期する。対する中韓連合は日本海に韓国空軍機6ユニット(F4又はF5)、東シナ海に虎の子Su-30フランカー3ユニットと唯一の中国製AWACS機A50を投入してきた。
イメージ 8果たせるかな、日本海での戦いは両者相打ち。日本側としては日本海に投入したAWACS機が任務を遂行できることになったので、結果としては勝利と評して良かろう。一方東シナ海については、電子戦機の投入が功を奏したのか、日米連合の大勝利。中国空軍はSu-30 1ユニットの他、虎の子AWACS機を失い、作戦の前途に暗い影を落とした。この敗北が中韓陣営に与えた衝撃は予想以上に大きく、中韓陣営はこの時点で早くも敗北を覚悟したという。

フリートシリーズの戦略航空作戦は難しい。空対空戦闘自体に博打性が強く、相手の出方がわからないのでどの程度の兵力を投入すべきか感覚を掴みにくい。特に今回のシナリオのように両軍とも十分過ぎる戦闘機を有している場合、過剰に戦略任務に戦闘機を投入したくなる。特にフリートシリーズに慣れていない初心者の場合、過剰投入の傾向が強い。
下名は「適度な投入」を心がけている。なるほど戦略任務に多く投入すると制空権が得られやすくなり、その後の作戦が有利に展開することは間違いない。しかし過度に戦闘機兵力を戦略任務に投入してしまうと、自陣営の基地防御や敵陣営の基地攻撃のための兵力を割くことができなくなる。そうなると相手は対航空基地爆撃戦(航空撃滅戦)を有利に展開し、結果として自軍基地航空兵力の崩壊を招くことになる。逆にこちらが十分な戦闘機兵力を手元に残しておけば、こちらの航空撃滅戦が有利に展開できる。実際、私が見てきた所、過剰に航空戦力を戦略航空任務に投入したプレイヤー達は、それに続く相手の航空撃滅戦によって丸ごと基地を焼かれていくという憂き目を見ている。それも国籍に関係なくだ。時には航空自衛隊であったり、米空軍であったり、あるいは韓国空軍であったり、ソ連空軍であったりだ。
もう1つ注意したいのが戦略航空任務の博打性の高さだ。仮に相手の3倍以上の戦闘機兵力を戦略航空作戦に投入したとしても、相手プレイヤーの"9"の目や自軍プレイヤーの"0"の目によってその努力は灰燼に帰してしまう。あわよくば制空権を握ったとしても、次のボーナス攻撃で"0"とか"1"の目を出してしまうと、相手にも任務継続を許すことになり、何のための制空権だかわからなくなってしまう。
そんな訳で私は戦略任務に投入する戦闘機は「適度に」を心がけ、仮に戦略制空任務に失敗しても致命傷にならないような布陣を心がけている。この方法で戦う限り、少なくとも後悔するような負け方だけはしなかったと思っている。
ちなみにAFでは戦略航空任務にAWACSを投入すると有利になるというルールがある。今回のプレイでは失念して適用しなかったが、もし適用していれば、日米側がより一層有利になったであろう。

第1Turn(第1日目AM)

イメージ 9中韓軍の航空部隊が日本本土に敢然と襲いかかってきた。岩国基地から迎撃に上がった米海兵隊のF-18Cが韓国空軍KF-16との交戦で帰還を余儀なくされ、西日本一帯の日米防空網に穴があいた。その間隙を縫って中国空軍の長距離爆撃機や韓国空軍のF-15Kストライクイーグルが飛行場一帯を叩いていく。築城基地が2打撃を受けて発進能力を奪われた。
一方関東方面に飛来してきた韓国空軍機に対し、小松基地の第303飛行隊のF-15Jが邀撃戦に大活躍を見せた。韓国空軍のKF-16 2ユニットを叩き落とす等、同方面に対する中韓連合の攻撃をほぼ完封した。

イメージ 10日米連合軍は水上艦及び潜水艦搭載のトマホーク巡航ミサイルによって反撃を行う。約20発の巡航ミサイルが韓国内部に向けて撃ち込まれた。韓国自慢のF-15K戦闘爆撃機2個飛行隊が配備されている大邸基地に巡航ミサイルが着弾。F-15Kの発進能力が失われた。

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第2Turn(第1日目PM)

イメージ 11航空自衛隊のAWACS機が韓国東岸沖90海里の地点に占位した。韓国本土から発進して日本本土を狙う韓国空軍機の出鼻を挫く算段だ。それでも韓国空軍機は空自AWACS機の監視の目を?い潜るように九州北部へ侵入。韓国KF-16戦闘機のAIM-120ミサイル攻撃によって、新田原から迎撃発進した空自F-4EJ改が返り討ちに会ってしまう。再び九州上空にCAPの穴ができ、その間隙を縫って韓国空軍機が築城基地に殺到。遂に築城基地は壊滅。同基地に配備されている第6飛行隊所属のF-2戦闘機隊は、1度も発進することなく失われてしまう。
その一方で鹿屋基地攻撃に飛来したTu-22Mバックファイアに対しては、対空砲火が奮戦し、残り1ステップとなっていたTu-22Mを完全に撃滅した。

海でも日米連合軍の苦戦が続く。
イメージ 12対馬沖で警戒中の海上自衛隊護衛艦隊に対し、韓国海軍のChangBoGo型潜水艦6隻が連続攻撃を仕掛けてきたのだ。ドイツ製の小型潜水艦で能力も限定的なものとはいえ、数が揃うと侮れない。最新鋭のイージス護衛艦「あしがら」が魚雷攻撃を受けて沈没。ヘリ搭載護衛艦「くらま」も雷撃によって中破してしまう。
イメージ 13韓国水上部隊も活発な活動を開始していた。佐世保に停泊して待機していた米海兵隊の揚陸部隊に対し、韓国水上部隊(合計駆逐艦9隻、フリゲート艦3隊)が強襲攻撃を仕掛けてきたのだ。僅か4隻の揚陸艦と2隻の補給艦、そして一握りの海上自衛隊哨戒艇しかいなかった佐世保基地艦隊に対し、発射された対艦ミサイルは100発以上。米海軍自慢の大型強襲揚陸艦「エセックス」が数発の対艦ミサイルを受けて轟沈。他に2隻の揚陸艦と海自の補給艦2隻、さらにミサイル艇1隊が成すすべもなく失われてしまった。
後に「第2次対馬沖海戦」と呼ばれることになる日韓対決の第1ラウンドは、こうして韓国海軍の大勝に終わった。

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フリートシリーズの最終作"Third Fleet"。その最終シナリオであるシナリオ12「Soviet Offensive in the North Atlantic」をプレイしました。シナリオの詳細はこちらをご覧下さい。

今回の参加者は3名。下名はソ連側を担当しました。


前回までのあらすじ-->第1回第2回

7Turn(3日目午前)

ランダムイベント

またもやソ連側に指揮混乱が発生してしまった。しかも今回は影響範囲が広く、英仏海峡等一部を除いて殆どすべての海域で戦略航空作戦任務ができなくなってしまった。ピンチ。

戦略航空任務

指揮混乱の影響で出来る事は限られている。NATO側偵察機が縦横無尽に飛び回る中、ソ連側としては英仏海峡に機雷敷設するぐらいしか出来る事はなかった。

No1 Action(NATO潜水艦)

英原潜がソ連水上部隊に追い打ちをかけてきた。トラファルガー級攻撃型原潜「タイアレス」(HMS Tireless, S88)の魚雷攻撃を受けてソ連ミサイル駆逐艦「ソブレメンヌイ」が撃沈されてしまう。
さらにヴィクター1型攻撃型原潜「アドミラル・ラプシン」がオランダ海軍ワルラス級ディーゼル潜水艦「ブラーニヴィス」(S805 Bruinvis)の雷撃を受けて沈没した。

No3 Action(NATO航空機)

カデカット海峡でバルト海艦隊が再び英軍機の攻撃を受ける。カーニングスビー航空基地を発進したトーネード混成編隊による攻撃によりソ連クレスタ2型ミサイル巡洋艦「ティモシェンコ」が轟沈してしまう。バルト海艦隊が保有する大型水上艦は、2隻とも失われてしまった。
時を同じくしてユトランド半島上空でもNATO軍の混成編隊が東ドイツ領内のWP軍航空基地に対して航空攻撃を仕掛けてきた。期せずしてユトランド半島上空でNATOとWP軍の戦闘機隊同士の大空中戦が繰り広げられる。この空中戦に勝利したWP軍が、一時的にせよユトランド半島上空の制空権を確保した。

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No4 Action(ソ連航空機)

ユトランド半島上空の制空権を得たWP軍。この機を逃さじと一大攻勢を仕掛けてきた。その先陣を切ったのがポーランド空軍のSu-20フィッター攻撃機。コシャリン(Koszalin 4121)を発進した彼らは、西ドイツ軍のトーネードとファントムが展開しているシュレースヴィヒ(Schleswig 3418)を叩いた。さらにリガ(Riga)を発進したソ連空軍のSu-24フェンサーとSu-27フランカーの混成編隊が後に続き、エルブロンク(Elblag 4421)から発進した東ドイツ空軍のSu-20フィッター3個編隊が追い打ちをかけ、最後はリガから飛び立ったTu-16バジャーCの爆撃がトドメを刺した。シュレースヴィヒの西ドイツ軍航空基地は壊滅する。

別の長距離爆撃機はノルウェーベルゲン沖で突出してきたオランダ艦隊(FFx5)を叩いた。Tu-26バックファイアのSSM攻撃で2隻のオランダ海軍フリゲート艦2隻(「ウィッテ・デ・ウィス」(F813 Witte de With)、「テルク・ヒデス」(F830 Tjerk Hiddes))を撃沈した。

今回撃沈したオランダ海軍のフリゲート艦は、ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク級、カレル・ドールマン級に属する新鋭艦で、ハープーンSSM、対潜ヘリ、シースパローPDSAM等で武装した優秀な汎用水上艦であった。

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No6 Action(ソ連水上艦)

スカゲラク海峡を北上中のバルト海艦隊は、ノルウェー南部に対する強襲輸送作戦を敢行した。一部の損害を出しつつも大半はノルウェー南部に到着した。
スカゲラク海峡に出撃して機を伺う西ドイツミサイルボート部隊に対して、ポーランド、東ドイツのミサイルボート部隊が奇襲した。彼らは兵力劣勢ながらも2ユニットの敵ミサイルボードを撃沈することに成功する。

ベルゲン沖のオランダ艦隊に対しては、ソ連水上部隊がSSM攻撃を敢行し、フリゲート艦「ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク」(F812 Jacob van Heemskerck)を撃沈した。

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8Turn(3日目午後)

No3 Action(ソ連航空機)

ベルゲン沖に残っていたオランダ水上部隊をTu16バジャーC/Gの編隊が攻撃を仕掛ける。これまで生き残っていたオランダ艦隊のフリゲート艦2隻(「ヴァン・アムステル」(F831 Van Amstel)、「フィリップス・ヴァン・アルモンド」(F823 Philips van Almonde))は、いずれも大型SSMの直撃を受けて轟沈していった。
Tu-26バックファイアは、英海軍のASW部隊を攻撃した。SSM攻撃によりタイプ22型フリゲート艦「キャンベルタウン」(HMS Capbelltown, F86)と12I型フリゲート艦「カリブディス」(HMS Charybdis, F75)を撃沈した。

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No4 Action(NATO潜水艦)

NATO潜水艦の攻撃により北海にてヴィクター3型攻撃型原潜「アドミラル・A.E・ヤキムチク」沈没。

No5 Action(NATO航空機)

バルト海艦隊がスカゲラク海峡で英軍機の爆撃を受け、小型哨戒艦6隻からなる小艦隊1個が壊滅、別の1個が半数を失った。

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9Turn(3日目夜)

No2 Action(ソ連水上艦)

スカゲラク海峡でソ連バルト海艦隊の残存部隊とオランダの掃海艇部隊が交戦する。バルト海艦隊は優勢な砲戦力でオランダ掃海艇部隊を圧倒したが、これを壊滅させるには至らなかった。

第9Turnを終えた所で時間切れとなり、この場で終了となった。

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結果

この時点で時間もそろそろ、ということでお開きとなった。現時点でのVPを比較した結果が下記の通りである。

NATO軍VP

撃破

INT/ATK 3ユニット( 9Vp) Su27Bx2,MiG29Bx1
原潜撃沈 2ユニット(10Vp)
通常潜撃沈 1ユニット( 3Vp)
空母撃沈 1ユニット(10Vp)
水上戦闘艦撃沈 7ユニット(24Vp) CGx3,DDx1,COx1,PCx2
 合計=56Vp

輸送成功

主目標 70VP(SCx5.5,FCx1.5)
副目標 15VP(MPx1,AAx5)
 合計=85VP

総計=141Vp

ソ連軍VP

撃破

INT/ATK     13ユニット(36Vp)
空母撃沈     2ユニット( 6Vp)
水上戦闘艦撃沈 19ユニット(51VP) DDx1,FFx12,PCx6
非戦闘艦船撃沈 3ユニット( 6Vp) SCx1,MPx2
基地破壊     3個所  (30Vp)
 合計=138Vp

輸送成功

主目標 70VP(SCx6+0.5x2)
 合計=70Vp

総計=208Vp

結果

ソ連軍の辛勝

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感想

結果的にはソ連艦隊の勝利に終わったが、得点的にはギリギリで、反省点も多かった。
一番大きな反省点は潜水艦の運用であろう。特に防御力9、速力4を誇る最強のアクラ型高速原潜が殆ど無為に終わってしまったのはソ連側にとって痛恨の極みであった。如何に高速力を誇る原潜とはいえ、浅海域を高速航行する船団を追尾攻撃するのは容易ではなかった。そのような運用をするよりは、ノルウェー近海の艦隊決戦場に投入した方が有益であったと思われる。これは同じ新鋭原潜であるシエラ型も同じ。唯一オスカー型「ボルシャネヴァ」だけが大いに活躍したことを慰めとしたい。

空母「スベルドロフスク」の沈没も避けられた災厄だった。敵潜水艦の攻撃力を甘くみて、必然性の乏しい深追い攻撃をしたことが空母喪失の大きな要因となってしまった。空母機動部隊とはいえ、潜水艦の前には無敵ではない。潜水艦の集中攻撃を避けるためには潜水艦から距離を取るのが一番で、逆に潜水艦の包囲輪へ突っ込んでいったのは愚策の謗りを免れない。

それからランダムイベントも恐ろしい。半分の可能性で指揮混乱がどちらかの陣営に発生するということは、空母部隊と言えども裸になる危険性がいつでも存在していることになる。先にも述べた潜水艦の件といい、戦術支援ルールが改訂されたことによる攻撃力の強化といい、これまで無敵を誇った米空母部隊もうかうかしていられなくなった。潜水艦の集結海域で空母部隊の行動に細心の注意が必要になったといえよう。

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フリートシリーズの最終作"Third Fleet"。その最終シナリオであるシナリオ12「Soviet Offensive in the North Atlantic」をプレイしました。シナリオの詳細はこちらをご覧下さい。

今回の参加者は3名。下名はソ連側を担当しました。

前回までのあらすじ-->こちら

4Turn(2日目午前)

ランダムイベント

ランダムイベントでソ連側に指揮混乱発生した。痛い、痛すぎる。大西洋南部、スコットランド、ノルウェー海の各海域で「混乱」が適用され、それらの海域に対しては一切の戦略航空作戦任務が実行不可能になってしまう。さらにこれらの海域から発進する航空任務も実施不可能になる。「混乱」の影響は3TURN継続されるので、このままでは任務が遂行できない。仕方がない。スコットランド近海に展開中の我が空母機動部隊はノルウェー海方面に後退するしかない。

ランダムイベントは第4Turn以降の毎午前TURN(第4,7,10,13・・・)に判定される。イベントの結果は、混乱、コマンド部隊による襲撃、衛星偵察、航空機補充の4種類があり、いずれもかなり効果が大きい。イベントは一方的にどちらかを利するものばかりなので、イベントの出方如何でゲーム展開が大きく変わる可能性がある。

戦略航空任務

当然ながら洋上行動中のソ連艦隊は尽く発見されてしまう。

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No1 Action(NATO水上艦)

NATO水上部隊がソ連主力機動部隊に対して反撃に転じてきた。幸い大きな損害はなかったもの、空母機動部隊をしてこれ以上スコットランド近海に留まる非を悟らざるを得ない。

No2 Action(NATO潜水艦)

フォクストロット型潜水艦「アルバトロス」、英新鋭アップフォルダー級通常動力潜水艦「ユニコーン」(HMS Unicorn 架空の艦名)の雷撃を受けて撃沈さる。

No3 Action(NATO航空機)

バルト海沿岸でオランダ空軍のF-16を新たに加えたNATO攻撃隊が強襲攻撃を仕掛けてきた。WP軍はこれを迎撃し、オランダ空軍のF-16を撃墜した。

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No4 Action(ソ連潜水艦)

オスカー型ミサイル原潜「ボルシャネヴァ」が英空母機動部隊に対してSSM攻撃を実施する。英軽空母「イラストリアス」(HMS Illustrious, R06)を撃破した。

No5 Action(ソ連航空機)

先の英空母部隊に対してTu-26バックファイアーがさらに追い打ちを仕掛けた。SSM攻撃にて英駆逐艦、フリゲート艦各1隻を撃破した。

No6 Action(ソ連水上艦)

英軽空母「イラストリアス」にトドメを刺すべくソ連水上部隊が長距離SSM攻撃を仕掛ける。96火力を集中した一大攻撃であったが、目標判定のダイス目で"0"を出してしまい、大外れ。くそー。

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5Turn(2日目午後)

No1 Action(ソ連航空機)

Tu-26バックファイア,Tu-16バジャーC,同バジャーGの波状攻撃をスコットランド北部近海(2605)を東航中の英艦隊に指向した。SSM攻撃により英フリゲート艦「ブレイブ」(HMS Brave< F94)、「アーガイル」(HMS Argyll, F231)が相次いで撃沈さる。事前備蓄船(MP)1ユニットも撃沈さる。

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No4 Action(ソ連潜水艦)

ミサイル原潜「ボルシャネヴァ」のSSM攻撃により 事前備蓄船(MP)1ユニット撃沈。

No6 Action(ソ連水上艦)

ソ連水上部隊が長距離SSMで英空母機動部隊を攻撃する。何度目かの正直。圧倒的なミサイル火力を浴びた軽空母「イラストリアス」は遂に撃沈されてしまう。勢いに乗るソ連艦隊は、さらに英艦隊との距離を詰めるべく前進する。超高速対艦ミサイルP-80"ズーブル"(NATOコードネーム=SS-N-22"サンバーン";)を搭載したソブレメンヌイ級駆逐艦3隻の威力を試してみたかったという気持ちもあった。その超高速SSM攻撃受けて英Type42型駆逐艦「ニューキャッスル」(HMS Newcastle, D87)が撃破される。しかし鳴り物入りの攻撃にしては、やや戦果が期待外れだった。

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6Turn(2日目夜)

No1 Action(NATO潜水艦)

2隻の英攻撃型原潜がソ連空母機動部隊に取りついてきた。最初に攻撃してきたのはトラファルガー級攻撃型原潜「トレンチャント」(HMS Trenchant, S91)で、魚雷倍火力攻撃が見事に功奏し、ソ連虎の子空母「スベルドロフスク」が大破してしまう。さらにもう1隻、スイフトシュア級攻撃型原潜「スプレンディッド」(HMS Splendid, S106)が「スベルドロフスク」にトドメを刺した。空母轟沈。ソ連空母機動部隊は、その主要な航空戦力を瞬時に喪失してしまった。

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先のTURN、止せばいいのに、空母機動部隊を敵に突っ込ませたのが裏目に出た。まさか一撃で沈められるとは思わなかったが、ややNATO潜水艦の威力を甘く見た感がある。後で計算してみたが、雷撃力30の英トラファルガー級攻撃型原潜の場合、魚雷の2倍火力攻撃を仕掛けると45%の確率で空母に損害を与えることができる。これが攻撃力22のスイフトシュア級原潜ならば損害確率が35%に低下するが、それでも脅威には違いない。

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No2 Action(NATO航空機)

NATO軍の猛攻は続く。今度はカデカット海峡を航行中のバルト海艦隊がその目標となった。2種類のトーネード戦闘攻撃機、戦闘機型と攻撃機型の混成編隊による爆撃によりカラ型ミサイル巡洋艦「ケルチ」が轟沈した。

No4 Action(ソ連潜水艦)

先ほど英原潜の攻撃により撃沈されてしまった空母「スベルドロフスク」の無念を晴らさなければならない。ヴィクター3型攻撃型原潜「アドミラル・カピタネンツ」が英空母機動部隊を襲う。その全力雷撃により英空母「インヴィンシブル」(HMS Invincible ,R05)が大破した。

No5 Action(ソ連航空機)

「インヴィンシブル」にトドメを刺すべくソ連海軍長距離爆撃機がコラ半島やバルト海沿岸の各基地から続々と発進していく。Tu-26バックファイア、Tu-16バジャーC/Gで計3回のSSM攻撃を実施したが、そのうち2回は目標判定時に"0"の目を出して大外れ。残り1回の攻撃も「インヴィンシブル」を狙うことができず、事前備蓄船(MP)1ユニットを撃沈するに留まる。

No6 Action(ソ連水上艦)

「インヴィンシブル」にトドメを刺したのはソ連空母機動部隊であった。打撃巡洋艦「キーロ」「スラヴァ」、ミサイル駆逐艦「ブルヌイ」「ソブレメンヌイ」から発射されたSSMが英空母「インヴィンシブル」に命中。「インヴィンシブル」は北海にその姿を没した。

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フリートシリーズの最終作"Third Fleet"。その最終シナリオであるシナリオ12「Soviet Offensive in the North Atlantic」をプレイしました。シナリオの詳細はこちらをご覧下さい。

今回の参加者は3名。兵力の大きいNATO側が2名、少数精鋭のソ連海軍を1名が担当します。下名はソ連艦隊を担当しました。確かにNATO側は兵力的には大きいですが、一番厄介な米空母が今回は登場しません。こちらでも書いたとおり、米空母は10日前の戦いで大損害を被り、北大西洋から引き揚げていたという設定です。まるで「レッドストームライジング」の世界です。

こうなってはソ連艦隊にとって向かう所敵なし。正規空母「スベルドロフスク」を初め、軽空母「キエフ」、打撃巡洋艦「キーロフ」「スラヴァ」といった強力な水上打撃部隊。オスカー型、アクラ型といった静粛性に優れた新鋭原潜群。そしてバックファイア、バジャーといった強力な長距離爆撃戦隊。正に「ソ連海軍士官が夢みた光景」が眼前に広がっています。

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SetUp

北方艦隊、先にも書いたとおり正規空母「スベルドロフスク」を初め、軽空母「キエフ」、打撃巡洋艦「キーロフ」を含む強力な空母機動部隊を英本土北方海域とノルウェー海に展開している。主要任務はノルウェー海の防衛と、可能ならば基地航空隊と共同で英本土北部を叩く。
潜水艦部隊は北大西洋から南下する輸送船団を叩く。場合によっては基地航空隊と共同で敵基地攻撃を実施する。その際の主兵装は対地巡航ミサイルとなる。オスカー型、アクラ型、シエラ型の各新鋭原潜に1~2斉射分搭載している。
バルト海艦隊は、やや旧式のミサイル巡洋艦2隻の他、グリシャ型、ペチャ型といった小型の対潜艦からなる小艦隊4つ、ミサイルボート、掃海艇部隊等からなるやや中途半端な艦隊である。彼らの任務は、バルト海からカデカット、スカゲラク両海峡を強行突破し、ノルウェー南部上陸を目指す友軍輸送船団を援護し、彼らの進攻作戦を支援することにある。

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1Turn

戦略航空任務

ノルウェー海、バルト海で我々が制空権を握った。ベルゲン(Bergen 3508)から撤退しようとしているNATO輸送船団(2DD,3FF,3SC)を発見し、その出航を阻止すべく、Il-38メイ対潜哨戒機やBe-12メイル哨戒飛行艇がベルゲン港外に機雷を散布する。アイルランドゾーンでは別のNATO輸送船団(MPx3、FFx3)を発見した。我が方は、軽空母「キエフ」を中心とする機動部隊(CVHx1、DDx5)が敵哨戒機によって発見されてしまう。

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No1 Action(NATO航空)

先手を取ったのはNATO側だった。英本土北部スコットランドにあるロジーマス(Lossiemouth 2607)基地からバッカニア2個中隊、ニムロッド2個中隊と、それを援護するトーネードF3戦闘機1個中隊、キャンベラ電子戦機1個戦隊の大攻撃隊が「キエフ」機動部隊を襲う。「キエフ」を守るYak-36フォージャーで対抗できる相手ではない。頼みの綱は対空砲火のみ。しかしどうしたことか、バッカニアの放った対艦ミサイルが大外れ。「キエフ」機動部隊は危うい所で虎口を脱した。

バルト海では西ドイツ軍のトーネード攻撃機がファントム戦闘機の援護のもと、戦爆連合で東ドイツ北部のデミン(DEMMIN 3720)基地に対して爆撃戦を仕掛けてきた。バルト海沿岸上空で防空スクリーンを構成していたWP軍戦闘機が有利な戦力比(1-1)で迎撃戦を仕掛けるが、出目悪く(最悪の0)迎撃失敗。トラの子MiG-29フルクラムがステップロスしてしまう。しかしデミン基地では対空砲火が奮戦し、爆撃侵入してきたトーネードをステップロスさせた上、NATO軍の攻撃意図を撃退した。
それにしてもバルト海西部海岸付近の我がCAP網が一時的にせよ撃破されたことは痛い。これは防空網が一瞬ガラ空きになったことを意味する。危機に瀕したバルト海沿岸地帯。しかしこの後NATOがWP側基地群に対して断固たる波状攻撃を仕掛けてこなかったことが幸いした。今回はこれ以上損害は出なかった。

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No2 Action(ソ連航空機)

先手を許したソ連軍であったが、その反応は早かった。最初の目標はノルウェー北部のオーランド(Orland 4205)航空基地。前回のプレイの際にはその無力化にかなり手間がかかってしまったので、その反省に基づいて「スベルドロフスク」機動部隊でオーランドのCAP網を覆うように配置した。空母艦載機の援護の元、長距離爆撃機がオーランド基地を無力化させるという作戦だ。作戦は功を奏し、最初のTu-26バックファイアーの先制爆撃に対してノルウェー空軍のF-16ファルコンが果敢に迎撃を仕掛けるも、「スベルドロフスク」を発進したSu-27フランカーの迎撃を受けてステップロスして後退。オーランド基地も爆撃で機能不全。その後長距離爆撃機の連続攻撃を受けてオーランド基地は壊滅する。

さらにベルゲン沖のNATO船団をソ連長距離爆撃機が繰り返し攻撃を行った。攻撃の中にはNATO側の巧妙な欺瞞に騙されて戦果のない場合もあったが(目標判定時に0か9を出してしまったということ)、Tu-16バジャーCの対艦ミサイル攻撃で西独フリゲート艦「ブレーメン」(F122 Bremen)を撃沈する。さらにTu-26バックファイアの対艦ミサイルで輸送船団(SC)1ユニットを撃沈する。

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No5 Action(ソ連潜水艦)

北海に潜むオスカー2型巡航ミサイル原潜「ボルシャネヴァ」が水中から巡航ミサイルを発射した。数発が英本土北部スコットランドにあるロージマス基地に命中した。攻撃は成功。ロージマス基地に1打撃を与える。その他の潜水艦や航空機も巡航ミサイルでロージマスを集中攻撃していたが、悉く外れ。「ボルシャネヴァ」のみが戦果を上げた。
ヴィクター3型攻撃原潜「アドミラル・カピタネンツ」がベルゲン沖でNATO船団を雷撃したものの、外れてしまう。

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No6 Action(NATO水上艦)

NATO船団がベルゲンより出港する。先ほど散布した機雷による戦果を期待したが、残念ながら機雷は外れてしまった。

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2Turn

No1 Action(ソ連航空機)

ベルゲンより出港したNATO船団をリガ基地から発進したTu-16バジャーCがSSM攻撃を仕掛ける。西ドイツ海軍の旧型駆逐艦「リュッチェンス」(D185 Lutjens C.F.アダムス級)を撃沈した。
先ほどのTURN、巡航ミサイルで損害を与えたロージマス基地に対しても長距離爆撃機による集中爆撃を敢行。さらに2打撃を与えた。しかし対空砲火によってトラの子Tu-26バックファイアがステップロスしたのが少し痛かった。

No3 Action(ソ連潜水艦)

英北岸地区でノルウェーを目指す英輸送船団を2隻のソ連ヴィクター型攻撃原潜(「アドミラル・ラプシン」、「アドミラル・A.E・ヤキムチク」)が捉えた。軽空母「イラストリアス」(HMS Illustrious, R06)を含む軽空母1、駆逐艦2、フリゲート艦7、事前備蓄船(MP)3グループからなる船団である。魚雷攻撃で英海軍自慢の新鋭Type23型フリゲート艦「アーガイル」(HMS Argyll, F231)を撃破した。

No6 Action(NATO航空機)

東ドイツ領内のデミン基地に対してNATO軍攻撃隊が再び攻撃を仕掛けてきた。しかし今度はWP軍戦闘機隊が奮戦し、西ドイツ空軍のファントム戦闘機を撃墜した。

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3Turn

No1 Action(ソ連航空)

北海の真ん中、グレートフィッシャーバンク付近(3011)でNATO船団を襲う。Tu-26バックファイアのSSM攻撃で西ドイツフリゲート艦「カールスルーエ」(F212 Karlsruhe)撃沈。船団にも損害を与えた。
ロージマス基地に対する爆撃を継続し、ついにこれを破壊した。

No3 Action(NATO潜水艦)

NATO側潜水艦が反撃に転じてきた。英トラファルガー級攻撃原潜「トレンチャント」(HMS Trenchant, S91)のASW攻撃を受けて我がヴィクター3型攻撃原潜 「アドミラル・A.E・ヤキムチク」が損傷してしまう。

No5 Action(NATO航空機)

英本土カーニングスビー(Coningsby 2415)航空基地から発進したトーネード3個飛行隊(F型2個、G型1個)がソ連空母機動部隊(1CV,1CVH,3CG,7DD)を強襲する。空母「スベルドロフスク」から発進したSu-27戦闘機が迎撃するが、トーネードF型の護衛に阻まれ逆に撃退されしまう。空母「スベルドロフスク」を狙ってきたトーネードG型1個中隊を対空砲火による迎撃で辛くも撃退した。さらにNATO軍哨戒機3ユニットがCAP網の隙をついてハープーンSSMで攻撃してきたが、これも対空砲火で撃退した。やや敵中に入りすぎた感がありか・・・。と、少し後悔した矢先、飛来してきた米海軍P-3CのSSM攻撃でミサイル巡洋艦「セヴァストポル」を撃沈されてしまう。

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No6 Action(NATO水上艦)

北海の真ん中で我がフォクストロット型ディーゼル潜水艦「アルバトロス」がオランダASW部隊の攻撃を受けて撃破された。

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