もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > Fleetシリーズ

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YSGAの例会で「第2艦隊(2nd Fleet)」をプレイしました。「第2艦隊」は、フリートシリーズの1作で、1986年に米国Victory Games社から発表された現在海戦ゲームです。テーマは北大西洋からノルウェー近海におけるソ連海軍とNATO海軍の激突で、NATO軍は米英蘭加独伊が登場します。

7-15Turnの経過-->こちら
1-6Turnの経過-->こちら

16Turn(6日目AM)

開戦6日目に突入した。国連では停戦交渉が進展しているが、最後の詰めの段階で両陣営の主張がまとまらない。戦場では多くの血が流されている。早く停戦になってほしいものだ(ウソ)。
アイスランド周辺海域に低気圧が接近しているため天候が悪化している。戦場に急ぐ米空母機動部隊は出鼻を挫かれた形となり速度を落とさざるを得なくなった。通常動力空母「コーラルシー」(USS Coral Sea CV-43 Midway級)を旗艦とする空母打撃部隊がグリーンランド南方に到着したが、彼らが戦場に到着するまで戦いが続いているかどうか・・・。
ボードー(Bodo 3516)に対してソ連がまたもや大規模な空挺降下を実施してきた。合計10個大隊の空挺部隊が集結してきたが、それに対してNATO軍も歴戦の英揚陸艦「イントレピッド」(HMS Intrepid L11 Fearless級)他2艦から楊陸した海兵隊1個大隊と空挺2個大隊を投入してボードーを死守。ボードーは守り切った。さらにアンドーヤ(Andoya 3313)にNATO側空挺部隊を投入。アンドーヤを奪回した。
ボードーに上陸作戦を決行した英揚陸部隊に対し、ソ連のミサイル原潜2隻が長距離対艦ミサイルによる攻撃を実施してきた。軽空母「インヴィンシブル」(HMS Invincible R05)に数発のミサイルが迫ったが、直衛のフリゲート艦「アンドロメダ」(HMS Andromeda F57 Leander級)がシーウルフ短距離ミサイルでその全てを撃ち落とした。英艦隊はノルウェー近海からいったん後退。「インヴィシブル」の直衛には最新の23型フリゲート「ノーフォーク」(HMS Norfolk F230 Duke級)を配備しミサイル攻撃に備える。
そこへソ連水上部隊が長距離ミサイル攻撃を仕掛けてきた。対空火力を強化してきた英艦隊だったが、さすがに水上部隊のミサイル飽和攻撃を完全に防ぐことはできなかった。大型ミサイル1発が「インヴィンシブル」に命中。同艦は沈没こそ免れたが、中破してしまった。

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17Turn(6日目PM)

「インヴィンシブル」に対してなおもソ連水上部隊が長距離艦対艦ミサイル攻撃を仕掛けてきたが、今度は護衛艦隊が奮戦し、対空ミサイルによって全ての長距離艦対艦ミサイルを叩き落とした。大きく息を吐いて撤退する「インヴィンシブル」部隊。その後ムルマンスクを発進したTu160ブラックジャック、Tu16バジャーの編隊も「インヴィンシブル」機動部隊を襲ったが、ブラックジャックの対艦ミサイルは対空ミサイルで叩き落とし、次のバジャーの編隊は上空援護中のシーハリアーが撃退した。
しかし最後に飛来してきたバックファイヤーの編隊がシーハリアーの要撃をかいくぐり対艦ミサイルを発射した。既にこれまでの激しい戦闘で対空ミサイルの多くを射耗していたNATO護衛艦隊の対空砲火はミサイルを防ぐに不十分であった。直衛の新鋭23型フリゲート艦「ノーフォーク」も垂直発射式のシーウルフミサイルをつるべ撃ちにして迎え撃ったが、全ての対艦ミサイルを阻止することはできなかった。数発のKSR-5(AS-6 Kingfish)大型対艦ミサイルが「インヴィンシブル」に命中。フォークランド紛争にも参加し「無敵」という意味を持つ王国海軍の歴戦空母はノルウェー海にその姿を没した。

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18Turn(6日目夜)

航空機の傘を失った英艦隊は急いでトロントヘイムの航空援護下に撤退する。しかしトロントヘイム港はソ連軍の潜水艦及び哨戒機が敷設した重厚な機雷源によって入港するには危険を覚悟せざるを得ない。
哨戒任務中の英原潜「トラファルガー」がソ連水上部隊の攻撃を受けて沈没した。その水上部隊。軽空母「キエフ」(Kiev)、原子力重ミサイル巡洋艦「フルンゼ」(Frunze)を含む強力な水上打撃部隊。先ほど「インヴィンシブル」を撃破したこの強力な打撃部隊が、生き残った英艦隊に向かって長距離対艦ミサイルを放ってきた。P-500 Bazalt(SSN-12 Sandbox)及びP-700 Granit(SSN-19 Shipwreck)の大群が英艦隊を襲う。目標は艦隊主力である軽空母「イラストリアス」(HMS Illustrious R06)。
しかし英艦隊の対空砲火がなんとかこれを撃退。「イラストリアス」は危ない所であった。
その後数波に渡ってソ連長距離爆撃機が「イラストリアス」を襲ったが、ノルウェー空軍のF16ファイティングファルコンと「イラストリアス」のシーハリアーが奮戦し、全ての敵爆撃機を撃退。艦隊を守り切った。
その後2隻のソ連潜水艦が対艦ミサイルによる執拗な攻撃を仕掛けてきたが、「イラストリアス」はNATO艦隊の対空防御が完全に守り切った。ただ護衛のオランダフリゲート艦「ウイッテ・デ・ウィス」(HNLMS Witte de With F813)が対艦ミサイルの至近弾により小破した。

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「米空母はいずこにありや。全世界は知らんと欲す」

NATOの反撃は米空母ではなく基地航空隊によって実施された。歴戦のバッカニア攻撃隊がシーイーグル対艦ミサイル対艦ミサイルでソ連艦隊を襲う。ミサイル巡洋艦「ツーラ」(Tula Slava級)がミサイル数発を受けて中破した。
続いてB1とP3の編隊が第2波攻撃を仕掛けたものの、今度は対空ミサイルに阻まれて戦果なし。第3波はP3Cの編隊。この攻撃でミサイル巡洋艦「クルスク」(Kursk Slava級)が中破。2隻の新鋭ミサイル巡洋艦が瞬時に損傷状態となってしまった。あな恐ろしや。NATO空軍。

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19Turn(7日目AM)

全世界の期待を裏切って戦争は継続された。アイスランド南方には3隻目の米空母「インディペンデンス」(USS Independence CV-62 Forrestal級)が登場。3群の米空母群はそれぞれひたすらノルウェー近海を目指す。
ノルウェー近海で米空軍のF-15イーグルが殊勲を挙げた。2倍以上の敵戦闘機相手にそれを撃退。敵哨戒機を追い返して艦隊を守り切った。
NATO軍はイタリア軍空挺部隊をナルビクに投入。同地を奪回した。

傷ついた「イラストリアス」艦隊はソ連軍のトロントヘイムに入港。代わってトロントヘイムを出港したノルウェー海軍のフリゲート艦2隻が出港時に触雷。ノルウェー海軍は戦わずして2隻の損傷艦を出してしまう。

NATO空軍がソ連艦隊に襲いかかった。損傷していたミサイル巡洋艦「ツーラ」が沈没。燃料切れで動けなくなった所でミサイル数発を食らって轟沈した。続いてP3Cの攻撃を受けて軽空母「キエフ」が中破した。明らかに深追いし過ぎたソ連艦隊に対し、なおもNATO空軍の猛攻が続く。

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20Turn(7日目PM)

NATO空軍の猛攻に窮したソ連艦隊は、窮余の策としてノルウェー沿岸のフィヨルドに逃げ込んだ。フィヨルドの地形的障害は両刃の剣で、対艦ミサイルの命中率は大幅に低下する代わり、水上艦艇の移動力は小さくなり、また対空戦闘の際に広域対空ミサイルが使えなくなる。移動力の件はとにかく、ソ連水上艦の多くは既に長距離対空ミサイルを射耗しているため、広域対空ミサイルが使えないデメリットはあまりない。
しかしNATO空軍の猛威はフィヨルドの自然脅威をものともしなかった。
まず戦場に到着した空母「ルーズベルト」(USS Theodore Roosevelt CVN-71)から発進したA6イントルーダーの編隊が爆装でソ連艦隊を襲った。傷ついたソ連艦隊はイントルーダーの編隊を阻止し得ず、空母「キエフ」が撃沈された。さらにソ連艦隊の天敵、バッカニアの編隊が追い打ちをかける。生き残った2隻の水上艦(「フルンゼ」「クルスク」)もこの攻撃から生き延びることはできず、両艦ともノルウェーのフィヨルドにその巨体を没した。
美味しい獲物を取られてしまったNATOの対潜哨戒機部隊は、別の獲物を求めて洋上を探し回る。そしてP3Cの編隊がミサイル巡洋艦2隻を撃沈し、ニムロッドの編隊が他のミサイル巡洋艦1隻を大破させた。



この時点で時間切れとなり、お開きとなった。

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YSGAの例会で「第2艦隊(2nd Fleet)」をプレイしました。「第2艦隊」は、フリートシリーズの1作で、1986年に米国Victory Games社から発表された現在海戦ゲームです。テーマは北大西洋からノルウェー近海におけるソ連海軍とNATO海軍の激突で、NATO軍は米英蘭加独伊が登場します。

前回までの経過-->こちら

7Turn(3日目AM)

開戦3日目に突入。国連で停戦交渉が始まった。交渉を横目に見ながらノルウェー中部のボードー(Bodo 3516)にソ連軍が空挺強襲を実施してきた。NATO軍も対抗上空挺部隊をボードーに投入。激しい争奪戦が繰り広げられた。

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ノルウェー中北部要図

8Turn(3日目PM)

ノルウェー北岸沖に4隻からなるソ連小艦隊が発見された。今まで攻撃の機会がなく、苛々をつのらせてきたNATOの基地航空隊は勇躍発進。攻撃に向かう。
先陣を切ったのは中部ノルウェーに進出していた英国王国空軍のバッカニア2個中隊。ソ連CAP網を巧みに潜り抜けた攻撃隊は、シーイーグル空対艦ミサイルを次々と発射。数発の命中を受けたミサイル駆逐艦「ストローイヌイ」(Stroynyy Kashin改型)が撃沈された。それに引き続き、アイスランドのケフラビック(Keflavik 1831)基地を発進したB-1爆撃機、同じくP3C哨戒機、さらには英本土を飛び立ったニムロッド哨戒機も加わり攻撃を実施。フリゲート艦「ベスメンヌイ」(Bessmennyy Krivak2型)を撃沈した。多数機による波状攻撃であったが、戦果が駆逐艦、フリゲート艦各1隻の撃沈というのは、やや寂しい感があった。
ノルウェー海でSS「Constantin Chernenko」(フォックストロット型)を撃沈。潜水艦としては8隻目の戦果、ディーゼル潜は2隻目の戦果であった。

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英空軍のバッカニア攻撃機。足の長さと対水上攻撃力が自慢の機体だが、既に旧式化していることは否めない。にも関わらず今回大きな活躍が出来た最大の理由は、航続距離の長さにある。本機と類似の任務を持つ我がF-1支援戦闘機が、7th Fleetではその航続距離不足により殆ど役立たずであることを見た時、この種の"陸攻"にとって航続距離がいかに重要かが自ずと理解できよう。

9Turn(3日目夜)

このTurnは大きな動きなし。夜の間に両軍とも移動し、翌朝に備える。


10Turn(4日目AM)

開戦4日目。ソ連の空挺部隊がアンドーヤ(Andoya 3313)航空基地に進攻。また強襲揚陸部隊はナルビク(Narvik 3412)に進攻してきた。両地は瞬く間に陥落。ノルウェー北部一帯はまさにソ連軍の為すがままである。
ノルウェー近海では両陣営の潜水艦がまたもや激突した。ソ連原潜隊が米英の原潜群に激しく襲いかかったが、これまでの戦いで旧式艦をほぼ一掃されたNATO潜水艦はロス級、トラファルガー級といった新鋭艦揃いになっていた。静粛性に優れたNATO新鋭潜水艦はソ連潜水艦の攻撃を悉くかわして反撃の機を伺う。
ナルビクから撤退するソ連空母機動部隊(軽空母2、原子力重ミサイル巡洋艦1、ミサイル巡洋艦2、駆逐艦1)を歴戦のバッカニア2個中隊が襲う。ノルウェー空軍のF16と英空軍のキャンベラ電子戦機が援護しているため、艦隊を守るYak36フォージャーは手も足も出ない。軽空母「バクー」(Baku Kiev級)に数発のシーイーグルが命中。「バクー」が中破したが沈没は免れた。続いてケフラビックを発進したB1爆撃機とP3C哨戒機の編隊が、F15戦闘機の援護を受けて飛来した。ハープーンミサイル数発が新鋭ミサイル駆逐艦「ウダロイ」(Udaloy Udaloy級)に命中。「ウダロイ」轟沈。
アイスランド南方では、手負いの米ドッグ型輸送揚陸艦「オグデン」(Ogden LPD-5 Austin級)がTu26バックファイアーのミサイル攻撃を受けて沈没した。
英潜「タラント」(HMS Talant S018)の攻撃で「Ivan Konev」(Victor3型)大破。

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11Turn(4日目PM)

バッカニア2個飛行隊が猛威を振るっている。今度はナルビク南方のフィヨルドに潜むソ連艦隊を通常爆撃で襲った。激しい対空砲火の中、ミサイル巡洋艦「ティモシェンコ」(Timoshenko Kresta2型)撃沈、ミサイル巡洋艦「セバストポール」(Sevastpol Kresta1型)を大破させた。さらにケフラビックから発進したB1とP3Cの攻撃で大破した「セバストポール」を撃沈。さらに英空軍のニムロッド哨戒機も加わりミサイル駆逐艦「スデルザンヌイ」(Sderzhanny Kashin改型)を撃沈。NATO基地航空部隊は、わずか1Turnの航空攻撃でミサイル巡洋艦2隻、ミサイル駆逐艦1隻を撃沈した。ナルビク近海は再びソ連水上艦艇の墓場となった。
これまでも英雄的な偵察任務についていたノルウェー海軍の潜水艦「スクリナ」(HNoMS Sklinna S305)が数波に渡る敵潜水艦の攻撃に耐えてナルビク近海で頑張っている。この艦は最終的には敵水上艦隊の攻撃を受けてフィヨルド内で悲愴な最期の遂げることになるのだが、彼らの英雄的活躍がなければNATO軍基地航空隊による大戦果もなかったので、ここで改めて記しておく。
軽空母「イラストリアス」(HMS Illustrious R06)を旗艦とするハンターキラーグループ(軽空母1、駆逐艦2、フリゲート艦3)がノルウェー海に進出。対潜戦の一翼を担うべく態勢に入る。
水中戦も相変わらず激しく進攻している。沈めても沈めても次から次へと増援潜水艦を送り込んでくるソ連海軍に対し、NATO潜水艦隊は恐怖を禁じ得ない。そして遂に実害も出始めていた。
ソ連原潜「Mikhail Kalinin」(Victor1型)が原潜「トラファルガー」(HMS Trafalgar S107 Trafalgar級)を攻撃。「トラファルガー」大破。
NATO側の反撃もまた激しかった。米原潜「ホエール」(USS Whale SSN-638 Sturgeon級)がソ連原潜「Anatoly Blagonravov」を攻撃。これを撃沈した。また英原潜「タラント」がソ連原潜「Ivan Konev」を攻撃。これまた撃沈に追い込んでいる。

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12Turn(4日目夜)

歴戦のバッカニア飛行隊がなおも猛威を振るっている。ミサイル攻撃で新鋭ミサイル駆逐艦「アドミラル・スピリドノフ」(Admiral Spiridonov Udaloy級)撃沈。さらにケフラビックのB1及びP3Cが追い打ちをかけ、ミサイル駆逐艦「オトリチュヌイ」(Otlichnny Sovremenny級)を撃沈。ミサイル巡洋艦「ニコラエフ」(Nikolayev Kara型)大破。
ニムロッドの攻撃でソ連原潜「Feliks Dzerzhinsky」撃沈。
SSN「タラント」「トラファルガー」がソ連新鋭原潜「Leninskiy」(Sierra型)を攻撃。撃沈
この間、NATO水上部隊の多くが洋上での燃料補給に入った。NATO海軍の水上艦、なかんずく英海軍、オランダ海軍、カナダ海軍の護衛艦艇は軒並み足が短い。頻繁な燃料補給の必要性は、見えないところで艦隊の足を引っ張っていた。

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英海軍のフリゲート艦「カンバーランド」(HMS Cumberland F99)。Type22型バッチ3に属する本艦は、1989年に就役した(当時としては)最新の対潜艦であった。英海軍の水上艦艇の中にあっては比較的長い航続力を有していたが、それでも全力行動可能期間は3日間に過ぎず、米新鋭駆逐艦の約5日間には遠く及ばなかった。


13Turn(5日目AM)

開戦5日目に突入した。国連の停戦はまた1歩進んだ。もう停戦は目前である。このままではノルウェー北部はソ連側の支配が確定してしまう。なんとか残された時間で反撃を成功させたい。
ソ連側はトロムソ(Tromso 3311))に空挺降下を実施してきた。北部ノルウェーで着々と支配を固めてくるソ連軍。
原子力空母「ルーズベルト」(USS Theodore Roosevelt CVN-71 Nimitz級)を旗艦とする米空母機動部隊がアイスランド南方海域に姿を現した。米艦隊は比較的航続距離に余裕のある艦隊を集めて特別打撃部隊(原子力空母1、原子力ミサイル巡洋艦2、駆逐艦3)を編成。最大戦速でノルウェー近海を目指す。到着予定は3日後だが、その時までノルウェー近海で戦いが続いているかどうか・・・。

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14Turn(5日目PM)

軽空母2隻を主力とする英水陸両用侵攻部隊がノルウェー海を進攻する。その近海では英哨戒機ニムロッドの編隊がソ連原潜「Mikhail Kalinin」を撃沈していた。

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15Turn(5日目夜)

英水陸両用部隊がボード-沖に到着。次Turnの上陸に備えて待機する。

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ここまで

国連の停戦交渉が予想外に進展し、停戦目前の状況となった。これまでNATO軍は主に航空攻撃によってソ連潜水艦や水上艦に対して大きな損害を与えてきたが、ノルウェーにおける陸戦はソ連軍有利に進展し、北部ノルウェー一帯はソ連軍の手に落ちた。
先のTurn、いよいよNATOの水陸両用部隊がノルウェー海に進出してきた。米空母部隊もアイスランド近海をノルウェーに向けて急行中である。


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YSGAの例会で「第2艦隊(2nd Fleet)」をプレイしました。「第2艦隊」は、フリートシリーズの1作で、1986年に米国Victory Games社から発表された現在海戦ゲームです。フリートシリーズの中では第2作目に相当し、テーマは北大西洋からノルウェー近海におけるソ連海軍とNATO海軍の激突です。NATO軍は米英蘭加独伊が登場します。

今回、第2艦隊のキャンペーンシナリオをプレイしました。下名の担当はNATO軍水上部隊。シナリオ開始時点は米空母が登場せず、僅か1隻の英空母が頼みの綱です。対するソ連海軍もキエフ級空母が2隻と、キーロフ級、2隻のスラヴァ級、ソブレメヌイ級、ウダロイ級といった面々。ノルウェー海を巡る英ソ対決は如何に・・・。

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セットアップ時の状況。マップ右下が英本土。真ん中やや左下の島がアイスランド、マップ右上端の縦に長い陸地がノルウェーで、マップ右上のコブのような半島がソ連本土の要域コラ半島である。

1Turn(1日目AM)

WPの先制攻撃はアイスランド南方を遊弋する2隻の原潜によるNATO輸送船団に対するウルフパック攻撃により始った。その1隻、ミサイル原潜「Dnepr」(Charlie2型)は対艦ミサイル攻撃を実施。米輸送船「ベイ」を撃沈。もう1隻「Yuri Gagarin」(Victor3型)は接近して雷撃を実施したが、これは失敗した。NATOは「Yuri Gagarin」に対してP3Cによる対潜攻撃を実施。同艦を損傷に追い込んだ。

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2Turn(1日目PM)

アイスランド南方では2隻のソ連原潜の苦闘が続く。「Dnepr」による対艦ミサイルの第2撃はNATO護衛艦隊の対空砲火に阻まれたが、「Yuri Gagarin」必死の魚雷攻撃によって米輸送船「トランス・コロラド」が撃沈されてしまう。
ノルウェー南方ではソ連潜水艦が大殊勲。2隻のソ連Victor型原潜「Feliks Dzerzhinsky」(Victor2型)、「Anatoly Blagonravov」(Victor3型)が波状攻撃で最新最強の米改ロス原潜「ニューポートニューズ」(USS Newport News SSN-750)を撃沈した。しかし殊勲の「Feliks Dzerzhinsky」は、その直後に英空軍ニムロッド対潜哨戒機による報復攻撃で大破。一方アイスランド南方では、ソ連原潜「Yuri Gagarin」に対してはP-3Cと水上部隊が共同で追い詰めたが、あと一歩の所で取り逃がした。

序盤でいきなり新鋭原潜が沈められたのは正直痛かった。

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3Turn(1日目夜)

アイスランド南方海上にて逃げ回っていたソ連原潜「Yuri Gagarin」を漸く米海軍のP3Cが仕留めた。さらにNATO対潜部隊(駆逐艦2、フリゲート艦6)が、同じ海域でソ連ミサイル原潜「Dnepr」を大破させた。「Yuri Gagarin」撃沈はNATO軍初の撃沈戦果。遅まきながらNATO軍にも少し光明が見えてきた。

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4Turn(2日目AM)

開戦2日目。突如北部ノルウェーにソ連軍降下部隊が現れた。空挺大隊はバルドゥフォス(Bardufoss 3411)、バナク(Banak 3308)の両空軍基地を占領。バナクに配備されていたノルウェー空軍のF16戦闘機隊は退路を断たれて壊滅した。
アイスランド南方ではNATO対潜部隊が原潜「Dnepr」を撃沈した。敵原潜撃沈は2隻目である。これでアイスランド南方海域からはソ連原潜部隊は一掃された。残るは旧式のディーゼル潜水艦だけである。
NATO対潜航空部隊はアルファ型原潜「Pyotr Pospelov」を含む2隻の敵潜水艦を撃破したが、撃沈戦果を加えることはできなかった。
ノルウェー北部の基地2箇所に対する空挺強襲は敵ながら見事な奇襲だった。迂闊だった。

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5Turn(2日目PM)

フォークランド紛争の殊勲艦、王国海軍潜水艦「コンカラー」(HMS Conqueror S48)が敵原潜の攻撃を受けて撃沈された。下手人はソ連海軍の2隻のVictor3型原潜「Vasily Chuykov」と「Vera Figner」。NATOにとっては「ニューポートニューズ」に続いて2隻目の原潜損失であった。しかし「コンカラー」を沈めた2隻のソ連原潜は、その直後に救援に駆け付けた英空軍のニムロッド対潜哨戒機による追撃を受け、2隻とも損傷してしまう。
アイスランド近海でNATOの対潜部隊がソ連潜水艦「Chelyabinskiy」(Foxtrot型)を撃沈。敵潜水艦に対する戦果は3隻目だが、ディーゼル潜水艦は初めてだった。
米海軍のP3Cは手負いのアルファ型原潜「Pyotr Pospelov」を追撃。これを仕留めた。敵潜水艦に対する戦果は4隻目である。

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6Turn(2日目夜)

ノルウェー近海では両軍潜水艦同士の激しい戦いが続いている。米原潜「スヌーク」(USS Snook SSN-592 SkipJack級)がソ連原潜の集中攻撃を受けて撃沈された。NATOでは3隻目の原潜損失である。
その報復は激しかった。対潜哨戒機が2隻のソ連Victor3型原潜「Vasily Chuykov」と「Vera Figner」を撃沈。英新鋭原潜「トラファルガー」(HMS Trafalgar S107 Trafalgar級)がさらにもう1隻の原潜「Feliks Dzerzhinsky」を撃沈していた。ソ連原潜の被害は6隻(ディーゼル潜も含めると7隻)に達した。「Feliks Dzerzhinsky」は米原潜「ニューポートニューズ」を撃沈した殊勲艦である。
グリーンランド南方海上を行動中の米輸送船団がTu-26バックファイアの攻撃を受けた。KSR-5(AS-6 Kingfish)対艦ミサイル攻撃を受けた米ドッグ型輸送揚陸艦「オグデン」(USS Ogden LPD-5 Austin級)がミサイルを受けて中破した。

ソ連潜水艦がボコボコ沈んでいるが、これは防御力が小さいことによる影響が大きい。フリートシリーズでも後期の作品は、
ソ連Victor型やCharlie型といった標準型原潜の防御力が7となっているが、
本作での防御力は6。敵の攻撃が有効打になる可能性が10面体ダイスで2つ違う
(例えば防御力7の艦を撃破するために必要な出目が8以上とすると、同じ条件で防御力6の艦を撃破するために必要なダイス目は6以上になる)。
これはかなり大きい。

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ここまで

開戦後2日が経過した。ここまでは主に両陣営の潜水艦同士による戦いが主で、ソ連海軍は7隻、NATOは3隻の潜水艦を失った。他にNATOは2隻の輸送船を失ったが、その他には目立った被害はなし。両陣営共水上部隊はまだ本格的に実戦に加わっていない。

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この度、2nd Fleet(VG)のキャンペーンシナリオをプレイすることに相成った。
これまでフリートシリーズでも後期の作品、例えば「7th Fleet」や「5th Fleet」はプレイしたことがあったが、「2nd Fleet」は殆ど初めての状態である。
そこで後期のフリートシリーズと「2nd Fleet」とのルールの違いを確かめておきたいと思った。

フリートシリーズと一言で言っても、初期の作品と後期の作品とではかなりルールが違う。一番最初に出た6th Fleet(「第6艦隊」:地中海が舞台)では、使用するダイスは6面体であり、後期の作品で見られるような潜水艦探知ルールや深深度潜航ルールはなかった。その代り、その後の作品では消えてしまった航空基地毎の備蓄爆弾ルール等があった。
ルールだけではなくユニットレーティングも作品ごとに変化しており、例えばイージス艦の防空能力は後期の作品ほど高く評価されており、逆にアルファ型原潜の評価は後期の作品ほど低下している。対潜能力についても「7th Fleet」(第3作:西太平洋が舞台)頃までは対潜ヘリ万能主義(従って米空母やキエフ級軽空母等の対潜能力がべらぼうに高いのに当時最新のアーレイバーグ級駆逐艦の対潜能力が最低値だったりする)だったのが、「5th Fleet」(第4作:インド洋が舞台)からはヘリ重視は変わらないものの艦そのものの対潜兵器についてもそれなりに評価されるようになっている。

とまあ前置きはこれぐらいにして、早速ルールそのものを見てみたい。今回「2nd Fleet」のルールを読むにあたり、主に「7th Fleet」との違いを見ていくことにした。本来であれば前作である「6th Fleet」との違いを見るべきであるが、「6th Fleet」そのものを筆者が保有していないことや現時点でプレイされる機会の多いのが「7th Fleet」である点を考慮してこのようにした。

4.6 フィヨルド

フィヨルドヘクスにいる航空母艦に配置されている航空機ユニットは決して活動化できない。

5.2 水上ユニットの移動

ノルウェー軍水上ユニットはノルウェー沿岸ヘクスから7ヘクス以上離れたヘクスに移動することはできない。
こういう風に日本語ルールで書かれると、「7ヘクスはOKなのか否なのか」を英文ルールで確かめたくなる

5.4 航空機ユニットの移動

航空機の基地変更は制約なく実施できる。ちなみに「第7艦隊」以降の場合、基地変更すれば数ターン活動できなくなる。

10.3 雷撃戦闘

防御戦闘で投入できるユニット数が3ではなく5になっている。

10.4 SSM戦闘

・ダイスチェックによる目標選別制限はない。
・フィヨルド内では広域AA力は使えない。
・シースキマー、高速SSMのルールはない。
・長射程AAのルールはない。
・スタックの一番下にいる場合、他艦の近接AA力による援護を受けない。

10.5 爆撃戦闘

・フィヨルド内では広域AA力は使えない。
・航空機側ステップロスのルールが変更になった。結果5~8で1ステップロス、9以上で2ステップロス
・長射程AAのルールはない。
・スタックの一番下にいる場合、他艦の近接AA力による援護を受けない。

10.6 ASW戦闘

一度のASW戦闘で、水上艦なら最大5ユニットまで(3ユニットではない)ASW力を合計できる。

14.1 飛行場及び港湾への攻撃

・飛行場/港湾への被害ルールが変更されている。5-6で1打撃、7-8で2打撃、9以上で破壊
・SSMによる飛行場/港湾への攻撃が認められている
Harpoonで飛行場を攻撃しても大した効果があるとは思えんが・・・

18.0 NATO軍基地への侵攻

19.0 SOSUS

これらのルールは2nd Fleetオリジナルである。

20.6 補充

水上艦のSSM弾薬を洋上で補充できる。(7thFleet以降ではできなかった)

24.1 巡航ミサイル

「7th Fleet」以降では標準ルール扱いとなり、その威力も極めて大きかったが、ここではまだ「おまけ」扱い。火力自体は「7th Fleet」の場合よりも強力だが、対空射撃を食らうため実質的な威力は低い。

24.5 タトルテイル

選択ルール扱いになっている。

24.8 SSM目標

選択ルール扱いになっている上、「7th Fleet」に以降に比べて制約が緩くなっている。

24.9 近接戦闘

順番決定が「7th Fleet」以降よりもシンプル。また近接戦闘時に広域AAによる防御が認められている(「7th Fleet」以降は認められていない)。

26.2 特別なアメリカ軍の増援

戦艦アイオワと空母インデペンデンスはどちらか一方しか登場しない。

27.0 ソ連の戦略

このルールは「2nd Fleet」オリジナルである。過激な戦略を選べば侵攻の選択肢が増える代わり勝利条件が厳しくなる。

28.4 MATO軍第1ゲームターン制限

第1ターンはNATO側から手出しできない。迎撃戦闘もできない。タトルテイルと組み合わせると・・・、やばい。インヴィンシブルが沈むかも・・・。


Blue Water Navy  81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 The Third World War, Designer Signature Edition Next War Poland
アメリカの航空母艦資料写真集 現代の潜水艦-世界の艦船 2019年5月増刊 海上自衛隊護衛艦史ー2023年12月号増刊 ソ連/ロシア原潜建造史

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国際通信社の「アジアンフリート」をプレイしました。今回プレイしたのはシナリオ6「Two Against Japan」。中国と韓国が日米連合を攻めるというちょっと過激な設定のシナリオです。今回の参加者は3名で、下名が中国軍を担当し、1名が韓国軍、もう1名が日米連合軍を担当しました。
ルールは最新の「オレンジのなる頃に」を採用。補給ルールはなしとしました。

前回までのあらすじ --> こちら

第7Turn(3日目午前)

九州南方海上で行動中の海上自衛隊護衛艦隊に対し、中国空軍が積極的な攻撃を実施した。Tu26、JH7等の対艦ミサイル攻撃でイージス護衛艦「きりしま」、ヘリ搭載護衛艦「しらね」の2隻を相次いで撃沈。さらに迎撃に上がってきた航空自衛隊のF4戦闘機を、Su30「フランカー」長距離戦闘機が返り討ちにした。久しぶりの朗報に中韓連合軍は湧き返った。
さらに九州南方海上では、中国潜水艦隊が日本駆逐艦1隻を撃破。さらに恨み重なる米帝の攻撃型原潜「シティ・オブ・コーバス・クリスティ」(長たらしい名前だなぁ)をも撃破。潜水艦隊の奮戦に期待が高まる。

しかしすぐに凶報が舞い込んできた。まず済州島近海で行動中の韓国海軍大型揚陸艦「独島」が空自F2戦闘機の攻撃を受けて轟沈。九州南方海上でも最新鋭の商級原潜が日米潜水艦隊の攻撃を受けて1隻沈没、1隻中破。宋級ディーゼル潜水艦1隻も沈没した。

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商級(Type093)原潜。2006年頃に就役したとされる中国海軍最新鋭の攻撃型原潜。最新鋭とはいってもアジフリにおけるその性能は、精々旧ソ連のヴィクター3型原潜程度の評価であり、四半世紀も前に就役した米ロス級よりもあらゆる点で劣っている。はふぅ・・・。

さらに米帝の魔の手は中国本土にも及ぼうとしていた。
中国本土東岸の路橋航空基地(ヘクス2440)に米軍機の大編隊が来襲。中国戦闘機による必死の迎撃にも関わらず米軍機はそれを排除。B52、B1、F117のワンツーパンチによって路橋基地は瞬時に壊滅した。

路橋基地壊滅により衝撃を受けた中国では、一部高官が米本土に対する核攻撃を示唆するような発言(無論そんなルールはない)を出すという醜態をさらしてしまう。勿論核の先制使用は国是に反するということですぐに撤回されたが、路橋基地壊滅は中国軍にとってそれほど大きな衝撃を与えたということであろう。

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第7Turn終了時の状況。路橋基地における攻防戦は、出目如何では米F22「ラプター」にステップロスを食らわせるチャンスだっただけに、ホントに惜しかった。また路橋基地と共に最新鋭のSu30SMK「フランカー」戦闘機が失われたことの方が痛かった。


第8Turn(3日目午後)

米軍は再び中国本土強襲を敢行。しかし今度は対空砲部隊が奮戦。上海上空に飛来してきたF117ステルス攻撃機をステップロスさせた。
九州南方海上では中国潜水艦が米原潜「ヒューストン」を撃破した。


第9Turn(3日目夜間)

空母「施琅」を主力とする中国海軍空母部隊が尖閣諸島付近に接近しつつあった。同じころ海上自衛隊の護衛艦隊も尖閣諸島に近づきつつあった。決戦は近い。

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第9Turn終了時


第10Turn(4日目午前)

決戦を前にした戦略航空作戦で中国空軍が大戦果をあげた。東シナ上空。相手はAWACS付きの日米戦闘機。圧倒的に不利な状況であったが、中国空軍はこの不利を跳ね返して勝利した。勢いに乗る中国空軍は航空自衛隊のAWACS 3ユニットをまとめて撃墜。大戦果をあげた。

そして尖閣諸島。空母「施琅」を主力とする中国海軍空母機動部隊が海上自衛隊護衛艦隊に対してSSM攻撃を仕掛けた。数次に渡る攻撃によってイージス艦「ちょうかい」、護衛艦「はるさめ」を撃沈。護衛艦3隻を撃破した。中国海軍も自衛艦隊のSSM攻撃によって空母「施琅」中破の損害を被ったが、まずは勝利と言って良い。

日米連合軍は報復すべく大規模な航空攻撃を仕掛けてきたが、これは些か無謀であった。日米連合軍の攻撃隊はF15「イーグル」2個飛行隊(日米)の護衛の元、B52「ストラトフォートレス」、海上自衛隊のP3C 2個からなり、それを嘉手納基地から発進したF22「ラプター」が全般援護を行うという豪華なものであった。しかし迎え撃つ中国空軍はAWACS支援のついたSu30、Su33等であり、空戦力では劣っていたものの、AWACSの支援がそれを補って余りあった。結果的にこの空戦は中国空軍の勝利に終わり、米軍は虎の子F22「ラプター」1ユニットを失うという大損害を被った。

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F22とSu30。「アジフリ」の中の評価では、当然ながら圧倒的にF22が勝っている。今回のプレイでF22を除去できたことは、勝敗を別としても中国軍としては誇らしい戦果であった。

一瞬嘉手納上空のCAPが空白となった。このチャンスを見逃す手はない。中国本土各地からTu26、H6、JH7といった中距離、長距離爆撃機が嘉手納基地に殺到する。激しい対空砲火で中国空軍も少なからぬ被害を被ったが、中国空軍の反復攻撃により遂に嘉手納基地を壊滅に追い込んだ。基地に在地していたF117、F15の各飛行隊も失われた。F22撃墜に続く中国空軍2つ目の大戦果である。

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第10Turn終了時


第11Turn(4日目午後)

米空母「ジョージワシントン」の機動部隊が沖縄近海に接近。攻撃隊を放ってきた。目標は勿論中国機動部隊である。中国空軍のAWACS機は既に引き上げて付近にはいない。空母「施琅」のCAP機は必死に迎撃したが、電子戦機の支援を受けた米攻撃隊によって撃退されてしまう。SSM攻撃によって2隻の中国駆逐艦「杭州」「哈爾浜」が沈没した。

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駆逐艦「杭州」。旧ソ連のソブレメンヌイ級駆逐艦で、強力な対艦ミサイルP-270「モスキート」8基を搭載している。今回のシナリオでも対艦ミサイルで自衛艦隊を攻撃するなど活躍を見せたが、日米連合軍機の航空攻撃により沈没した。

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第11Turn終了時


第12Turn(4日目夜半)

時間の関係でこのTurnを以て最終Turnとする。空母「施琅」機動部隊は沖縄近海を離れて中国近海に後退。日米連合軍も積極的な追撃戦を行わなかったために大きな動きはなかった。

結果

中国軍の損害

DDx2 「杭州」「哈爾浜」(5vp)
SNx1 「T930-2」(5Vp)
SSx1 「SS330」(3Vp)
INTx4 S30SMK,J7,J7E,J8(14Vp)
基地1個(3Vp)
計(30Vp)

韓国軍の損害

AAx1 「独島」(5Vp)
DDx10 「世宗大王」、その他x9(32Vp)
SSx9 「孫元一」、その他x8(29Vp)
INTx17 F15Kx2,KF16x8,F4x5,F5x2(89Vp)
基地4箇所(12Vp)
計(167VP)


日本軍の損害

DDx8 「こんごう」「きりしま」「あしがら」「ちょうかい」「しらね」、他3(52Vp)
AWACSx3(30Vp)
INTx1 F4EJ改(5Vp)
計(87Vp)

米軍の損害

INTx2 F22,F15C(20Vp)
BMBx2 B2,F117(20Vp)
嘉手納基地(15Vp)
計(55Vp)

その他

竹島、対馬における日米連合軍の揚陸艦:+30Vp
尖閣諸島、東シナ海、台湾ゾーンにおける中国軍揚陸艦:-54Vp
日本ゾーンに存在する中国軍SNx2:-6Vp

両軍の損害だけを比較すると、日米連合の+55Vpとなり、日米連合の限定的勝利となる。
損害以外を加味すると、+25Vpとなり、中韓連合の実質的勝利となる。
実質的には日米連合の限定~実質的勝利かな?。

感想

いやー、面白かったです。全般的に日米連合軍が有利だとは思いますが、中国側も兵力だけは多いので、結構楽しめます。

いくつか苦言というかプレイする上での注意点を書きます。
まず両軍とも航空機の初期配置には要注意です。特に中国空軍。このゲーム、基地変更は原則禁止なのですが、戦略航空作戦や航空活動を実施すると、帰るべき基地がどこかわからなくなることが多々あります。他のフリートシリーズの場合、アジフリほど多くの航空ユニットが出てくることが少ない上、航空機のセットアップが固定のために、帰るべき基地がわからなくなることは殆どありません。しかしアジフリはその逆。しかも悪いことに中国空軍にはフリーセットアップの航空ユニットがあり、さらにセットアップ時の基地変更が許されているため、管理をしっかりしておかないと訳がわからなくなってしまいます。
揚陸に関するVp計算も他のフリートシリーズとは異なっていて、他のフリートシリーズの場合は「卸逃げ」なのですが、アジフリは最終Turnに判定されます。個人的には他のフリートシリーズと同じく「卸逃げ」方式の方が楽です。大型シナリオの場合、時間的な制約から最終Turnまで行くことは稀なので、途中で終わった場合でもVp計算出来た方が嬉しいです。

ともあれ、アジフリは極東海域における現在海軍力の対決を描いた秀作です。シナリオの完成度やルールの洗練さ等ではオリジナルのフリートシリーズには敵いませんが、同人レベルのゲームとしては破格の完成度を持った作品です。是非、広くプレイされることを期待します


Game Journal 81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 Blue Water Navy
提督が解説する海上自衛隊艦隊と軍艦のすべて 2024年 09 月号 [雑誌]: 軍事研究 別冊 海上自衛隊「空母」 いずも&かがマニアックス 海上自衛隊 護衛艦メカニズム図鑑 イカロスMOOK アメリカの航空母艦資料写真集

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