もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > Fleetシリーズ

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以前にも紹介したことのある国際通信社の「アジアンフリート」をプレイしました。今回プレイしたのはシナリオ6「Two Against Japan」。中国と韓国が日米連合を攻めるというちょっと過激な設定のシナリオです。今回の参加者は3名で、下名が中国軍を担当し、1名が韓国軍、もう1名が日米連合軍を担当しました。
ルールは最新の「オレンジのなる頃に」を採用。補給ルールはなしとしました。

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セットアップ時

第1Turn(1日目午前)

いきなり天候フェイズに異変があった。東シナ海、黄海、日本ゾーンで嵐が発生したのである。日本海ゾーンのみが晴天となった。東シナ海、黄海、日本ゾーンに配備されていた日米中の航空機部隊は悉くお休み。朝鮮半島(ここは日本海ゾーンなので嵐ではない)に配備されていた韓国空軍だけが積極的な活動を行う。
日本本土からのCAPが活動できないためチャンスと見た韓国空軍は次々と攻撃隊を発進。玄界灘を行動中の海自護衛艦隊を爆撃で叩く。最初の間は攻撃力の分割が上手くいかずに成果が出なかったが、次第に効果が表れてきた。KF16の攻撃でイージス艦「こんごう」が轟沈。続いてF5の編隊が「あしがら」「きりさめ」を相次いで撃沈した。序盤にしてイージス艦2隻を含む3隻の撃沈戦果は幸先が良い。

米軍は直ちに反応。日米安全保障条約に基づき日本との共同行動に入る。グアムを発進したB2ステルス爆撃機は韓国上空に進入。しかしこれは韓国空軍のCAP網に引っかかった。哨戒中のF5戦闘機が偶然にもステルス機を発見し、空戦によってその半数を撃破し、爆撃を未然防止した。

日本海、東シナ海においては、海上自衛隊の潜水艦が活発な活動を展開。韓国軍の哨戒艦隊を撃破したり、中国海軍の潜水艦を撃破したりしていた。

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第1Turn終了時

第2Turn(1日目午後)

韓国南岸の基地から韓国海軍の水上部隊が出撃。先の攻撃で傷ついた日本艦隊を追う。対馬海峡にて日本艦隊を捕捉した韓国艦隊。SSM攻撃でイージス艦「ちょうかい」を撃沈した。と、そこまでは良かったが、日本艦隊からの反撃によって2隻のKD-2級新鋭駆逐艦(「忠武公李舜臣」「妻邯賛」)が撃沈された。さらに日本潜水艦の攻撃にとって同じくKD-2級駆逐艦「王健」が撃沈された。イージス艦1隻撃沈の引き換えに新鋭駆逐艦3隻の損失は、バランス的にはやや分が悪い交換比であった。

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第2Turn終了時

第3Turn(1日目夜間)

嵐の吹き荒れる九州南方海上で日米連合軍と中国海軍が激しい潜水艦戦を繰り広げていた。中国海軍の新鋭原潜「T093-2」は数次に渡る米潜水艦の波状攻撃を神業的とも言える操艦で悉く廃棄するに成功していた。

一方日本海においては、海自潜水艦の活躍が続いていた。韓国水上部隊はまたも日本潜水艦の攻撃を受け、新鋭駆逐艦「文武大王」が沈没、他に1隻のKD-2級駆逐艦が撃破された。セットアップの段階では6隻であったKD-2級駆逐艦だが、この時点で早くも4隻が失われ、1隻が損傷。無傷で残っているのは僅かに1隻のみとなってしまった。

他には韓国海軍潜水艦2隻が日本潜水艦の攻撃により損傷している。

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第3Turn終了時

第4Turn(2日目午前)

天候フェイズでまたもや異変が発生。東シナ海が嵐に包まれた。上海周辺に集中配備した中国空軍は今回も出番なしだった。嘉手納の米空軍が飛べないのはラッキーだったが・・・。
戦略航空作戦。日本海上空で大空中戦が発生した。韓国空軍は戦闘機9ユニット投入して日本海の制空権を確保した。ただその運用には若干の疑問を禁じ得なかった。

対馬海峡付近で行動中の韓国艦隊にとって受難は続く。日本艦隊のSSM攻撃によりKD-1級駆逐艦「楊万春」が沈没。僅かに残っていた3隻の駆逐艦も日本潜水艦の攻撃による次々と失われた。結局このターンの終りに韓国海軍第1打撃艦隊は文字通り全滅。正に「第2の日本海海戦」となってしまった。

このターンから米艦隊も本格的な作戦行動を開始した。巡航ミサイル多数が韓国本土に飛来し、韓国軍航空基地を叩く。その攻撃は明らかに新鋭機を配備している基地に対して指向されたものであった。瑞山、忠州の2基地が巡航ミサイル攻撃により機能を失う。この両基地はいずれもKF-16戦闘爆撃機4個飛行隊を擁する有力な基地であった。

唯一の明るい話題は韓国本土に飛来してきたB2ステルス爆撃機を再び韓国戦闘機が捕捉、撃墜したこと。B2部隊は壊滅的な打撃を受けて後退した。

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第4Turn終了時

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余談だが、B1やB2の部隊が大打撃を受けた場合、米戦略空軍の核抑止力に大穴が開くことになるわけで、米国の安全保障上看過できない問題になるであろうことは想像に難くない。

第5Turn(2日目午後)

再び韓国全土に巡航ミサイルの雨が降り注いだ。瑞山、忠州の各基地はさらなる打撃を被り、壊滅寸前。F15K「ストライクイーグル」2個飛行隊を擁する大邸基地も1打撃を被った。

同盟国韓国の危機を受けた中国海軍は新鋭空母「施琅」を主力とする空母機動部隊を黄海沿岸から韓国方面に急行させた。危機に瀕した韓国本土の航空基地を「施琅」のCAPの傘で守ろうという算段だ。名づけて「友愛作戦」。果たして韓国の危機を救うことができるのか?。

巡航ミサイル攻撃に引き続き、空自戦闘機の支援を受けた米戦略爆撃機が大邸上空に飛来した。韓国軍戦闘機の迎撃は、AWACSに支援された空自戦闘機の反撃により頓挫。それでも韓国対空部隊は第1波のB52は撃退したものの、第2波で飛来してきたB1、第3波で飛来してきたF18は阻止できなかった。大邸基地は壊滅。基地と共にF15K、F4各2個飛行隊が失われた。
この攻撃に空自戦闘機が関与している事実を察知した中国政府スポークスマンは、全世界に対して「日本の行為は平和国家の仮面を被った卑劣な行為だ」との声明を発表した。

その「卑劣な」日本潜水艦は日本海でも大暴れ。韓国潜水艦3隻が攻撃を受けて中破してしまった。

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第5Turn終了時

第6Turn(2日目夜間)

巡航ミサイルはなおも韓国全土に降り注いだ。度重なる攻撃を受けた瑞山、忠州両基地は相次いで壊滅。両基地に配備されていたKF-16 8個飛行隊も運命を共にした。この日1日の攻撃だげで韓国空軍は100機以上の新鋭戦闘機を失ったことになる。世界有数の実力を誇った韓国空軍であったが、米空海軍の圧倒的な攻撃力を前に、成すすべもなかった。

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F15K戦闘爆撃機。米F15E「ストライクイーグル」の韓国空軍バージョンである。優秀な性能を有する戦闘爆撃機であったが、今回のシナリオでは活躍する間もなく壊滅の憂き目を見た。

対馬海峡では、日本潜水艦の攻撃によって韓国潜水艦2隻が消息を絶ってしまう。
米軍機による韓国本土爆撃は継続して行われ、F4戦闘機等が配備されていた清州基地が空爆により壊滅してしまった。

韓国本土の惨状を見た中国海軍は「友愛作戦」の中止を発表。空母「施琅」も針路を南に変じ、新たな決戦場になるであろう尖閣諸島に向けて舵を切った。

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第6Turn終了時



Game Journal 81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 Blue Water Navy
提督が解説する海上自衛隊艦隊と軍艦のすべて 2024年 09 月号 [雑誌]: 軍事研究 別冊 海上自衛隊「空母」 いずも&かがマニアックス 海上自衛隊 護衛艦メカニズム図鑑 イカロスMOOK アメリカの航空母艦資料写真集

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「7th Fleet」は、米Victory Games社が1987年に発売を開始した現在海戦を扱ったシミュレーションゲームです。
この度「7th Fleet」のキャンペーンシナリオをプレイする機会を得ました。参加者は私を含めて3名。私はソ連およびその同盟国を担当しました。選んだシナリオはシナリオ12「日本侵攻」。シナリオの詳細はこちらを参照して下さい。

前回まで

第1回
第2回

第13Turn(5日目午前)

待ちに待ったソ連軍の増援部隊が到着した。壊滅した北朝鮮空軍が復活し、カムラン方面のソ連海軍航空隊も復活した。原潜3隻とディーゼル潜1隻も到着したが、こちらは果たして活躍できるだろうか?。

増援の効果は早速現れた。「カールビンソン」の艦載機が復活したソ連航空隊を叩くべくカムラン湾上空に飛来してきたが、新鋭のMiG29を含むソ連、ベトナム戦闘機はこれを迎え撃ち、F-18「ホーネット」1ユニットを壊滅させるなどの戦果をあげてこれを撃退した。

しかし北朝鮮ではそうはいかなかった。復活した北朝鮮空軍基地に対し、韓国及び日本に展開する連合軍航空部隊が激しい連続攻撃を仕掛けてきた。戦闘機隊及び対空砲火がそれを迎え撃ち、米空軍のF16、韓国空軍のF16をそれぞれステップロスさせていたが、航空基地も無事では済まず、1打撃を被った。

中部太平洋上では、赤軍長距離爆撃隊が久しぶりに戦果をあげた。カムチャッカ半島を発進したTu26「バックファイア」が空中給油機の支援を受けて米増援船団を攻撃。海兵隊の事前備蓄船1ユニットを撃沈した。さらに護衛のフリゲート艦隊にも攻撃を敢行し、豪州海軍所属のフリゲート艦「ダーウィン」を含む3隻が撃沈した。

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第13Turn終了時の状況


第14Turn(5日目午後)

護衛艦を結集し態勢を立て直してきた空母「ミッドウェー」が三陸沖に進出してきた。
「かかった!!」
思わずほくそ笑むソ連軍。
シエラ型新鋭原潜「アドミラル・コブリン」がミッドウェー空母群に張り付いてがっちりこれをマークする。軽空母「ノヴォロシスク」、打撃巡洋艦「リガ」を含む10隻以上のソ連艦隊が国後島沖に進出。重厚な長距離対艦ミサイル攻撃を仕掛けるべく待ち構える。
カムチャッカ、サハリン、そして国後島の各基地では、対艦ミサイルを搭載したTu26「バックファイヤー」やTu16「バジャー」、短距離ミサイル装備のSu24「フェンサー」、そして空対空装備のSu27「フランカー」、MiG29「ファルクラム」、MiG25「フォックスバット」が夜半の出撃に備えて最後の整備に入っている。

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第14Turn終了時の状況


第15Turn(5日目夜半)

三陸沖で空母「ミッドウェー」機動部隊を巡る最後の戦いが始まった。しかし内実はほぼソ連側の一方的な勝利に終わった。
最初に攻撃を仕掛けたのは、カムチャッカ、サハリンを発進したソ連軍基地航空部隊。「ミッドウェー」からはF-18「ホーネット」2ユニットが迎撃に上がってきたが、護衛のSu27「フランカー」、MiG25「フォックスバット」はそれを軽く一蹴した。Tu26「バックファイヤー」、Tu16「バジャー」から発射された対艦ミサイル多数が「ミッドウェー」に殺到。「ミッドウェー」は対艦ミサイルの飽和攻撃を受けてなすすべくなく撃沈された。

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空母「ミッドウェー」。今回のシナリオでは、ソ連潜水艦と航空機の集中攻撃を受けて撃沈された。

引き続いて飛来してきたSu24「フェンサー」の攻撃で米駆逐艦「オルデンドルフ」が沈没。止めを刺したのは原潜「アドミラル・コブリン」で、魚雷攻撃により米駆逐艦2隻「コクレーン」「ベンジャミン・ストダート」を撃沈した。

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第15Turn終了時の状況

感想

時間の関係で今回はここでお開きになりました。所要時間は約20時間。計15Turn分をプレイしました。初日は慣れ等の問題もあり4Turn分しか進めることができませんでしたが、2日目はかなりペースアップしてきました。
今回は連合軍2名、ソ連軍1名の計3名でプレイしました。「7th Fleet」のキャンペーンシナリオはかなり大規模なので3名ではキツイかな、と、当初は思いました。しかし実際にプレイしてみると3名でも十分にプレイ可能でした。実際今回のシナリオでは、3~4名(ソ連軍1~2名、連合軍2名)程度が最適人数ではないかな、と思いました。

マップ3枚という場所的制約やプレイ時間の長さがネックとなるフリートシリーズ。しかし場所さえ確保できればプレイアビリティは意外な程高いです。特に7th Fleetは我々にとっても馴染みの深い地域の戦いであり、かつシナリオの完成度も高いのでお奨めです。

戦果と損害

今回の戦果と損害を以下に列挙します。いずれも撃沈及びユニットの完全除去のみ計算しています。

戦果

撃沈
・空母1(ミッドウェー)
・巡洋艦2(リーブス、ステレット)
・駆逐艦5(米3、日本2)
・フリゲート艦11(米9、豪1、加1)
・ディーゼル潜2(日2)
(計71VP)

撃墜又は地上撃破
・B52x1(USAF)
・F4x2(USAF)
・F18x4(USN)
・A6x2(USN,USMC)
・EA-6x1(USN)
・E2x1(USN)
・F1x1(JASDF1)
・F15x4(USAF1、JASDF3)
・F16x3(USAF2、KAF1)
・P3x1(JMSDF1)
(計51VP)

損害

沈没
・駆逐艦3
・原潜3(マイク型、アルファ型、ヴィクター3型)
・ディーゼル潜4(ソ連3、北鮮1)
(計46VP)

撃墜又は地上撃破
・Su24x1
・Tu26x1
・Tu16Cx1
・Tu95Fx1
・Tu16Ex1
・MiG19x1(NKAF)
・MiG21x3(NKAF)
・MiG23x2(NKAF)
・Il28x3(NKAF)
(計24VP)


Blue Water Navy  81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 The Third World War, Designer Signature Edition Next War Poland
アメリカの航空母艦資料写真集 現代の潜水艦-世界の艦船 2019年5月増刊 海上自衛隊護衛艦史ー2023年12月号増刊 ソ連/ロシア原潜建造史

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「7th Fleet」のキャンペーンシナリオをプレイする機会を得ました。参加者3名。私はソ連およびその同盟国を担当しました。選んだシナリオはシナリオ12「日本侵攻」です。シナリオの詳細はこちらを参照して下さい。

前回まで

第1回

第5Turn(2日目午後)

北日本、沿海州、朝鮮半島では激しい航空戦が続いている。
まず三沢基地に対してソ連軍基地航空部隊が猛攻を加え、遂にこれを壊滅に追い込んだ。千歳、烏山に続いて3ヶ所目の敵基地破壊である。
連合軍の反撃も熾烈を極めた。嘉手納を発進したF111、在韓米空軍のF15、F16、さらには航空自衛隊のF15、F4等も加わって北朝鮮各地を叩く。北朝鮮防空部隊は果敢な防空戦を展開。F111 1ユニットを除去する等戦果をあげたが、まず沙里院(ヘクス0136)基地が壊滅。続いて元山(ヘクス0135)基地も壊滅した。基地の壊滅と共にMiG21、MiG23、il-28等計6ユニットが失われ、北朝鮮空軍は壊滅状態に陥った。
勢いに乗る連合軍はウスリースク(ヘクス0226)に対してB52、A6、そして航空自衛隊のF15が攻撃してきた。戦闘機同士の空戦はソ連の負け。連合軍機のウスリースク上空進入を許す結果となったが、対空部隊が奮戦。B52とA6の全機を撃墜した。

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B52を失ったことは、連合軍にとってかなりの痛手であった。B52は補充できず、増援もないため、復活させることができないのだ。また洋上のソ連艦隊に対するB52の脅威が消滅したことによる影響も無視できない。

南シナ海では、増援で登場してきた空母「カールビンソン」打撃群がカムラン湾一帯に対して攻撃を仕掛けてきた。ベトナム空軍のMiG21がそれを迎え撃ったものの、米艦載機に蹴散らされて壊滅。米艦載機の編隊は、ニャンチャン(ヘクス0377)に打撃を与えていた。

北西太平洋でもソ連潜水艦と米艦隊との死闘が続く。米艦隊は輸送船団を艦隊から分離した。低速の船団と行動を共にすることにより、空母「ミッドウェー」が逃げ切れないことを恐れたためだ。しかし無防備の船団を艦隊から分離することは、船団にとっては死の宣告に等しい。そしてその通りとなった。マイク型原潜「アドミラル・シドロフ」が船団を捕捉。魚雷攻撃にとって半数を仕留めた後、カムチャッカ半島を発進したTu-26等が残りの船を全て撃沈。米増援船団の第1陣は完全に壊滅した。

米原潜「ニューヨークシティ」がヴィクター3型原潜「アドミラル・ミハイロフスキー」を雷撃。これを損傷させていた。


第6Turn(2日目夜半)

ソ連潜水艦隊が遂にミッドウェー空母群を捉えた。オスカー型原潜「ボルシャネヴァ」が300海里もの距離から対艦ミサイルを放った。その1発が米ベルナップ級ミサイル巡洋艦「ステレット」に命中。「ステレット」は轟沈した。また攻撃型原潜「アドミラル・ミハイロフスキー」は、米スプルーアンス級駆逐艦「オルデンドルフ」を魚雷攻撃で大破させた。空母「ミッドウェー」の防御スクリーンが徐々に、しかし確実に弱体化している。

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第6Turn終了時の状況


第7Turn(3日目午前)

ランダムイベント発生。なんとソ連側の増援が6ターンに渡って登場しないという。この期に及んで党本部は一体何を考えているんだ。

北西太平洋では、ミッドウェー空母群とソ連原潜部隊の死闘が続く。原潜「ボルシャネヴァ」はさらにミサイル攻撃を継続。リーヒ級ミサイル巡洋艦「リーブス」を撃沈した。先の「ステレット」と合わせてミッドウェー空母群は長距離SAMを搭載した有力なミサイル巡洋艦を全て失ったことになる。
一方米水上艦隊の反撃により奮戦を続けていた原潜「アドミラル・ミハイロフスキー」は遂に撃沈された。

沿海州の基地を発進したSu24、Tu16の攻撃編隊が八戸基地を襲い、1打撃を与えた。

カムラン湾地区では米原潜「デース」がまたもや大暴れ。損傷駆逐艦を含む2隻のソ連駆逐艦を相次いで撃沈した。しかしニャンチャン航空基地に対して飛来してきた「カールビンソン」の艦載機に対しては対空部隊が奮戦。爆装したF14「トムキャット」をステップロスさせるなど攻撃を撃退した。

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第7Turn終了時の状況


第8Turn(3日目午後)

原潜「ボルシャネヴァ」がまたもや大戦果をあげた。米空母「ミッドウェー」に魚雷攻撃を敢行。見事にこれを中破せしめたのである。この時既に「ミッドウェー」を守る護衛艦は旧式駆逐艦2隻のみ。そのいずれも対潜ヘリコプターを搭載せず、対潜能力には自ずから限界があった。頼みは「ミッドウェー」自身が搭載する対潜ヘリだけであったが、「ボルシャネヴァ」は対潜スクリーンを巧みに突破。至近距離から「ミッドウェー」向けて誘導魚雷を放ったのである。ソ連海軍自慢のType65航跡追尾魚雷を使用する手もあったが、この時「ボルシャネヴァ」は敢えてType65航跡追尾魚雷を使わず、確実性に優る近距離魚雷を使ったのである。それが見事に奏功した。

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ロシア海軍オスカー型大型ミサイル原潜。本シナリオでは、同型の「ボルシャネヴァ」が、空母「ミッドウェー」撃破をはじめ、ミサイル巡洋艦「ステレット」「リーブス」撃沈、さらに千歳、三沢両基地に巡航ミサイルを命中させるなど、本シナリオで最大の活躍を見せた。ちなみに「ボルシャネヴァ」という艦名は架空の名称であり、実際に「ボルシャネヴァ」というオスカー型原潜は存在しない。

日本海方面では両軍の激しい航空戦が続く。ソ連側は八戸基地に継続攻撃を実施。さらに1打撃を与えていた。
一方連合軍は沿海州に攻撃を敢行。ウラジオストック付近で有力な航空基地があるオルガ(ヘクス0425)が攻撃目標となった。在日、在韓米空軍と航空自衛隊のスタックはさすがに強力で、オルガ基地に1打撃を与えていた。


第9Turn(3日目夜半)

3日目の夜である。傷ついた「ミッドウェー」に止めを刺すべく原潜「ボルシャネヴァ」は残った対艦ミサイルの全弾を発射したが、これは「ミッドウェー」自身のファランクスCIWSや護衛艦艇からの対空ミサイルによって阻止された。
八戸基地に対するソ連機の攻撃も実施されたが、こちらも防御砲火に阻まれて失敗。虎の子Tu26爆撃機1ユニットを失った。

連合軍はオルガに対する航空攻撃を実施してきた。波状攻撃によって遂にオルガ基地は壊滅。ソ連側航空兵力はウラジオストック周辺から一掃されてしまった。

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第9Turn終了時の状況。

このTurnの終了時点で航空機の補充がある。ダイスを振って0~9ステップの航空機補充が得られる。「えいや」と気合を込めて振ったダイスは「9」。合計9ステップの航空補充を得た。サハリン及びその周辺のコルサコフ(ヘクス0816)、ソビエツカヤ・ガバン(ヘクス0316)等にMiG25戦闘機を配備した。
連合軍も7ステップの航空補充を得、空母艦載機やF111戦闘爆撃機等を復活させたようであった。


第10Turn(4日目午前)

このターンのランダムイベントで国連における停戦交渉が始まった。制海妨害と北海道上空の制空権で計35VPを獲得した。

北日本上空では、サハリン各地及び国後島を発進したMiG23、Su24、Tu16Gが電子戦機の援護を受けて八戸基地を強襲した。新潟に進出していた米空軍のF15「イーグル」(先ほどの航空補充で復活していた)が迎撃してきたが、ソ連編隊はそれを撃退。八戸基地に打撃を与えて壊滅寸前に追い込んだ。

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Su24「フェンサー」戦闘爆撃機。長距離進攻能力と対地攻撃能力に優れた機体で、今回のシナリオでは北部日本に対する対航空基地攻撃の主役を務めた他、対艦攻撃任務でも米駆逐艦「オルデンドルフ」を撃沈する等の戦果をあげた。

第11Turn(4日目午後)

このTurnは両軍とも艦隊に対する燃料、弾薬の補給を行う。従って大きな動きはなし。

第12Turn(4日目夜半)

サハリン各地及び国後島を発進したソ連軍攻撃編隊が八戸基地に止めをさすべく飛来してきた。新潟のF15がこれを迎え撃つが、ソ連編隊はそれを返り討ちにし、八戸基地にも止めをさして壊滅に追い込んだ。

ソ連原潜「クデルキン」が静岡近海で海上自衛隊水上部隊を襲撃。魚雷攻撃でヘリ搭載護衛艦「くらま」を撃沈した。ちなみに「クデルキン」の戦果はこれで5隻目。「クデルキン」はシップエースとなった。

カムラン湾方面では弾薬補給を終えた空母「カールビンソン」の艦載機が活動を再開。その圧倒的な攻撃力で遂にニャンチャン航空基地を壊滅させていた。

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第12Turn終了時の状況


Blue Water Navy  81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 The Third World War, Designer Signature Edition Next War Poland
アメリカの航空母艦資料写真集 現代の潜水艦-世界の艦船 2019年5月増刊 海上自衛隊護衛艦史ー2023年12月号増刊 ソ連/ロシア原潜建造史

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「7th Fleet」は、米Victory Games社が1987年に発売を開始した現在海戦を扱ったシミュレーションゲームです。
本作は「Fleetシリーズ」と名付けられた一連のシリーズ物の第3作目にあたります。昨年暮れに「5th Fleet」の紹介記事を本ブログで掲載しましたが、フリートシリーズの概要についてはそちらを参照して下さい。

この度「7th Fleet」のキャンペーンシナリオをプレイする機会を得ました。参加者は私を含めて3名。私はソ連およびその同盟国を担当しました。選んだシナリオはシナリオ12「日本侵攻」。シナリオの詳細はこちらを参照して下さい。その他の設定は以下の通りです。

・季節:7-8月(夏季)
・ゲームの長さ:Medium
・準備レベル:Low

セットアップ

「7th Fleet」のキャンペーンシナリオでは、セットアップが予め指定されている「固定セットアップ」ユニットと、ある程度の自由配置が認められている「フリーセットアップ」ユニットの2種類がある。フリーセットアップといってもそれなりの制約があるので完全フリーという訳にはいかないが・・・。ともあれ、ここで焦点になるのは、連合軍唯一の空母機動群である空母「ミッドウェー」打撃グループの配置と、ソ連側最強のノヴォロシスク打撃グループの配置、そしてオスカー型原潜「ボルシャネヴァ」の配置である。中でもノヴォロシスク打撃グループは軽空母「ノヴォロシスク」、打撃巡洋艦「リガ」(キーロフ級)を含むソ連側最強の海上打撃部隊で、その活躍如何がソ連側にとって勝利の鍵となる。
結局連合軍はCVG-Mを北西太平洋に配置。北西大西洋から北海道を目指す海兵隊輸送船団の護衛に任ずることになった。一方ソ連側は、ノヴォロシスク打撃グループを南千島周辺に配置し、太平洋から日本本土に向かうシーレーンに圧力を加える。また原潜「ボルシャネヴァ」は三陸沖約600海里の海中に配置。ミッドウェー空母打撃群の動きをけん制する一方、巡航ミサイルで日本周辺の航空基地に狙いをつけた。

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セットアップ時の状況

第1Turn(1日目午前)

先に動いたのは連合軍であった。海中に潜む米原潜「ニューヨークシティ」から次々と巡航ミサイルが発射される。その数発がユジノサハリンスク基地(ヘクス0716)の滑走路に命中。航空基地は一時的に機能を失った。同じく南シナ海を航行中の米原潜「サンファン」からも巡航ミサイルが発射され、ベトナム-カムラン湾のソ連側航空基地もまた一時的に機能を失った。
追い打ちをかける連合軍は、グアム島に展開するB52爆撃隊も投入。在比米空軍のF4「ファントム」戦闘機の援護を受けたB52がカムラン湾のソ連側航空基地にさらにもう1撃を加えた。

ソ連側は直ちに対応行動を開始。ナホトカ近郊に潜む移動式発射台からSS-22短距離弾道弾を北海道千歳基地に向けて発射した。弾頭部に強力な毒ガスを仕込んだ凶悪なSS-22は千歳基地周辺に次々と着弾。予期せぬ毒ガス攻撃によりパニックに陥った航空自衛隊千歳基地は、瞬く間に基地機能を失った。
引き続いてソ連側は巡航ミサイル搭載の原潜で千歳、三沢両基地に巡航ミサイル攻撃を実施。それが尽く成功し、千歳、三沢基地はさらなる打撃を受けた。

海上においてもソ連側は反撃を行う。まずノヴォロシスク打撃グループに所属する「ノヴォロシスク」「リガ」「ヴィッセ・アドミラル・ドロズド」(クレスタ1型)の3隻が200海里以上の大遠距離から10発以上の対艦ミサイルを発射した。狙われたのは津軽海峡沖を警備中の海上自衛隊第1護衛隊群所属の護衛艦5隻。ミサイルの1発が護衛艦「さわゆき」に命中。「さわゆき」は瞬く間に轟沈した。

沖縄近海ではソ連原潜「クデルキン」(ヴィクター1型)が対潜行動中の米フリゲート艦4隻を急襲。魚雷攻撃により1隻を撃沈し、さらにもう1隻にも重大な損傷を与えた。

連合軍は在韓米空軍のF4、F15、F16等を使ってウスリースク(ヘクス0226)基地に航空攻撃を仕掛けてきた。しかしソ連側はこれに対して対空砲火で応戦。数機を撃墜し、残りを撃退。見事に攻撃を阻止した。

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第1ターン終了時の状況。今回は巡航ミサイルの成功率が高く、千歳基地に2打撃、三沢基地に1打撃を与えることができた。これは期待以上の戦果であった。


第2Turn(1日目午後)

ウスリースクに対して在韓米空軍のF15、F16、F4の混成編隊が攻撃を仕掛けてきた。MiG-31「フォックスハウンド」の編隊が迎撃したが、F15によって返り撃ちに会う。今まで奮戦していたウスリースク対空部隊も遂に米軍機の突破を許し、ウスリースク基地は1打撃を受けた。
一方、ベトナムのニャンチャン(ヘクス0377)航空基地に対しては米空軍のB52とF4の混成編隊が飛来したが、ベトナム空軍のMiG21が奮戦し、米編隊に大損害を与えてこれを撃退した。

朝鮮半島では北朝鮮空軍が大奮戦。旧式のil-28「ビークル」が米韓両軍の共同迎撃網を突破。米空軍烏山基地(ヘクス0337)に1打撃を与えた。さらにSS-22ミサイルが追い打ちをかけ、トドメはソ連極東空軍のTu-26、Su-24の共同攻撃。烏山基地はF15、F4戦闘機部隊と共に壊滅した。

潜水艦部隊も負けていない。前ターン千歳基地に巡航ミサイルを命中させた原潜「ボルシャネヴァ」が、今度は三沢基地に向けて巡航ミサイルを発射。損害を増加させた。沖縄近海で行動中のヴィクター型原潜「クデルキン」は先ほどのターンに続いて米フリゲート艦2隻を撃沈した。

連合軍は主に水上艦による対潜掃討作戦を実施。ソ連最強のマイク型原潜「アドミラル・シドロフ」が米フリゲート艦の攻撃により中破し、日本海では旧式ディーゼル潜が連合軍対潜部隊の攻撃により撃沈された。

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第2ターン終了時の状況。韓国烏山基地を壊滅させたのは予定外の僥倖であった。また本文中では触れなかったが、北朝鮮の旧式ディーゼル潜水艦が韓国軍のミサイル艇とコルベット艦の小艦隊をステップロスさせていた。


第3Turn(1日目夜半)

初日が終わろうとしている。折角千歳、三沢の2基地に打撃を与えたので、なんとか壊滅に追い込みたい。千歳基地に対してはソ連軍基地航空兵力を結集して爆撃を敢行。千歳基地を壊滅に追い込んだ。

沖縄近海では原潜「クデルキン」がさらに1隻の米フリゲート艦を撃沈。「クデルキン」はたった1隻でノックス級フリゲート艦4隻の艦隊を全滅させたことになる。

オスカー型「ボルシャネヴァ」も対艦ミサイルでミッドウェー空母打撃群を攻撃。ペリー級フリゲートの1隻を撃沈した。

連合軍は北朝鮮及びウラジオストック周辺に空爆を仕掛けてきた。北朝鮮上空では、在韓米空軍のF15、F16と韓国空軍のF16、F4の戦爆連合を北朝鮮空軍のMiG21、MiG23が迎え撃つ。性能では劣る北鮮機であったが、在韓米軍のF15半数を叩き落とす活躍を見せ、見事に連合軍機を撃退した。

グアム島からはるばる飛来してきたB52が航空自衛隊のF15に援護されてウスリースク上空に飛来してきた。それをソ連空軍MiG25が迎え撃つ。MiG25は性能で勝るF15相手に奮戦。これを見事に撃退した。

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第3ターン終了時の状況。千歳、烏山壊滅、三沢基地使用不能は大収穫。マイク型新鋭原潜損傷は痛かったが、フリゲート艦にダメージを与えたのは大きい。ミッドウェー空母打撃群の対潜防御を裸にしたいが、さてさてどうしたものか。

第4Turn(2日目午前)

開戦2日目。このターンは政治イベントの発生、増援の登場等がある。政治イベントはなし。増援はダイス目振るわずウラジオストックに大型対潜艦4隻が登場してきたのみだった。
「増援がこない。党本部は何を考えているんだ・・・」

ミッドウェー空母打撃群のフリゲート艦3隻が空母から離れた。防空圏の外にいる。絶好のチャンス。カムチャッカ半島や沿海州の基地からTu-26、Tu-16の編隊が対艦ミサイルを抱えて発進。遠く敵艦隊を求めて洋上を飛ぶ。
ソ連長距離爆撃機の攻撃は奏功し、ミサイル攻撃によりペリー級フリゲート艦3隻を撃沈した。

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Tu-26のミサイル攻撃によって撃沈された米海軍フリゲート艦「サミュエル・B・ロバーツ」(FFG-58)。ペリー級に属する本艦は、対空、対潜能力に優れ、優秀な汎用護衛艦であった。ペリー級フリゲート艦は、赤軍潜水艦部隊にとっては非常に嫌な相手であり、如何にして排除するかはソ連軍にとって重要な課題であった。

米本土から沖縄嘉手納基地に飛来してきたF111の編隊が北朝鮮攻撃に加わった。在韓米空軍、在日米空軍、航空自衛隊、そして韓国空軍も加わって圧倒的な連合軍航空部隊が北朝鮮に殺到する。北朝鮮空軍の奮戦むなしく北朝鮮各基地は次々と被弾。その能力を失っていった。

カムラン湾でも米旧型原潜「デース」(SSN-607)が大暴れ。ソ連駆逐艦2隻が撃沈破された。

続きは・・・

とまあここで初日は時間切れ。続きはまた明日。




Blue Water Navy  81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 The Third World War, Designer Signature Edition Next War Poland
アメリカの航空母艦資料写真集 現代の潜水艦-世界の艦船 2019年5月増刊 海上自衛隊護衛艦史ー2023年12月号増刊 ソ連/ロシア原潜建造史

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前回までの流れ-->こちら

Asian Fleet(アジアンフリート、以下アジフリ)は、2007年に国際通信社から発行された現在海戦ゲームです。今回、そのアジフリをプレイする機会を得ました。参加者は計3名。プレイしたシナリオは、シナリオ5「Far East War」。台湾統一に向けて軍事行動を起こした大陸中国に対し、日米台の3ヶ国が立ち向かうという設定です。私は大陸中国を担当しました。

第4Turn(2日目午前)

2日目の戦略航空作戦。中国軍の弾道弾攻撃は台湾本土2ヶ所の航空基地に損害を与えた。

米軍機による中国本土攻撃が次第に本格化してきた。このTurnより戦列に加わったF-117「ナイトホーク」が嘉手納基地より、B-2「スピリット」はグアム島よりそれぞれ中国本土攻撃を実施。ヘクス2138の中国軍航空基地に2打撃を与えた。また台湾の対岸に位置する福州上空では中国空軍と台湾空軍の大規模な空中戦が発生し、台湾空軍のMirage2000がステップロスしたものの、中国空軍は新鋭のJ-10戦闘機を失い、虎の子Su-30MKK2がステップロスしてしまう。

台湾、南西諸島方面における西側連合軍の対潜攻撃も活発化し、九州南方海上では原潜1隻を含む3隻の中国潜水艦が消息を絶ち、台湾近海では最有力なキロ型潜水艦SS369が西側対潜機の攻撃により撃沈された。対する中国潜水艦は、日本の護衛艦「くらま」を魚雷攻撃により撃沈した。「くらま」は海上自衛隊が戦闘行為によって失われた最初の護衛艦となった。(確か「沈黙の艦隊」でも最初に沈んだのは「くらま」だったような・・・)

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第4Turn終了時


第5Turn(2日目午後)

なおも米軍機による中国本土に対する猛攻が続く。B-2、F-117に加えて、このTurnは被ステルス機であるB-1「ランサー」もF-15C「イーグル」の護衛の元に中国本土攻撃に加わった。ヘクス2138の中国航空基地が壊滅。在地のJ-11戦闘機(Su-27の中国バージョン)と旧式の強撃5型攻撃機2ユニットが失われた。さらに巡航ミサイル攻撃も加わりヘクス2045の航空基地も壊滅した。

中国軍は航空攻撃と水上艦艇による艦砲射撃で新竹の台湾航空基地を壊滅に追い込んだ他、潜水艦が台湾海軍のフリゲート艦2隻を対艦ミサイルにより撃沈、他の潜水艦が海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」を大破せしめた。

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第5Turn終了時


第6Turn(2日目夜間)

時間的にこのTurnが最終Turnとなった。最後なので派手に中国海軍が台湾艦隊に対して近接戦闘を仕掛けてみた。台湾軍のフリゲート艦4隻が大破し、哨戒艇1ユニットが壊滅した。

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中国海軍蘭州級駆逐艦

結果

中国軍の損害

水上艦:駆逐艦3隻沈没
潜水艦:潜水艦7隻+3個小艦隊沈没
航空機:11ユニット(Su-30MKK2、J10、J11x2、JH7、旧式機6)

日本自衛隊の損害

水上艦:駆逐艦1隻沈没(「くらま」)
航空機:4ユニット(F15Jx2、F4EJ、P3C)

米軍の損害

航空機:4ユニット(B52、F15E、F16Cx2)

台湾軍の損害

水上艦:フリゲート艦17隻沈没、哨戒艇5ユニット沈没
航空機:4ユニット(Mirage2000x2、F5、RF16)

VP的には中国軍の圧勝。西側連合軍は下地島と沖縄で大量の航空戦力を失ったのが痛かった。

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両軍の損害

感想

アジフリの本格的なシナリオに挑戦するのは初めてです。今回は直前になってプレイゲームがアジフリに決定したため、AWACSやイージス艦ルールといったアジフリ特有のルールがやや不慣れだった感は否めません。

余談ですが、AWACSルールについては、最新のアップデートキットである「オレンジのなる頃に」では、AWACSの効果がやや緩和されているので、こちらの方のルールを採用する方が良いかもしれません。

プレイそのものは面白かったです。フリートシリーズが元々完成度の高い作品であり、アジフリはフリートシリーズの良い点を引き継ぎながら、現在戦に上手く適合させた作品であるといえましょう。ステルス機による攻撃や巡航ミサイルの大量発射、弾道弾による攻撃等は、「それっぽさ」を感じます。中国側も単なる「人海戦術」だけではなく、Su30やJ-10、J-11といった新鋭機、新型潜水艦等も登場してくるので、それなりに楽しめました。

難点を挙げれば中国軍の航空機ユニットがやや多すぎることですね。これは「実際にそうだから」ということであれば仕方がないのですが、プレイする際に煩雑さを感じることは確かです。特に複数基地から攻撃隊を発進させた場合等、どの基地に戻って良いのかわからなくなることが多かったです。
あと中国、台湾水上艦艇の多さも辛かったですね。当初補給ルールありでプレイしたかったのですが、艦艇数が余りに多く(かつユニット名も不慣れ)、記帳作業の手間が許容負荷を超えそうだったので断念しました。

アジフリは、同人ゲームとは思えない程プレイバリューの高い作品です。オリジナルのフリートシリーズと比べると、シナリオの完成度等でやや粗削りな感は否めませんが、その点は今後の発展に期待したい所です。
今回プレイしたシナリオ5はアジフリの中でも規模の大きなシナリオですが、次のシナリオ6は中国と韓国が連携し、日米と戦うというアジフリ最大のシナリオです。韓国のイージス艦やF15K、中国海軍の空母等も登場してくるので、中韓側プレイヤーも楽しめそうな内容です(相変わらず中国軍の人海戦術的ユニットの多さにはやや閉口しますが・・・・)。こちらも機会があればプレイしてみたいです。

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中国海軍Su30MKK2マルチロールファイター

Photo by sinodefence(http://www.sinodefence.com/)


Game Journal 81-米中激突:現代海戦台湾海峡編 Blue Water Navy
提督が解説する海上自衛隊艦隊と軍艦のすべて 2024年 09 月号 [雑誌]: 軍事研究 別冊 海上自衛隊「空母」 いずも&かがマニアックス 海上自衛隊 護衛艦メカニズム図鑑 イカロスMOOK アメリカの航空母艦資料写真集

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