以前に紹介したが、盆栽ゲームズの「Red Sun Blue Cross」は、日露戦争の海上戦闘を戦略レベルで扱ったシミュレーションゲームだ。A3マップで日本周辺の海域が描かれ、エリア方式で6つのエリアが描かれている。1ユニットは1隻の艦船(主要な艦がユニット化されている)、1Turnは数ヶ月で、日露戦争の全期間を再現する。
ゲームの雰囲気は、War at Sea(又はVictory at Sea)に似ている。強力な日本軍は陸軍の護衛や海域の支配等、守るべきものが多い。もちろん「全てを守ろうとするものは全てを失う」ので、そこはメリハリをつける必要がある。対するロシア軍は日本軍の弱点を突けば良いので比較的やりやすい。ただし、戦闘力自体は日本軍の方が強力なので、まともに撃ち合えば不利である。
Great War at Sea(GWaS)シリーズは、第1次世界大戦前後における海上戦闘を作戦レベルで再現するシミュレーションゲームシリーズだ。ユニットスケールは原則として1隻1ユニット、ただし駆逐艦以下の小型艦は複数艦で1ユニットを構成する。マップは作戦マップと戦術マップに分かれ、作戦マップは段差型スクエア(TAHGCの"Bismark"と同じ)で、1スクエアは実際の36海里に相当する。戦術マップはヘクス方式で1Hex=8000yd。1Turnは実際の4時間に相当する。
"1904-1905"(以下、本作)は、GWaSシリーズの1作品で、テーマは日露戦争。同戦争における日本とロシア両海軍の対決を8本の戦闘シナリオ、11本の作戦シナリオ、2本のキャンペーンシナリオで再現する。今回はその中から作戦シナリオの1本であるOperationnarl Scenario#9 "Breakout and Pursuit"をプレイした。これは1904年8月10日の黄海海戦を作戦レベルで再現するシナリオである。私は日本軍を担当する。