もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ: 映画

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遅まきながら、ようやく見ました。
面白かったです。
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ゴジラの設定を終戦直後としたことで、重巡高雄や駆逐艦群、海防艦、零戦52型とかフレッチャー級(かな?)とか、兵器マニアにとっては感涙もの。まあ、絶対に「そちら」を狙った作品であることは間違いないでしょうけど・・・。
陸戦兵器については、四式戦車も出てきましたけど、ちょっと仮想戦記的になりすぎ?。せめて三式ぐらいにしておいて欲しかったかな。どうせゴジラ相手に役に立たないんだから。

あと「震電って駄作機だぜ」、なんて、野暮なツッコミはかな。

個人的には木造掃海艇が良かったです。

お話の方は、まあエンタメですので・・・。浜辺美波ちゃんがゴジラに振り回されるのは、パニック映画のお決まりパターンかな?。それにしてもゴジラはどうして電車を振り回して喜んでるのかな?。ひょっとして電車はゴジラの玩具?

個人的には「トップガン・マーベリック」の方が面白かったけど、「ククルスドアンの島」や「シン・ウルトラマン」よりはこちらの方が良かったかな。

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230708_宇宙戦艦ヤマト2205前編

宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち-前編

もともとは1979年に地上波テレビ放映された「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」(以下、旧作)を「宇宙戦艦2199/2202」の世界観に合わせてリメイクした作品である。宇宙を放浪していたデスラーの目の前でガミラス星が崩壊し、イスカンダルが暴走する。それをデスラーが救援に向かうというストーリーは旧作と同じ。そこへ「宇宙戦艦ヤマト」が救援に向かうというプロットもほぼ同じである。
新作の魅力としては、「ヤマト」の僚艦として戦闘空母「ヒュウガ」と補給母艦「アスカ」が登場。これまで単艦任務であった「ヤマト」が艦隊行動することになる。これまでの作品でも「ヤマト」が艦隊行動する場面はあったが、今回は真田志郎と森雪という準主役級のキャラが両艦の艦長を務めているので、これまでのモブキャラとは一味違った活躍が期待できそう。
前編ではまだ「ヤマト」自身が活躍する場面は少なかったが、後編での活躍が期待できそうである。




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トップガン・マーベリック

言わずと知れた「トップガン」の続編です。前作は1986年なので、40年近く前になります。
当時の主力戦闘機はF-14トムキャット。現在はF-18E/Fスーパーホーネット。一部の飛行隊で使用しているF-35Cライトニング2も登場しますが、主役はあくまでもスパホです。
ネタバレしない程度に書きますが、少なくともエンタメ作品としては優れています。誰が見ても楽しめる映画で、我々ミリオタ的な視点から見て面白いことはもちろん、ミリオタでなくても楽しめることは間違いないです。新しく登場するトップガンのメンバー達も魅力的です。
私が好きなシーンは序盤の訓練シーン。前作でも主人公達がヴェテランのトップガン・インストラクター達と戦うシーンが目玉のひとつになっていますが、今回の新作でもインストラクターとなったマーベリックと新人たちの訓練シーンは本作の見どころの1つになっています。
まだ見ていない人には、是非見て頂きたい作品です。

お奨め度★★★★

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RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ

富山に旅行した時、富山地方鉄道に乗る機会があり、久しぶりにこの映画が見たくなった。
この映画の魅力は何といっても富山地方鉄道の車両たちとその沿線風景。「アルプスエキスプレス」でお馴染みの16010形(元西武レッドアロー)、10030形(元京阪特急)、14760形電車等が富山平野の美しい自然を背景に走る姿はそれだけで一見の価値がある。そのあたりはスタッフも意識していて、クライマックスシーンで主人公が宇奈月発電鉄富山行列車を運転する時には、沿線風景と鉄道車両の景観を「これでもか」という感じで見せてくれる。

ちなみにレイルウェイズシリーズは全部で3作出版されているが、個人的には第1作目が一番好きだ。


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二百三高地

東映

1980年に公開された日本製の戦争映画である。この時期の東映戦争映画は、1981年の「連合艦隊」、1982年の「大日本帝国」といった作品があり、現在見直しても楽しめる作品群となっている。
この「二百三高地」はタイトル通り日露戦争最大の激戦地となった旅順攻略戦を大河ドラマ風に描いた作品である。作品のスタートは満州のハルピンでロシア軍の2人の日本人が処刑される所からスタートする。横川省三と沖禎介。実在するこの2人の処刑が日本のロシアに対する抵抗の象徴として描かれ、その後にタイトルバックとなり、当時の東アジアの情勢説明となる。
この作品は、最前線で戦う兵士達と作戦指揮をとる高級司令部の2つの視点から旅順攻略戦が描かれている。最前線については、金沢第9師団の歩兵部隊に所属する本作の主人公小賀武志(あおい輝彦)と彼の部下たちの姿を通じて描かれている。当初は平和を愛し、ロシアに愛着の念を抱いていた小賀が、苛烈な戦闘経験を通じて次第に変貌していき、最後はロシア兵を激しく憎むように変化していくさまが本作の見どころの1つだ。また小賀達以外にも旅順攻略を戦う日本兵たちの悲惨な有様がこれでもかこれでもかと描かれ、特に前半のクライマックスであるカポニエールでの戦いは、トラウマになりそうな悲惨な景観である。
もう1つの見どころは旅順攻略を巡る作戦指揮の部分である。本作が公開されていた1980年代は、いわゆる「司馬史観」が幅を効かせており、本作で描かれている旅順攻略戦も概ね司馬遼太郎の名作小説「坂の上の雲」での史観に準拠している。つまり第3軍の司令部は頑迷固陋で徒に自軍の損害を増やす。苦戦する第3軍を救ったのは児玉源太郎の巧みな作戦指揮にあったとする説である。因みに児玉源太郎を演じるのは丹波哲郎。乃木希典は仲代達也が演じた。
BGMはさだまさし。「海はぁ、死にますか・・・」。当時もヒットした曲だが、今見ても映像と見事にマッチしていて心地よい、劇中では2度ほど流れるのだが、いずれの場面でも映像と音楽の融合が見事である。
今から40年以上も前の古い作品だが、現在の目から見ても十分の見ごたえのある作品である。歴史的な視点で言えば、現在の目から見ればやや古い見解(いわゆる「司馬史観」)も見受けられるが、その点を差し引いても見どころの多い作品である。

お奨め度★★★★

日露戦争の勝敗の分かれ目となった“二百三高地”をめぐる攻防戦を描いた作品。総製作費15億円の巨費を投じ、準備から撮影完了まで3年の歳月をかけて製作された。


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