もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > SF

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銀河英雄伝説-外伝5

田中芳樹 創元SF文庫

銀河英雄伝説-外伝5
『銀河英雄伝説 外伝5』は、銀河帝国と自由惑星同盟の若き時代を描いた作品であり、歴史の転換点として語られる「ダゴン星域会戦」がとりわけ印象的であった。
この戦いは、自由惑星同盟が帝国に対して初めて大規模な軍事的勝利を収めた記録として位置づけられている。物語では、その勝利がいかにして達成されたか、同盟軍の若き指揮官たちの奮闘と、帝国側の慢心や組織の硬直ぶりが対照的に描かれており、後の銀河規模の戦乱を予感させる導入として非常に力強い。ラインハルトやキルヒアイスはこの時点では登場しないが、だからこそ作品世界の広がりと深みを感じさせる。
一方で、その後のエピソード群はラインハルトとキルヒアイスの若き日の出世譚が中心となる。貴族社会の中で理不尽な扱いを受けながらも、彼らが才覚と信念でのし上がっていく様子は、見ていてそれなりに面白い。しかし、予想の範囲内の展開が多く、読後に強く印象に残るような劇的な出来事は少ない。全体として「優等生の成長記録」といった感が強く、登場人物の感情や葛藤も比較的あっさりと処理されていた印象がある。
総じて言えば、「ダゴン星域会戦」で提示された歴史的重みとスケール感に比べると、その後の話はやや小粒に感じられる。ただし、ラインハルトという稀代の天才が、いかにして帝国の頂点に向かう道を歩み始めたのか、そのプロローグとして読む価値は十分にあるだろう。

お奨め度★★★

銀河英雄伝説-外伝5 銀河英雄伝説1 銀河英雄伝説公式設定集 銀河英雄伝説コンプリートガイド
海空戦南太平洋1942 ソロモン夜襲戦 欧州海域戦 FOX TWO!!

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遅まきながら、ようやく見ました。
面白かったです。
写真01

ゴジラの設定を終戦直後としたことで、重巡高雄や駆逐艦群、海防艦、零戦52型とかフレッチャー級(かな?)とか、兵器マニアにとっては感涙もの。まあ、絶対に「そちら」を狙った作品であることは間違いないでしょうけど・・・。
陸戦兵器については、四式戦車も出てきましたけど、ちょっと仮想戦記的になりすぎ?。せめて三式ぐらいにしておいて欲しかったかな。どうせゴジラ相手に役に立たないんだから。

あと「震電って駄作機だぜ」、なんて、野暮なツッコミはかな。

個人的には木造掃海艇が良かったです。

お話の方は、まあエンタメですので・・・。浜辺美波ちゃんがゴジラに振り回されるのは、パニック映画のお決まりパターンかな?。それにしてもゴジラはどうして電車を振り回して喜んでるのかな?。ひょっとして電車はゴジラの玩具?

個人的には「トップガン・マーベリック」の方が面白かったけど、「ククルスドアンの島」や「シン・ウルトラマン」よりはこちらの方が良かったかな。
写真02



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240103_ダグラム

Get Truth 太陽の牙ダグラム3

大田垣康男 小学館

大田垣康男氏による「ダグラム」漫画の第3弾。基本的には原作のキャラを登場させつつ、その描き方や扱いに作者独自の拘りを感じる作品である。本作で一番印象に残ったのは、原作で「最悪の人物」として描かれているヘルムート・J・ラコック。1巻2巻ではやや影が薄い存在だったが、本作ではかなり突っ込んだ描かれた方をしている。原作とは異なったラコック像を楽しめる。
戦闘場面については、本作では解放軍による最初の本格的な反攻作戦が描かれている。複数のコンバットアーマーによる連携戦闘と本作ならではのオプション機。主人公を追うあの2人の活躍も見物だ。

お奨め度★★★

太陽の牙ダグラム メモリアルブック
Get truth 太陽の牙ダグラム(1) (ビッグコミックススペシャル)
Get truth 太陽の牙ダグラム(2) (ビッグコミックススペシャル)
Get truth 太陽の牙ダグラム(3) (ビッグコミックススペシャル)

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230924_日本アニメの革新

日本アニメの革新

氷川竜介 角川新書

アニメと言えば、今から50年ほど前までは「子供が見るもの」「小学校高学年になって卒業するもの」というのが世間の認識であった。しかし「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦士ガンダム」の大ヒットによってアニメは「子供でも大人でも見るもの」というのが世間の認識となり、ジブリアニメやエヴァンゲリオン、新海誠作品によって日本製アニメ作品は世界でも認められるようになってきた。本書はそのような日本製アニメ作品の系譜をいくつかの作品を軸として論じるものである。
本書が取り上げている作品は、鉄腕アトム、宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム、風の谷のナウシカ、AKIRA、攻殻機動隊、新世紀エヴァンゲリオン、君の名は、などである。他にもいくつかの作品が登場するがここでは省略しよう。ちなみに私(評者)はこれらの作品のすべてを通暁している訳ではないので念のため(さすがにアトムは知らんわ)。
筆者はこれらの作品を取り上げ、これらの作品がなぜアニメ史上で革新的であったのか、これらの作品がそれ以前の作品群と何が異なっているのか、そしてこれらの作品以降アニメはどのように変化したかについて、実例を挙げて論じている。アニメの技術的な面などは余程のアニメーションマニアか、その業界人しか理解できないであろう部分もあったが、それ以外のストーリーやマーケット手法、世間の捉え方なの解説は概ね首肯できた。
日本のアニメ史に興味がある向きには、一読して損はないと思う。


3
230813_シン仮面ライダー

シン・仮面ライダー

Amazon Primeで見ました。私的には面白かったですよ。
アクションシーンや効果音、仮面ライダーのポーズなどに往時の雰囲気が旨く再現されていて、オールドファンにとっては懐かしかったです。「ダブルライダー」という言葉が出てきたのは思わずにやり。
オリジナルの仮面ライダーでは、当時仮面ライダー役であった藤岡弘が負傷のため急きょ2号ライダー登場となり、藤岡弘復帰後はデザインを一新してスマートさが増した仮面ライダー1号となって帰ってきた経緯がありました。本作では、そのあたりのスーツの変化をうまく再現し、一番最初の1号ライダーのやや野暮ったいイメージから、2号ライダー、そしてスマートになった1号ライダーが表現されていました。
ショッカーの怪人達も魅力的な俳優が演じており見どころ満載。西野七瀬が演じた怪人は、個人的には大絶賛です。
最後に仮面ライダーとともに戦う生身の人間。おやっさんとかあの人が、おっと、ここから先はネタバレになるかな。個人的には山本リンダ達が演じていたライダーギャルズがどこかで出てきてほしかったな

お奨め度★★★



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