もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ: 戦史

MrP紹介

アメリカ合衆国大統領として、あなたは4年間の任期を生き抜けるか?

本動画では、GMT Gamesのソロ専用重量級ゲーム
「Mr. President: The American Presidency, 2001–2020(第2版)」を紹介します。

本作が描くのは「選挙」ではなく、大統領就任後の統治そのもの。
国内政治、外交、軍事、経済、世論、メディア――
現代アメリカ大統領が直面する、複雑で過酷な現実がプレイヤーに突きつけられます。

2001年から2020年という激動の20年間。
9.11同時多発テロ、対テロ戦争、中国・ロシアの台頭、2008年金融危機、国内分断、SNS時代の情報戦……。
これらはすべて、Crisis Cardと地域別ルールとしてゲームに組み込まれています。

四半期ごとに発生する国内外の危機、議会交渉・法案成立・外交・軍事行動・テロ対策を同時並行で処理しながら、限られた資源で優先順位を誤らずに判断し続けなければなりません。

第2版では、ルールの明確化やバランス調整に加え、戦闘処理の改善、同盟国行動の強化、連鎖イベントの導入など、「単なる再版」に留まらない大幅な改訂が施されています。
特に任期後半の難易度上昇は、政権運営の疲弊と圧力をよりリアルに再現しています。

ソロウォーゲーム好き、現代史・国際政治に興味がある方、そして「勝利」よりも「統治の重さ」を味わいたい方へ。この動画が、そんな一本との出会いになれば幸いです。




Game Journal 88-激闘ロンメル・マッカーサー
帝国の参謀 中国4.0 正しい核戦略とは何か 「核の忘却」の終わり: 核兵器復権の時代

251222_九州侵攻作戦

今回は、Bonsai Gamesのフォリオ作品『九州侵攻:オリンピック作戦1945』を、
ゲームの概要 → コンポーネント紹介 → 実際のプレイレポート の順にまとめて紹介します。

1945年11月に予定されていた米軍の九州上陸作戦「オリンピック作戦」。
原爆投下とソ連参戦により実行されなかったこの作戦を、
「もし原爆開発が遅れていたら?」という前提でシミュレーションする仮想戦ウォーゲームです。

・連隊/旅団規模のユニット
・HQ支援、補給、航空作戦、攻勢マーカー
・日本軍の特攻・遊撃隊・義勇隊

など、作戦級の要素がしっかり詰まった密度の高い作品になっています。

【紹介内容】
■ 1. ゲームの概要
・テーマ:九州南部への米軍上陸作戦
・期間:上陸前〜約2ヶ月(GT0〜12)
・米軍は突破と補給維持、日本軍は時間稼ぎと損害増大が鍵
・可変勝利条件によるリプレイ性の高さ

■ 2. コンポーネント紹介
・A2マップ
・15mm角カウンター198個
・プレイヤーエイド2枚
・ルールブック
視認性が高く、扱いやすい構成です。

■ 3. プレイレポート
実際のプレイを通して、
・上陸戦のダイナミズム
・日本軍の地形を活かした防御
・米軍の航空支援と攻勢マーカーの使いどころ
・補給線の攻防
など、ゲームの魅力と緊張感をお伝えします。

【こんな人におすすめ】
・作戦級ウォーゲームが好き
・手軽に遊べるウォーゲームを探している
・歴史的背景とゲームメカニクスの結びつきに興味がある
・仮想戦好き

【チャプター】(必要に応じて追加してください)
00:00 オープニング
00:00 ゲーム概要
03:10 コンポーネント紹介
04:30 プレイレポート




Game Journal 95-日本の一番長い8月
幻の本土決戦 1945 太平洋戦記シリーズ 本土決戦: 陸海軍、徹底抗戦への準備と“日本敗戦”の真実 大日本帝国 最後の決戦1945 太平洋戦記シリーズ 幻の本土上陸作戦

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歴史群像2026年2月号

学研

2025年2月号:特集-日米戦艦徹底比較
特集は「日米戦艦徹底比較」。大塚好古氏らしい冷静な筆致で日米戦艦の能力を比較している。日本戦艦のいわゆる「高い命中率の真相」や「米戦艦の劣悪な散布界」についても興味深い見解が示されていて興味深い。終盤に示されている「日米戦艦もし戦わば」の考察も概ね妥当で、筆者の見解には賛同できるものであった。
もう一つ面白かったのはマーケットガーデン作戦の記事。渋滞のマーケットガーデン作戦像を再確認しつつ、同作戦の実像に迫るというもの。連合軍側の戦略全体からみた同作戦の位置づけ、ドイツ軍から見た視点、さらにフロスト大隊壊滅後の英第1空挺師団の語られなかった奮戦など、興味深い内容が満載。「これ、本当の話なの?」と疑うほど面白い話であった。
今回は「あたり」である。

お奨め度★★★★

2025年2月号:特集-日米戦艦徹底比較 2025年12月号:特集-鋼鉄の進化論 2025年10月号:特集-日本空母の戦い方 2025年6月号:特集-扶桑型伊勢型戦艦
ソロモン夜襲戦 欧州海域戦 決戦連合艦隊・改

写真00


「Tank Battles(戦車戦)」(以下、本作)は、1982年にHobby Japanから発売された日本製の戦術級SLGだ。WW2末期の東部戦線を舞台にし、主に戦車対戦車の戦いを描いている。プレイヤーはソ連軍またはドイツ軍の指揮官となり、1944〜1945年の激戦地で繰り広げられた装甲部隊同士の戦闘を再現する。

本作は、1ユニットが戦車1両や歩兵1分隊を表し、1ヘックスが約70メートル、1ターンが3分間というスケールで構成されている。登場する兵器は、ティーガーⅠ・Ⅱ、パンター、Ⅳ号戦車、T-34、IS-2など、当時の主力戦車が網羅されており、性能差や戦術的運用が勝敗を左右する。また戦車以外に対戦車砲や歩兵も登場し、さらにシナリオによっては盤外砲兵も登場する。

本作には12本のシナリオが用意されているが、そのから今回はシナリオ6「505重戦車大隊」をプレイしてみることにした。Tiger1とTiger2というドイツ自慢の重戦車を装備した505重戦車大隊と、T-34/85中戦車とIS-2重戦車計40両のソ連軍戦車部隊との交戦を扱ったシナリオだ。ドイツ軍は丘の上に陣取って守りを固め、それをソ連軍が攻め込むタイプのシナリオである。今回はソロプレイとした。

前回までの展開は --> こちら

14Turn

弾幕射撃の煙が晴れた時、主導権を取ったのはソ連軍だった。ようやくドイツ軍陣地を射程距離内に捉えたIS-2重戦車が、猛烈な砲火を浴びせかける。IS-2の巨大な122mm砲弾が次々とドイツ軍陣地に着弾し、防御力がやや劣るTiger1重戦車4両が瞬く間に撃破された。

この機会にT-34部隊も再び前進を開始したが、こちらはやや無謀だった。近距離からTiger1の射撃を受けてT-34が2両撃破されてしまう。しかしT-34も至近距離からの射撃でTiger1両を仕留め、ようやく一矢を報いた。

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15Turn

さらにT-34/85がTiger1を1両撃破した。これでドイツ軍戦車の損害は6両となった。一方のソ連軍はT-34/85を28両失っていたが、IS-2の損害は今の所ゼロである。IS-2は一部を援護に残しつつ、主力はドイツ軍の籠る丘に向けて突進していく。

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16Turn

残りTurn数が少なくなってきた。ソ連軍の重戦車隊が突撃を開始する。Tiger2の射撃を受けてIS-2の1両が撃破された。そしてT-34/85もまた1両炎上。しかしIS-2の移動射撃を受けてTiger1も1両が炎上する。

写真11


17Turn

さらにIS-2 1両がTiger2の射撃で撃破された。しかし残ったIS-2は丘の麓に近づいてくる。

写真12


18Turn

ドイツ軍はTiger2の半数を側面防衛のため丘の北側に派遣した。近距離から移動射撃を行ったが、その射撃は悉く外れ。ヤバイぞ、Tiger

写真13


19Turn

このTurn、珍しくソ連軍が主導権を握った。ドイツ軍にとっては最悪の展開である。至近距離での撃ち合いによってTiger2が3両まとめて撃破されてしまう。Tiger1も最後の1両が撃破され、遂にドイツ軍の残りはTiger2が1両のみになってしまった。

ちなみにソ連軍の生き残りは、IS-2が6両、T-34/85が1両である。

写真14


20Turn

最終Turnである。ソ連軍は最後に残ったTiger2に向けて残った全車両が突撃する。1両のIS-2が撃破されたが、残ったソ連戦車の集中射撃を受けて最後のTiger2も撃破されてしまった。丘の上のドイツ軍が全滅したのでソ連軍の勝利。戦車損失は、ドイツ軍が14両、ソ連軍は34両であった。

写真15


感想

正直なところ、最終Turnまでソ連側が勝てるとは思えなかった。
「なんやねん、このバランスの悪いシナリオは」
「結局、戦術級ゲームなんて、シナリオの出来が悪ければあかんわ」
とプレイ中何度思ったことか・・・。
実際、第13Turn、つまり前半2/3が終わった時点でドイツ軍の損害はゼロ。それに対してソ連軍は25両の戦車を失っていて、残りは14両と15両。これで最早ソ連側の勝利はないと思っていたのだが・・・・。

結果を左右したのは、IS-2とTiger1の性能差だと思う。IS-2はTiger1の正面装甲を距離20Hexから貫通可能なのに対し、Tiger1の主砲でIS-2の正面装甲を貫通するためには距離4Hexまで近づかなければならない。つまりIS-2は正面からの撃ちあいでIiger1を確実にアウトレンジしているのだ。だからドイツ側としてはIS-2との対決前に部隊を再配置して守りを固めるべきだった。

ゲームとしては意外と面白い。ただ戦車対戦車の戦いはやや淡泊に感じる。撃破できる・できないは距離によって一意に決まるので、抜けない距離では絶対撃たないし、逆に抜ける距離で当てれば確実に撃破できる。撃破できるできないで盛り上がるのが戦車戦ゲームの醍醐味ともいえるので、その点本作はやや物足りなく感じる。
とはいえ、これだけシンプルなシステムだから両軍合わせて100両近い戦車が登場するシナリオもプレイ可能なのであり、プレイアビリティの高さは評価したい。

シナリオのバランスは不明で、一部にはバランスの悪いシナリオもあるようだ。今回プレイしたシナリオ6は、バランス的にはドイツ軍が有利だと思う(今回のプレイでソ連側が勝利できたのは、ドイツ側のダイス目の悪さもあったようだ)。他のシナリオもプレイしてバランスを確かめてみたい。

いずれにしても本作は古いゲームにも拘らず、現時点でもプレイする価値のある作品だと思えた。

TigerTank




Tanks+ Tanks+α American Tank Ace Panzer
38式軽駆逐戦車ヘッツァー1944-1945 パンツァーフォー ドイツ重戦車 戦場写真集 ソ連・ロシア軍 装甲戦闘車両クロニクル

写真00

「Tank Battles(戦車戦)」(以下、本作)は、1982年にHobby Japanから発売された日本製の戦術級SLGだ。WW2末期の東部戦線を舞台にし、主に戦車対戦車の戦いを描いている。プレイヤーはソ連軍またはドイツ軍の指揮官となり、1944〜1945年の激戦地で繰り広げられた装甲部隊同士の戦闘を再現する。

本作は、1ユニットが戦車1両や歩兵1分隊を表し、1ヘックスが約70メートル、1ターンが3分間というスケールで構成されている。登場する兵器は、ティーガーⅠ・Ⅱ、パンター、Ⅳ号戦車、T-34、IS-2など、当時の主力戦車が網羅されており、性能差や戦術的運用が勝敗を左右する。また戦車以外に対戦車砲や歩兵も登場し、さらにシナリオによっては盤外砲兵も登場する。
一般的にドイツ軍は兵器の性能と戦術能力で優れ、ソ連軍は物量に優れている。このように本作では、陣営ごとの特色が明確に表現されている。

基本システムは、主導権判定、射撃、移動の繰り返し。主導権を得た側は敵よりも先に射撃でき、敵よりも後に移動できる。主導権は両軍がダイス(1D6)を振り、大きい目を出した側が主導権を得る(同値なら降り直し)。シナリオによっては主導権ダイスに修正が加えられ、多くの場合はドイツ軍が主導権を取りやすい仕組みになっている。

射撃は1D6で命中値以下の出目を出せば命中。貫通力は距離によって一律決まっていて、貫通できれば撃破、貫通できなければ効果なしとなる。貫通力判定にダイスは使わないので、距離によって撃破可能か否かが一律に決まってくる。そのため戦車戦自体がかなり大雑把なものになる。

本作には12本のシナリオが用意されている。いずれも1844~45年の東部戦線を扱っている。その中で、今回選んだのはシナリオ6「505重戦車大隊」。Tiger1とTiger2というドイツ自慢の重戦車を装備した505重戦車大隊と、T-34/85中戦車とIS-2重戦車計40両のソ連軍戦車部隊との交戦を扱ったシナリオだ。ドイツ軍は丘の上に陣取って守りを固め、それをソ連軍が攻め込むタイプのシナリオである。今回はソロプレイとした。

SetUp

まずドイツ軍が初期配置する。勝利条件の丘の周辺にすべての戦車を初期配置した。丘に陣取るドイツ戦車には陣地マーカーが置かれる。これにより敵戦車の射撃や砲兵射撃に対して有利な防御力を発揮できる。話が前後するが、このシナリオではソ連軍の盤外砲兵が登場し、条件に合致すれば最大2回の間接射撃を実施できる。

ソ連軍は2グループに分かれて盤内に侵入してくる。第1陣はT-34/85中戦車が計20両、第2陣はT-34/85が10両とIS-2「スターリン」重戦車10両だ。第1陣は第1Turnにマップ東端より盤内に侵入し、第2陣は第4Turnに登場する。第1陣は速やかに丘の上を占領するように命令を受けている。ドイツ軍の重戦車部隊が待ち伏せている丘に突撃しても犠牲を増やすだけだというのは一目瞭然だが、シナリオルールで指定されているから仕方がない。

1-2Turn

ソ連軍の第1陣であるT-34/85 20両が盤内に進入してくる。 ドイツ軍は、4両のTiger2で大遠距離射撃を実施。T-34/85を1両撃破した。

写真01


3Turn

なおも近づいてくるソ連軍をドイツ軍は撃ちまくってさらに2両のT-34/85を撃破した。これでソ連軍の損害は3両となった。

写真02


4Turn

ソ連軍の第2陣が盤端から進入してきた。第1陣のT-34/85部隊はさらに3両を失うも、ようやくドイツ軍戦車を有効射程距離内に捉えつつあった。

写真03

5Turn

ソ連戦車も発砲を開始したが、全弾外れ。ドイツ戦車の射撃でソ連戦車4両が撃破された。これでソ連軍の第一陣は20両中10両。つまり半数を失ってしまう。

写真04

6Turn

ちなみにこのシナリオでは、第1陣のT-34/85部隊にはシナリオ特別ルールで「ヘクス1809を含む丘を7ターン以内に占領することに最善を尽くすこと」という制約が課せられている。これって「とにかく真っすぐ走れ」ということになるのかな?。

ここまでは素直に真っすぐ突っ込んできたけど、さすがに戦車の半数を失った時点でそのまま突っ込むのはアホでしょう。ということで、現時点で一旦後退することにした。後退したい理由は、ドイツ軍戦車との距離を15Hex以上離すと、友軍の砲兵による支援を受けることができるからだ。

しかし敵中に踏み込んだT-34部隊が無傷で逃げられるはずもなく、しかもドイツ軍は距離が近づいてきたのでやや旧式のTiger Iも砲撃に加わってきた。

結局このTurn、ソ連軍はさらに7両のT-34/85を失い、なんとか距離15Hexまで後退した。

写真05


そしてこのTurnの終了時にソ連軍砲兵隊の弾幕射撃がドイツ軍戦車隊頭上に降り注ぐ。しかし陣地に守られたドイツ戦車隊に損害はなし。そして大規模な砲撃によって埃や爆炎が舞い上がり、一時的に視界が遮られてしまう。

7~8Turn

視界が遮られている間に両軍とも態勢を立て直す。ドイツ軍は現時点で動かないが、ソ連軍は前衛のT-34が遮蔽地を探して移動し、後方からのIS-2増援部隊は射程距離を詰めるべく前進する。

9Turn

視界が開けて両軍は戦車戦を再開する。主導権を取ったのはドイツ軍。有効射程距離に迫ってきたT-34部隊が再び砲火の餌食となり、7両のT-34が撃破された。生き残ったT-34は障害物の背後を目指して方向転換し、後方のIS-2が前進する。

写真06

10Turn

T-34部隊が物陰に隠れたので、今回はT-34部隊の損害は1両で済んだ。そしてT-34部隊はようやくドイツ軍の側面に回り込むことに成功した。

写真07

11Turn

T-34がさらに1両撃破されたのでソ連軍はいったん後退し、本日2回目の砲撃支援を要請する。弾幕射撃がドイツ軍陣地を覆ったが、ここでもドイツ軍戦車は損害を免れた。

写真08

つづく



Tanks+ Tanks+α American Tank Ace Panzer
38式軽駆逐戦車ヘッツァー1944-1945 パンツァーフォー ドイツ重戦車 戦場写真集 ソ連・ロシア軍 装甲戦闘車両クロニクル

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