カテゴリ: 戦史
【東部戦線SLG】Barbarossa Army Group North, 1941徹底解説|レニングラード攻略とルガ戦の実態【GMTウォーゲーム】

GMT Gamesの作戦級ウォーゲーム
『Barbarossa: Army Group North, 1941』を徹底解説&プレイレポート!
本作は、1941年の独ソ戦「バルバロッサ作戦」における北方軍集団の進撃と、レニングラード攻防戦を描いた本格シミュレーションゲームです。
本動画では、East Front Series(EFS)の特徴である非対称システム、補給・天候・航空・砲兵といった複雑な要素をわかりやすく解説。さらにシナリオ7「ルガ・ライン」を実際にプレイし、戦場のリアルな展開をお届けします。
■ この動画でわかること
・EFS(バルバロッサシリーズ)の基本システム
・ドイツ軍とソ連軍の非対称な行動順序
・補給と天候が作戦に与える影響
・ルガ川防衛線とレニングラード攻略の難しさ
・シナリオ7「ルガ・ライン」の戦い方とポイント
■ 見どころ
・航空戦や砲兵支援の詳細な再現
・ソ連軍司令部への移動妨害の恐るべき効果
・装甲部隊の運用と損害管理の重要性
・「なぜドイツ軍はレニングラードを落とせなかったのか」を体感できるゲーム性
■ こんな方におすすめ
・ウォーゲーム/ボードウォーゲームが好き
・GMT Games作品に興味がある
・独ソ戦・東部戦線が好き
・重厚なシミュレーションゲームを遊びたい
書籍紹介「歴史群像2026年4月号」
歴史群像2026年4月号
学研
特集は「アルデンヌ攻勢1944」。いわゆるバルジ大作戦を再検証しようとするもの。アントワープ攻略が必ずしもヒトラーの妄想の産物とはいえないことや、作戦当日におけるドイツ空軍の援護など、新しい視点でこの戦いを分析している。話としては面白いが、どこまで本当なのかはやや疑問。
他に面白かった記事は、駆逐艦「浜風」のマリアナ沖海戦。「浜風」といえば、沖縄特攻作戦で「大和」と共に沈んだ艦というイメージが強いが、その「浜風」がマリアナ沖海戦時に一人残って友軍艦からの脱出者を救助し続け、数多くの人員を救助したという記録は興味深く読めた。
その他、観応の擾乱、陸軍船舶部隊、江戸時代のロシア来寇など、読みどころが多かった。
お奨め度★★★
GMT「Wild Blue Yonder」でエジプト侵攻作戦1942をプレイ

「Wild Blue Yonder」は、2017年に米国GMT Games社から出版されたカードプレイ形式の空戦ゲームだ。かつて同社から発売されていたRise of the LuftwaffeやZero!!のシステムを流用し、一部に修正を加えたゲームである。扱っているのは1940~19444年における枢軸国と連合国の航空戦である。
前回のプレイ では、マルタ島への空襲任務をプレイした。
今回は、別のキャンペーンシナリオということで、「Into Egypt 1942」をプレイしてみた。1942年北アフリカ戦線における枢軸軍と連合軍の航空戦を描いたシナリオである。このシナリオは、ガザラ戦を扱ったOperation VENIZIAと第1次エルアラメイン戦を扱ったAlam Halfaの2種類が用意されている。今回は、前半戦であるOperation VENIZIAをプレイしてみた。このキャンペーンは合計6回のミッションよりなっている。今回もうp主は連合軍を担当する。
今回登場する主な機体
[UK_KittyHawk.W200]まず枢軸国の戦闘機は、ドイツのBf109EF-4とイタリアのMC.202である。両方とも 前々回のペデスタル作戦 で登場した機体で、性能については当該記事を参照して欲しい。
連合軍側の主力はキティホークとスピットファイアMk.5である。スピットファイアについてはペデスタル作戦の記事を参照されたい。キティホークは米国製P-40戦闘機の英国輸入版だ。本シナリオに登場するキティホークMk.1は、P-40Dの輸入モデル。ハリケーンと運動性はほぼ同じだが、防弾性はハリケーンよりも勝っている。ただし最大上昇限度がやや低いので、超高高度に逃げられると追いきれない
ミッション1
[UK_Boston,W200]英空軍ボストン軽爆撃機4機による輸送船団攻撃任務である。トマホーク戦闘機2機が直掩任務につく。枢軸側迎撃機はMc.202戦闘機。MC.202はMC.200の後継機で、高い運動性能が特徴である。ただし火力は弱い。ボストン爆撃機とは、米陸軍のA-20軽爆撃機の英軍内の呼称である。[ボストン爆撃機]
戦いの結果、MC.202 1機が撃墜され、さらに輸送船は英軍爆撃機の攻撃より沈没した。
ミッション2
今度は純粋なドッグファイトシナリオである。イタリア側はMC.202が2機とBf109F-4が2機、英軍はキティホーク戦闘機が4機である。さらにドイツ側にはエースパイロット(マルセイユ)が登場する。戦闘の結果、英軍は2機が撃墜され、枢軸側はイラリア戦闘機1機を失う。ミッション3
またもや戦闘機同士のドッグファイトである。英軍はキティホークが2機とスピットファイアMk.V 2機である。
英軍側にはエースパイロットが登場する。枢軸軍はBf109F-4が4機だ。
結果は英軍エースパイロットの駆るスピットファイアが撃墜され、英軍はメッサー3機を撃墜した。
ミッション4
ドイツ・イタリア空軍によるエジプト・リビア国境地帯の英軍に対する対地攻撃任務である。ドイツ空軍Bf110D 2機と、イタリア空軍のG.50bis 2機が爆装して攻撃任務につき、それをイタリア空軍のMC.200 2機、CR.42 2機が護衛する。数は多いが、イタリア空軍の旧式機が主力なので、さほど恐れることはない。なんといっても一番怖いBf109Fがいないのが大きい。
対する英空軍はハリケーン2b 2機で迎え撃ち、さらに地上の対空火器を増強する(Flak Gunsのリソースを使用)。
結果はイタリア軍のCR.42 1機を撃墜し、2機が被弾損傷。英軍は地上部隊が大損害を被り、ハリケーン2機が被弾損傷した。
ミッション5
今回も独伊空軍による英地上部隊に対する攻撃である。枢軸軍は爆装したBf110D 2機とMC.200CB(MC.200の戦爆タイプ)2機が対地攻撃を担当し、それをMC.200 2機が援護する。英軍はハリケーン2b 2機で迎撃。
結果は英軍側の戦果がMC.200CBを撃墜し、さらに対空砲火でBf110D 1機が被弾損傷。枢軸軍の戦果は対地攻撃を成功させ、DAKの突破を強力に支援した。
ミッション6
最終ミッションはまたもやドッグファイトである。枢軸空軍はMC.202とBf109F-4が各2機の計4機。英軍はキティホーク戦闘機が4機である。英軍戦闘機の1機にはエースGibbesが搭乗している。
これまでは空戦では英側の勝利が多かったが、今回は枢軸側の完勝。英軍はキティホーク2機が撃墜されて、対する枢軸軍の損害はMC.202の被弾損傷のみだった。
結論
獲得VPは枢軸軍が46、連合軍が55。その差が連合軍9で、勝利段階は連合軍の最低レベルの勝利だった。損失機数で比較すると、英軍が損失5機、枢軸軍が損失8機であった。
書籍紹介「ベルリン陥落1945」
ベルリン陥落1945
アントニー・ビーヴァー/川上淳訳 白木社
本書は1945年初頭から5月にかけての東部戦線を描いたノンフィクションである。ヴィスワ・オーデル攻勢からゾネンベンデ作戦、ゼーロウ高地の戦い、そしてベルリン攻防戦へと至る最末期戦を中心に、崩壊へ向かうドイツ第三帝国の姿を描き出している。また軍事作戦だけでなく、ヒトラーをはじめとするドイツ軍首脳部の動向にも多くの紙幅が割かれている。
戦史的観点から見ると、本書には戦況地図が多数掲載されており、作戦の推移を理解する助けとなる。しかし戦いの規模の大きさに比べると、地図の質量や戦闘序列の記述はやや不足しており、両軍の兵力推移を詳細に把握したい読者にとっては物足りなさも残る。
本書の最大の特徴は、軍事行動そのものよりも、戦争に巻き込まれた民間人の姿に重点を置いている点にある。戦線がベルリンへ迫るにつれ、市内にも砲弾が降り注ぎ、防空壕には人々が文字通りすし詰め状態で押し込められる。配給を受け取るために外へ出れば砲撃の危険があり、日常生活は完全に破壊されていく。市街戦とは、戦車や歩兵のすぐ隣で何百万もの市民が生き延びようとする状況なのだという現実を、本書は強く突きつける。
さらに繰り返し描かれるのが、ソ連兵による性的暴行の問題である。その被害は甚大で、戦後も多くの女性が深い心の傷を抱え続けた。一方で、生き延びるために占領軍兵士との関係を選択せざるを得なかった女性たちの存在にも触れられている。そこには善悪の単純な構図では語れない、極限状況下の人間の姿がある。
本書は、東部戦線末期を通して戦争の非人間性を描き出した作品である。戦史研究の資料としてはやや不十分な点もあるが、本書の価値はそこではない。戦争が国家や軍隊の問題である以前に、無数の市民の人生を破壊する出来事であることを改めて認識させる点にこそ、本書の意義があると感じた。
お奨め度★★★★













