もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ミリタリー

240921_歴史群像

歴史群像2024年10月号

学研

今回面白かったのは、北部ソロモン戦の記事。日本側だけではなく米側の状況も描いているのが参考になった。他にはノルマンディ上陸戦のカラー映像とか、大戦末期のドイツ空軍に関する記事が面白かった。また模造天守の記事は、自身が古城めぐりをする際の視野を広げてくれた。
あと連載記事だが、ナポレオンのロシア戦線の話も面白かった。ロシア戦線で敗れたフランス軍だが、数十万を誇った大陸軍がどのようにしてロシアの大地に消えていったのかは、興味をそそられる内容である。

お奨め度★★★



歴史群像2024年10月号:特集-北部ソロモンの相殺 歴史群像2024年8月号:特集-中部ソロモンの攻防 歴史群像2024年6月号:特集-日本海海戦 歴史群像2024年4月号:特集-戦艦武蔵建造 歴史群像2024年2月号:特集-中東戦争航空戦 歴史群像2023年12月号:特集-日本海軍機動部隊の誕生 歴史群像2023年10月号:特集-ドイツ空軍の東部戦線 歴史群像2023年8月号:特集-マリアナ沖海戦 歴史群像2023年6月号:特集-日本海軍駆逐艦全史 歴史群像2023年4月号:特集-海上護衛戦 歴史群像2023年2月号:特集-日本巡洋艦 歴史群像2022年12月号:特集-比島攻略作戦 歴史群像2022年10月号:特集-NATO軍vsワルシャワ条約機構軍 歴史群像2022年8月号:特集-日本海軍 歴史群像2022年6月号:特集-日本陸軍歩兵論 歴史群像2022年4月号:特集-ミッドウェー海戦

歴史群像2024年10月号:特集-北部ソロモンの相殺
歴史群像2024年8月号:特集-中部ソロモンの攻防
歴史群像2024年6月号:特集-日本海海戦
歴史群像2024年4月号:特集-戦艦武蔵建造
歴史群像2024年2月号:特集-中東戦争航空戦
歴史群像2023年12月号:特集-日本海軍機動部隊の誕生
歴史群像2023年10月号:特集-ドイツ空軍の東部戦線
歴史群像2023年8月号:特集-マリアナ沖海戦
歴史群像2023年6月号:特集-日本海軍駆逐艦全史
歴史群像2023年4月号:特集-海上護衛戦
歴史群像2023年2月号:特集-日本巡洋艦
歴史群像2022年12月号:特集-比島攻略作戦
歴史群像2022年10月号:特集-NATO軍vsワルシャワ条約機構軍
歴史群像2022年8月号:特集-日本海軍
歴史群像2022年6月号:特集-日本陸軍歩兵論
歴史群像2022年4月号:特集-ミッドウェー海戦
歴史群像2022年2月号:特集-日本海軍航空隊

4

240610_砲兵からみた

「砲兵」から見た世界大戦

古峰文三 パンダ・パブリッシング

「砲兵」から見た世界大戦
本書は砲兵及び火力戦の発展を述べた著作である。「WW2の本質は機動戦ではなく火力戦だった」という結論は、小気味よい。確かに初期の電撃戦はとにかく1943年以降の戦いは火力戦が主体と言われても左程違和感はない。そのことは昨今のウクライナ戦争でも次第に明らかになってきている。そういった意味で筆者の主張は興味深い。

お奨め度★★★★


「砲兵」から見た世界大戦 現代砲兵-装備と戦術 幻の東部戦線
航空戦史-航空戦から読み解く世界大戦史 ドイツ駆逐戦車 日の丸の轍

3

240727_ミリクラ

Military Classics Vol.86

イカロス出版

-Vol86:特集-メッサーシュミットBf109
特集はBf-109戦闘機。ナチスドイツを代表する単発戦闘機で、開戦から終戦まで活躍。Fw-190やスピットファイアに比べると日本での人気はやや劣るような気がするが、改めて本機を振り返ってみると、性能といい、実績といい、まさに名機というに相応しい機種であることがわかる(Fw-190は日本ではやや過大評価されすぎ?)。そういえば以前のミリクラでFw-190特集もあったので、読み比べてみても面白いかもしれない。
第2特集は八九式中戦車。太平洋戦争期には旧式化していたため戦時中はあまり華々しい戦歴のない本車であるが、満州事変や日中戦争まで範囲を広げていくとそこそこ活躍していたことがわかる。このような旧式戦車でスチュワートやシャーマンと戦うことになったのが日本戦車隊の悲劇かもしれない。

お奨め度★★★


-Vol87:特集-ティーガーI -Vol86:特集-メッサーシュミットBf109 -Vol85:特集-空母「蒼龍」「飛龍」「雲龍」 -Vol84:特集-IV号戦車
-Vol83:特集-三式戦闘機・五式戦闘機 -Vol82:特集-丙型・丁型海防艦 -Vol81:特集-ドイツ突撃砲・突撃戦車 -Vol80:特集-フォッケウルフFw190/Ta152
-Vol79:特集-高雄型重巡洋艦 -Vol78:特集-自走榴弾砲フンメル/ヴェスペ -Vol77:特集-艦上爆撃機彗星 -Vol76:特集-金剛型高速戦艦

3
240304_戦闘機年鑑

戦闘機年鑑2023-2024

青木謙知 イカロス出版

世界各国で現在実運用されている軍用航空機のうち、戦闘機、攻撃機、爆撃機、攻撃ヘリに相当する機体を原則として全て取り上げている。中には研究段階で実用化されていない機体も含まれているが、既に退役した機体は含まれていない。中にはF-14トムキャットのように本国では退役したけど、他国で未だに運用されている機体は取り上げられている。だからF-14以外にもF-4やF-5、あるいはMiG-21等も取り上げられている。さすがにMiG-19は姿を消したが…。そういえばSu-17シリーズも消えたかな。
こういう本を読むと、数年前から何が変わったか、あるいは何が変わっていないかを見るのが結構楽しい。ここ数年戦闘機の開発ペースが明らかにペースダウンしているので、10年前の情報と比べてみても殆ど変化がない。そういった意味では平和だなぁ、と思う。そんな中、イランやインドといったあたりの諸国が地味に戦闘機開発を進めているのが興味深い。
どうでも良いけど、表紙のF/A-18EはAMRAAMを10発搭載している?。

お奨め度★★★

戦闘機年鑑2023-2024 (イカロスMOOK)

4
240226_戦争学原論

戦争学原論

石津朋之 筑摩書房

本書は「学問としての戦争」について記した著作である。戦争を肯定するのでも否定するのでもなく、まず戦争を戦争として分析しようとするのが本書の内容である。本書の中で著者が繰り返し述べていることは、「戦争は優れて社会的な事象」だということ。つまり戦争は人間社会における現象の1つであって、人間社会から離れた異常な現象ではない。そして戦争を構成するものは、政治、軍事、国民、技術、時代精神の5つで、この中から1つとして欠けるものはない。この考えから遊離して、例えば国民不在で戦争を論じても、戦争を論じたことにはならない。このあたりはマイケル・ハワード氏の考えにも相通じるものがあり、戦争を社会から遊離したゲームのように捉えることは無意味であるとしている。さらに本書では、戦争学と平和学の情報交換の重要性を説き、一般に敵対的な関係にある戦争学と平和学の現状に不満を漏らしている。
「戦争」とは何か、「戦争の勝敗」とは何か、「戦争と平和の違い」は何か、について新しい視点を得られる著作である。


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