もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

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艦船模型製作の教科書

ホビージャパン

1/700スケールの観戦模型を対象として観戦模型の作り方を記したムック本である。観戦模型に必要な道具の解説、パーツの作り方、塗装の仕方が紹介されている。また、ディテールアップパーツの使い方、空中線の張り方、観戦模型作例等が紹介されている。入門書と思って期待したが、私のとってはややレベルが高すぎた。エアブラシなんて高くてとても手が出ない。もう少し簡単な本にすれば良かったと後悔した。

お奨め度?

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Master Modelers Vol.52

一時は「マイブーム」だった模型造りも、最近はしばらくご無沙汰しています。
とはいっても模型に対する興味が完全に途絶えた訳ではなく、なんとか時間を見つけて新作を作ってみたいと思います。なかなかその「時間」がないのが実情なのですが・・・。

せめて紙の上でも模型つくりを楽しんでみたい、と思って購入したのが上の雑誌です。
特集は「ヘッツァー」と「重戦闘機」。
「ヘッツァー」は独軍の軽駆逐戦車です。我々「素人」には「駆逐戦車」と「突撃砲」の区別がなかなかつかないのですが、要は対戦車戦闘を主体とするのが「駆逐戦車」だと思えば良いのでしょう(多分)。あの小さな車体に75mm砲を搭載し、そこそこの装甲防御力を持つ「ヘッツァー」。相手が「シャーマン」でしかも待ち伏せ戦なら有利に戦うことができたと思われますが、相手が「シャーマン」よりも全般的に装甲防御力に優るT-34/85クラスが相手の場合はどうだったのでしょうね?。それとも赤軍の主力は未だにT-34/76だったのかな?。

重戦闘機特集はP-47D、ハリケーンMkⅡD、紫電11型、F-4EJ改、Bf-110Eといった所です。一番カッコ良かったのはP-47D「サンダーボルト」です。大柄な機体にロケットランチャーと250ポンド爆弾、さらには増槽を装備するという姿は、いかにも「重戦闘機」という感じがします。昔はこの「サンダーボルト」が大嫌いだったのですけどね。

定価\1330はやや高めなのですが、何も考えずにノンビリ模型の写真でも見てみたい、という時には最適です。書斎(というほど立派なものではありませんが)に1冊置いておきたい類の本です。

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最近、「The Speed of Heat」(COA)がマイブームとなっているので、それに関連したモデルが何か欲しいなあ、と思っていました。しかし「The Speed Of Heat」が扱っている1950年~1972年という時代の戦闘機は、私自身スタイル的にはあまり好きではありません。

 F-9F「パンサー」
 F-86「セイバー」
 F-4「ファントム」
 F-8「クルセーダー」
 MiG-17「フレスコ」
 MiG-21「フィッシュベッド」
 ・・・・

うーん、飛行機としては「名機」なんでしょうけど、スタイルはどうかなあ・・・・?。私的にはF-15、F-16といった第3世代戦闘機が好きなので、それ以前の機体はどうも「野暮ったく」思えてしまいます。逆にF-22Aなんて「未来的」過ぎて逆についていけないですけど・・・・。

で、色々迷った挙句、結局購入したのが上の機体です。A-4「スカイホーク」は嫌いな機体じゃないし、垢抜けした感じもあります。ただ戦闘機というよりは攻撃機なので、「The Speed Of Heat」ではどちらかといえば脇役ですね。むしろ「Down Town」(GMT)ネタかもしれません。

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先日就役を報告した「松」型駆逐艦ですが、どうやら重大な失敗があったようです。
それは「軍艦旗」の位置。
作成説明書の指示によれば、艦尾の竹ざおに旗をさすことになっているのですが、どうやらこれは間違いのようです。世界の艦船別冊「日本駆逐艦史」によると、艦尾ではなく、後部機銃台の上にあるマストの先端に旗をさすのが正しいようです。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/1/9/19c4a155.jpg

あと、作成説明書によると甲板色を塗る指示がないのですが、「松」型の上甲板は前面軍艦色なんでしょうか?。ちょっと自信がありません。他の方の作例を見ると木色の甲板色を塗っている場合があって、どちらが本当なのか迷っています。

(まあ今さら修正するつもりもないのですが)

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前回紹介した駆逐艦「松」が完成しました。日本軍艦としては「阿賀野」「五十鈴」に続いて3艦目です。そして駆逐艦としては最初の完成艦です。

今回は艦が小さかったので、完成まではあまり時間がかかりませんでした。作業時間は正味2~3時間ぐらいです。色を塗って、一晩寝かせて、あとはちゃちゃちゃっと作りました。相変わらずの「即席工法」ですけど、まあ笑ってやって下さい。

「松」型ってちょっと外観が日本艦離れしていますね。直線を多用したスタイル、無骨に配置された前後の12.7cm高角砲、両舷にずらりと並んだ25mm機銃、艦橋上部に配置された22号電探等、どちらかといえば米駆逐艦的な印象を受けます。私的には嫌いじゃないです。このスタイル。好きになりそうかも・・・・。

ちなみに「松」の最期ですけど、あまり知られていないのですが、かなり壮烈なものだったそうです。木俣滋郎氏の「日本水雷戦史」からそのあたりを拾ってみましょう。

1944年7月29日、小笠原方面へ陸兵輸送の任務についた「松」は、第480船団の駆逐艦「旗風」、海防艦2隻、駆潜艇1隻、輸送船5隻の計10隻を率いて館山を出航した。8月1日、陸兵を父島、硫黄島に下ろした船団は横須賀向けて帰路につく。しかしその時たまたま米第38機動部隊の空母4隻(「ホーネット」「ヨークタウン」「ベルウッド」「バターン」)が硫黄島に攻撃を仕掛けてきた。彼らは付近にいた第402船団にもその矛先を向けてきた。3波に渡る攻撃で輸送船は「利根川丸」1隻を除いて全滅してしまう。「松」は生き残った船団を率いて北上する。しかしその背後にデュボース少将指揮する巡洋艦戦隊(軽巡「サンタフェ」「モービル」「ビロキシー」、駆逐艦12隻)が迫ってきた。「松」は船団を率いて必死に遁走を図る。1時間40分の遁走の後、逃げ切れぬと判断した「松」に将旗を掲げる高橋一松少将は唯1隻反転。迫りくる敵艦隊に単艦で向かっていった。米側の記録によると「小笠原・婿島の北東25海里で日没後軽巡『モービル』が8千トン貨物船と駆逐艦1隻を撃沈した」とあり、これが恐らく「松」の最期だと思われる。「松」と共に輸送船「利根川丸」も米艦の砲撃により撃沈されたが、駆逐艦「旗風」と海防艦2隻、駆潜艇1隻は米艦隊を振り切って離脱に成功した。「松」の乗組員は全員戦死。「松」と運命を共にした高橋一松少将は、戦死後中将に昇進した。

「松」を撃沈した米デュボース隊所属艦のうち、巡洋艦「サンタフェ」「モービル」はレイテ海戦で駆逐艦「初月」撃沈に参加しました。また巡洋艦「ビロキシー」、駆逐艦「ルイス・ハンコック」以下8隻は、サンベルナルディノ海峡沖で駆逐艦「野分」を撃沈しています。意外と狭い世界ですね。

「五十鈴」「松」と続いてきた末期艦シリーズ。まだ「利根」が残っていますけど、その前に空母なんかも作ってみたいですね。うーん、我ながら移り気だなあ・・・・。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/a/b/ab9c0ce9.jpg
完成した駆逐艦「松」。日本艦離れした外観がステキです。

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僚艦と共に。少ない兵力。圧倒的な敵。しかしそれでも彼らは祖国を守る?。

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