三陸鉄道は1982年に久慈~宮古間と釜石~盛間でそれぞれ開通。2011年の東日本大震災でJRが旧山田線の一部(宮古~釜石)を三陸鉄道に移管され、現在では盛~久慈間の162kmを結んだ線になっています。この路線は度重なる風水害と特に2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けて復興が危ぶまれていましたが、現在では全線復旧しています。
この三陸鉄道に先日乗りに行きました。
釜石駅前のホテルで1泊し、翌日は釜石発0546の盛行きに乗ります。釜石盛間はかつては「南リアス線」と呼ばれていた路線で、三陸海岸の美しい風景と喉かな田園風景が魅力です。この地域も例の震災で甚大な被害を被りましたが、今ではかなり復旧が進んでいる様子です。
約45分で盛駅に到着しました。ここはJR大船渡線との接続駅になっています。しかしJR大船渡線は盛~気仙沼間は現在BRT(Bus-Rail-Train)で運行されており、盛駅のホームも列車の駅というよりもバス停のような風情になっています。BRTの車両を見たかったのですが、残念ながらその姿はありませんでした。
一旦釜石に戻り、ホテルで朝食。荷物をまとめて釜石発0903の久慈行きに乗ります。この車両は2両編成。しかし後方車両は途中の宮古までなので、前方車両に乗りました。
久慈までは約3時間半の長旅。流石に鈍行列車3.5時間は長旅で、本が旅の友になります。
途中の宮古駅には1025に到着。ここでようやく半分弱です。釜石~宮古は旧JR山田線で、その頃は釜石~宮古間をキハ110系のディーゼルカーが走っていました。
宮古駅を出発したのは1040。ここからは以前に北リアス線と呼ばれていた路線になります。所々で海の見える場所があり、特に有名な田本海岸には巨大な護岸設備が見えます。途中でいくつか高い鉄橋の上を走る所があり、景観が良いのでサービスの為に一時停車してくれます。
久慈には1230頃に到着。NHKの朝ドラ「あまちゃん」で有名になった町です。ここからはJR線になり八戸線で八戸を目指します。さっきまでの1両編成とは違い、今度は2両編成でしかも新型車両。それでも乗車率はさっきの列車を上回っていたので、JR線は美味しい所だけを残したなぁ・・・。
八戸線も海の近くを走る路線で、所々に見える海岸風景が見事です。一番の魅力は八戸市街の手前にある種差海岸。残念ながら列車の窓からは木々や家々が邪魔になり、良い写真は得られませんでした。
八戸到着は1450頃。釜石からの所要時間は約6時間というロングコースになりました。本来ならば気仙沼あたりを基点にして、北東北の海岸線を完全制覇としたかったのですが、それでも三陸鉄道は全線制覇できたので、大満足でした。