もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

タグ:北アルプス

秋の北海道旅行 から戻ってきて約1週間。次の週末も晴天ということで、急遽出かけることにしました。
目指すは北アルプス。
足の怪我はまだ完治していないので、アルプスの縦走は無理です。ただし軽い山歩きなら、先週の北海道旅行でも実施済です。そこで北アルプスの近くで軽くトレッキングできる所を行ってみました。
今回選んだのは、「栂池自然園」。北アルプス後立山連峰の名峰白馬岳(しろうまだけ)。その登山口である栂池付近に広がる自然公園です。山岳景観と高山植物の両方が楽しめる自然園とのことです。
白馬岳の登山については、既に 既に何度か紹介 しました。しかし栂池自然園については、今まで行ったことがなかったので、この機会に行ってみることにしました。

前夜のうちに中央高速道路で白馬に近い梓川SAに移動。ここで一夜を明かしました。

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翌朝は午前4時過ぎに起床。さすがに10月に入ると、朝4時は結構寒いです。安曇野ICで高速を降りて、あとは白馬へ向けて驀進。栂池高原には6時過ぎに到着しました。山頂へ向かうゴンドラの運転開始は午前7時。にも拘らずゴンドラ乗り場には既に長い列ができています。

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列に並んで待つこと約1時間。0735頃ようやくゴンドラに乗車できました。コロナ期間なのでお一人様でもゴンドラの搬器を1人1台利用できるのが嬉しい所。ゴンドラの山頂駅までは約20分。窓の外には北アルプスの景観が広がっています。

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山頂でロープウェーに乗り換えてさらに5分。ロープウェーの駅からさらに10分ほど歩いて栂池自然園に到着しました。

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栂池自然園は1周約5.5kmの巨大な湿原地帯です。北アルプスの中にありながら、アップダウンが少なく、散策路も整備されているので、歩きやすいです。1周の所要時間は3時間半から4時間とのこと。早速は行ってみましょう。

歩いて15分ぐらいでワタスゲ湿原という風光明媚な場所に到着します。景色は綺麗ですが、まだ紅葉はあまり見えません。

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さらに10分ほど歩いた所も同じ湿原ですが、そろそろ紅葉が見えてきました。少し逆光気味なのが惜しい所です。

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さらに少し進んでいくと、楠川という小さな川に出ます。この川を渡った所が浮島湿原。本来ならばここが一番紅葉が綺麗な所らしいのですが・・・。

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ここからは坂道がきつくなってきます。木道というよりは登山道といった感じの道も現れてきました。滑らないように慎重に進みます。登り切った所が展望台で、白馬の大雪渓も目の前に見えています。さらに振り返ると栂池自然園の広大な景観も見えています。

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展望台から少し下がった所が展望湿原。多分、自然園の中で一番景観的に綺麗な所だと思います。

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展望湿原から15分ほど降りた所がモウセン池です。ここからは先ほど通った浮島湿原が間近に見えます。

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浮島湿原を過ぎて楠川を渡ると、ワタスゲ湿原に戻ってきました。先ほどとは太陽光線の向きが異なっているので、もう一度写真を撮ってみました。

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後は真っすぐ自然園の入り口に向かいます。入口に戻ったのは丁度12時ごろでした。所要時間は丁度3時間半です。足の状態や途中で写真を撮りまくったことを考えると、意外と良いペースかなと。

自然園の入り口ではホルンの演奏会が開かれていました。

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帰りはロープウェーとゴンドラを乗り継いで麓に降りてきました。朝は雲一つない山々でしたが、この時間になると雲がかかってきました。

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アルプス登山というほどではないですが、それでもアルプスの山々に戻って来れたのが感動しました。あとは何とか足を完治させて、本格的なアルプス登山に復帰したです。



つづく

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ヤマケイアルペンガイド 槍・穂高連峰
10月の北アルプスは紅葉で美しい。そんなこんなで北アルプス南部のいわゆる「槍・穂高」で紅葉を見に行きました。

前回までの経過は --> こちら

3日目は最終日。紅葉の名所で有名な涸沢カールへ上がってみます。
出発は06:00。天候は曇り。昨日のような快晴ではありません。まあ天候の回復に期待しましょう。
横尾大橋を渡って西へ向かいます。昨日同様、最初は平坦な道が続きます。ただし昨日と違って登山者の数が格段に多い。他の登山者がいると歩くペースをつかみ辛いので思いのほか疲れます。特に後ろにピタリと追尾されると、休憩するのもままならない。私的には、追尾されたらサッサと道を譲るようにしていますが、こうも登山者が多いと・・・。

最初の休憩ポイントである本谷橋に着いたのは07:00頃。所要時間は丁度1時間ぐらいでした。本谷橋周辺には既に数多くの登山者いました。

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本谷橋からは本格的な急登になります。先ほど同様に登山者が多いので、全体のペースに合わせて進むしかありません。途中休憩もままならないので、とにかく我慢して歩くだけ。それでもしばらく進むと前方に目指す涸沢カールが見えてきました。

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涸沢カールに着いたのは08:50。所要時間は2:50です(標準コースタイムは3:00)。残念ながら天候は曇ったまま。青空は見えていません。紅葉についてもベスト状態ではなく、7分ぐらいの状態ではないかと思います。

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40分ぐらいブラブラした後、下山開始。帰りの登山路は往路にも増して大渋滞。下りはまだしも、登りは本当に渋滞していました。しかも狭い登山路の真ん中で「気分が悪い」という遭難者が蹲っていて、そこがまた渋滞の発生源になっている(ちなみに遭難者は高齢女性で、連れの高齢男性が逆ギレしておりました)。いやー、秋の穂高連峰、恐るべし。

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本沢から横尾に戻ったのは12:20頃。所要時間は2:50(標準コースタイムは2:00)。やはり渋滞の影響が出たのかも。

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横尾からは徳沢、明神と歩いていきます。歩いている途中には色々とあったのですが、ここで書き留めておくようなことはありません。とにかく長かった。

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上高地に戻ったのは15時頃。バス停は混んでいましたが、何とか1本目のバスに乗れました。

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沢渡に戻り荷物を整理。車に戻って今日の宿に向かいます。時間的には十分に帰宅可能な時間帯でしたが、折角なので乗鞍高原の温泉旅館に泊まってゆっくりすることにしました。不自由な山の生活から一転して下界での贅沢。このギャップが心地よいです。

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という訳で3日間に及ぶ山旅が終わりました。歩行距離約66km、約9.6万歩の山歩きでした。ピークは1つも取れませんでしたが、秋の北アルプスを満喫できて大満足です。


ヤマケイアルペンガイド 槍・穂高連峰 山と溪谷 2024年 9月号 - 全国紅葉名山100 日本百名山 日本百名山地図帳

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ヤマケイアルペンガイド 槍・穂高連峰 10月の北アルプスは紅葉で美しい。そんなこんなで北アルプス南部のいわゆる「槍・穂高」で紅葉を見に行きました。

前回までの経過は --> こちら

2日目は槍沢へ行って紅葉を見たいと思っています。かつて私は何度か涸沢で紅葉を見たことはあるのですが、槍沢の紅葉は見たことがありません。まさに今回のメインテーマがこの槍沢の紅葉です。

横尾山荘を出発したのは早朝の06:15。横尾は北アルプス各地へ向かうターミナルになっていて、西へ向かうと涸沢から穂高岳方面、北へ向かうと槍ヶ岳、そして東へ向かうと蝶ヶ岳や常念岳へ通じています。今回は北へ向かう登山路を進むことにします。

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出発してからしばらくは緩やかな登斜面と平坦な道が続きます。しかもそれが1時間以上。左手には梓川が気持ちよく流れています。

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1時間20分ほど歩いて槍沢ロッジに到着。綺麗で気持ち良さそうな山小屋です。

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さらにそこから20分ほどで槍沢のキャンプ場に到着。ここから視界が開けて槍沢の景観が見えてきます。しかし残念ながらこの付近ではまだ紅葉は見えていません。

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槍沢のキャンプ場からも斜度の緩い登り斜面です。槍沢の登山路が急峻になるのは、大曲という地点を過ぎて正面に槍ヶ岳に連なる山々が見えてきた所からです。

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ここから斜面が急になり始めて左右の紅葉にも色がついてきます。

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急な斜面を1時間ほど登ったところが天狗原の分岐。槍ヶ岳の山頂はまだ先ですが、今回はここから左に折れて天狗原(別名:氷河公園)へ向かいます。

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天狗原の分岐から天狗原までは紅葉の綺麗なポイント。カメラを取り出して写真を撮ります。

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そして遂に待望の槍ヶ岳が姿を現しました。

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氷河公園に着いたのは10:30頃でした。所要時間は4時間15分。標準コースタイムは5時間です。氷河公園の周りは紅葉が綺麗でした。

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1時間ほど氷河公園でノンビリして、名残惜しいながらも下山を開始します。まずは槍沢を横切ってメインの登山路に戻ります。その間、写真撮影します。

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帰りは元来た道を戻ります。それにしても憎らしい程の青空。全く、こんな天気が何日も続けば良いのにね・・・。

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途中の槍沢ロッジではヘリの着陸時間にぶつかったので小屋の中に緊急退避する事態に。ヘリの写真を撮れなかったのが残念。

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横尾山荘に戻ったのは14:55。下りの所要時間は3:25です。ちなみに標準コースタイムは3:40でした。
今日は晴天に恵まれて気持ちのいい登山ができました。紅葉については評価が難しい。ベストの状態だともっと綺麗なのかな・・・?。

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明日は涸沢を歩きます。



ヤマケイアルペンガイド 槍・穂高連峰 山と溪谷 2024年 9月号 - 全国紅葉名山100 日本百名山 日本百名山地図帳

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秋の北アルプス登山。その初日の昼食が、この「カフェ小梨」で取りました。
注文したのは、「チャーシュー丼」と「上高地コロッケ」
「チャーシュー丼」は文字通り数枚のチャーシューが載せられたごはん。柔らかいチャーシューと数枚のキャベツにタレで味付けされたご飯の組み合わせは絶品で、食欲をそそります。
「上高地コロッケ」は通常のコロッケなのですが、図体が大きく、食べ応えがありました。

上高地の美味しい空気と美しい景観、そして美味しい食事の組み合わせは、この上のない贅沢でした。

お奨め度★★★

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ヤマケイアルペンガイド 槍・穂高連峰

10月の北アルプスは紅葉で美しい。そんなこんなで北アルプス南部のいわゆる「槍・穂高」で紅葉を見に行きました。

今回は2泊3日の予定でしたが、初日は比較的ノンビリしています。というのも、上高地から平地を3時間歩いて奧上高地の横尾まで移動するだけ。しかしこの3時間が結構きつい。これは何度歩いても感じることです。

閑話休題。
買ったばかりの新車を駆って、沢渡の駐車場に着いたのは朝8時頃でした。沢渡の駐車場に車を停めるのは11年ぶり(上高地に行くのも11年ぶり)で、その変貌ぶりに驚かされます。以前に来た時には舗装されていなかったような・・・。

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09:00発のシャトルバスに乗って上高地へ。今日は時間があるので上高地から1つ手前の大正池で下車しました。大正池からは北アルプス唯一の活火山である焼岳の姿が美しいです。

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大正池から上高地の中心地である河童橋までは徒歩で約1時間。軽めのトレッキングとしては丁度良い感じです。この一帯は未だに紅葉の気配はあまりありません。ちなみに下の写真の2枚目は、景勝地として有名な田代池です。

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予定通り1時間ほど歩いて河童橋に到着。ここで少し早めの昼食としました。

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河童橋で腹一杯食べたので、少々体が重い。しかしここからが本番。重たい体と重たい荷物を担いでいざ奧上高地へ。まずは徒歩1時間の明神へ向かいます。上高地~明神はまだ登山者よりも観光客の方が多い一般観光ルートです。

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明神に着いたのは11:40頃。上高地からはほぼ1時間かかりました。それにしても荷物が重い。ここからさらに数キロ奧にある横尾まで、果たしてたどり着けるか・・・。

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明神を出てすぐに白沢の出合。いきなり猿の集団がお出迎えです。一見すると愛らしくも見えますが、地元の人たちから見ると憎々しい存在のようで。宿に近づいた猿に対して、宿の人がエアガンを連射しているのが印象的でした。

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ちなみに白沢の出合からは右手に山道が出ています。それは徳本峠へ進む道。霞沢岳や新島々へ出る街道へつながっています。いつかは歩いてみたい登山道ですが、今回は梓川に沿って先を急ぎます。

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次の中継地点は徳沢。ここは広いキャンプ地といくつかの山小屋があります。ここからも左右に登山路が伸びていて、左へ進むと涸沢に至る通称パノラマロード、右に進むと長塀山から蝶ヶ岳、さらに北に進むと常念岳から燕岳へつながる表銀座ルートにもつながっています。

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徳沢から横尾までが最後のルートになります。この区間が距離3.9kmあって一番長い。相変わらず左手には梓川が流れていますが、その向こうに穂高の山々が見えてきます。

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横尾に着いたのが13:40頃。今日は横尾山荘に宿泊します。

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この横尾山荘。山小屋なのですが風呂もあり(ただし石鹸使用はNG)、WiFiも使えて便利です。さらに山小屋ながら個人用スペースが確保されており、大人数だからといって詰め込まれることはありません(その代わり予約が必須です)。これで食事が良ければ言うことなしなのですが、そこはまあ・・・。

今回はこの横尾山荘を基点として北アルプス南部の山々を歩きます。



ヤマケイアルペンガイド 槍・穂高連峰 山と溪谷 2024年 9月号 - 全国紅葉名山100 日本百名山 日本百名山地図帳

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