もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

タグ:稚内

230104_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

前回までは-->こちら

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稚内~名寄

昨日、念願の聖地乗り通しを達成した私。やればできるもんだな。改めて感慨を噛みしめる。とはいえ、まだまだ旅は終わっていない。

「家に着くまでが遠足だ」

の格言?通り、無事に帰宅するという重大な任務が残っている。

昨日、鹿との衝突という思わぬトラブルで大幅遅延を経験したので、安全策を取って今朝早めに出発することも考えた。しかしネットで調べると、今日の宗谷本線は一応通常通り運転しているらしい。これなら何とかなりそうだ。という訳で、今朝はホテルで少しノンビリすることにした。

0930頃に宿を出発。昨晩は地吹雪が吹いていた。今朝の天気はそれほどでもないが、広い場所に出るとやはり吹雪いている。町の中に入った方が風が弱まるので、海から離れて町の方に行く。そして稚内駅に到着した。

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稚内駅はそれほど大きな駅ではないが、駅構内に座る場所が沢山あって過ごしやすい。また駅に隣接した建物には映画館もあるので、ちょっとした時間つぶしができそうである。昨日は閉まっていた駅前のコンビニで、ビール、ポテチ、お握りを買う。

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稚内発1028の名寄行きはキハ54系。名寄以北では主力となっているディーゼルカーだ。昨日乗ったものと同じだが、座席配置が異なるため、昨日の車両とは違う車両らしい。乗客は数名なので、各自思い思いに席を取る。

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列車は定刻に発車。雪に煙る稚内市内を後にする。南稚内を過ぎるとサロベツ原野の景観が広がる。今の所は定刻通りの運転だが、ネットを調べると特急列車などでは遅れが出ているらしい。

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宗谷本線では重要地点となる幌延には定刻の1130頃に到着。ここで約15分の長時間停車がある。本来ならばここで稚内行き特急「宗谷」との行き違いがあるのだが、特急「宗谷」が遅れているので、ここでは行き違いを取らない。

さらに列車は南下し、1230頃に天塩中川に到着する。このあたりに来ると周囲はかなり晴れてきた。ここで遅れていた特急「宗谷」と接続を取る。

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ここまでは遅れが約10分程度と順調で、この分では予定通り旭川に行けそうだ。ところが佐久という駅に着いた所で雲行きが怪しくなった。先行して除雪作業を行っている除雪車が遅れていて、線路が開かないらしい。除雪車が音威子府駅に入るまでは佐久駅で停車しなければならないとのこと。ジリジリと時間だけが過ぎていく。遅延もどんどん増えてきて、名寄駅での接続が取れるかどうか不安になった。

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結局約40分の遅延で佐久駅を出発した。この分では名寄で接続を取ってくれるかどうか微妙な所である。接続が取れないと、旭川駅で空港行きバスに乗れるかどうかが怪しくなる。もっと急いでくれと気持ちは焦るが、そういう時に限って線路に鹿が飛び出してきて列車のスピードが出せない。まあ焦っても仕方がないので、腹を括って乗り続ける。

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音威子府には丁度40分遅れで到着。音威子府で運転手が交代。音威子府から先は比較的快調に飛ばしていく。

結局名寄には35分遅れで到着した。幸い名寄駅では次に乗車予定の快速「なよろ6号」が待っていてくれた。

名寄~旭川

快速「なよろ6号」は約10分遅れで名寄駅を発車する。新型H100系の1両編成だが、座席数が少ないので、立っている客も少なくない。私は幸い座れたが・・・。旭川には定刻よりも15分ぐらい遅れて1610頃に到着した。

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旭川~美瑛

旭川から旭川空港にはバスが出ているのだが、バスの時間まで1時間半ほど時間がある。さらに美瑛からもバスが出ていて、こちらに乗ると若干だが料金が安い。時刻表を調べると、1630発の富良野行きに乗って美瑛で降りれば、美瑛発1744の空港方面行きバスに乗れそうだ。そこで富良野線の列車に乗りこんでみた。

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30分ほどで美瑛に到着。美瑛駅前は真っ暗だった。ライトアップが美しい。

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美瑛駅~旭川空港

美瑛駅から旭川空港行きバスが出ているが、バス停が駅の反対側にあるのでわかりにくい。まあ駅の待合室にデカデカと看板が出ているので、間違える人も少ないとは思うが。最近は美瑛にも外国人が多いので、外国人が間違えないようにという配慮もあるのだろう。

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美瑛駅の出入り口を出て、左手に進み、跨線橋を渡って駅の反対側に出る。駅の反対側がバスターミナルになっていて、そこにバスが入ってくる仕組みだ。1744発のバスは、5分程遅れて1750頃に美瑛駅前に到着した。

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旭川空港~羽田空港

バスは定刻よりも少し遅れて旭川空港に到着した。空港に着ければ、後は安心だ。定刻1940発のAirDo便に乗って羽田空港に向かう。飛行機を待つ間、空港のフードコートでラーメンを食べる。旭川で結構有名な「梅光軒」のラーメンだが、これが思いの外旨かった。今度、旭川駅前の「梅光軒」でも食べてみようかな。

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1940発AirDoの羽田空港行は5分遅れで出発。羽田空港にはやはり5分遅れて到着した。これによって足掛け10日に及ぶ「青春18切符」の旅は終わった。



230103_18切符枕崎~稚内


日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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旭川~名寄

今日は遂に稚内への最終行程である。旭川~稚内は、早朝6時過ぎに出発する列車と昼前後に出発して名寄で乗り換えるプランの2パターンがある。早めに出た方が現地到着も早いのだが、今日の所は宗谷本線の普通列車は定刻通り運転しそうだし、またホテルの朝食をパスするのも勿体ないと思ったので、昼前の出発プランとした。

少し遅く起きた朝の旭川駅。相変わらず雪が降り続いている。駅前のスタバが空いていたので、コーヒーを飲みながら約1時間時間を潰す。

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旭川駅に戻ったのは1100過ぎ。昨日から函館本線のダイヤが雪で大いに乱れている。特急列車の大幅遅延で旭川駅の特急ホームは客でごった返していた。正月のUターンラッシュと大雪が重なって旭川駅はパニック状態である。

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そんな日にワザワザ北に向かう物好きはいるのか。名寄行きの快速「なよろ1号」は新型H100系の1両編成。トイレがデカくて座席が少ないH100系なので、座る所が残っているのか少し心配ではあったが、幸い座席は十分に残っていた。

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快速列車は定刻通りに旭川駅を発車。雪に沈む旭川市街を横目に見ながら列車は宗谷本線を北に向かう。塩狩峠では雪の峠道を新型車両は苦もなく駆け抜ける。峠を抜けると平野部に出て、大雪に沈む和寒、剣淵、士別といった集落を抜けていく。終点名寄にはほぼ定刻の1250頃に到着。名寄の町も大雪に埋もれていた。

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名寄~稚内

名寄駅前の食堂が空いていたので食事をとる。駅に戻って時間を潰していると、駅構内にラッセル車が入線してきた。これはチャンス。入場券200円を買って構内に入り、ラッセル車の写真を撮る。

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名寄1459発の稚内行きはキハ54系1両編成。私にとっては今よりも若かった頃に道東や道北を旅した時に愛用していた車両だ。乗客は8名ぐらい。途中の音威子府までに半数の4名が下車した。

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音威子府で約1時間の長時間停車がある。遅れていた特急「サロベツ」にここで追い抜きを食らう。夕方から夜にかけて雪景色の中で停車するディーゼルカーは実に美しい。

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先行する特急列車が遅れているため、音威子府を30分遅れで発車。やれやれ、やっと発車したか、と思って車内でノンビリしていた。外はもう真っ暗で何も見えない。天塩中川を過ぎたあたりで列車が急停車した。どうやら鹿とぶつかったらしい。ヤレヤレ。
鹿が車体に挟み込んでしまったとかで、処置にかなり時間がかかってしまった。保安要員を呼んだりなんやらして、2時間ほどしてようやく復旧したのが2100頃。この分では一体いつ稚内に着けることやら。

発車したと思ったら束の間、次の次の雄信内駅で対向車待ちの長時間停車。一体いつになったら稚内に辿り着けるのやら・・・。考えてみたら、この列車が単線区間で立ち往生していたのだから、旭川方面に向かう上り列車も立ち往生していた訳で。ということは、この駅で退避して対向列車をやり過ごすのも仕方がないことだ。それにしても、この雄信内駅。昔風の駅舎があって興味深い。

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3時間以上遅れて雄信内駅を発車。ようやく稚内へ向けたラストランが始まる。稚内に着いたのは2300少し前。駅前はライトアップされていたが、町全体は吹雪の中で静かに佇んでいた。

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ちなみに稚内駅前にあるコンビニは23時閉店なのでギリギリで閉店した後だった。これで今日は晩飯抜きが決定した。地吹雪の吹き荒む中、まるで雪山登山を彷彿させるような状態。とにかく転倒しないように注意しながら、宿に辿り着く。
飯抜きなので腹ペコだったが、とにかく無事に旅をやり遂げたのは良かった。

つづく



230102_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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帯広~追分

糠平温泉で2日間ほどノンビリした後、帯広市内に戻ってきた。帯広発1108の特急「とかち6号」に乗って旅を再開する。前回「18切符の旅」は追分まで来ていたので、一旦特急で追分に戻り、そこから旅を再開する予定だ。

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追分~札幌

当初の予定では、この追分から18切符の旅行を再開し、室蘭線経由の1405発岩見沢行きで岩見沢に向かう予定であった。しかし、この日は大雪のため室蘭線が部分運休し、当初予定していた岩見沢行きも運休となってしまう。仕方なく1337発の石勝線千歳行きに乗り、千歳で快速エアポートに乗って札幌に移動した。

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札幌~岩見沢

札幌発1437の岩見沢行きに接続できれば、当初の予定に戻れたのだが、快速エアポートが札幌駅到着直前で信号停車。そのために駅に到着が5分ほど遅延し、そのため1437発の岩見沢行きとは接続が取れなかった。まあ、仕方がないので、次の1508発の岩見沢行きに乗る。岩見沢から先は、そこで考えれば良いさ。1600前に岩見沢到着。駅前は雪に沈んでいた。

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岩見沢~滝川

ここで困った事が起こった。予定していた1703岩見沢発の旭川行き普通列車が大雪のために運休らしい。これが運休になると全部の予定が狂ってしまう。困った。ネットで調べると、どうやら当該列車は全面運休ではなく、滝川から先は運転しているらしい。JR北海道の計らいで岩見沢~滝川間は特急券なしで乗車できることになった。おかげで1655発の「カムイ29号」に乗り、滝川まで移動する。

滝川~旭川

1730頃に滝川駅到着。滝川駅も大雪のため凄い状態になっていた。

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予定していた1743発の旭川行きは、ブレーキが凍結してしまい、動けないらしい。その間、特急列車1本が先に発車していき、その後でブレーキの解凍が完了した列車が滝川駅に入線してきた。

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滝川発旭川行きの普通列車は3両編成。先のトラブルにより20分遅れで滝川駅を発車する。旭川には1850頃に到着。さすがにこの日は、北海道第2位の大都市も、大雪に沈んでいた。

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つづく



221230_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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青森~奥津軽いまべつ

今日のスタートは青森駅である。早朝の青森市内は雪が降っていた。私にとってこの冬に見た初の市街地での大雪である。アウガB1Fの魚市場は早朝5時から営業しているので、どこかで朝食を食べようと思ったが、残念ながら食堂はいずれも閉店していた。

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青森発0616の津軽線蟹田行きに乗る。本来ならば蟹田ではなく津軽線終点の三厩まで行く列車なのだが、津軽線の蟹田~三厩間が豪雨災害のため不通になっているとのこと。そこで蟹田まで行き、代行バスに乗ることにした。
蟹田には0700前に到着。

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駅の目の前に代行バスが止まっていたので、それに乗り込む。30分ほど揺られて津軽二股に到着した。

奥津軽いまべつ~木古内

かつては津軽海峡線というのが蟹田から木古内までを結んでいたが、2016年の北海道新幹線開通に伴い、津軽線が廃止、在来線による運転もなくなってしまった。ちょっと残念。その代替として青春18切符でも奥津軽いまべつ~木古内間は追加料金を支払えば新幹線に乗車できることになった。また木古内~五稜郭についても、追加料金で道南いさりび鉄道を利用できることにもなった。もっとも後者は正規料金で乗車しても、料金は殆ど変わらないのだが・・・。
ちなみに私が今回利用している「北海道&東日本パス」の場合、北海道新幹線は新青森~函館北斗の間で特急料金を追加すれば自由に乗車できる。だからこんな面倒なことをしなくとも、新青森から函館北斗までワープが可能。なのだが、今回は「青春18切符の旅」と標榜している以上、可能な限り18切符ルートに準拠したい。また、「新幹線の秘境駅」とも言われている奥津軽いまべつ駅をこの目で見てみたい、という気持ちもあった。

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何はともあれ、奥津軽いまべつ駅からは、同駅0812発の新幹線「はやて97号」に乗る。青函トンネルを抜けて木古内には0846に到着した。

木古内からは道南いさりび鉄道に乗る。先のも書いたが、「北海道&東北パス」では道南いさりび鉄道についての優遇措置は一切ないので、木古内~五稜郭間は正規料金を支払う必要がある。駅の自販機で切符を購入し、駅構内に入る。

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道南いさりび鉄道、木古内0912発の函館行きはキハ40系1両編成。道南いさりび鉄道は、全車両がキハ40系であり、鉄道ファンにとっては嬉しい。しかもそのカラーリングが国鉄カラーのものも多く、鉄道ファンを楽しませてくれる。

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列車は定刻に木古内を発車。途中、海の近くを通って函館を目指す。木古内ではかなり強い雪が降っていたが、函館が近づくと晴れ間が見えてきた。冬の天気は本当に気まぐれである。

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函館~長万部

函館には1030頃に到着した。真冬の函館駅前は人でごった返しており、明らかに日本語ではない言葉が飛び交っている。中国系である。別に彼らを差別する訳ではないが、中国で感染爆発しているコロナが気になる。

「君子危うきに近寄らず」

中国語が飛び交う店は避けて、客の少なそうな店を選ぶ。

で、選んだのが、函館駅前横丁にある「箱館ジンギスカン本店」。この店については、 別の記事で紹介する ので、話を奨めよう。

函館駅に戻り、1235発の長万部行きに乗る。JR北海道内は普通列車の本数が少なく、さらに接続もあまり良くない。従って18キッパーにとっては鬼門と言えるのだが、そんな中でこの1235函館発の列車は、良好な接続で札幌まで乗り通せる「スジ」である。それを知ってか、18キッパーもこの列車を乗り継ぐ客が多そうだ。しかも悪いことに僅かに1両編成。そのせいもあり、車内は結構混んでいた。

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幸い途中で窓際席が空いたのでそちらに移動。後は終点長万部まで北海道の雪景色を見ながらノンビリ過ごす。長万部には1500前に到着した。

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長万部~東室蘭

次の東室蘭行きまでは30分ほどの待ち時間がある。最初ホームに並んでいたのは数名だったが、途中でどんどん増えてきた。この列車も1両編成。車両は新型のH100型だが、トイレが広くなっている分、座席数は旧型車両に比べてむしろ減少している。そのためか、長万部を出る頃から立客が出る始末であった。

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途中の小幌駅は秘境駅として有名になったところ。この駅から乗ってくる客、この駅で降りる客などがいたが、こんな駅で次の列車までどうやって時間を潰すのだろう?。

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東室蘭~苫小牧

東室蘭までは結構混んでいたので、東室蘭から先が思いやられたが、東室蘭1702発の苫小牧行きは、キハ143とキハ43の2両編成。さっきまでの満員状態が嘘のようなガラ空き状態だった。ボックス席を丸々1個占拠し、優雅な汽車の旅になる。

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苫小牧~南千歳

苫小牧には定刻1828に到着した。特急列車は遅れている様子だったが、普通列車は定刻通り走っていて、大したものである。

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夕食でも食べようかと思い、駅の外に出てみた。苫小牧駅の駅前は、ライトアップされていて綺麗であった。

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そんな馬鹿な。駅の周りを少し歩いてみたが、食事ができる店がない、いや、ある。あるのだが、めぼしい店はみんな閉まっているのだ。いくら年末とはいえ、大晦日はまだ早い。一体どうなっているのだ・・・。

後の行程を考えると、この先、食事にありつける可能性は小さい。仕方はないのでコンビニで弁当を購入。旅先とは思えない侘しい夕食になる。苫小牧発1928の千歳線手稲行きに乗る。

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南千歳~追分

南千歳で下車。次の2003発追分行きに乗る。今回の18切符旅は、次の追分で一旦中断となる。

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追分~帯広

追分からは特急「おおぞら11号」に乗って帯広に移動。帯広到着は2200過ぎで、この日は帯広に一泊した。

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つづく



221229_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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福島~米沢

青春18切符だけを使って日本縦断を試みる場合、福島から山形、秋田を経由して青森に至る奥羽本線は、重要ルートの1つと言える。東北地方の幹線ルートは、いうまでもなく福島~仙台~盛岡~青森と繋がる東北新幹線ルートである。しかしこのルートは、途中区間である盛岡~青森間がJR線ではなく第3セクター線になっていて18切符では乗車できない(例外的に青森~八戸間は18切符での乗車が可能)。従って18切符だけで東北地方を縦断しようとすれば、どうしても奥羽本線経由のルートを通らざるを得なくなる。
ただし、今回使っている「北海道&東北パス」では、18切符とは違って盛岡~青森間の第3セクター線が利用可能である。
今回は一応「青春18切符による旅行」という建前なので、可能な限り18切符準拠のルートを利用することにしたい。だから奥羽本線経由で青森を目指す予定だ。ただ、この路線は豪雪地帯としても有名で、大雪による遅延や運休は日常茶飯事。従って可能な限り奥羽本線経由を目指すが、悪天候時のエスケープルートとして盛岡経由のルートも考慮しておくこととした。

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0804福島発の米沢行きは2両編成。事前に調べてきた運行情報によると、秋田地区の羽越本線と五能線で強風による遅延・運休の可能性があるとのこと。ただ。奥羽本線は今のところは特に障害等はなさそうだ。そこで当初の予定通りこの列車に乗ることにした。

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福島市内では雪がなかったが、福島~山形県境付近の吾妻山系はさすがに豪雪地帯と言われているだけのことはあり、一面雪景色状態であった。列車から見る分には美しい景観だけど、線路の保線作業の皆さんにとっては忌々しい景観なんdろうなぁ・・・

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米沢~山形

米沢駅には0900頃に到着。雪は降っているが、普段の物凄い雪景色に比べると、やや大人しい感じがする。

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米沢発9839の山形行きに乗る。米沢~山形間は比較的都市化が進んでいるので、福島~米沢間で見たほどの物凄い景観はない。それでも赤湯温泉付近では、雪に白く染まる温泉街を上から見下ろすことができる。

山形には1030頃に到着。取り敢えずここまでは順調だった。

山形~新庄

乗り換えまで時間があったので、駅ビルのスタバでお茶を飲む。

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次の新圧行きは1130発。2両編成ロングシート。帰省ラッシュと重なっているので車内は結構混んでいた。天童でかなり空いたが、それでも座席が埋まるぐらい。ロングシートなので、車窓撮影もままならず。しかも雪によって列車は遅れ気味。終点新荘には約10分遅れの1300丁度ぐあいに到着した。

新荘~秋田

新庄駅では昼食を取る予定にしていたが、お目当ての蕎麦屋が閉まっていた。仕方がないので、コンビニで購入した駅弁を食べる。

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新庄からは1336発の秋田行きに乗る。ロングシート2両編成。やはり混んでいた。帰省ラッシュと重なっているから仕方がないか。新幹線との接続遅れで発車が約10分遅れる。

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ロングシートでかつ混雑している車内では、観光気分を味わえる訳もない。途中の湯沢や十文字で半分以上降りて車内はかなり空いてきたが、それでも乗ってくる客もいる。横手、大曲と過ぎ、秋田の手前の羽後境駅で対向列車待ちの長時間停車。これでさらに列車が遅れる。

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結局、秋田には定刻から約25分遅れの1640頃。次の青森行きには間に合う時間だったが、秋田駅でノンビリする時間はもうない。

秋田~青森

今日のラストランナーは、秋田発1650の青森行きである。例によってロングシートの3両編成。雪の舞うホーム上を、慎重に歩いて列車に乗り込む。

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この列車もそこそこ混んでいたが、帰省客というよりは秋田駅周辺から家路に向かう人たちがメインなように思える。デカイ荷物を持った客もいたが、どちらかと言えば軽装の若者が目立つ。
周囲はもう真っ暗なので、車窓風景は何もない。とにかく退屈な旅が続く。3時間以上の乗車を経てようやく青森に到着。本州最北端の県庁所在地は、雪に埋もれていた。

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つづく



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