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清里町から旭川
北海道東部で風光明媚な町、清里町。旅の3日目はこの町からスタートする。 昨晩は清里町で1泊した 後、始発の0712発北見行きに乗る。キハ40系の2両編成だ。
小雨交じりの天気の中、列車は美しい景観の中を走っていく。左右に見えるのは麦、ソバ、ジャガイモ等の色とりどりの畑たち。
知床斜里を過ぎると、右手にオホーツク海が広がる。冬は流氷が押し寄せてきて美しい景観を見せてくれる所だ。
網走駅で約30分の長時間停車。この時間を利用して写真を撮る。にしても雨の網走駅はマジ寒い。今日7月23日だぜ。なんだよ、この寒さ。
網走から北見までは比較的都市化が進んだ所。しかし同じ都市圏と思えた網走と北見が意外と遠い事に驚く。北見には定刻の0952に到着。ここで1032発の快速「きたみ」に乗り換える。
快速「きたみ」は、北見と旭川を約2.5時間で結ぶ快速列車だ。北見~旭川間のうち、特に遠軽と上川の間は列車本数が少ない区間で、遠軽~上川間を走破する普通列車は1日2往復しかない。青春18切符ユーザー泣かせの区間である。かくも貴重な快速「きたみ」だが、僅かにキハ54系1両という侘しい編成である。それでも超満員とかにはならないので、輸送需要とのバランスは取れているのだろう。
北見駅を出てしばらくは北見の市街地を走るが、すぐに北海道らしい田園地帯が広がる。さらに進むと列車は原生林の中に入っていき、視界が開けた所が遠軽の町になる。遠軽はスイッチバック形式の駅になっているので、「きたみ」はここで進行方向を変える。
遠軽からは山間部に入っていき、丸瀬布、白滝といった駅に停車する。白滝駅で単独旅行者らしい人物が下車していったのは少し驚き。白滝を過ぎるとさらに山は深くなり、しばらく走って少し視界が開けたと思うと、列車は層雲峡方面への入口、上川に到着する。
上川から先は石狩川に沿って旭川まで比較的平坦な地形になる。途中、愛別、伊香牛、当麻、永山などの集落を抜けていくが、停車駅は当麻のみ。快速「きたみ」の本領発揮だ。そして列車は定刻通りに旭川駅に到着する。
つづく