もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

タグ:鉄旅

松江から城崎温泉へ

山陰旅行3日目。今日が最終日である。 前夜宿泊した松江 を朝0757発の特急「まつかぜ2号」で出発。朝の松江駅は国鉄色のキハ47系とか国鉄色の特急「やくも」等を見ることができ、ラッキーであった。

松江発1431の出雲大社行きは丸みを帯びた車体が特徴的で特急列車のような風格がある。車内もボックス席が多く占める観光列車のような仕様で、これはラッキーであった。

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松江から安木、米子を過ぎ、米子~鳥取間は 1月に負傷した際 に利用したいわくつきのルート。とはいえ、列車で座っているだけで事故が早々起こるものではなく、列車は無事に鳥取駅に到着した。

鳥取からは0947発の普通列車浜坂行きに乗る。山陰本線の中でもこの鳥取~城崎温泉は列車本数が極端に少なくなる路線の1つ。景観は抜群に良い所なのだが、輸送需要は少ないのだろう。

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鳥取発の浜坂行きは1両編成なのでそこそこ混んでいた。途中で降りる人も結構いたので、鳥取県東部の輸送需要を担っているのだろう。この路線は海が綺麗で、特に東浜駅付近の海岸風景は絶景であった。

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1027には浜坂に到着。浜坂からは1030発の城崎温泉行に乗る。乗り継ぎ3分というのは接続が良い。今度はキハ47系の2両編成で、車内はガラガラ。ボックス席を独り占めにして気持ちが良い。

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浜坂~城崎温泉は絶景区間。特に餘部鉄橋の絶景は全国的にも有名である。その餘部駅に人が沢山いたので「何事?」と思ったら、駅自体が観光地化されている。遥か下方の集落から駅まで直接上がってくるエレベーターまで設置されており、下の駐車所には車が沢山とまっていた。

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列車は1130に城崎温泉に到着。ここで昼食休憩をする。

城崎温泉から福知山へ

城崎温泉で途中下車。駅近くのお寿司屋さんで軽く昼食を取る。カニ寿司というちょっと珍しいお寿司だった。確かにこのあたりはカニの名産地。以前に 松江で1万円近くするカニを食べたことがあったなぁ・・・

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食事の後、少し温泉街を歩いてみた。相当以前に城崎温泉で降りたことがあったが、もう記憶の彼方である。温泉街を歩いた印象。思ったよりも広かったかな。温泉街の外れにあるロープウェー乗り場まで往復で20~30分ぐらいかかった。あとはノーマスクの若者集団が多かったこと。6月最初の週末というやや中途半端な日付だったが、京阪神地区からの軽い旅行には丁度手頃なのかもしれない。
時間に余裕があれば日帰り温泉に入っても良かったが、松江のホテルにタオルを置き忘れてしまった。またノーマスクの若者が大声で叫んでいる湯舟に右足の負傷も癒えていないオジサンが入るのも気が引ける。
少し話は変わるが、最近飲み屋等での自分に対する呼称が「おにいさん」から「おとうさん」に変わってきた。自分が父親かどうかは別として、ああいう人たちはだいたい対象者を1ランク若く呼びたがるものである。ということは俺もいよいよ「オジサン」から「オジイサン」の域に入ったか、と、しみじみ思ってしまった。

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城崎温泉での滞在時間は約1時間で、1237発の豊岡行きに乗る。豊岡で1320発の福知山行きに乗り狩る。この福知山行きは国鉄型電車の2両編成。旧型車両は嬉しいが、混雑した時の乗り心地を考えると、ボックス席よりもクロスシートの方が良いかな。
幸い福知山までの間、車内が混雑することはなく、基本ガラガラ状態だったのでボックス席での旅を堪能できた。

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福知山から小田原へ

福知山からは1442発の「はしだて4号」に乗る。ちょっと帰路に着くのが早い。当初の予定では京都丹後鉄道に乗ってから帰ろうとも思ったが、途中で気分が変わったので今回は直帰である。京都で新幹線に乗り換えて小田原には1838に到着。その間特に変わったことはない。強いてあげるなら、おやつに買った「赤福」がボリューミー過ぎて、晩御飯が食べられなくなってしまったこと。駅弁を買っていたが、取り敢えず自宅に持ち帰ってその後の処遇を考えようと思う。

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ともあれ、退院後2回目となる宿泊旅行は取り敢えず無事完了した。まだ坂道の多い所はダメとか、荷物の量は最小限にとか、制約は色々残っている。しかし鉄道とレンタカーによる旅なら何とか無事にこなせる自信はついてきた。これから徐々に活動範囲や活動期間を広げていきたいと思う。

地図


昼食後 バスに乗って松江しんじ湖温泉駅に移動。午後は一畑電鉄(通称「バタ電」)に乗って旅をした。以下、その流れを時系列的に記す。

松江から出雲大社前

松江発1431の出雲大社行きは丸みを帯びた車体が特徴的で特急列車のような風格がある。車内もボックス席が多く占める観光列車のような仕様で、これはラッキーであった。

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発車してすぐに左手に宍道湖が見える。右側に見える山々も美しい。備中瓦の家々、水の張った田んぼ等、日本的な景観を堪能できる。

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発車して30分弱で一畑口駅に到着。だいたい中間地点になるが、ここは平面スイッチバック方式の駅。平面スイッチバックといえば、秋田新幹線の大曲駅、西武鉄道の飯能駅などがあって決して珍しい訳ではないが、こんなだだっ広い場所でスイッチバックの必要があるのかやや疑問。ちなみに映画「レイルウェイズ」で、ラストシーンを撮ったのがこの駅であった。

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その後列車は雲州平田、川跡等を過ぎて出雲大社前駅には1531に到着。松江しんじ湖温泉駅からの所要時間は丁度1時間であった。

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出雲大社前から伊野灘

出雲大社前駅には引退した旧式電車のデハニ52系が保存されている。映画「レイルウェイズ」でも重要な役どころを演じた車両だ。車内は映画撮影時の状態がほぼ保存されているので、映画のファンにとっては有難い。

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出雲大社駅からは1545発の特急電鉄出雲市行きに乗る。電鉄出雲市に行く予定はなかったが、途中の川跡で途中下車し、駅と列車の写真を撮りたかったからだ。

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特急なので川跡まではノンストップ。川跡で降りて次の松江しんじ湖温泉行きを待つ。

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川跡からはさっきの特急型車両で松江方面へ。先ほど紹介した一畑口の1つ先の伊野灘駅で下車する。

伊野灘から雲州平田へ

伊野灘駅も「レイルウェイズ」での重要なロケ地だ。中井貴一演じる主人公が娘役の本仮屋ユイカと一緒に降りた駅が伊野灘駅。ここで主人公は娘から「人の話を聞くときに時計を見るな」となじられる。また主人公が電車の運転手になることを決意したのもこの駅だ。さらに言えば駅からすぐ近くのガード下は、主人公が幼馴染と再会した場所でもある。

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伊野灘駅での滞在時間は僅か7分で、すぐに下り列車に乗って次の目的地である雲州平田駅に向かう。

雲州平田から松江しんじ湖温泉へ

雲州平田駅は一畑電車の本社と車両基地がある場所だ。ここも「レイルウェイズ」でのロケ地。運転中の不祥事により退職を決意した主人公を、乗客が辞めないように嘆願する場面だ。また「レイルウェイズ」では車両基地を舞台としていくつも名シーンが生まれている。

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雲州平田からは松江方面行きの列車に乗り、松江しんじ湖温泉駅に着いたのは1800丁度。夕方の松江市内は強い風が吹いていた。

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つづく

ただ、がむしゃらに生きてきた。気がつくと、多くのものを失っていた。だから、私は決意した。自分らしさを取り戻し、私らしく生きるために。一流企業に勤める49歳の筒井肇は、家庭を顧みず、忙しく仕事に追われる日々を送っていた。会社での立場は確立するが、妻や娘の心は離れるばかり。そんなある日、故郷の島根で一人暮らしをしている母が倒れたとの連絡が入る。追い打ちをかけるように、同期の親友の事故死の知らせが・・。それをきっかけに仕事一筋の人生に疑問を抱き始めた肇。「俺は、こんな人生を送りたかったのか・・・」

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