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青春18切符で群馬、長野、山梨1周の日帰り旅行
日帰り旅行の魅力は、何といっても手軽さと安さにある。宿泊費不要なので旅費は安上がりだし、予約も不要。思い立ったらすぐに出かけられるというのも良い。週末を完全に潰すこともなく、気持ちに余裕を持って旅ができるのも良い。行動半径が小さくなるのが難点だが、それでも早朝出発を心がければ、意外と遠くに行けたりする。
今回、「青春18切符」を使って関東、甲信越のミニトリップに出かけてみた
高崎~横川
自宅から始発の普通列車に乗ると、高崎に到着するのは最短で0745になる。高崎駅で名物の「峠の釜めし」を購入しようと思ったが、残念ながらまだ到着していないとのこと。「だるま弁当」でも悪くないのだが、今回はパス。横川まで我慢しよう。0802発の信越線横川行きに乗る。かつては長野方面へ向かう幹線であった信越本線だが、今や途中で大きく分断され、群馬県内では高崎~横川の29,7kmを残すのみとなってしまった。完全なローカル線と化した信越本線だが、横川までの車窓風景が意外と楽しい。遠方に見えていた妙義山が次第に近づいてきて、やがて線路のすぐ左に妙義山が聳える姿は正に絶景。険峻な岩場が織りなす険しい山容と、岩々を彩る新緑と花々。里に近い山でこれほど特異な景観を見せる山も珍しいのではないだろうか。
碓氷峠散策
横川には0836に到着。駅前の弁当屋もまだ閉まっていて、ここでも「峠の釜めし」はお預けである。今日は碓氷峠を少し歩いてみようと思う。某YouTuberが徒歩で横川から軽井沢まで歩き通す動画を紹介していたが、そこまでは行かなくても、遊歩道が整備されている熊の平ぐらいまでは歩いてみたい。しかし駅前の案内坂で「熊の平まで6km」と書かれているの見て少し気持ちが揺らぐ。まあ「行ける所まで行ってみよう」という感じで歩きだす。
「アプトの道」と呼ばれる遊歩道を歩く。山と比べれば話にならないぐらい緩い坂だが、それでも以前に怪我をした右足が痛い。我慢して歩く。左手に碓氷峠鉄道文化むらが見える。特急「あさま」等、かつて碓氷峠や高崎周辺を走っていた列車が展示されている。時間があれば立ち寄ってみたい。
「アプトの道」という名前の由来は、かつて碓氷峠を登る際にアプト式のレールを用いたからとのこと。しばらく歩くと上信越道の長大な橋の下を通ってやがて丸山変電所跡につく。ここは碓氷峠を超える電気機関車へ電気を供給した施設とのこと。明治時代に造られたらしい。ちなみに碓氷峠は日本鉄道史の中でも極めて早い時期に電化された区間とこと。理由は急勾配である碓氷峠を超えるためには電気機関車の強力な推進力を必要としたことと、トンネルの多い碓氷峠越えで蒸気機関車による煤煙の害が極めて深刻であったことによる。
さらに1kmほど登った所に峠の湯という温泉施設がある。横川の距離は約2.7kmなので、熊の平まではほぼ中間ぐらいか。ここまでは林の中の道だったが、ここからトンネルが多くなり、本格的な山岳路線の景観を見せてくる。
さらに1kmほど登った所が碓氷湖。坂本ダムによって作られた人工湖である。そしてそこからまたいくつかトンネルが続き、トンネルを出た所が碓氷第3橋梁、通称「めがね橋」である。明治25年に完成した煉瓦造りのアーチ橋。橋の下から見上げると、その迫力に圧倒されそうになる。ちなみにメガネ橋の上からは、今では使われなくなった信越本線新線の橋梁も見えている。
メガネ橋からさらにトンネルが続く。排煙口のある長いトンネルを抜けて、さらにトンネルをいくつか抜けた所に遊歩道の終点である熊の平である。1950年には大規模な土砂崩れが起こり、当時の国鉄職員とその家族計50名が犠牲になったという痛ましい災害も起こった場所である。かつては横軽線の途中にある数少ない平坦地ということで、上下行き違い用の駅/信号所が設けられていたとのこと。現在は碓氷峠遊歩道の終点となっている。
熊の平を見学した後、帰路につく。往路の所要時間は2時間弱。帰りは緩やかな下り坂なので歩くペースが少し早い。メガネ橋、碓氷湖、峠の湯と、往路に通った場所を足早に過ぎていく。途中の丸山変電所では、登ってくるトロッコ列車を見た。また碓氷峠鉄道文化むらの手前には、碓氷峠の関所跡があったので、立ち寄ってみた。
横川~軽井沢
横川駅に戻ってきたのは1150頃だった。予定していたバスの発車は15分後である。時間があれば鉄道文化むらに立ち寄ってみたかったが、残念ながら時間がない。1205発のJR関東バスに乗り、30分程で軽井沢駅に到着する。軽井沢駅前で食事を、と、思ったが。休日の昼間の軽井沢はやはり人が多い。しかも食事処はどこもかしこもやや高め。最初はどこかの店に入って食事しようと思ったが、行列が出来ているのを見て断念。喫茶店でコーヒーとケーキを食べて(これも高かった・・・)、駅に戻って「峠の釜めし」を買う。
軽井沢~小諸
軽井沢発1340のしなの鉄道長野行きに乗る。車内で「峠の釜めし」を食べる。駅弁としてはやや高い(1,200円)が、食べてみるとやはり美味しい。具沢山の釜めしで、醤油味の御飯と具材との組み合わせがステキ。お新香も良いアクセントになっていて、食べていて飽きないように工夫されている。さすがは「キング・オブ・駅弁」である。小諸には1400頃に到着。駅にはしなの鉄道が誇る観光列車「ろくもん」が入線していた。これはラッキー。早速写真を撮ってみた。ちなみに「ろくもん」の車内では結婚式を行っているようで、乗客の半分ぐらいは結婚式の関係者らしかった。
小諸~小淵沢
小諸発1433の小海線観光列車「High Rail」に乗る。この列車の魅力は、美しい景観を走る小海線を走破する観光列車という点につきる。2両編成でアテンダントさん2名が乗務していた。途中の中込、信濃川上、野辺山で長時間停車がある。特に信濃川上や野辺山といった駅での長時間停車は嬉しい。車窓から見る八ヶ岳は、かなり雪が解けていたものの、未だ山頂部分は白い雪に覆われていた。野辺山のキャベツ畑もまだ茶色で、緑一面になるのはもう少し先の事だろう。小淵沢~甲府
小淵沢には1657に到着した。小淵沢からは1723発の高尾行きに乗る。窓から南アルプスの山々と富士山が綺麗に見えている。このまま高尾まで乗り通すのもアリだが、久しぶりに甲府のほうとうが食べたくなったので、甲府で下車する。甲府~
甲府市内でほうとうを食べた 後に駅に戻る。1940発の大月行きに乗る。大月からは中央特快に乗り換えて八王子へ出て、後はいつものルートで帰宅するだけだ。帰宅は0000頃。長い1日だった。青春18切符、北陸の旅(4)
3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。
という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。
前回までのあらすじは --> こちら
今回の旅は雨が多かったが、最終日はかなりハッキリとした雨であった。とはいえ、敦賀の町に降り立ったのは実は初めて(通過したことは何度もある)。折角なので敦賀の町を少し散策してみた。
朝0740に敦賀駅前を発車するバスに乗って神楽町というバス停で下車。そこから敦賀駅に向かった歩いてみることにした。昔ながらの雰囲気を残すアーケード通りを東に向けて歩く。大谷吉継と松尾芭蕉が敦賀市のヒーローのようで、所々に両者の名前が見える。
交差点の向こうに気比神宮という神社があった。かなり歴史の古い神社であったが、主要な建物は戦災により失われてしまったとのこと。大半が戦後に再建されたものである。ただし、入り口の大鳥居は戦災を免れて昔の姿をとどめており、国の重要文化財に指定されているとのことであった。
気比神宮から敦賀駅に至るルートが敦賀市内のメインストリートと思われる。道の両側にはアーケードが整備され、雨の日にも濡れずに街歩きできるのは有難い。歩いている道すがらで面白いものを見つけた。どうやら「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のキャラクターを模ったオブジェらしい。
ん?、松本零士氏と敦賀市に何か関係でもあったのか?。一瞬そんな考えも過ったが、どうやらそうではないらしい。後で調べてみると、1999年に敦賀開港100周年を記念して敦賀駅から気比神宮までの間に計28体のブロンズ像を設置したとのこと。ちなみに歩いている途中には全部で何体あるのか知らなかったので、見つけ次第写真を撮っていった。
敦賀駅に戻ったのは0840頃。敦賀駅は駅の西側に市街地が広がっているが、新幹線のホームは市街地とは反対側にあたる駅の東側に設置されている。YouTube等で「敦賀駅の新幹線ホームがすごいことになっている」という情報があり、実際に見てみると、確かに物凄い迫力であった。以前の敦賀駅は列車数こそ多いものの、どこか古臭い印象のある駅だった(以前に私が長期滞在した米子駅にも相通じるものがある)。今回立ち寄った敦賀駅には、その種の古臭さを感じる部分はまだ少し残ってはいたものの、新幹線の開業に合わせて急速に近代化されている駅と駅前の風景を目の当たりにした感じがした。
大垣行きの普通列車は8両編成であった。いつもなら4両編成の列車が米原~大垣間をすし詰め状態で走っているのだが、さすがに8両編成は余裕がある。車内はガラガラ。2人席をゆったりと独占できた。
大垣からは豊橋行き新快速に乗り換える。こちらはさっきの大垣行きのガラガラが嘘のようなラッシュ状態。発車駅の大垣ですら既に全席が埋まっていて通路に立ち客が多数いる状態だった。この分では先が思いやられる。とはいえ、私自身は今回は岐阜で途中下車。ちょっと観光することにした。
で、どうしたかというと、岐阜城までの往復のバスとロープウェーの券が1,500円のセットになって売っているらしい。それをこの「ぎふ旅コイン」で購入できるとのこと。そういえば岐阜城にも随分行っていないな。雨だと客が少ないからゆったりとした岐阜城観光が楽しめるかも。そういう期待もあって早速購入してみた。
岐阜駅から岐阜城に向かうバスは何本も出ていて、それこそ待ち時間殆どなしで乗車できた。ただバスが岐阜の市街地を走るため、距離の割には時間がかかる。10~15分ぐらいの所要時間で岐阜城公園に到着した。
「雨だから人が少ないのでは」の予想に反して日曜日の岐阜城ロープウェーは結構盛り上がっていた。普段なら15分間隔で運行されているのだが、その日は臨時便を出して対応している状態。待ち時間が少ないのは良かったけど、人の多さには少々ゲンナリである。
ロープウェーの山頂駅から岐阜城までは少しの登りがある。とはいっても5分程度で登れる距離だ。ただし雨が降っているので石段が滑りやすくなっているので要注意。やがて前方に岐阜城の天守閣が見えてきた。
今回の切符は岐阜城の天守内に入って見学することも可能だ。しかし下界は霧に包まれてるため視界は効かないし、天守といっても中は鉄筋コンクリートで面白いとは思えない。今回は天守見学はパスし、そのままロープウェーで下山することにした。
車内で「ぎふ旅コイン」の残金で購入した味噌カツサンドイッチを食べる。遅めの昼食という訳
この後豊橋で浜松行きに乗り換えて、浜松からは熱海行に乗り換える。この熱海行は昨年静岡地区にデビューした313系の車両が3両繋がっている。「ロングシート地獄」と呼ばれている静岡地区での数少ないクロスシート型車両、しかも椅子のフカフカ感が他の車両とは全然違う。
という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。
前回までのあらすじは --> こちら
敦賀の町を歩く
今日は旅の最終日。18切符を使って一気に関東へ戻る予定だ。青春18切符の旅と言いつつ、18切符を使ったのは実は今日で2回目。旅の2日目と3日目は移動距離が小さかったので、青春18切符を使わずに通常の切符で移動したのだ。今回の旅は雨が多かったが、最終日はかなりハッキリとした雨であった。とはいえ、敦賀の町に降り立ったのは実は初めて(通過したことは何度もある)。折角なので敦賀の町を少し散策してみた。
朝0740に敦賀駅前を発車するバスに乗って神楽町というバス停で下車。そこから敦賀駅に向かった歩いてみることにした。昔ながらの雰囲気を残すアーケード通りを東に向けて歩く。大谷吉継と松尾芭蕉が敦賀市のヒーローのようで、所々に両者の名前が見える。
交差点の向こうに気比神宮という神社があった。かなり歴史の古い神社であったが、主要な建物は戦災により失われてしまったとのこと。大半が戦後に再建されたものである。ただし、入り口の大鳥居は戦災を免れて昔の姿をとどめており、国の重要文化財に指定されているとのことであった。
気比神宮から敦賀駅に至るルートが敦賀市内のメインストリートと思われる。道の両側にはアーケードが整備され、雨の日にも濡れずに街歩きできるのは有難い。歩いている道すがらで面白いものを見つけた。どうやら「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のキャラクターを模ったオブジェらしい。
ん?、松本零士氏と敦賀市に何か関係でもあったのか?。一瞬そんな考えも過ったが、どうやらそうではないらしい。後で調べてみると、1999年に敦賀開港100周年を記念して敦賀駅から気比神宮までの間に計28体のブロンズ像を設置したとのこと。ちなみに歩いている途中には全部で何体あるのか知らなかったので、見つけ次第写真を撮っていった。
敦賀駅に戻ったのは0840頃。敦賀駅は駅の西側に市街地が広がっているが、新幹線のホームは市街地とは反対側にあたる駅の東側に設置されている。YouTube等で「敦賀駅の新幹線ホームがすごいことになっている」という情報があり、実際に見てみると、確かに物凄い迫力であった。以前の敦賀駅は列車数こそ多いものの、どこか古臭い印象のある駅だった(以前に私が長期滞在した米子駅にも相通じるものがある)。今回立ち寄った敦賀駅には、その種の古臭さを感じる部分はまだ少し残ってはいたものの、新幹線の開業に合わせて急速に近代化されている駅と駅前の風景を目の当たりにした感じがした。
敦賀~岐阜
敦賀発0923の新快速大阪行きに乗る。この列車で近江塩津まで移動し、近江塩津からは北陸線経由の新快速姫路行きに乗り換える。先の大阪行きは湖西線経由であり、米原を経由しないためだ。4両編成の新快速は、米原で前に8両が連結されて12両の長大な編成になる。しかし私はその米原で下車し、次の1100発の大垣行きに乗り換える。大垣行きの普通列車は8両編成であった。いつもなら4両編成の列車が米原~大垣間をすし詰め状態で走っているのだが、さすがに8両編成は余裕がある。車内はガラガラ。2人席をゆったりと独占できた。
大垣からは豊橋行き新快速に乗り換える。こちらはさっきの大垣行きのガラガラが嘘のようなラッシュ状態。発車駅の大垣ですら既に全席が埋まっていて通路に立ち客が多数いる状態だった。この分では先が思いやられる。とはいえ、私自身は今回は岐阜で途中下車。ちょっと観光することにした。
雨の岐阜城
というのも、3日前に大垣に宿泊した際、「ぎふ旅コイン」という2,000円分の電子クーポンをゲットしていたのだ。駅近くのドラッグストアで生活必需品を購入する手もあったが、どうも駅の近くにこのクーポンが使えるドラッグストアがないらしい。この種のクーポンを使う時、いつも店探しに苦労するのだが、今回もそのパターン。で、どうしたかというと、岐阜城までの往復のバスとロープウェーの券が1,500円のセットになって売っているらしい。それをこの「ぎふ旅コイン」で購入できるとのこと。そういえば岐阜城にも随分行っていないな。雨だと客が少ないからゆったりとした岐阜城観光が楽しめるかも。そういう期待もあって早速購入してみた。
岐阜駅から岐阜城に向かうバスは何本も出ていて、それこそ待ち時間殆どなしで乗車できた。ただバスが岐阜の市街地を走るため、距離の割には時間がかかる。10~15分ぐらいの所要時間で岐阜城公園に到着した。
「雨だから人が少ないのでは」の予想に反して日曜日の岐阜城ロープウェーは結構盛り上がっていた。普段なら15分間隔で運行されているのだが、その日は臨時便を出して対応している状態。待ち時間が少ないのは良かったけど、人の多さには少々ゲンナリである。
ロープウェーの山頂駅から岐阜城までは少しの登りがある。とはいっても5分程度で登れる距離だ。ただし雨が降っているので石段が滑りやすくなっているので要注意。やがて前方に岐阜城の天守閣が見えてきた。
今回の切符は岐阜城の天守内に入って見学することも可能だ。しかし下界は霧に包まれてるため視界は効かないし、天守といっても中は鉄筋コンクリートで面白いとは思えない。今回は天守見学はパスし、そのままロープウェーで下山することにした。
岐阜~熱海
岐阜駅に戻ってきたのは1400頃。岐阜発1408の快速豊橋行きに乗る。この列車は6両編成。長い編成は8両だので、やや短い編成である。混んでいたら鈍行に切り替えようと思っていたが、予想に反して車内は空いていた。どうも大垣駅での接続の関係で、混む列車と混まない列車が出てくるらしい。午前中に乗った豊橋行き新快速は大垣駅で接続を取ったので混んでいたが、この快速列車は大垣駅で接続を取らないために空いているということか?。車内で「ぎふ旅コイン」の残金で購入した味噌カツサンドイッチを食べる。遅めの昼食という訳
この後豊橋で浜松行きに乗り換えて、浜松からは熱海行に乗り換える。この熱海行は昨年静岡地区にデビューした313系の車両が3両繋がっている。「ロングシート地獄」と呼ばれている静岡地区での数少ないクロスシート型車両、しかも椅子のフカフカ感が他の車両とは全然違う。
熱海~辻堂
熱海には1900過ぎに到着。駅から歩いて5分程の場所にある 寿司屋で寿司を食べました。 その後駅に戻り1942熱海始発の小金井行きへ乗ります。あとは自宅のある辻堂駅まで列車に乗っていくだけ。今回の旅も無事終了しました。青春18切符、北陸の旅(3)
3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。
という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。
前回までのあらすじは --> こちら
三国港は、北前船の寄港地として古くから賑わっていた港町。三国駅周辺の景観にも往時の雰囲気を色濃く留めています。その一つが旧森田銀行本店。三国駅から徒歩10分ぐらいの所にあります。無料で見学できます。内部は吹き抜け構造となっていて、銀行のカウンター部分と、その奥にある金庫や重役室が往時のままの形で残されています。
銀行の金庫と言えば銀行強盗。最近はめっきり減りましたが、かつてはモデルガンや刃物で武装し、店員を人質に「金を出せ」と脅す銀行強盗が後を絶たなかったそう。最近では現金離れとIT化によって金融犯罪の主体が銀行強盗からIT詐欺やオレオレ詐欺などの手口に変わってきたとのこと。果してどちらが物騒なのか・・・。
東尋坊からの帰りは三国港駅まで歩いてみました。東尋坊からは荒磯遊歩道という遊歩道が出ていて、少し離れた道路まで出ます。そこからは一般道を歩いて三国港駅まで。東尋坊からの距離は約2kmで、所要時間は30分ほどでした。
福井電鉄の魅力は路面電車と通常の鉄道線が同じ線路で切り替わること。田原町から福井市内の間は路面電車として走りますが、郊外に出ると一般の鉄道と同じように走ります。ちなみに路面電車として走る特性上、車内の容積は小さく、実際に乗っていてもかなり手狭に感じます。軌間は1067mmで、他の日本の鉄道と同じ狭軌なんですけどね。
福井電鉄の魅力はいくつかあるのですが、1つは途中の大名町駅から分岐していく枝線。福井駅方面へ向かう線路で、JR福井駅の目の前を2両編成の長大な路面電車が発着する光景を見る事が出来ます。2024年の北陸新幹線福井延伸の時にも残って欲しい景観です。
もう1つは終点のたけふ新駅。「新たけふ」ではなく「たけふ新」。しかも「たけふ」と平仮名で書く所がミソ。JR武生駅の近くなのですが、微妙に離れているので「たけふ新」としたのでしょうか。感覚的にはJR山陰線の出雲市駅と一畑電鉄の電鉄出雲駅に近い距離感です。
武生の駅前に焼鳥の店「秋吉」があったので、中に入ってみましたが、残念ながらカウンター席は満席。待ち時間も不明とのことなので、今回はパスしました。次回に福井に来た時には、「秋吉」に入りたいなぁ、と思いつつ。
その日は武生から特急「サンダーバード」に乗って敦賀に移動。敦賀駅前のホテルに1泊しました。 宿の近くにある居酒屋 で晩御飯を食べました。ちょっと値段は張りましたけど、鯛茶漬けが美味しかったです。
つづく
という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。
前回までのあらすじは --> こちら
三国港周辺を散策
昨晩は芦原温泉の温泉宿でまったり。旅の3日目は少し寝坊して0900頃に宿を出発。あわら湯の町を0920に発車する三国港行きに乗りました。10分程で三国駅に到着。三国駅周辺を見学しました三国港は、北前船の寄港地として古くから賑わっていた港町。三国駅周辺の景観にも往時の雰囲気を色濃く留めています。その一つが旧森田銀行本店。三国駅から徒歩10分ぐらいの所にあります。無料で見学できます。内部は吹き抜け構造となっていて、銀行のカウンター部分と、その奥にある金庫や重役室が往時のままの形で残されています。
銀行の金庫と言えば銀行強盗。最近はめっきり減りましたが、かつてはモデルガンや刃物で武装し、店員を人質に「金を出せ」と脅す銀行強盗が後を絶たなかったそう。最近では現金離れとIT化によって金融犯罪の主体が銀行強盗からIT詐欺やオレオレ詐欺などの手口に変わってきたとのこと。果してどちらが物騒なのか・・・。
東尋坊
昼食 の後は、東尋坊へ行ってみました。東尋坊自体は以前にも行ったことがありましたが、せっかくここまで来たので、序に足を延ばしてみることにしたのです。三国港の駅前からバスに乗って約10分で東尋坊のバス停に到着。東尋坊自体はそこから歩いてすぐの所です。何度も見たことがある景観ですが、久しぶりに見てみるとその迫力に驚かされます。東尋坊からの帰りは三国港駅まで歩いてみました。東尋坊からは荒磯遊歩道という遊歩道が出ていて、少し離れた道路まで出ます。そこからは一般道を歩いて三国港駅まで。東尋坊からの距離は約2kmで、所要時間は30分ほどでした。
九頭竜川を見た後、福井に戻る
三国港駅に戻ってきたのは1300頃。まだ時間があったので、フリー切符の特性を利用してえちぜん鉄道に乗ることにしました。1309発の福井行きに乗って福井口まで出て、福井口からは勝山行に乗り換えます。今回の目当ては雨で増水した九頭竜川。勝山に着く手前の小舟渡という駅から、次の保田駅までは九頭竜川間近に見ることができるビューポイントです。福井電鉄に乗る
勝山まで行って福井口に戻ったのが1600頃。再び三国港線に乗り、3つ先の田原町で下車しました。この田原町駅は福井鉄道線との乗換駅。福井鉄道線はえちぜん鉄道と並んで福井県を走る2つの私鉄線の1つです。福井電鉄の魅力は路面電車と通常の鉄道線が同じ線路で切り替わること。田原町から福井市内の間は路面電車として走りますが、郊外に出ると一般の鉄道と同じように走ります。ちなみに路面電車として走る特性上、車内の容積は小さく、実際に乗っていてもかなり手狭に感じます。軌間は1067mmで、他の日本の鉄道と同じ狭軌なんですけどね。
福井電鉄の魅力はいくつかあるのですが、1つは途中の大名町駅から分岐していく枝線。福井駅方面へ向かう線路で、JR福井駅の目の前を2両編成の長大な路面電車が発着する光景を見る事が出来ます。2024年の北陸新幹線福井延伸の時にも残って欲しい景観です。
もう1つは終点のたけふ新駅。「新たけふ」ではなく「たけふ新」。しかも「たけふ」と平仮名で書く所がミソ。JR武生駅の近くなのですが、微妙に離れているので「たけふ新」としたのでしょうか。感覚的にはJR山陰線の出雲市駅と一畑電鉄の電鉄出雲駅に近い距離感です。
武生の駅前に焼鳥の店「秋吉」があったので、中に入ってみましたが、残念ながらカウンター席は満席。待ち時間も不明とのことなので、今回はパスしました。次回に福井に来た時には、「秋吉」に入りたいなぁ、と思いつつ。
その日は武生から特急「サンダーバード」に乗って敦賀に移動。敦賀駅前のホテルに1泊しました。 宿の近くにある居酒屋 で晩御飯を食べました。ちょっと値段は張りましたけど、鯛茶漬けが美味しかったです。
つづく
青春18切符、北陸の旅(2)
3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。
という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。
前回までのあらすじは --> こちら
昨日来の腹痛はかなり収まってきましたが、早起きするのも億劫になったので出発時間を当初の予定よりも遅らせ、ホテルの朝食を取ってから出発することにしました。
ちなみに旅と腹痛については、これまでも何度か経験済で、 以前に紹介した道東旅行 や、その前には 台湾旅行 や 四国で登山旅行 した際にも突発性の腹痛に苦しめられました。
食事に内容だとか気温の変化とかが原因だと思うのですが、移動中だと些か厄介ですね。
閑話休題。
この日は0725大垣発の米原行きに乗ります。4両編成。この区間は輸送需要に比して列車本数が少ないので、結構混む路線です。18切符で旅行している際も、この路線はいつも混んでいる印象があります。今回もそこそこ混んでいましたが、少し早めに駅に行ったので、幸い席は取れましえます。区間快速というのは、途中の岡崎までは全駅停車で、岡崎から先は快速運転するというもの。JR東海が誇る新快速に比べると速度は落ちますた。
タクシーだと10分ぐらいは知って平泉寺に到着。駐車場から先は参道になっていて、杉の巨木が生い茂る中、参道が真っすぐに伸びています。鳥居を抜けると緑の苔が美しい景観になり、一番奥が本社です。
右手の方に入っていくと、さらに奥に向かって道が続いており、その先に楠木正成公の供養塔があります。お墓とはまた違うみたいですね。
白山神社から戻る途中、左手の方に外れていくと、南谷の発掘現場があります。ここからは中世時代の石畳が出てきて、そこに歩けるように整備されています。現在のアスファルトの道に比べると、中世の石畳は歩きにくい。しかも小雨のために石の上が滑りやすくなっている。転倒しないように慎重に歩きます。そして石畳の奥には若宮八幡宮の大杉があります。
帰りはタクシー代をケチって駅まで歩くことにしました。約5kmの道のりで所要時間は約1時間です。途中、勝山城博物館とか越前大仏とかの近くを通りましたが、今回はパス。作りものッポイ感じがちょっと嫌かな。まあ大仏は見たかったような気がしますけど・・・。
勝山駅に戻り、駅カフェでちょっと一服。駅前にあるテキ7形電気機関車を見学。京福電鉄時代に永平寺線の貨物輸送を担っていたとのこと。かなりミニサイズの電気機関車でした。
福井口で三国線の三国港行きに乗り換え。ちなみに福井口駅の乗り継ぎは素晴らしいの一言。どちら側から乗ってきても、福井口でほぼ同時刻で乗り継ぎができます。ちなみに今回利用したのは、「あわら温泉宿泊フリー切符」というもの。これは芦原温泉での指定旅館の宿泊を条件としてえちぜん鉄道が2日間乗り放題になるというもの。しかも旅館に泊まると1,000円のキャッシュバックがある。料金は2,000円だが、キャッシュバックを考えると実質1,000円。しかも平日も利用可能。まさに鉄オタにとっては夢のような切符だが、難点はやはり芦原温泉の宿泊。今回は「全国旅行割」のお陰で非常に安価に宿泊できたが、普段だとそうはいかない。
終点に三国港に着いたのは1600頃。途中のあわら湯の町が本来の目的地だが、フリー切符の特権を生かして終点まで乗った。この三国港駅も個人的には好きな駅の1つで、京福電鉄時代にも何度か訪れたことはある。数年前に駅舎がリニューアルされたが、かつての魅力は失われてはいない。
三国港駅発1609の福井行きに乗ってあわら湯の町駅で下車。JRの芦原温泉駅が有名だが、温泉街に近いにはむしろこの「あわら湯の町」だ。今回の宿も駅から徒歩10分ぐらいの場所にあり、便利であった。宿は和室で温泉も入り放題。晩御飯は地元の海産物がたっぷり。まさに至れり尽くせりであった。
つづく
という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。
前回までのあらすじは --> こちら
大垣~米原
当初の予定では、大垣から福井までの移動も青春18切符を使う予定でした。しかし大垣から福井の乗車券は2,310円で、青春18切符の1回分よりも安いことが判明。また米原~福井間で特急列車を利用すれば、大垣出発を少し遅らせることも可能なことがわかりました。昨日来の腹痛はかなり収まってきましたが、早起きするのも億劫になったので出発時間を当初の予定よりも遅らせ、ホテルの朝食を取ってから出発することにしました。
ちなみに旅と腹痛については、これまでも何度か経験済で、 以前に紹介した道東旅行 や、その前には 台湾旅行 や 四国で登山旅行 した際にも突発性の腹痛に苦しめられました。
食事に内容だとか気温の変化とかが原因だと思うのですが、移動中だと些か厄介ですね。
閑話休題。
この日は0725大垣発の米原行きに乗ります。4両編成。この区間は輸送需要に比して列車本数が少ないので、結構混む路線です。18切符で旅行している際も、この路線はいつも混んでいる印象があります。今回もそこそこ混んでいましたが、少し早めに駅に行ったので、幸い席は取れましえます。区間快速というのは、途中の岡崎までは全駅停車で、岡崎から先は快速運転するというもの。JR東海が誇る新快速に比べると速度は落ちますた。
米原~福井
米原からは0810発の「しらさぎ51号」に乗り換えます。51号といっても51番目という訳ではなく、名古屋発の「しらさぎ」には1番から、米原発の「しらさぎ」には51番から番号が付けられているだけのよう。ちなみにこの「しらさぎ」も2024年4月の北陸新幹線敦賀延伸によって廃止されるとのこと。「しらさぎ」にせよ「雷鳥/サンダーバード」にせよ、半世紀以上の歴史があるだけに、廃止されるのは残念です。福井から勝山
福井には0915に到着。福井からは久しぶりのえちぜん鉄道に乗ります。アテンダントさんは健在でした。若い娘が多かったです。当面は廃止されることはなさそうでした。勝山、平泉寺白山神社
勝山には1100前に到着。勝山駅でタクシーの割引チケットを配布しているので、1枚受け取ります。今回目指したのは、駅から約5km離れた平泉寺白山神社。苔で有名な場所です。平泉寺白山神社というのは一見変な名前で、神社なのか寺なのか分からないのですが、明治の神仏分離によって白山神社となったとのこと。それまでは白山神社と平泉寺で領有争いをしていたそう。タクシーだと10分ぐらいは知って平泉寺に到着。駐車場から先は参道になっていて、杉の巨木が生い茂る中、参道が真っすぐに伸びています。鳥居を抜けると緑の苔が美しい景観になり、一番奥が本社です。
右手の方に入っていくと、さらに奥に向かって道が続いており、その先に楠木正成公の供養塔があります。お墓とはまた違うみたいですね。
白山神社から戻る途中、左手の方に外れていくと、南谷の発掘現場があります。ここからは中世時代の石畳が出てきて、そこに歩けるように整備されています。現在のアスファルトの道に比べると、中世の石畳は歩きにくい。しかも小雨のために石の上が滑りやすくなっている。転倒しないように慎重に歩きます。そして石畳の奥には若宮八幡宮の大杉があります。
勝山駅周辺観光
白山神社入口付近にある 「まつや」 でおろしそばとソースカツ丼を食べました。いずれも福井の名物料理です。帰りはタクシー代をケチって駅まで歩くことにしました。約5kmの道のりで所要時間は約1時間です。途中、勝山城博物館とか越前大仏とかの近くを通りましたが、今回はパス。作りものッポイ感じがちょっと嫌かな。まあ大仏は見たかったような気がしますけど・・・。
勝山駅に戻り、駅カフェでちょっと一服。駅前にあるテキ7形電気機関車を見学。京福電鉄時代に永平寺線の貨物輸送を担っていたとのこと。かなりミニサイズの電気機関車でした。
勝山~あわら湯の町
勝山発1419の福井行きに乗ります。アテンダントさんは偶々往路と同じ人でした。福井から本日2回目の往復乗務とのこと。1日3往復するそうです。福井口で三国線の三国港行きに乗り換え。ちなみに福井口駅の乗り継ぎは素晴らしいの一言。どちら側から乗ってきても、福井口でほぼ同時刻で乗り継ぎができます。ちなみに今回利用したのは、「あわら温泉宿泊フリー切符」というもの。これは芦原温泉での指定旅館の宿泊を条件としてえちぜん鉄道が2日間乗り放題になるというもの。しかも旅館に泊まると1,000円のキャッシュバックがある。料金は2,000円だが、キャッシュバックを考えると実質1,000円。しかも平日も利用可能。まさに鉄オタにとっては夢のような切符だが、難点はやはり芦原温泉の宿泊。今回は「全国旅行割」のお陰で非常に安価に宿泊できたが、普段だとそうはいかない。
終点に三国港に着いたのは1600頃。途中のあわら湯の町が本来の目的地だが、フリー切符の特権を生かして終点まで乗った。この三国港駅も個人的には好きな駅の1つで、京福電鉄時代にも何度か訪れたことはある。数年前に駅舎がリニューアルされたが、かつての魅力は失われてはいない。
三国港駅発1609の福井行きに乗ってあわら湯の町駅で下車。JRの芦原温泉駅が有名だが、温泉街に近いにはむしろこの「あわら湯の町」だ。今回の宿も駅から徒歩10分ぐらいの場所にあり、便利であった。宿は和室で温泉も入り放題。晩御飯は地元の海産物がたっぷり。まさに至れり尽くせりであった。
つづく