英彦山は福岡県南部にある山塊です。元々は修験道の山で、戦国期には僧兵を擁して戦国大名と戦った様。今でも山中には神域になっており、山中に多くの神社があります。福岡市内から車で2時間弱、小倉からだと約1時間という距離なので、福岡県民にとっては高尾山や高野山のように手頃な山なのかも知れません。

福岡市内で朝にレンタカーを借りて出発。登山口までは2時間ほどかかりました。朝10時に登山口に到着。ここから登山開始です。

駐車場から奉幣殿と呼ばれる設備までは、アップダウンがあまりない道で前座といった感じ。奉幣殿は英彦山全域の表玄関ともいうべき場所で、比較的容易に到達できることから、登山者よりも観光客の方が圧倒的に数で上回っています。

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奉幣殿で石段を登り切った先が登山道になります。登山道は綺麗に整備されていますが、いきなり急登になりそこそこキツイです。鎖場が2個所ほどありますが、大したことはありません。急登を過ぎるとゆるやかな登りになり、中津宮という建物がありますが、今回は素通り。しばらく歩くと休憩するに好適な広い場所に出て、ここが産霊社です。

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ここからは長い石段が始まり、前方に建物が見えます。石段を伸び切った所が英彦山上宮。一見するとピークですが、本当のピークはコルを挟んだ向こうに見える南峰。登山者の大半は南峰までは行かずにこの上宮をゴールにするよう。

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実際にコルに行くと予想外に楽ちん。10分程歩くと拍子抜けするぐらい簡単に南峰に到着します。山頂部は広くなっていて、弁当を広げて休む人達が沢山いました。

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帰りは元来た道を戻ります。往路はバイパスした中津宮にも立ち寄ってみました。紅葉については山頂部や登山路はほぼ終わりかけ。落葉を敷き詰めた登山路が綺麗でした。

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奉幣殿に降りてくると登山道とは打って変わって俗世に戻った感じ。登山道の入口付近で観光客らしき人に「この道はあとどのくらい続いていますか」と聞かれたので、山頂まで1時間ほどです、と答えると、絶句していました。

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駐車場に戻ったのは13:30頃。往復3.5時間ほどの山旅でした。山歩きとしては短いですが、正直コースタイムから予想していたよりもキツイ山でした。客観的に見れば楽な山なのですが、そこは山登り。舐めるとキツイです。山全体の印象としては、麓から山頂まで色々な見どころがあって面白い山でした。福岡市街からも手頃な距離なので、九州の人々にとっては手軽にハイキングできる山なのではないでしょうか。

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