BCS(Battalion Combat Series)とは、WW2における陸上戦闘を大隊規模で再現するシミュレーション・ウォーゲームのシリーズである。BCSの概要については、 こちらの記事 を参照されたい。
今回は、BCSシリーズの1作「Arracourt」のキャンペーンシナリオに挑戦してみた。これは、1944年9月にフランス・ロレーヌ地方のアラクール周辺で戦われた米軍とドイツ軍との戦いを描いたシナリオである。
以前に紹介したプレイでは、第3Turnまでプレイした が、途中で終わらせておくのは惜しい。
そこで、前回の対戦記録をそのまま引き継ぎ、ソロプレイでキャンペーンシナリオを続けてみることにした。
4Turn(9月21日)
天候は晴れ。米軍は補充ダイスに恵まれて、第4機甲師団CCAの戦車大隊を復活させた。


引き続き米第4機甲師団CCBが、北部の要域シャトー・サリーを攻撃する。シャトー・サリーを守るドイツ軍は強力であったが、砲兵支援を受け、さらに歩戦連合で攻撃する米軍部隊が遂にドイツ軍を撃破。米軍が初めてシャトー・サリーを占領した。
5Turn(9月22日)

その北に隣接したルネヴィルでは、米第2騎兵戦闘グループとドイツ第15装甲擲弾兵師団が激しく戦っている。第2騎兵戦闘グループがルネヴィルを一度は奪回したものの、兵力に勝るドイツ軍がすぐに奪回する。
さらに北部戦線では、アラコートを巡る米第4機甲師団とドイツ第111,113装甲旅団が激戦を繰り広げている。米軍がアラコートを一度奪回したが、すぐにドイツ軍がそれを奪い返した。
ちなみに、ここでショートキャンペーンは終了となる。この時点でのVPはお互いに2VPずつ。引き分けの状況である。しかし今回はここで終わりではない。
6Turn(9月23日)
天候は雨。航空機も登場しない。このTurn、ドイツ側に増援部隊である第11装甲師団が登場する。米軍はなおもルネヴィルへ攻勢を加えるが、ドイツ軍第15装甲擲弾兵師団の奮戦でルネヴィルは落ちない。天候が悪いと、攻勢の勢いはどうしても殺がれてしまう。7Turn(9月24日)

米軍としては反撃に転じたい所であったが、主要補給線を遮断されてしまったため効果的な反撃は期待できない。仕方なく機甲部隊は休養させて疲労回復に努める。
米第4機甲師団は僅か1本の主要補給ライン(MSR)に依存している。従ってそれを遮断されれば打つ手がなくなる。このような事態を避けるためには、一旦主力を後退させることも必要だったかもしれない。
8Turn(9月25日)

それでもドイツ軍は米第4機甲師団に対して猛烈な攻撃を仕掛けた。米第4機甲師団の中でも主力のCCAは大損害を被ってしまう。
ちなみにこの後ドイツ第559歩兵師団は、第12Turnまで悉くSNAFUチェックに失敗し続けることになる。このように主要補給線を遮断されることは、かくも恐ろしいことなのだ・・・。
9Turn(9月26日)

先手を取ったのは枢軸軍だ。ドイツ第11装甲師団が活動を実施。先端を進む第11偵察大隊が米第4機甲師団の司令部を追い上げる。CCAの司令部は後退を余儀なくされ、CCB、CCRは連絡線を遮断された。
米軍がCCAの活性化に失敗したため、ドイツ軍が引き続き第113装甲旅団を活性化させる。要域シャトーサリーを攻撃するも、米軍の守りが固く、陥落させるには至らない。。
米軍は第35歩兵師団を活性化し、第4機甲師団の連絡線上に布陣しているドイツ軍偵察大隊を攻撃。これを撃退して第4機甲師団への連絡線を開通した。ドイツ軍は第559歩兵師団が連絡線遮断で動けないため、米第4機甲師団に対応できていない。
南方では大きな動きはなかったが、ドイツ第21装甲師団の行った自由フランス第2機甲師団への攻撃が、ドイツ軍にとっては最悪に近い結果となった。すなわちフランス軍の戦車1ステップの損害と引き換えに、ドイツ軍の強力な戦車大隊2ユニットが失われてしまったのである。
つづく







