もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

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TTWW_1Turn


以前に紹介したThe Third World WarのVASSAL戦【1】 をYouTube動画にまとめました。



The Third World War, Designer Signature Edition The Battle for the Balkans NATO Designer Signature Edition Blue Water Navy MBT: The Game of tank-to-tank combat in 1987 Germany MBT-FRG MBT-BAOR Next War Poland

The Third World War, Designer Signature Edition
The Battle for the Balkans
NATO Designer Signature Edition
Blue Water Navy
MBT: The Game of tank-to-tank combat in 1987 Germany
MBT-FRG
MBT-BAOR
Next War Poland

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今回紹介する「The Third World War」(以下、TTWW)は、GDW社が1984年に発表したシミュレーション・ウォーゲームです。本作のテーマは文字通り幻に終わった東西両陣営による第3次世界大戦で、想定年代は1990年です。ホメイニ師の死亡によるイランでの政変が引き金になって東西両陣営が欧州全域とペルシャ湾周辺で激突する、というのがTTWWの想定したシナリオです。

2022年にTTWWが「デザイナー復刻版」(Designer Signature Edition)としてCompass Gamesから再販されたことは、 以前に紹介した通りです。

本作について詳しくは、こちら を参照してください。

今回、本作のBattle for GermanyシナリオをVASSALでプレイすることになりました。筆者はNATO軍を担当します。またステルス航空機は、オリジナル版のF-19を使用し、さらにオプションの戦術核兵器ルールは使用しませんでした。



前回までの展開は、--> こちら

3Turn

初期セグメント

AU_Comp_126オーストリアがNATO側に立って参戦を宣言した。ハンガリーに待機していたWP軍部隊は、直ちにオーストリア領内への侵攻を開始する。
航空機整備フェイズ。ここでWP側はやらかしてしまった。整備チェックのダイスが腐りまくってしまい、チェック対象全22個中、チェックに成功したのは半数以下の9個のみ(他に1ユニットが前Turnから使用可能状態)。成功率2/3なのに一体何が・・・。さらに先のクレーター攻撃によって3ユニットが地上待機となってしまい、結局WP側で使用可能な航空機ユニットは、たったの7個になってしまう。

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Z_Marker_Weather_Storm苦しい状況のWP側だったが、天が味方した。天候はまたもや悪化し、「嵐」(Storm)となる。全天候能力を持たない航空機は運用できなくなり、NATO自慢のA-10攻撃機も地上で空しく待つしかなった。まあそれでも最悪の天候である「大嵐」(Severe Storm)にならなかっただけでもマシだとは思うが・・・。
ちなみに「大嵐」になると航空機の運用は一切禁止になる他、空中機動ZOCもなくなってしまう。NATOにとってはWP軍に対する阻止手段を失うことになり、由々しき問題である。ちなみに「大嵐」になる可能性は約5.6%。低い確率だが、無視できるほど小さいものではない。

Weather_Table


WP第1インパルス

US_F15EWP側の移動に先立ってNATO軍機による打撃阻止任務が行われる。
まずオランダ空軍のF-16が集束爆弾を抱えてハノーヴァー西方で阻止攻撃を任じるも、対空砲火によって撃退されてしまう。
続いて米軍のF-15Eストライクイーグルの編隊が、ブレーメン前面に展開していたWP軍第2親衛軍上空に飛来した。ソ連軍はなけなしのMiG-23戦闘機で迎撃を試みるが、上空援護に当たっていたF-15Cイーグルがスパローミサイルを浴びせかけてMiGの大半を撃墜してしまう。ストライクイーグルは、WP軍機甲集団に爆弾の雨を降らせる。第2親衛軍は東ドイツ軍主体の精強部隊であったが(東ドイツ軍はソ連軍よりも練度が高い)、一連の攻撃により大損害を被ってしまう。

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USAF_F-15E_Strike_Eagle


CZ_4TD_985オーストリアが参戦したため、WP軍の後続波が陸続としてオーストリアに攻め込んできた。在ハンガリーのWP軍第21軍と第16軍、チェコに布陣する第10軍等が主体である。いずれも侵攻第2波用に用意されていた2線級部隊。練度も一部が"6"である他は、大半が練度"5"とか"4"といった低練度部隊であった。

オーストリア本土でソ連軍は圧倒的な規模の攻撃を行う。オーストリア軍も善戦したが、兵力の差は如何ともし難く、グラーツ、ザルツブルク、リンツが次々と陥落、首都ウィーンの命運も旦夕に迫っていた。

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一方NATO正面のWP軍は、度重なる戦闘で消耗著しい状況のため、このインパルスは攻撃を控えて混乱の回復を行う。

NATO予備インパルス

NATO側は積極的な反撃は行わない。戦線の整理と消耗部隊の回復に努めつつ、イタリア戦線を整理し、WP軍のさらなる侵攻に備える。


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WP第2インパルス

US_2AD_15157休養によって戦力を回復したWP軍は、中欧戦線で再び攻勢を開始した。
北方戦線ではソ連第2親衛軍と第7親衛戦車軍の計7個機械化師団が、ウェーザー側西岸に布陣する米第2機甲師団「スピアヘッド」を攻撃する。兵力で大きく劣り、さらに悪天候のため頼みの航空支援を期待できない状況の中、米軍部隊は奮戦したが、衆寡敵せず。4:1で戦闘結果"D/3DR"。米軍師団は後退を余儀なくされる。

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SU_3GTD_985南方では、シュタットガルト付近でソ連第13軍、第5親衛戦車軍等の機械化部隊が米英独仏の混成スタックを攻撃する。戦闘比4:1で戦闘結果 "-/DR"。NATO混成部隊は後退を余儀なくされる。

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さらに第2梯団サブインパルスでは、戦線南翼に布陣するフランス軍を主体とする部隊を、ソ連軍を主力とするWP軍が攻撃する。戦闘比は6:1で、防御側全滅の危険もあったが、何とか全滅は免れてNATO軍は後退していく。

その間、ウィーンが陥落。西ベルリンは陥落寸前となったが、ギリギリで持ちこたえている。

NATOセグメント

WG_F4NATO軍は、ウェザー川を渡河してきたソ連第7親衛戦車軍のスタックに対する反撃を計画する。西ドイツ空軍のF-4ファントムが第7親衛戦車軍に打撃阻止を実施するが、それが大外れ。1打撃も与えられない。これでは6:1の比率が立たないためNATO軍の反撃計画は頓挫してしまう。
曇天のため航空支援も得られないのでNATOは反撃を諦める。特に南方戦線がWP軍の攻撃によって圧力を受けていたので、南方戦線を後退させた。さあいよいよ決戦か?。というところで今回は時間切れだった。

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感想

今回のプレイ時間は2日間で約17時間。1Turnの所要時間は5~6時間であった。やはり時間のかかるゲームである。
この時点でVPを計算すると、WP側の獲得したVPは37点であった。これは「NATOの実質的勝利」で、6段階の勝利段階のうちNATOにとっては上から2番目の勝利である。WP軍がこの時点でほぼ取れるのが確実なのが、西ベルリン、ウルツブルグ、カッセル。これを加えるとVPは41点になるが、これでも勝利段階は変わらない。
WP軍の敗因としては、ハンブルク、ニュールンベルグ、西ベルリンといった大都市攻略に手間取り過ぎたのが大きかった。特に西ベルリンは一番最初に兵力を集中して一撃で落しておくべきだった。そうすればトータルとしての手間は少なくて済んだだろう。逆にニュールンベルグとかハンブルクは、後続波に任せておく手もある。

それにしてもThe Third World Warは面白い。基本ルールはシンプルだけど、航空戦を含めた陸海空立体作戦を楽しめるのが良い。航空支援等で個々の戦闘が盛り上がる点。さらには機種別の航空機ユニット、練度に代表される地上部隊のキャラクター性も良い。

機会を見つけて是非再戦してみたい作品だ。

M2A3


The Third World War, Designer Signature Edition The Battle for the Balkans NATO Designer Signature Edition Blue Water Navy MBT: The Game of tank-to-tank combat in 1987 Germany MBT-FRG MBT-BAOR Next War Poland

The Third World War, Designer Signature Edition
The Battle for the Balkans
NATO Designer Signature Edition
Blue Water Navy
MBT: The Game of tank-to-tank combat in 1987 Germany
MBT-FRG
MBT-BAOR
Next War Poland

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今回紹介する「The Third World War」(以下、TTWW)は、GDW社が1984年に発表したシミュレーション・ウォーゲームです。本作のテーマは文字通り幻に終わった東西両陣営による第3次世界大戦で、想定年代は1990年です。ホメイニ師の死亡によるイランでの政変が引き金になって東西両陣営が欧州全域とペルシャ湾周辺で激突する、というのがTTWWの想定したシナリオです。

2022年にTTWWが「デザイナー復刻版」(Designer Signature Edition)としてCompass Gamesから再販されたことは、 以前に紹介した通りです。

本作について詳しくは、こちら を参照してください。

今回、本作のBattle for GermanyシナリオをVASSALでプレイすることになりました。筆者はNATO軍を担当します。またステルス航空機は、オリジナル版のF-19を使用し、さらにオプションの戦術核兵器ルールは使用しませんでした。



前回までの展開は、--> こちら

2Turn

初期セグメント

US_F19天候は、中央戦線が「曇り」である。航空優勢に依存するNATO側としてはちょっと嫌な天候だ。WP側はこの機に乗じてNATO側の前線航空基地に対して激しい航空攻撃を仕掛けてきた。航空兵力を打撃阻止任務に使いたかったNATO側としても、WP側の航空撃滅戦に対抗すべくこちらも航空撃滅戦を仕掛けるしかない。空中戦と対空砲火でWP側の虎の子であるSu-27フランカー1ユニット、Su-24フェンサー3ユニットを撃墜した。しかしNATOも最強のF-111アードバーグ 1ユニットを対空砲火で失い。さらに地上の損害はNATOの方が大きかった。
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WP第1インパルス

EG_9TD_1297まず第1梯団でWP軍はハンブルグとニュールンベルグに総攻撃を仕掛けてきた。後方に残っているNATOの「自給自足捕虜収容初」をまず潰しておこうという腹積もりだった。NATOとしては、これらの都市を「確地」とし、出来る限り時間を稼ぐつもりであった。WP軍の攻撃は、ハンブルク、ニュールンベルグ、そして未だに抵抗を続けている西ベルリンの3ヶ所のみ。NATO軍もハンブルグとニュールンベルには航空支援を投入してWP軍を迎え撃つ。WP軍の攻撃はいずれも撃退されたが、NATO側の守備兵力も大きな損害を被り、その陥落は時間の問題となってきた。

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NATO予備インパルス

ハンブルク、ニュールンベルグが陥落しそうなので救援したかったが、あまり前線を前に出したくなかったので防衛ラインを大きく動かさない。包囲下の友軍部隊は頑張ってもらうしかない。航空支援だけが頼みの綱だ。

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WP第2インパルス

WG_3AHR_447飽きもせずWP軍は西ベルリン、ハンブルク、ニュールンベルグの3都市に攻勢を仕掛けてきた。
まずハンブルク。戦闘比は9:1。持ちこたえるのかやや微妙な所だが、ここで持ちこたえてくれれば、さらに半Turn時間稼ぎができる。航空支援も投入して死守を図ったが、航空機は対空砲火によって撃退されてしまう。戦闘結果は"-/E"で、開戦以来2週間以上も勇戦敢闘してきたハンブルクは遂に陥落した。

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US_A10次にニュールンベルグである。こちらは戦闘比が5:1なのでA-10を投入して死守を図る。A-10は対空砲火に食われたが、1コラムシフトを得て戦闘比は4:1。しかし戦闘の出目は無情にも"6"。戦闘結果は"EX"で、ニュールンベルグも遂に陥落した。敢闘を続けていた西ドイツ軍と米軍の兵士達に黙とう。

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UK_Berlin_028西ベルリンはポーランド軍を主体とする敵の攻撃を受けていたが、何とか今回も攻撃を凌いでいた。まるでマリウポリ製鉄所状態だが、さすがにその抵抗も限界を迎えつつある。

マウリポリ製鉄所


US_2AD_15157第2梯団サブインパルス。WP軍はブレーメンに対して攻撃を企図するが、ブレーメンを守る米軍第2機甲師団「スピアヘッド」(15-15-6)とベルギー軍のスタックが強力すぎて戦闘比が立たず攻撃を断念。ウルツブルグ前面を守る米第8機械化歩兵師団(14-16-7)「パスファインダー」を攻撃する。戦闘比は4:1で航空支援なし。しかし出目は"6"で結果は"EX"。NATO軍はまたもや虎の子米重師団を失ってしまう(今次大戦で3個目)。

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NATO第1インパルス

SU_4GTA_237ようやくNATOのTurnである。このままではジリ貧と判断したNATO軍は、局地的な反撃を試みた。現有兵力で反撃可能なのは2ヶ所のみ。1ヶ所は北海沿岸に布陣するヘリ部隊(2-3-7)。もう1ヶ所はカッセル付近で布陣するポーランド軍である。北部のヘリ部隊は戦闘比が10:1以上なので、WP側も諦めてヘリ部隊は壊滅。しかしポーランド軍に対する攻撃は、戦闘比6:1なので、WP側も航空兵力を出してきて必死に抵抗した。

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PO_10TD_984WP側の航空部隊は対空砲火によって撃墜されながらも、貴重な1コラムシフトを捻出。これにより戦闘比は5:1に低下してしまう。恐怖の"EX"が怖い戦闘比だが、何とか出目は"5"となり"EX"は回避。"D/4DR"の結果によりポーランド軍2個師団は壊滅してしまう。既に別の戦闘でポーランド軍1個師団が壊滅してしまったため、ポーランド軍の損失旅団数は9となり、あと3個旅団の壊滅で動揺状態となってしまう。
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NATO第2インパルス

戦線を後退させ、ライン川前面に布陣する。

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つづく

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The Battle for the Balkans
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今回紹介する「The Third World War」(以下、TTWW)は、GDW社が1984年に発表したシミュレーション・ウォーゲームです。本作のテーマは文字通り幻に終わった東西両陣営による第3次世界大戦で、想定年代は1990年です。ホメイニ師の死亡によるイランでの政変が引き金になって東西両陣営が欧州全域とペルシャ湾周辺で激突する、というのがTTWWの想定したシナリオです。

2022年にTTWWが「デザイナー復刻版」(Designer Signature Edition)としてCompass Gamesから再販されたことは、 以前に紹介した通りです。

本作について詳しくは、こちら を参照してください。

今回、本作のBattle for GermanyシナリオをVASSALでプレイすることになりました。筆者はNATO軍を担当します。またステルス航空機は、オリジナル版のF-19を使用し、さらにオプションの戦術核兵器ルールは使用しませんでした。



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1Turn

NATO前方展開

US_11CR_557最初はダイス目の悪さに苦しんだが、なんとかキールからハンブルク、ハノーバー、カッセル、ニュールンベルグにかけて戦線を引いた。しかしフルダギャップ正面は空中機動ZOCを張れなかったため、弱体なNATO師団ユニットを横並びにするのが精一杯だった。ここをぶち抜かれるとヤバイ。

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初期セグメント

SU_TU160まずは戦略航空作戦を行う。WP側にとって制空権を確保できるのは、事実上第1Turnのみである。ここでWP側はNATO側航空戦力にできるだけ打撃を与えておき、第2Turn以降の航空戦を少しでも有利にしたい所だ。制空権を取れなくても、出来る限りNATO側の航空優勢を弱めておきたい。
WP側は滑走路破壊任務にTu-160ブラックジャックとSu-20フィッター各1ユニットを投入してきた。護衛はMiG-23フロッガーが2ユニット。戦闘機で迎撃してもブラックジャックは食えないのでSAMによる迎撃に期待。SAMの反撃でTu-160ブラックジャックを撃墜した。しかしWP側の爆撃で滑走路にクレーターを2個穿った。

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WP第1インパルス

SU_9TD_1296南方ではソ連軍第1親衛戦車軍、第28軍、チェコ第41軍による猛攻を受けて米第1機甲師団(15-15-7)、西ドイツ第4装甲擲弾兵師団(9-10-7)が壊滅してしまう(2回連続で6の目を出された)。南方戦線の危機。ミュンヘン、ニュールンベルグが包囲される。ニュールンベルグでは、米第2機甲騎兵連隊(4-4-7)、西ドイツ第10装甲師団、米第7軍団攻撃ヘリ部隊(4-4-7)が包囲されてしまう。ミュンヘンでは、西ドイツ第27空挺旅団(1-2-8)が圧倒的多数のWP軍による攻撃により絶望的抵抗を続けている。

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SU_9GTD_1296北方では、ユトランド半島の付け根にソ連第3打撃軍、第2親衛軍、第4親衛戦車軍が猛攻撃を仕掛けて、国境を守る西ドイツ第6装甲擲弾兵師団(9-10-7)、同第3装甲師団(10-9-7)がたまらず潰走する。WP軍の猛攻はさらに続き、第3打撃軍を主体とする攻撃部隊が要地キールを攻撃。同地を守る西ドイツ第1装甲師団(10-9-7)と攻撃ヘリ部隊(4-4-7)をまとめて撃破。キールを占領する。

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一方、突破が危惧されたフルダ正面は、ソ連第8親衛軍、第20親衛軍による攻撃を撃退して、国境線付近の防衛ラインを維持した。

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NATO予備インパルス

前線を前に出して包囲下の部隊を救出するよりも、一旦戦線を後ろに下げて、強固な防衛ラインを構築することにした。ハンブルグ、ニュールンベルグ等で包囲されている部隊には申し訳ないが、制空権を取り返すまでは積極的な反撃は難しい。拠点に籠って耐えてもらうしかない。

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WP第2インパルス

WP軍の猛攻は続く。北部戦線では何とかハンブルグが持ちこたえたが、その南、ハノーヴァーでは、米第3機甲師団(15-15-7)がソ連第8親衛軍、第20親衛軍の攻撃を受けて壊滅。フルダ渓谷の北側が破られた。

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南方では遂にミュンヘンが陥落する。

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NATO第1,2インパルス

US_8MD_14167前線に突出したハンブルグ、ニュールンベルグは敵中に孤立させる。NATOの戦線は、北海側ウェーザー川河口から、ブレーメン、フルダ渓谷、ウルツブルグ、シュタットガルトの線で引く、第1線が抜かれた場合に備えて、その背後には、オランダ国境からルール工業地帯、フランクフルト、マンハイム、フランス国境への第2線を構築した。第2線は戦いで疲労した部隊の再編制地帯としても使用する。

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全く反撃しないのも何なので、余剰兵力をかき集めて2ヶ所で反撃を実施した。ソ連軍の機械化歩兵師団2個を包囲殲滅し、NATOの健在ぶりをアピールした。

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つづく

The Third World War, Designer Signature Edition The Battle for the Balkans NATO Designer Signature Edition Blue Water Navy MBT: The Game of tank-to-tank combat in 1987 Germany MBT-FRG MBT-BAOR Next War Poland

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Blue Water Navy
MBT: The Game of tank-to-tank combat in 1987 Germany
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MBT-BAOR
Next War Poland

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Interceptor Ace(以下、本作)は、2019年に米国CompassGames社から発売されたシミュレーション・ウォーゲームである。本作のテーマは1943~44年にかけて行われたドイツ本土防空戦。プレイヤーはドイツ空軍の戦闘機パイロットとなり、ドイツ本土に飛来する米第8航空軍の重爆撃機隊と戦う。

前回までは --> こちら

写真Fw190A-3


1943年9月

第1出撃

負傷が癒えた私は、新型戦闘機Fw190A-6を受領した。これでも性能向上著しい連合軍機相手にはやや役不足であったが、火力が強化された。すなわち4門装備されている20mm機関砲のうち、今までは2門がエリコンFF(零戦の初期型と同じ)であったが、A-6型では全てが高威力のMG151 20mm機関砲となり、威力が強化されている。装弾数も増強され、対爆撃機戦では心強い限りだが、対戦闘機戦が主体となりつつある今日、果たして火力強化の効果を発揮できるや否や・・・。

Fw190A-6



ルール工業地帯上空に米軍機が飛来した。新型機を駆って迎撃に発進。例によってP-47戦闘機が護衛についている。困ったものだ・・・。しかもどこからともなく英空軍のスピットファイア戦闘機が現れてきた。前路掃討任務中のものだろうか。珍しいこともある。ヘッドオンで向かい合っていたので、こちらが火力で優位と見て正面から突っ込んでいく。火力の優位が物を言ってスピットファイアを穴だらけにしたが、こちらも数発被弾した。さらにスピットファイアを仕留めるには至らず、惜しい所で取り逃してしまう。

写真Spifire


第2出撃

パリ上空に飛来した米軍機を迎撃する。例によってP-47の護衛付きだ。正面から撃ち合ったが、やはり強力な火力を誇るP-47相手では分が悪かった。こちらは被弾によりコントロールを失って墜落。辛くもベイルアウトに成功する。僚機がP-47のパイロットを射殺し、仕留めてくれたので結果的には相打ちとなったが。

写真P-47D


第3出撃

ブレーメンにB-17の大編隊が飛来した。迎撃に出撃したが、またもやP-47の編隊に阻まれた。P-47を撃退することには成功したものの、これ以上の交戦は諦めて帰還する。

第4出撃

悪天候下、フランスに飛来したB-17の編隊を迎撃する。迎撃地点に向かっていく途中にスピットファイアの編隊と遭遇する。ヘッドオン射撃でスピットファイアの1機を撃墜した。さらに別の編隊を攻撃。太陽方向からの奇襲に成功してB-17の1機を撃墜。護衛のP-47が追いすがったが、数発被弾しただけで巧みに攻撃を躱して無事帰還した。

第5出撃

ブレーメン上空に飛来したB-17を迎撃するべく発進する。しかしB-17の編隊に近づくと、横から天敵P-47が襲ってきた。懸命に回避に努めたが、弱点の操縦系に複数の命中弾を受けて操縦不能となり、ベイルアウト。取り合えず生還した。

第6出撃

フランス上空に姿を現したB-17の編隊を迎撃する。護衛のP-47に対して優位な位置を占めたので、チャンスとみてこれを追撃。恨み重なるP-47を仕留めようとしたが、取り逃がしてしまう。

第7出撃

またもはフランス上空にB-17が出現した。再び護衛のP-47と交戦。遂に恨み重なるP-47を1機撃墜した。さらに別の編隊に襲いかかり、僚機と共同でB-17を撃墜したが、それからが大変。護衛のP-47が怒りに燃えて反撃してきた。懸命な回避運動でこれを躱して無事帰還した。

今月終了時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 15機、B-24 1機、P-47 4機、そしてスピットファイア1機の計21機となった。


1943年10月

第1出撃

遂に米軍の編隊がドイツ本土の中枢部にやってきた。今回狙われたフランクフルトである。護衛戦闘機を無視してB-17を攻撃。一撃で1機を仕留めた。しかし護衛のP-47が襲いかかってきた。懸命に回避に努めたが、数発の機銃弾を食らって飛行不能となり、何度目かのベイルアウトを強いられた。

写真03


第2出撃

またもや米軍機がフランクフルトに飛来した。悪天候の中、僚機を引き連れて発進する。護衛を無視してB-17を攻撃したが、敵を落すには至らず。しかも側面から襲ってきたP-47によってまともや乗機が撃墜されてしまう。

第3出撃

乗機を失った機会に特殊な機体があてがわれた。Fw190A-4/R6。今までのFw190A-6よりも旧式だが、特殊兵器としてWfr.Gr.21(ヴェルファー・グラナーテ21)空対空ロケット弾を搭載できる。このロケット弾で爆撃機の防御砲火の射程外からロケット弾の斉射を浴びせることができる。

Fw190A-4_R6


ブレーメン上空に飛来したB-17の編隊を迎撃する。まず防御砲火の射程外からロケット弾を発射。編隊を崩した後、1機のB-17の左翼を狙って銃撃を加えたが、撃墜するに至らず。そしてB-17の防御砲火がFw190のコクピットを貫いた。その1弾が私の胸を貫いていく。私はほぼ即死状態だったらしい。その後僚機がB-17を仕留めてくれたが、既に私はこの世の人ではなかった。

最終結果

戦死した時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 17機、B-24 1機、P-47 4機、そしてスピットファイア1機の計23機となった。勝利条件的には「限定的勝利」。私は一応国家に対して貢献したことになる。ちなみにこの戦果と引き換えに私自身は8度撃墜され、最後の1度で命を落とした。また僚機も1度撃墜されている。キルレシオは、23:9だが、対戦闘機に限れば5:6で負けていた。

感想

まあまあ面白かった。空戦自体はシンプルなのであまり考える所はない。戦闘機を狙うか、それとも爆撃機を狙うか。戦闘機に狙われた時に回避を優先するか攻撃を優先するか。そのあたりが判断を迷う所だろう。本編を読めばわかると思うが、連合軍の戦闘機は結構強敵である。特にP-47は機動性でFw190Aを上回っているので、ドッグファイトに勝利するのは至難の業だ。まあリアルと言えばリアルだが。

ソロプレイ用ゲームとしてはシンプルで良く出来ていると思う。ただ運に左右される部分が大きいので、「難しい」というように感じる部分が少ないのは事実だ。


ジェット戦闘機Me262 メッサーシュミットMe262 (世界の傑作機№115[アンコール版]) 西部戦線のフォッケウルフFw 190エ-ス ドイツ本土防空戦 (歴史群像 第2次大戦欧州戦史シリーズ Vol. 19)

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